2016年11月27日

『THIS IS JAPAN』 緊縮の中枢からガラパゴスへの旅

図書新聞掲載の拙著(しかも過去4冊を横断した)書評がオンラインでリーディング可能になりました。
自分が書いた言葉をここまで正確に読み取って(ある意味、本人以上に)いただけたら、書き手としても本望です。

『THIS IS JAPAN』 緊縮の中枢からガラパゴスへの旅

「3・11以後」の風景を見つめる
評者:片岡大右

http://www1.e-hon.ne.jp/content/toshoshimbun_3280_1-1.html

  

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2016年11月25日

怒りの酔拳その1:確定申告にデモクラシーを。

英国の国税局がめちゃくちゃなことをしやがっている。
昨年まではユーザーIDとパスワードだけでするっと自分のアカウントに入ってオンラインで確定申告できたのだ。

ところが、なんかいきなり自分のアカウントにログインするのが至難の業になっている。

ユーザーIDとパスワードを入れると、「あなたがご本人かどうか確認します」とか言いやがって、人のクレジット・ヒストリー(信用履歴。ってやつか日本語では)を詳細に聞いてきやがる。

1998年にクレジットカードのアカウントをオープンされていますが、それは何月だったでしょう?
A2月 B3月 C4月 D5月 

とか本人も覚えていない質問を次から次によこしやがって(またこれが三択じゃなくてなぜか四択。よけい迷うだろ)、一度でも間違ったら「7日後にもう一度トライしてください」とか言いやがり、こんなことではわたしはいつになっても自分のアカウントにログインできないと激昂し、国税局オンラインサービスのヘルプラインに電話。

1時間以上も「ちゃららーらららーん、すっちゃらららららーん」とかいうムカつきを覚える音楽を聞かされて、ようやく生きた人間の声が。と思って怒涛のように状況を説明するも、スコティッシュ訛りの姉ちゃんが、
「7日後にやってもらうしかないですねえ」とか何の助けにもならんことを言うので、
「間違うたびに7日間も待っていたら、期限を守れなくなっちゃうだろ」と怒りの声を発すると、
「間違えないように正しい答えを入力するしかないです。ルールですから」とか言われ、
「クレジットカードつっても一枚じゃないし、わたしみたいに長く生きてると作ったのも遠い昔だから、何年何月に作ったかなんて記憶はすっかりぶち飛んでいるだろ」とさらに激憤の声を発すると、
「信用履歴情報を提供する機関のサイトに登録して、ご自分の情報を入手して学習し、その知識を持って再びログインにチャレンジするしかないですねー」とか言いやがる。

なんで確定申告の自分のアカウントにログインするために、いちいち自分の信用ファッキン履歴(しかもこれ、カードだけじゃないぞ。「2010年に登録したメールオーダーの会社のアカウントを閉じたのは、A24カ月前 B36カ月前、C48カ月前、」というトリッキーな質問とかも来る。わざわざひっかけ問題みたいにYEARSではなく、MONTHSを使ってな)を学習するために信用履歴情報提供企業に登録し、自分の情報を取り寄せ、あの4択試験に合格するように学ばなければならないというのだ。

これ、どう考えても英国政府は我々が確定申告を提出することを不可能にし、期限を守れない人を続出させ、提出遅延の罰金で稼ごうとしているとしか思えない。なんで一度入力に失敗したら7日間も再トライ不可なのかというのも疑問だしな。それに、国税のヘルプラインが特定の信用履歴情報提供機関を2,3指名してくるのもおかしな話だ。ログインするために自分の情報を取り寄せる人が増えれば、これらの機関は儲かるわけだし、上のほうであいつらみんなつるんでんじゃねえのか。という、陰謀論とアンチ・エスタブリッシュメント感情が生成されるのはこのような末端の現場だからこそ、ややこしくて吝嗇な社会をつくってはいかんのだ。伊達や酔狂でわたしが反緊縮を唱えていると思うなよ。
「ご心配なく。あなただけじゃないですよー。ほかにも同じ経験をしている人がたくさんいらっしゃいます」
とか電話口で言われてもぜんぜん心は晴れないし、いったいわたしは今年、無事に確定申告を提出できるのだろうか。というか、そもそも、この残された人生のうち、わたしが自分のアカウントに再びログインできる日は訪れるのだろうか。
確定申告にデモクラシーを。っつか、その前の段階であるログインにデモクラシーを。


そんなわけなんで、ここからが本エントリ執筆の目的ですが、英国在住の確定申告対象者で、毎年自分でやっているよという勇敢な方々、1月になってログインしてオンラインで片づければオッケー。というほど今年は楽じゃないかもしれませんぞ。とりあえず、早目にログインしてみることをお勧めします。えらいことになっているので)
  
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2016年11月22日

岩波書店の伝説の編集者がついに登壇!

2016年は栗原康さんの「村に火をつけ、白痴になれ」という奇跡の名作を生み出し、
拙著「ヨーロッパ・コーリング」のあとがきで伝説になった岩波書店の渡部朝香さんが、
ついに銀座でご登壇!

