びっくりしました!だって両サイド立ち見の人達がずらり!
私なんてアッキーのファンクラブに申し込むのも忘れ、e+の先行予約でチケットゲットできた棚から牡丹餅な人。F列の下手サイドよりだったので、立ち見しても観たい!という方に申し訳ないやらなんやら。
久しぶりのストレートプレイ。アッキーにとっては初めてのストレートプレイ。
実はアッキーが出るということよりも香川照之さんが出るっていうことが決め手で観ることにしたこの作品。演出家がどんな人かなんて全く知りませんでした。
香川さんは「利家とまつ」の秀吉以来、個性派実力派俳優として興味のある俳優さんなんです。その香川さんが、死なせることが正しいかどうかジャッジメントする死神役。
死神=トート・・・とは若干違い、使い走りの死神です。
ストーリーは割愛するとして・・・・面白い死神様でした。死に対しては当たり前のこととしてクール。でも人間界には特に音楽には興味があり、音楽がかかるとクネクネしたり陶酔したりする。今回の仕事であるやくざの藤田の死をジャッジメントするに至っては、結論は出ているのに、藤田やその舎弟である阿久津(アッキー)の心の機微や関係性になんだか惹かれているようなところも。どちらかと言えば、自ら仕掛ける役ではなく、受身部分も多い役。相手役との受け答えが絶妙なバランスで、この人、やっぱりうまい!と思いました。
また、藤田役のラサール石井さんも良かった。テレビで見るラサールさんとは全く違う、自分の運命を悟りきった任侠のやくざを熱演。少し枯れた感じが役柄にマッチしていて、この人物ならば、千葉(=死神の人間界の名前)が人じゃないことをみやぶることが理解できました。
そして、この藤田を本心は慕っている、でも自分の本当の気持ちが全く理解できていない、若きチンピラの阿久津を中川晃教クンが大熱演してました。
いつも切れていて、全く自分が何をしているか解っていなくて、教養もなくて、イライラをどこにぶつけていいのか解らない男を、恐らく正反対であろうアッキーがやっているのを見て、アッキー成長したなあとしみじみ思いました。所々セリフが聞き取りにくいところもありましたが、何はともあれ、役としてそこに生きているところは凄く良かった。
アッキーの勢いと、ラサールさんや香川さんのちょっとたそがれた雰囲気が生きてきた年月の違いを感じさせてくれて、とても良い雰囲気でした。
「阿久津!うるさい!」とラサールさんのセリフにありましたが、うん、うるさい役だった。アッキーの阿久津と香川さんの千葉とのやり取りは、コメディ?と思わせるぐらい面白かったです。アッキーはきっと必死でやっているのだろうけれど。
最後に雨が上がり、青空が広がって終了。救われました。
下手席だったのでアッキーの顔や姿が良く見えて、カーテンコールでの放心状態の様子が印象的でした。身体も相当鍛えているようで、モーツアルトの時のような華奢な感じは全くしませんでした。
ヴァンパイアで犯された今夏でしたが、いい時期にいい作品を観られたな・・・と思いました。
私なんてアッキーのファンクラブに申し込むのも忘れ、e+の先行予約でチケットゲットできた棚から牡丹餅な人。F列の下手サイドよりだったので、立ち見しても観たい!という方に申し訳ないやらなんやら。
久しぶりのストレートプレイ。アッキーにとっては初めてのストレートプレイ。
実はアッキーが出るということよりも香川照之さんが出るっていうことが決め手で観ることにしたこの作品。演出家がどんな人かなんて全く知りませんでした。
香川さんは「利家とまつ」の秀吉以来、個性派実力派俳優として興味のある俳優さんなんです。その香川さんが、死なせることが正しいかどうかジャッジメントする死神役。
死神=トート・・・とは若干違い、使い走りの死神です。
ストーリーは割愛するとして・・・・面白い死神様でした。死に対しては当たり前のこととしてクール。でも人間界には特に音楽には興味があり、音楽がかかるとクネクネしたり陶酔したりする。今回の仕事であるやくざの藤田の死をジャッジメントするに至っては、結論は出ているのに、藤田やその舎弟である阿久津(アッキー)の心の機微や関係性になんだか惹かれているようなところも。どちらかと言えば、自ら仕掛ける役ではなく、受身部分も多い役。相手役との受け答えが絶妙なバランスで、この人、やっぱりうまい!と思いました。
また、藤田役のラサール石井さんも良かった。テレビで見るラサールさんとは全く違う、自分の運命を悟りきった任侠のやくざを熱演。少し枯れた感じが役柄にマッチしていて、この人物ならば、千葉(=死神の人間界の名前)が人じゃないことをみやぶることが理解できました。
そして、この藤田を本心は慕っている、でも自分の本当の気持ちが全く理解できていない、若きチンピラの阿久津を中川晃教クンが大熱演してました。
いつも切れていて、全く自分が何をしているか解っていなくて、教養もなくて、イライラをどこにぶつけていいのか解らない男を、恐らく正反対であろうアッキーがやっているのを見て、アッキー成長したなあとしみじみ思いました。所々セリフが聞き取りにくいところもありましたが、何はともあれ、役としてそこに生きているところは凄く良かった。
アッキーの勢いと、ラサールさんや香川さんのちょっとたそがれた雰囲気が生きてきた年月の違いを感じさせてくれて、とても良い雰囲気でした。
「阿久津!うるさい!」とラサールさんのセリフにありましたが、うん、うるさい役だった。アッキーの阿久津と香川さんの千葉とのやり取りは、コメディ?と思わせるぐらい面白かったです。アッキーはきっと必死でやっているのだろうけれど。
最後に雨が上がり、青空が広がって終了。救われました。
下手席だったのでアッキーの顔や姿が良く見えて、カーテンコールでの放心状態の様子が印象的でした。身体も相当鍛えているようで、モーツアルトの時のような華奢な感じは全くしませんでした。
ヴァンパイアで犯された今夏でしたが、いい時期にいい作品を観られたな・・・と思いました。