テレビ東京「強き蟻」感想　原作よりいい出来で…男も女も怖い : 田園生活ウォーキング

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テレビ東京のドラマ「強き蟻」…私の想像以上に怖くて面白かった。
原作でも、老人を死なせようと画策する主人公（米倉涼子さん）が、かなりの悪女で怖い女だったけれど、ドラマ版は、男も女もみんな怖い人間になっていて、原作を超える面白さだった。
原作では、主人公は遺産をうけとれないし、宮原（比喜愛未さん）もあれほどに怖い企みを抱いた女ではなかった。
死んだ沢田老人（橋爪功さん）も、自分の死を復讐に利用するようなことはなかったし…
女達よりも怖かったりして。背筋がゾッとした。
原作は原作で、かなりの面白さなのだけれど、今回のドラマ版はそれを超えて、はるかに怖くてよく出来ていた。
なにより、最後に悪女たちを見事に復活させてしまっていたし。
米倉涼子さんの悪女ものは、このくらいのインパクトがあってもいい。
なんだかものすごい満足感だった。
美人が怖い女だとちょっと魅力的にすら思えるから不思議。
ちなみに、原作では悪女は復活することはない。
怖い女に、怖い男…男女の愛憎に金が絡むと、どこまでも怖くなるようで…
松本清張さんもここまで悪女は期待していなかったかもしれない。

最近のテレビ東京のドラマは面白いものが多い。