2006年11月15日

NumberPLUS 記事に入りきらなかった話 リベロというお仕事

ちょっと間があいちゃいましたが、NumberPLUSの記事に入りきらなかった話の続き。

久光の成田


大阪ラウンドは、名古屋ラウンドに急遽行ったしわ寄せが、体力・お財布・お仕事スケジュール諸々にやってきて行けませんでした。カメラマンSさんにお任せです。
セリンジャーにも久しぶりに話を聞きたかったんですけどね。

ああでもやっぱりファイナルは見たいかなあ……
アテネでファイナルを見といて、地元でやってるのに見れないのはなあ…。
全日本も今日頑張ってオランダに勝ったしね。
でも明後日から男子だし、大阪日帰りはやっぱり体力的に無理か。。。。
明日起きてから考えよう!



8月のエントリで「スパイクレシーブが得意なタイプのリベロ」と「サーブレシーブが得意なタイプのリベロ」と、どちらが「全日本では」必要なのか、という話題を出したんですが、このとき(2003年夏)宇佐美は「どっちなんだろ…」と結論を出しあぐね、金子監督(当時)にも同じ質問をしたところ「うーん、私も今考えてるところなんですよねえ…」と仰ってました。

私は個人的に一つの仮説を立てていて、今回成田にその質問をぶつけてみたら、明快に回答してくれて非常に興味深かったです。
彼女の回答は私の仮説とほぼ同じで(さらに宇佐美と金子監督の疑問をぶつけてみました)、理由も大変明晰に説明してくれたので、今大会初めてバレーをご覧になった方にも、長く見ていらっしゃる方にも是非読んで頂きたい部分です。


この本は基本的に女子がメインなので、男子の話は、流れをすっきりさせるためと文字数的に割愛せざるを得なかったところがたくさんありました。女子だけの話にするのでも、本当はエビちゃんの話も聞きたかったし、入れたかった。
でも、確かに構成の面から考えると、4人はちょっと多すぎるんですよね。散漫になっちゃう可能性が高い。それでなくても3人の話をまとめていくのも難易度が高いのに。

エビちゃんは電話して「記事には直接ならないけど、話を聞かせてくれるかな?」とお願いすればきっと「いいですよ〜!」ってにこにこ言ってくれると思うけど、悩んだ末にそれはやめました。Vリーグ(ぷ、ぷれみあリーグ…でしたっけ?)のあんまり人がいない会見のときとかによもやま話ついでに聞いてみよう。



リベロというポジションには、個人的に結構思い入れがあります。
『リベロ革命』は私が企画から協力して連載されていたマンガですし、リベロについて専門誌で連載させて頂いたり、大森というじみーな(でもサーブレシーブは非常に上手かった)選手を何年かかけて掘り下げて「君の歌は、僕の歌」を書いたりなどなど……。


*余談の余談ですが、編集さんは私がそういう仕事をしてきたことを全くご存じないままに今回の記事の依頼をくださったそうで、なんだか不思議な縁みたいなのを感じてしまいました。編集さんの嗅覚も鋭かったのかも知れませんね。


で、もともと私のライター歴は(観戦歴は女子の方が早かったかな?)男子メインなので、直接知ってるゲームや選手、エピソードなども男子の方が多いのですよ。

『リベロ革命』の時にネタになりそうな話をいろいろ教えて頂いて「へえ〜!」の連発だったけど、「わしが現役のうちは記事にしたらあかんで。企業秘密やけえ」というお約束だったために、「君の歌は、僕の歌」でも意識的にあまり取り上げなかった山本コテツさんについてのいろんなエピソード、スパイカーへの未練に苦しむ西村や大森の葛藤、エトセトラ、エトセトラ。



今年の春に青山さんが引退されたときに、「ジャンプが落ちてるのは確かですけど、リベロならまだいけるんじゃないですか?」と訊ねた際の青さんの答えがふるっていました。


ちなみに彼はリーグ中でも1、2を争うディフェンス力の高い選手でしたし、寺廻ジャパンのときも田中ジャパンの時も、何度か国際大会でリベロを務めた経験があります。



「中西さん、専門職なめちゃあいけねえよ。俺はリベロってのはね、レシーブがちょっと上手いアタッカーが、スパイクが通用しなくなったからって、ちょちょっと手ぇ出してやれるようなポジションじゃないと思うね。だから俺にリベロはやれない。俺はアタッカーの意識を捨てきれないし、ブロックの指示だししたりデータを把握してコート内に伝えたり、いろんな『リベロならではの役割』つうのがあってさ。そんなややこしいことは俺には向いてないのよ(笑)」



