2015年01月02日

Global Beats no.126「2010年代以降のアフリカ音楽特集第2弾!」#1

あけおめことよろ!

昨年は私的に6月から12月まで色々と忙しくて全くブログを更新できてませんですたが、今の所、辞める気はないです。多分。。汗

昨年、紹介したくてできなかった分を紹介。

今回の特集は「2010年代以降のアフリカ音楽特集第2弾!」

KUDURO IS NOT DEAD!ブラカソンシステマ2014年作!
 西アフリカレアグルーブをNW/POST PUNK的感覚で蘇らせるバンド!
南アフリカラッパー+おフランス白人Track makerによる未来世紀アフリカなHIPHOP!



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BURAKA SOM SISTEMA
BURAKA」2014年作

 

アフリカのアンゴラ発のGETHO TECH MUSICであるKUDURO(クドゥル)をアンゴラの旧宗主国であるポルトガルのバンドBURAKA SOM SISTEMA(参照http://goo.gl/jwEV01)が00年代後半には現代的なELECTRO MUSICBASS MUSICの血を注ぎ込み現代的にアップデイトした。
或はアフリカ音楽を取り上げ続ける実力派DJのフレデリック•ガリアーノは欧州のDJとしてはいち早く2006年には「FREDERIC GALLIANO presents KUDURO SOUND SISTEM」の発表や2010年代に入ってもVAを発表し続けていた(参照
http://goo.gl/qpMrE6)。

それが世界的にKUDURO(クドゥル)自体のブレイクを引き起こしたのは2000年代半ば〜2010年代前半の事だった。

しかしKUDURU(クドゥル)はアフリカのアンゴラ発のGETHO TECH MUSICであると同時にアフリカ音楽の多くがラテン〜ブラジル音楽の血を少なからず引いているのと同様、KUDURUの中に流れるアンゴラ自体の音楽もラテン音楽とも切り離せない部分がある。

そして現在、KUDURO(クドゥル)のVADIGするとレゲトンとの相盛りVAばかりで三毛猫坊的に一時的にKUDURO(クドゥル)から遠のいてしまっていた。

その一方で旧ポルトガル領という繋がりからか、ブラジルにKUDUROが伝わりブレイクしている現象(参照http://goo.gl/6UEAdn)も起きているみたいで、まだKUDUROは今後も現在進行形で変化していく可能性を秘めている希ガス。

 

まず、このBURAKA SOM SISTEMAの新作「BURAKA」の素晴らしさを一曲、一曲解説する前に、声を大にして言いたい事がある三毛猫坊。

このアルバム、海外ではCDDVDのフォーマットで6月には流通している(参照http://goo.gl/uSNqit )しかし、日本での流通はMP3のみで2014年の9月に発売されただけでCDの発売の気配がない。

BURAKA SOM SISTEMAの世界デビュー作「BLACK DIAMOND」2008年作、続く「COMBA」(参照http://goo.gl/ZsqWis)、2011年作共に「日本盤がブックレット、解説付き」で発売されているというのに!!

それにも関わらず、日本のAMAZONHMVTOWER RECORDのいずれも「CDDVD」のフォーマットを輸入しようとしない。バイヤーは何をしているのだろう?

ヨーロッパ各国の主要都市をこのアルバムのリリースツアーで廻っている(売れている)。

2014年現在、このYoutubeのライブ映像(http://goo.gl/xPrGPU

)で解るぐらいデカい会場のフェスでフロアを湧かせるバンドにまで成長した。

ましてやBURAKASOM SISTEMAのメンバーのDJ BRANCOが2014年11/8のRED BULL MUSIC ACADEMYのイベント(参照http://goo.gl/tp1QdY)で来日したというのに!

 

この最新作「BURAKA」は今までの作品と比べて最もKUDURO(クドゥロ)を現在進行形のクドゥロに進化させる事に成功している。KUDURO(クドゥロ)の血を引き継ぎながら、最新のクラブミュジークのモードであるFOOT WORK MUSICJUKEEDMを吸収し、合間にはBASS MUSICの王道であるDIGITAL DANCEHALLの要素も垣間見える。

アルバムの曲の解説を書く前に言ってしまうが間違いなくBURAKA SOM SISTEMAの最高傑作だす!

