あけおめことよろ!
昨年は私的に6月から12月まで色々と忙しくて全くブログを更新できてませんですたが、今の所、辞める気はないです。多分。。汗
昨年、紹介したくてできなかった分を紹介。
今回の特集は「2010年代以降のアフリカ音楽特集第2弾!」
KUDURO IS NOT DEAD!ブラカソンシステマ2014年作!
西アフリカレアグルーブをNW/POST PUNK的感覚で蘇らせるバンド!
南アフリカラッパー+おフランス白人Track makerによる未来世紀アフリカなHIPHOP!
BURAKA SOM SISTEMA「BURAKA」2014年作
アフリカのアンゴラ発のGETHO TECH MUSICであるKUDURO(クドゥル)をアンゴラの旧宗主国であるポルトガルのバンドBURAKA SOM
SISTEMA(参照http://goo.gl/jwEV01)が00年代後半には現代的なELECTRO MUSIC〜BASS MUSICの血を注ぎ込み現代的にアップデイトした。
或はアフリカ音楽を取り上げ続ける実力派DJのフレデリック•ガリアーノは欧州のDJとしてはいち早く2006年には「FREDERIC GALLIANO presents
KUDURO SOUND SISTEM」の発表や2010年代に入ってもVAを発表し続けていた(参照http://goo.gl/qpMrE6)。
それが世界的にKUDURO(クドゥル)自体のブレイクを引き起こしたのは2000年代半ば〜2010年代前半の事だった。
しかしKUDURU(クドゥル)はアフリカのアンゴラ発のGETHO TECH MUSICであると同時にアフリカ音楽の多くがラテン〜ブラジル音楽の血を少なからず引いているのと同様、KUDURUの中に流れるアンゴラ自体の音楽もラテン音楽とも切り離せない部分がある。
そして現在、KUDURO(クドゥル)のVAをDIGするとレゲトンとの相盛りVAばかりで三毛猫坊的に一時的にKUDURO(クドゥル)から遠のいてしまっていた。
その一方で旧ポルトガル領という繋がりからか、ブラジルにKUDUROが伝わりブレイクしている現象(参照http://goo.gl/6UEAdn)も起きているみたいで、まだKUDUROは今後も現在進行形で変化していく可能性を秘めている希ガス。
まず、このBURAKA SOM SISTEMAの新作「BURAKA」の素晴らしさを一曲、一曲解説する前に、声を大にして言いたい事がある三毛猫坊。
このアルバム、海外ではCD+DVDのフォーマットで6月には流通している(参照http://goo.gl/uSNqit )しかし、日本での流通はMP3のみで2014年の9月に発売されただけでCDの発売の気配がない。
BURAKA SOM SISTEMAの世界デビュー作「BLACK DIAMOND」2008年作、続く「COMBA」(参照http://goo.gl/ZsqWis)、2011年作共に「日本盤がブックレット、解説付き」で発売されているというのに!!
それにも関わらず、日本のAMAZON、HMV、TOWER RECORDのいずれも「CD+DVD」のフォーマットを輸入しようとしない。バイヤーは何をしているのだろう?
ヨーロッパ各国の主要都市をこのアルバムのリリースツアーで廻っている(売れている)。
2014年現在、このYoutubeのライブ映像(http://goo.gl/xPrGPU
)で解るぐらいデカい会場のフェスでフロアを湧かせるバンドにまで成長した。
ましてやBURAKASOM SISTEMAのメンバーのDJ BRANCOが2014年11/8のRED BULL MUSIC ACADEMYのイベント(参照http://goo.gl/tp1QdY)で来日したというのに!
この最新作「BURAKA」は今までの作品と比べて最もKUDURO(クドゥロ)を現在進行形のクドゥロに進化させる事に成功している。KUDURO(クドゥロ)の血を引き継ぎながら、最新のクラブミュジークのモードであるFOOT WORK MUSIC〜JUKE、EDMを吸収し、合間にはBASS MUSICの王道であるDIGITAL DANCEHALLの要素も垣間見える。
アルバムの曲の解説を書く前に言ってしまうが間違いなくBURAKA SOM
SISTEMAの最高傑作だす!
