2009年05月24日

「部下からの中傷は労災」、うつ病男性の自殺で地裁判決

 部下からのハラスメントによる自殺も労災と認められるかどうかが争われた訴訟で、東京地裁は20日、男性会社員(当時51)が自殺したのは嫌がらせが原因でうつ病を発症したためだと因果関係を認定し、遺族補償給付などを不支給とした国の処分を取り消す判決を言い渡した。

 訴えていたのは、飲食店や給食事業を展開する「小田急レストランシステム」(東京)の社員だった男性の遺族。原告代理人によると、部下からのハラスメントが労災と認められたのは珍しいという。

 判決によると、男性は71年に入社し、社員向け給食事業にかかわっていたが、97〜98年に契約社員だった部下が「売り上げを着服している」「部下の女性にセクハラをした」などと男性を中傷するビラを会社の上層部などに配った。ビラの内容は事実と確認されなかったが、男性は別の部署に配置転換となり、その直後の98年4月に自殺した。

 白石哲裁判長は「部下とのトラブルが心理的負担を与えたと認められ、業務とうつ病による自殺との間に因果関係がある」と結論づけた。 (朝日新聞 5/20)

 上司からの嫌がらせを一般にパワハラといいますが、今回は部下からの嫌がらせが原因です。しかし、白石裁判長は「部下に虚偽の内容のビラをまかれ、内容について取引先とトラブルに発展したうえ、上司からも厳しく事情を聴かれた。心理的な負担は強く、鬱病発症につながった」と指摘しました。…となるとパワハラもあったんですね。

 こういった嫌がらせは、受ける側の受け取り方が人によって違います。ちょっとしたストレスとなっても自然に解消される場合もありますし、うつ病を発症し自殺に至る場合もあるのです。経営者はいち早くうつ病の発症を把握し、対策を取らないといけませんね。ビラの内容は事実と確認されなかったが、男性は別の部署に配置転換されたということで、この時に会社側はもっと当事者から話を聞き、事実関係を調査をする必要があったし、移動後の配慮なども必要だったはずです。結果的に会社にとって大きな損失となるでしょうね。

sakurai


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