もう少しあったんですが、全部ブログで書いちゃうのも長くなりすぎるしもったいないんで、次のワールドでコテツさんの話と共に(話が聞ければエビちゃんにも聞いて)展開してみるつもりです(こんな事書くと、また他誌さんに先にやられちゃってスタッフに怒られちゃうかなあ…むずかしい)。まあとにかく、こんな答えが返ってきたんですね。私も、上記のような経緯があったので、リベロを軽視しているつもりは全くなかったんですが(むしろ田中さんが全然リベロについて真面目に考えていただけないことをもったいないことだと思ってましたし、だからこそ青山繁というディフェンス力もクレバーさも兼ね備えた選手に、アタッカーとしての道をすっぱりあきらめた上でもう一度トライしてみてほしかったんですが)、すかっ!と断言されて「ああやっぱりなあ」と納得しきりだったのでした。



で、その話を成田に取材のつかみでしたら、彼女もそれについていろいろ反応してくれたので、ホントはその辺も入れたかったんですよ。特に上で紹介した部分は、「守備が上手い低身長スパイカーの定義するリベロ」という意味で、是非入れたかった。明確な定義付けと、そのポジションに対するリスペクト、そしてそれ故に求められる高いハードルがそこにはあったからです。

2人の定義と評価、お互いに対する評価なんかも落とすのに忍びない要素でした。青さんも成田も、本当に守備、攻撃共にテクニックに定評のある小型選手でしたから。でしたじゃなくって成田は現役だけど。

青さんは成田のことを高く評価してますし、成田も青さんを評価してますしね。
ワールドカップサッカーと時期的にかぶったせいか、青さんの引退はナンバーでは一言も取り上げられなくて、あれだけの人が、しかも天皇杯フル出場で優勝、MVPを獲って引退したのに全く無視されたままなのもなんだし、時期的にもまだいけるかなあとも思ったので。


まあでもその辺は泣く泣く割愛。
読まれるときは、そんなような下地があったんだなーと思って読んでみてください。


『リベロ革命!』では単行本の折り返しに1人ずつOB・OGに登場して頂いて(選手はJVAが『広告活動に当たる』と許可してくれなかったんですよ。がっかりしたなあ…。こちらとしては、少年マンガを読んでるちびっ子達に、少しでもバレーのおもしろさと、選手達のことをPRしたい気持ちでいっぱいだったんですが、理解はして頂けませんでした)バレーのおもしろさ、リベロというポジションについてを語って頂いたのですが、その中に、当時は引退されてた大懸(現成田)さんも登場していただきました。んで、「サーブレシーブはメンタルなプレー」と彼女が説明してくれたのが、非常に印象に残り、その後あちこちで「サーブレシーブってメンタルなプレーなの? スパイクレシーブとは違うの?」と色んな選手に確認する元になりました。


でもって、みんなの答えが「そう、サーブレシーブは精神的なところがすごく大きい」。なんでなんだろう…と不思議に思っても、そこを上手く説明できる選手はあまりいなかったのでした。で、今回、大元の本人に「何でなんですかね?」と訊ねたら、やっぱり明快に答えてもらえたので「なるほどなるほど!」て感じでした。


自分がこれまでずーっと積み重ねてきたことを活かせて、しかもさらにその延長線上で知識を上乗せ出来た、とっても面白い取材でした。佐野ちゃんもちょっとタイプが違うんですが、やっぱりいろいろ「なるほどなあ」って話が聞けて、字数が許せばもっといろいろ書きたかったですね。



かおる姫は、怪我がまだ治りきってない頃だったので、ちゃんと取材を受けて話を聞かせてくれただけでもありがたかったです。その辺、やっぱり真面目な人柄なんだなあと思いました。撮影があるのをすっかり忘れていたのは、相変わらずの天然ぶりでしたが……。撮影が終わった頃には、美人を見慣れてるはずのファッション系カメラマンさんとアシさんがすっかり「いいですねえ…」とファンになってたので、すっぴん美人は強いでなと。なんか肌がライトで飛ばさなくても陶磁器みたいなんで、彼女とメイクの話をしてもしょうがないなーと思いました。


あと、ちょっと話が横道にそれるんですが、日本の女子バレーではサーブレシーブのことを現場では「キャッチ」っていうんですけど、その辺については超長くなっちゃったんでまた今度。サッカーの「ボランチ」の事まで含めて「へえ〜」だったんで、気が向いたときに書きます。


って最後ちょっと脱線しちゃいましたが、アテネ女王にも勝って5位につけられるか?

シンちゃんがまた爆発して荒木と杉山が調子よかったら……なんとかならないかな……。


そんじゃまた!

*あ、忘れてた千葉と直弘です。
ちばなおひろ



mikarinakanishi at 23:12│TrackBack(2)clip!バレーボール | Number PLUS

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ここのところずっと読ませて頂いているブログのうち2つにて、気になるエントリが上がっていたのでご紹介。
2. 世界バレー リベロというポジション  [ 29歳女一人暮しがけっぷち日記 ]   2006年11月20日 01:06
だいぶ世界バレーも男子に移って女子の話題は減ってきています。しかし、私は今だ熱が冷めておりません。まだまだ続くので、お付合い下さいませ。 リベロというポジション。ちょっといいブログ記事を見つけましたので、紹介します。 NumberPLUS 記事に入りきらなかった話...
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