100人の編集者と100回のイベントを開催するというB&Bのお祭りに参加されます。
高橋世織さんと、自身の発想の背景、本と編集について語り合うとのこと。
タイトルがまた「本をめぐる誘惑――ごく私的に。そして、おおぶろしきに」という、
いかにも。な素晴らしさ。

登壇日は12月16日金曜日。
岩波書店の猛獣使いのお話をぜひ聞きに行ってください。

http://www.edit-tokyo.com/

http://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/01ge7syj9qcz.html

  
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2016年11月19日

今週の図書新聞がすごいことに

今週の図書新聞がすごいことになっています。

これまで出た4冊の本を網羅した書評を書いていただいたのは初めてです。しかも2ページにわたって。。。

http://www.toshoshimbun.com/books_newspaper/

きれぎれにだらしなく漏れてる地べたのばばあの考えを
学者さんが体系づけたらこんなにロジカルに繋がるものなのかと
自らぼうっとしています。


書いてくださった片岡大右さん、そして図書新聞の須藤さん、ありがとうございます。

どうぞみなさんも読んでぼうっとしてみてください。


  
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2016年11月16日

ポピュリズムとポピュラリズム:トランプとポデモスは似ているのか

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2016年11月14日

勝てる左派と勝てない左派とサパティズム

むかーし、Yahooニュースに書いた「勝てる左派と勝てない左派」という記事が
なぜか今さらPV絶好調なんですけど、この記事で取り上げたポデモスのパブロ・イグレシアスという人はサパティズム研究で博士号を取った人。

拙著『This Is Japan』に登場するベテラン山谷運動家の中村光男さんが
「日本の左派を見ていると、サパティスト的なものはいったいどうなっているのよ、と思う」
と発言したのは、ほんとうに意味があることで、
あそこで中村さんの姿にイグレシアスの「左翼は人民のツールになれ」と吠える姿が重なったとわたしが書いたのにも理由があった。

このあたりをよく考えないと、左派に未来はないと思う。



  
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2016年11月12日

AERA11月14日特大号(小池百合子がばーんと表紙のやつ)

AERAの記事ももう出てるらしい。
小池百合子がばーんと表紙にでてるやつ。
音楽と政治の小特集で「EU離脱と音楽」についてちょこっと書いてます。

(8月に日本に行ったとき、岩佐浩樹さんと本屋で待ち合わせしてて、
「私の本がねえじゃん!」と冗談とばしてたら
「あ、あそこにある。小池百合子の隣・・・。顔が並んでる・・・」
と岩佐さんに言われて大笑いしたのを懐かしく思い出します)

そんな岩佐さんのベルリン・ポルノ映画祭リポートもele-kingに出てます。
(今泉ママの堂々たるスピーチ写真が)
http://www.ele-king.net/columns/005390/


ところで、いま、むかーし書いた文章を訳あって原稿整理しているんですが、

「めっちゃレイシストな下層の貧民」

「スーパーリベラルな思想ゆえに自らの意志で上層から落ちてきたインテリたち」
が、何故かおおらかに共生している場所があったんだ。。。
と自分の書いたものを読みながらびっくりしている。

分断が進んだ現在からすると考えられない。

いまならスーパーリベラルが「貴様らはバカで人でなし」とレイシストなことを言う貧民を
見下げて嫌悪してお近づきには絶対にならない。そして互いのことがまったく理解できなくなる。

底辺託児所は、アナキーな場所だと思っていたけど、いま思えばミラクルな場所でもあったんだなあ。。。
この10年で世の中ほんとに驚くほど変わった。

  
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2016年11月10日

いま世界に必要なもの

「トランプが大統領なんてダメだよ!!」
10歳の息子が叫ぶので
「どうしてダメだと思う?」
と聞いたら、彼はこう答えた。
「テレビのリアリティー番組の人気者が大統領になれるのなら、来年はハニー・Gがロンドン市長になってるよ!」

ポピュリズムとポピュラリズムの混同という視点から、けっこう冷静に状況を見ていると思った。

さらにその数分後。

最近、大勢の寄稿者の一人として日本の出版物に書くことがあり、そういうのにはだいたい各筆者の写真が出ているものだが、日本語は読めないのでパラパラ中を見ていた息子が言った。
「なんでいつも女性は母ちゃんプラスほんの数人で、あとの90人ぐらいはみんな男の人なの。日本ってセクシストなの?」

子供は容赦ない。

 

うちの息子、実は底辺託児所でわたしの師匠アニーに育てられたようなもんなのだが(母ちゃんはいつもほかの子供たちと遊んでいたので、彼がぐれないようにアニーが面倒見てくれていた)、こうなってしまった世界が示していることは、わたしは以前から書いてきたけれども、格差の広がった先進諸国の下層における、下層にいくほど優れていなければならないはずの幼児教育の必要性だ。
プラカード振って「愛はヘイトに勝つ」とか叫ぶより、こっちのほうが現実的に大事。

志ある人がこの業界に入ってきてくれたらと今ほど願っていることはない。
保育士という職業も世界の津々浦々で未来の芽をリアルに育てるグラスルーツだから。

 

 

 

  
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2016年11月07日

世界マヌケ反乱の手引書 ふざけた場所の作り方

書評を書かせていただきました。アナキズム保育園こうもり組主任保育士として。

http://www.ele-king.net/review/book/005388/
  
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2016年11月05日

朝起きたら拙文掲載誌が2冊

朝起きたら日本から拙文掲載誌が2冊届いてました。

●月刊「みすず」11月号には

「子どもたちの階級闘争14 フードバンクの勃興とわれわれの衰退」

http://www.msz.co.jp/book/magazine/

●「文藝春秋オピニオン 2017年の論点100」には(松尾匡さんと再び誌面共演!)

「英国メイ首相 離脱後の舵取りは?」

http://www.bunshun.co.jp/mag/extra/ronten/

そして今月は、「すばる」12月号にも
「アンダーグラウンド、オーヴァーグラウンド」という小エッセイが出てるはず。

http://subaru.shueisha.co.jp/


書店でお会いしましょう。モリッシー本も、低く、静かに進行中。

ところで、ケン・ローチの『I, Daniel Blake』。2回見てきました。
出た出た、という感じの、究極の反緊縮映画です。
(プロモ用映像に、スリーフォード・モッズのジェイソンも登場)
https://www.youtube.com/watch?v=NjxRIax5AIs


  
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