 

Webでみつかった動画を元にアルバムを紹介すると

アルバム1曲目「STOOPID」ブログTOPのリンクの曲はトライバルなイントロから曲のタイトルを連呼する四つ打ち、そして血がたぎるクドゥロに突入し、そこから滑らかに半分のテンポの腰にくるダンスホール〜レゲトン調へと至るが全体として進化形クドゥロの体裁を保っているのが凄い!

歌詞では三毛猫坊が聴き取れただけでも世界のダンスフロアで人々を「STUPID」にさせているカリブ系のカリプソ、ソカ、レゲトン、アフリカ系のクドゥロ、クワイト、アゾント(ガーナ発のダンスミュージック)、BASS MUSIC系のフットワーク、ムーンバートン、更にインド系バングラまで、まさに世界のGlobal BeatsBass Musicに讃歌を贈っている。Killer tune

アルバム2曲目「VuvuzelaCarnaval)」(参照http://goo.gl/21tWto)は、前作「COMBA」で聴かせた様な野性味あふれるデジタルクドゥロから転じてアフリカ風味のFOOT WORK MUSIC~JUKE(参照 http://goo.gl/Uz0aEn)調へ。サンプリングするフレーズを徹底的に裁断化するFOOT WORK~JUKEをラテン音楽で多く用いられるクラーベのリズムを偲ばせてクドゥロとスムースに繋ぐ所は流石としかいい様がない。堪らん!

アルバム3曲目「Parede」(参照http://goo.gl/5lFVSR)はクドゥロとソカを合せながらダーク目に仕上げたTropical Bassといった塩梅の曲。生のパーカッションとチープなシンセ音、重厚なサンプリングが絡み合い肉体感のあるサウンドという、Buraka Som Sistemaでしかありえない曲になっている。

アルバム4曲目「Do me now feat.YADi」(参照http://goo.gl/XiZezY)は今までありそうでなかったダンスホールレゲエナンバー。ボーカルにロンドンを拠点に活動する(ノルウェーとイタリアの血も引いている)アルジェリア系女性シンガーYADi(参照 http://goo.gl/EpbVtu)を起用している。

アルバム5曲目「Vam Damme 」(参照 http://goo.gl/HXfOW8)はイントロやブリッジのスネアドラムのミリタントビート的な所やボーカルがデジタルダンスホールレゲエ的なニュアンスもある少しダークなメロディと四つ打ち、パーカッションの重なり合いのTropical bassの曲。

アルバム7曲目「In a minute feat. Alo Wala」(参照http://goo.gl/KmFIoy)はインドとジャマイカの血を引く女性シンガーShivani Ahlowalia を要するNYのグループのAlo Wala(参照 http://goo.gl/TY8QG5)を配した曲。Bass Musicを軸にRAPからDANCE HALL REGGAE人脈までを横断するAlo Walaに相応しいRAGGA HIPHOPなイントロからクドゥロへ。クドゥロの部分も近年のFOOT WORK~JUKEミュージックを意識してかなり細かいフレーズのエディトをしている希ガス。

アルバム8曲目「Sente」(参照http://goo.gl/6KxayJ)は、前作2011年のアルバム「COMBA」発表後にBuraka Som Sistemaが一時期、集中的に取り組んでおり話題になっていたZOUK BASSの曲。ZOUK(参照http://goo.gl/udnDzW

ってようはラテン〜カリブ系の中で好まれる歌謡曲的な要素の強い社交ダンスの一つなんですが、それをインストにしてBASSを強化して「ZOUK BASS」として提示して見せていた訳だす。今回のアルバムは発表前はもっと「ZOUK BASS」色の強いアルバムになるかと思っていたら良い意味で裏切られた三毛猫坊w

 

最後に一言付け加えるとBURAKA SOM SISTEMAはかってDIPLOに見出されM.I.Aがアルバムに参加する事で世界に知られる様になったけど、今はBURAKA SOM SISTEMAのメンバ—のDJ BLANKOが、このアルバムでも起用されているロンドン在住のアルジェリア系女性シンガーYADiNYのベースミュージックバンドAlo Walaをいち早く起用し、トラックを提供する事で注目を集める機会を与えると所まで来ているって事。

 

だから早く、日本のバイヤーは海外で流通してるCDDVDのフォーマットで、このアルバム「BURAKA」を輸入して販売してけれぇ!!!!!

