2019年09月26日

『ポバティー・サファリ』、八重洲本大賞など

●序文を書かせていただいたダレン・マクガーヴェイ著『ポバティー・サファリ』が発売になりました。「リアル・トレインスポッティング」とも英国で呼ばれた本作は、アーヴィン・ウェルシュが「プログレッシヴな左派の知的・精神的なリハビリ・マニュアル」と評した本で、2018年のオーウェル賞を受賞しています。



「右と左」だの「上と下」だの大きなポリティカル・ワードで抹消されてきた「ひとりひとりの人間」はどこに行ったんだ(猛烈な反省をこめて書いています)、貧困者は政争の道具ではない、左派は貧困者にも尊厳があるというのなら貧困者から自分の人生に対する責任を取り上げるな、「責任」の概念を保守派に独占させておかしな色をつけさせるな、という貧困家庭出身の著者の叫びに、師匠アニーの言葉を思い出しました。

底辺託児所を設立した彼女の理念は、「この子たちは他の子どもより早く自立しなければならないのだから、その基盤をつくるのが私たちの仕事です」だったのです。
いや、そうだったのです。それを長らく忘れていたということにこの本を読んで気づき、ショックを受けました。

というわけで、わたしも本書でちょっとリハビリさせてもらいました。
袋小路に入った左派の未来を力強く照らしている本かもしれません。

●八重洲ブックセンターの八重洲本大賞に『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』がノミネートされたそうです。他のノミネート作を見ると例によって「場違い感」が半端ないですが(みすずのギャンブラー・イチハラのタコ本の姿も。今回はライバルですな。笑)、ノミネートされただけで光栄です。どうもありがとうございました。  

Posted by mikako0607jp at 07:46

2019年09月19日

毎日新聞:メディア時評

毎日新聞朝刊にメディア時評を書きました。
9月から12月まで、月1回ペースで担当させていただきます。
今回は児童虐待報道のあり方について。

https://mainichi.jp/articles/20190919/ddm/005/070/012000c  
Posted by mikako0607jp at 07:43

2019年09月16日

日本の中2もめっちゃすごい。と思った話

お馴染みのときわ書房志津ステーションビル店のツイートから、無断盗用した写真ですが、これ、このボードで言及されている中学2年生の『ぼくイエ』の感想文(写真クリックで拡大可)、私も日野店長のご厚意で(岩波猛獣経由で)読ませていただいたんですが、マジですばらしくて唸らされました。

『ぼくイエ』の感想コメントで、本当にこんなことを言う中学生がいるのか、と書かれている方を時おり見かけますが、この日本の中学生の文章ときたらもう、うちの息子なんかよりよっぽどスマートで聡明でした。夏休みの読書感想文に、拙著なんか選んでくれてありがとう。ときわ書房志津ステーションビル店のみなさんもありがとう。私も、「お祝いにケーキ食べたい。ほんと、著者やっててよかった。こんなんでも著者やれててよかった」と思いました。

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たぶん、中学生はそんなに賢くない、と思っている人々は、よく中学生の言うことを聞いてないだけでは。。。

  
Posted by mikako0607jp at 19:44