Webでみつかった動画を元にアルバムを紹介すると
アルバム1曲目「STOOPID」ブログTOPのリンクの曲はトライバルなイントロから曲のタイトルを連呼する四つ打ち、そして血がたぎるクドゥロに突入し、そこから滑らかに半分のテンポの腰にくるダンスホール〜レゲトン調へと至るが全体として進化形クドゥロの体裁を保っているのが凄い!
歌詞では三毛猫坊が聴き取れただけでも世界のダンスフロアで人々を「STUPID」にさせているカリブ系のカリプソ、ソカ、レゲトン、アフリカ系のクドゥロ、クワイト、アゾント(ガーナ発のダンスミュージック)、BASS MUSIC系のフットワーク、ムーンバートン、更にインド系バングラまで、まさに世界のGlobal Beats~Bass Musicに讃歌を贈っている。Killer tune!
アルバム2曲目「Vuvuzela(Carnaval)」(参照http://goo.gl/21tWto)は、前作「COMBA」で聴かせた様な野性味あふれるデジタルクドゥロから転じてアフリカ風味のFOOT WORK MUSIC~JUKE(参照 http://goo.gl/Uz0aEn)調へ。サンプリングするフレーズを徹底的に裁断化するFOOT WORK~JUKEをラテン音楽で多く用いられるクラーベのリズムを偲ばせてクドゥロとスムースに繋ぐ所は流石としかいい様がない。堪らん!
アルバム3曲目「Parede」(参照http://goo.gl/5lFVSR)はクドゥロとソカを合せながらダーク目に仕上げたTropical Bassといった塩梅の曲。生のパーカッションとチープなシンセ音、重厚なサンプリングが絡み合い肉体感のあるサウンドという、Buraka Som Sistemaでしかありえない曲になっている。
アルバム4曲目「Do me now feat.YADi」(参照http://goo.gl/XiZezY)は今までありそうでなかったダンスホールレゲエナンバー。ボーカルにロンドンを拠点に活動する(ノルウェーとイタリアの血も引いている)アルジェリア系女性シンガーYADi(参照 http://goo.gl/EpbVtu)を起用している。
アルバム5曲目「Vam Damme 」(参照 http://goo.gl/HXfOW8)はイントロやブリッジのスネアドラムのミリタントビート的な所やボーカルがデジタルダンスホールレゲエ的なニュアンスもある少しダークなメロディと四つ打ち、パーカッションの重なり合いのTropical bassの曲。
アルバム7曲目「In a minute feat. Alo Wala」(参照http://goo.gl/KmFIoy)はインドとジャマイカの血を引く女性シンガーShivani Ahlowalia を要するNYのグループのAlo Wala(参照 http://goo.gl/TY8QG5)を配した曲。Bass Musicを軸にRAPからDANCE HALL REGGAE人脈までを横断するAlo Walaに相応しいRAGGA HIPHOPなイントロからクドゥロへ。クドゥロの部分も近年のFOOT WORK~JUKEミュージックを意識してかなり細かいフレーズのエディトをしている希ガス。
アルバム8曲目「Sente」(参照http://goo.gl/6KxayJ)は、前作2011年のアルバム「「COMBA」発表後にBuraka
Som Sistemaが一時期、集中的に取り組んでおり話題になっていたZOUK BASSの曲。ZOUK(参照http://goo.gl/udnDzW)
ってようはラテン〜カリブ系の中で好まれる歌謡曲的な要素の強い社交ダンスの一つなんですが、それをインストにしてBASSを強化して「ZOUK BASS」として提示して見せていた訳だす。今回のアルバムは発表前はもっと「ZOUK BASS」色の強いアルバムになるかと思っていたら良い意味で裏切られた三毛猫坊w
最後に一言付け加えるとBURAKA SOM SISTEMAはかってDIPLOに見出されM.I.Aがアルバムに参加する事で世界に知られる様になったけど、今はBURAKA SOM SISTEMAのメンバ—のDJ BLANKOが、このアルバムでも起用されているロンドン在住のアルジェリア系女性シンガーYADiやNYのベースミュージックバンドAlo
Walaをいち早く起用し、トラックを提供する事で注目を集める機会を与えると所まで来ているって事。
だから早く、日本のバイヤーは海外で流通してるCD+DVDのフォーマットで、このアルバム「BURAKA」を輸入して販売してけれぇ!!!!!
BURAKA SOM SISTEMA official HP