ブログネタ
最近読んだ本 に参加中!
最近、「つんどく」状態になっている本を読んでいる。
「空飛ぶタイヤ」も、2009年WOWOWでドラマ化されたのを観てから、興味を持って文庫本を買ったままになっていた。今度読もう…と思いつつ、ついつい後回しにしていて…

ここ数週間、ちょっと時間的にも気分的にも余裕ができたので、買いだめてある本を読むことにしたのだった。
今年の秋は、まさに「読書の秋」そのもの。

ドラマの方は、仲村トオルさん主演で、最高に面白かった。
池井戸潤さんの作品は、社会小説という風に言われる。
なんとなく、小難しいのかなーと思ってちょっと敬遠気味だったのだけれど、意外や意外?実際に読んでみると最高クラスの面白さだった。
一気に読んでしまった。先が楽しみで楽しみで、気がついたら夢中になっていた。
読者を引きこんでしまう。
ドラマを観ているから(結末が解っているから)、面白く感じないかな…と思ったのは杞憂。ドラマとは、また違った面白さだった。
深く感動した…

実際に起こったタイヤ脱輪事故を題材にして、作者独自の小説の世界が描かれている。
タイヤ脱輪事故を起した中小企業と、大手自動車製造会社、銀行を巻き込んだリコール隠しやら隠蔽などなど。
大企業の驕りから保身、企業論理、銀行の貸しはがしなど、読んでいる側からすれば、許し難いような事件が、次々と起こる。
リコールを隠蔽しつづける大手会社組織も生生しく描かれている。
事故を起して、その大企業と対決する零細会社が、どん底といっていい日々から、どうもがいて這い上がっていくのか、その過程の描写も素晴らしい。

大企業の存在の前では、一人の人間の命がなんて軽く扱われるものなんだろう。
世の中、確かにこういうものなのかもしれない…そう思わせるだけの説得力を感じてしまう。
「企業の論理は、世間の非常識」なのだという。

人があっての会社のはずなのに、いつの間にか、会社(組織)あっての個人になっている。
「企業の論理」の前では、こうも簡単に人間(サラリーマン)というものは、人間らしさを喪失していくものなのか。
「組織の論理」というものが、非常に怖いと感じたのだった。

推理小説も真っ青なくらい、ハラハラドキドキものだった。
こんな面白い企業小説ならもっと読みたいものだ。

小説を読んだ後、深く感動した私は、またドラマ化された作品を観てみたくなった。
今度は、また違った感動を覚えるかもしれない…
最高にオススメの本。