『ムシウタ 01.夢見る蛍』(岩井恭平著/角川スニーカー文庫)★★★☆☆
ムシウタ〈01〉夢みる蛍 (角川スニーカー文庫)
ムシウタ〈01〉夢みる蛍 (角川スニーカー文庫)

なんだか評価しづらい作品でした。
読んでる間は面白かったし、どことなく暗い雰囲気も好みだったのですが、読み終わってみると、「これは一体何の話だったんだろう?」となってしまいました。
割と分量多かったのですが、あくまでプロローグのようですね。

☆あらすじ☆
「ねえ、あなたの夢を聞かせてくれない?」人の夢を喰う代わり、寄生主に超常の力を与える“虫”が出現して10年。薬屋大助は通学電車で少女・詩歌と出会い、強く惹かれあう。だが詩歌は“虫憑き”を収容する国の極秘施設からの逃亡者だった。特別環境保全事務局は最高のエージェントにして最強の虫憑き“かっこう”に出動を命じ、容赦なく詩歌を追い詰めようとする!せつなく激しい想いが織りなす、夢みる者たちの聖夜の戦記。


Amazonの内容紹介が盛大にネタバレしていて吹きました。上のあらすじは大丈夫ですよ。

以下、ネタバレ感想。




 




設定を理解するのが大変な作品でした。
というか、たぶんこの巻だけでは設定を理解できません。クエスチョンマークと戦う物語。

まず、物語の重要な要素である〈虫〉
 この虫に夢を食われる宿主となってしまった虫憑きたちの戦いを描くのが本作のスタンスのようです。


この巻では、主人公薬屋大助とヒロイン杏本詩歌の出会いから、 特別環境保全事務局(通称「特環」)と彼らと対立するレジスタンス「むしばね」との戦い、それによって「むしばね」のリーダーである立花利菜が敗れるところまでが描かれています。


特環の主力である「かっこう」と呼ばれる少年が誰であるのかは、まぁ途中で分かってはしまうのですが(とはいえ初登場シーンからしばらくは気付かなかった・・・)、Amazonの内容紹介では盛大にばらしちゃってるんですよねー。


人の夢を喰う代わり、宿主に超常の力を与える「虫」が出現して10年。大助と虫憑きの少女・詩歌が出会い、惹かれあう時、運命の歯車は回りだす。大助は特務機関員にして最強の虫憑き「かっこう」だったのだ――!

ね?おいおい・・・ってなりますよね。せっかく章立てや一人称で誤魔化してるのに、これはどうかと思う。
 

大助と詩歌の唐突なフォーリンラブ(古い)にびっくりしたものの、まぁ理由はあるってことで。

それはともかく、この巻は342ページとまぁまぁ長めであるにもかかわらず、序章でしかない様子なのが残念。もうちょっと物語を動かしてくれると良かったのですが・・・・・・。

特環の立ち位置もよく分かりませんしね。〈かっこう〉大助の目的もいまいち不明。

〈虫〉の正体も(当たり前だけど)不明です。
大助も詩歌も莉菜も「自分の居場所をみつけたい」という夢を持っているとされるのですが、その夢を虫が食べる、という設定がよくわからなかったです。 虫の力を使いすぎると死んでしまうということと、虫に夢を食い尽くされると廃人同然の欠落者になってしまうというということは分かったのですけどね。


黒幕ぽいなーと思っていた土師圭吾も最後であっけなく死んでしまったぽいし・・・まぁはっきりと描写されていないんで生きてるのかもしれませんけど。


全ての虫は「最初の三匹」から生まれた、とのことですが彼らが目下の敵ということなんでしょうか。「大食い」だけは出てきましたが、いかにもラスボスぽいですもんね。



何がなにやらわからず混乱した状態で書いた、さっぱりな感想ですみません。
とりあえず2巻を読んでみます。


・・・・・・不安なのは、最後でかっこうとしての大助が詩歌に1年間会えないって宣告してることですね。
ボーイ・ミーツ・ガールをうたうくせにまさかのヒロイン不在か!?



よかったらぽちりとお願いします。励みになります(^^)/
にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ
にほんブログ村