 

BURAKA SOM SISTEMA official HP

http://www.buraka.tv


 


Global Beats no.126「2010年代以降のアフリカ音楽特集第2弾!」#2

本日二枚目の音源は イビビオサウンドマシーン


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IBIBIO SOUND MACHINEIbibio Sound Macine」2014年作

 

ナイジェリア系女性シンガーのEno Williamsをボーカルに配したIbiobo Sund Systemのコンセプトは黄金時代の西アフリカのFUNKとディスコミュージック(参照http://goo.gl/WJYMjl)を80年代以降のNW/ポストパンクやエレクトロの感覚で再構築する事だす。

ヴォーカルのEno Willamsは子どもの頃からナイジェリア南部の地方言語であるイビビオ語を母と彼女の家族から聴いて育ったそうな。

メンバーはヴォーカルが前述のEno Williamsで、ギターがアフリカンJAZZ界の名ギタリストAlfred Bannerman(参照http://goo.gl/RoGFDD)でバンドの音にヴォーカルの言語感だけではないアフリカ色を与えている。

アルトSAXMax Grunhardは自身名義のカルテット(参http://goo.gl/u5spQt)ではかなり電子音の飛び音が響き渡るFree Jazzを試みている。IbibIo Sound MachineNW/ポストパンク的な電子音の部分も彼が手にとるのではないかすら

その他のメンバーはパ-カッションのAnselmo Netto ,ベース/シンセのLeon Brichard ,ドラム/キーボードのBenjamin Bouton 、トロンボーン/シンセのTony Hayden。トランペットのScott Baylis

 

アルバム2曲目「I'm RunningNya Fehe)」はトーキングドラム、アフリカンJAZZの大御所Alfred翁の軽快なリフにEno嬢のイビビオ語の伸びやかな歌。ここまでだと回顧趣味的音楽になりがちなのだけれど、FUNKYなシャッキリしたホーン隊と後ろの方で縦横無尽にシンセが「ピューンピロロロー」と鳴っている。これらが合わさり今まで有りそうでないレトロフューチャーなアフリカ音楽になっているのが面白いわけだす。

アルバム3曲目「The Talking FishAsem Usem Lyak)」(参照http://goo.gl/COFZCb)はブリっとした太いベース音とシャッキリしたリズム隊、四つ打ちのドラムがディスコ的な曲。でもボーカルのEno嬢のイビビ語の響きと飛び音を発するシンセ、曲の中間部での土臭いパーカッションが定形のDISCOFUNKに収まらない音楽を聴かせてくれる。

アルバム4曲目「Let's DanceYak Inek Unek)」(参照http://goo.gl/B7zLhi)は性急なBPM、味わい深いリフを刻むAlfred爺、飛び音を発するシンセ、パーカッション、低いベース音そしてEno嬢のイビビ語のヴォーカルが合わさってやはり独特のレトロニューチャーな高速ディスコチューンになっている。

アルバム5曲目「「The TortoiseNasaha Edem Lkit)」(参照http://goo.gl/5JHXOi)はグッとタメを聴かせた奇数拍子のJAZZファンク的な曲。太いベースにひたすら後ろ乗りのドラムにスペーシーなシンセ。なんだかハービーハンコックの「Head Hunters」とマイルス•デイビスの「On The Corner」が出会ったみたいでもある。

アルバム9曲目「Got to move Got to get out! Ana Nkpong Ana Nwuoro)」(参照( http://goo.gl/CUk6So)は、チープなプログラミングの様にもアフリカの民族楽器の様にも聞こえる音色のクラーベのリズムからドラム、パーカッション、控えめなホーンが入っていく。有機的なアフリカンパーカッションの重なり合い、無機質なクラーベの反復するリズム、スペーシーなシンセの空間をEno嬢のボーカルが漂う曲。

 

近年、アフリカ系のメンバ—を要しアフリカのレアグルーブ的な音を再現するバンドが増えているけれど、このバンドは大半のバンドと違い古くて新しい音になっているのが三毛猫坊はツボった次第。

 

アルバムが視聴できるHP

http://www.amazon.co.uk/Ibibio-Sound-Machine/dp/B00HS57QSO

 

IBIBIO SOUND MACHINE Official HP

http://www.ibibiosoundmachine.com/home.html

 

   

Global Beats no.126「2010年代以降のアフリカ音楽特集第2弾!」#3

本日三枚目の音源は南アフリカ人ラッパー×おフランス白人Truck Maker

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※動画はCDとセットのドキュメンタリーDVDMother city Blues

