2007年11月20日

あなどれない。英国国営放送の0〜6歳児向けミュージック番組

BLUE MAN GROUP

英国の国営放送BBCは、子供番組専用デジタルチャンネルを2局運営している。6歳から12歳までをターゲットにしたCBBCと、乳児から6歳までを対象にしたCBeebiesだ。

「テレタビーズ」「ポストマンパット」「きかんしゃトーマスとなかまたち」「ボブとはたらくブーブーズ(BOB THE BUILDER)」などの日本でも知られている番組が見られるのは低年齢層を狙ったCBeebiesのほうで、こちらには「In The Night Garden」「Underground Ernie」など、今後日本でも放送されることになるだろうヒット作&秀作が目白押しで、CBBCよりも番組の質、視聴率ともに高いチャンネルである。

 

で、わたしも15ヶ月の息子と一緒に日々当該チャンネルを視聴させていただいているわけだが、最近、ちょっとこれ凄いんじゃないかな。と思っている幼児向け音楽番組がある。「Space Pirates」( http://www.bbc.co.uk/cbeebies/spacepirates/ )と題されたこの番組、英国では子供たちに人気の高い映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」を意識したと思われる設定で、ルックスはちょっと違うが喋り方などはジョニー・デップを意識している海賊姿のお兄さんが進行役、というかDJ役を務め、毎回3曲ずつミュージック・ビデオやスタジオでの録画演奏を流す。という進行になっているのだが、この3曲というのが幼児向けにしておくには渋い。いや、渋過ぎる。

 

例えば、先週の土曜日のメニューは、一曲目がREMの「Shiny Happy People」。二曲目はJinglesと呼ばれる番組名物の愛らしいパペット・バンドが恒例の有名曲カバー演奏をするわけだが、この日はローリング・ストーンズの「She’s A Rainbow」(しかもボーカルはリアム・ギャラガーのパロディという、知ってる人は知ってますね、なひねり付き)。そして三曲目は、なんとBLUE MAN GROUP(写真)のスタジオ演奏。わたしは三曲目のチョイスに唸った。確かに子供たちにウケそうなルックスではあるが、すっげー。と思いつつ、“3曲の中でどれがもう一度聴きたいか”を決める、番組おきまりの子供たちのリクエスト集計の結果を見守っていると、1位はBLUE MAN GOUP。ほんまかいな。と訝るものの、画面の中では子供たちがブルーマンで踊り狂い、画面の外ではうちの坊主までもがぶんぶん尻を上下させてテレビにかぶり付きでダンスィングしている。

 

これが大音楽帝国(と自分たちでは思っている)ブリテンの、ロック英才教育なのだ。差がつくはずだよなああ。

っつうか、実はこの番組、ロックだけではない。ワールドミュージックの方面にもかなり力を入れており、パプアニューギニアのミュージシャンを連れてきてストリング演奏をさせてみたり、中国の伝統楽器を演奏する女性バンドを出演させてみたりして、Jools Hollandの番組などよりよほどレアな音を聴かせている。

 

幼児向けだからといって手加減しないのか、それとも最初から親がターゲットなのか。

おそらくその両方なのだろうが、“ヨーロッパで一番子供たちが不幸なのはブリテン”という国連の調査結果を踏まえた上で、それでもやはり、生後15ヶ月の子供が「She’s A Rainbow」を演奏する人形たちを見てきゃっきゃっと笑い、ぶんぶん縦ノリでリズムを取っているかと思えばピアノソロの部分で左右に肩を揺らしたりして、「あんた、いつの間にか横揺れの技術も覚えたのねええっ」と親を大笑いさせる、そういう国でこそわたしは子供を育てたい。

 

パペット・バンドJinglesの「She’s A Rainbow」の映像はこちら。

http://www.bbc.co.uk/broadband/mediawrapper/consoles/spacepirates/bb_wm_console.shtml?pack1-jinglesrainbow_16x9

 

番組中のブルーマンの演奏はこちら。繰り返しますが、0歳〜6歳がターゲットの番組で流れた映像です。

http://www.bbc.co.uk/broadband/mediawrapper/consoles/spacepirates/bb_wm_console.shtml?pack1-BLUMAN_16x9



Posted by mikako0607jp at 09:48│