CAPE TOWN EFFECTSCape Town Effects」2013年作

Cape town effectsは00年代から南アフリカの現在進行形のCLUB MUSICを発信してきたAfrican Dope Records(参照 http://goo.gl/Tm2Kaf)の人脈によるHIP HOP,TRAP,BASS MUSICの影響下のTruckの上に南アフリカのズールー語と英語が混じったRAPが乗る南アフリカMCと南アフリカ在住のイギリス人ビートメイカー、フランス人ビートメイカーによる混成グループ。

 

三毛猫坊がこのグループを知ったのはフランスのマルセイユで2008年から開催されているHIP HOP~ERECTROFes.であるMarsatacのスタッフとマルセイユ在住のミュージシャンがアフリカのマリ、モロッコ、レバノンの現地ミュージシャンと交流して作り上げたMixac.シリーズ(参照 http://www.mixatac.com)を通してMarsatac Fes.の出演者の名前をHPで観ていて南アフリカの首都ケープタウンの名前を関した「Cape town effects」というグループ名からヤバい匂いを感じYoutubeで検索をかけたのが訳だす。

そしてHitしたアルバム一曲目「All Rise」を使ったPVを観てそのズールーの血を強烈に感じさせるライムとフロウにやられた次第。

 

主要メンバーはMCが南アフリカでソロとしても活動する畳み掛ける様な社会派の内容のラップが特徴のMC KOFAB(参照http://goo.gl/SpV3Hz)、南アフリカのHIPHOP畑の第一人者で1998年のソロデビューアルバム「Koekemkranka」で世界に南アフリカのアンダーグラウンドなHIPHOPシーンの存在を知らしめたMC JAAK(参照http://goo.gl/dwg0xz)、南アフリカのズール語の響きが印象的なRAPグループDRIENMANSKAP(参照http://goo.gl/0CIXSy)のMCとしても活動するEL NINOの3人。

トラックはイギリスでDUB、ダンスホールレゲエを聴いて育ち、その後80年代にKRS1African BambaataといったHIPHOPオリジネイターの影響を受け英国と米国を行き来しながらDJ活動を行い、90年代に人種隔離政策アパルトヘイトの撤廃の影響を受け南アフリカに移り住んだという異色の経歴のDplanet(参照http://goo.gl/oGyyTa)、フランス人ビートメイカーのLed Pipers(参照http://goo.gl/gtxbTW)がTruckDUB STEP以降のBass Music色を添えている。

一昨年入手した音源ながら紹介の機会を逃していてようやく今回紹介します。

アルバム1曲目「All RIse」(参照http://goo.gl/vd6kc4)は前述したけど、冒頭のシンプルなパーカッションと冒頭のフロウがズールー色を感じさせ実に南アフリカ臭いが歪んだベースラインはDUB STEP以降を感じさせる。そこから、のたうつ様な訛りの聴いた英語のライム。TruckもブレークビーツだがスネアのDUB的な残響音がビートメイカー二人のバックグラウンドを感じさせる。堪らん!

アルバム2曲目「HoshHosa」(参照http://goo.gl/9Ras3S)は冒頭のフロウから畳み掛けるズールー語のRAP、アフリカ的な土臭さ、息づかいを感じさせる「Hosh! Hosh! Hosh! Hosa!」というサビ、そこから訛りのある英語のRAP。ブリッジのコーラスが繰り返すが実に南アフリカ〜ズールー的で堪らない。対してフランス人二人の作るバックトラックは冷たい質感の最新形で南アフリカのラッパーのRAPを引き立てている訳だす。

アルバム3曲目「Hands Up」(参照http://goo.gl/BjaSNG)は,ILLな雰囲気のGrime的なTruckの曲。そこにズールー語のRAPが乗ると、もう、お好きな方には堪らないDOOPNESSを醸しまくり。でもいわゆるブラックミュージック的な黒さとは違う、曲のサビの掛け合い、曲のブリッジ部分の南アフリカ音楽的な黒さ、アフリカ臭さが堪らん!ムフー!!

フランス人のTruckメイカーと南アフリカ人のラッパーが組んだ未来世紀アフリカなHIPHOPであり、米国のBlack Musicとは違うアフリカ的黒さのHIPHOPを体感できるアルバムだす!

アルバムが視聴できるHP

http://cd1d.com/fr/album/cape-town-effects

 Cape Town Effects Official HP

http://www.jarringeffects.net/cape-town-effects/