2005年03月12日

きみに読む物語

君に読む物語1観てきました。『きみに読む物語』。痴呆症で過去を失った老婦人(ジーナ・ローランズ)の元に,一人の老人(ジェームズ・ガーナー)が通って,物語を読み聞かせる。

それは,1940年の一夏の恋の物語。休暇を過ごしに都会からやって来た17歳の令嬢・アリー(レイチェル・マクアダムス)と、地元の製材所で働く青年ノア(ライアン・ゴズリング)との初恋の物語。あらすじは,さまざまなところで知ることができるので省略。

文句なしのラブ・ストーリー。恥ずかしながら,こういう話が好きなんです。さまざまな妥協や複雑な現実のなかでは,ありそうもない真っ直ぐな愛。でも,だからこそ,なんか賭けてみたくなるような希望の恋愛。悔しいけれど,涙が止まらなかった。

きみに読む物語3大口を開けて笑うレイチェル・マクアダムスはとっても魅力的。真っ直ぐな感情がほとばしるような演技。とっても良い。

1940年以降のアリーとノアの恋愛物語であれば,よくあるラブ・ストリーで,これほど感動しなかったと思う。身分や貧富の差をこえて,さまざまな困難をこえて,恋愛を成就しましたというような物語はたくさんある。この映画が優れているのは,そうした恋愛の果てにある二人の老後が描かれていること。それが,この映画に確実に深みをもたらしている。

再会した後も,お互いの合わないところがみえて,感情をむき出しにしながら,二人はケンカをする。そのときに,
ノアがいう。
「それでも,一緒にいたい。ずっと,わかりあえるように,努力していきたい」この言葉は重い。それまでの困難を受けた言葉であるから,なおのこと感銘をうけた。こう言い切る覚悟,とても好ましい。

愛し続けるというのは明らかに一つの才能なのだと思う。そして,その才能を全うできた時にみえる愛情というか,信頼というか,そういう高みをかいまみることができる。そして,それを現実の世界でも観たいと思う。一人の女性をずっと愛し続けることの意味,それが描かれている。

この映画を老夫婦になって観ることができたら,とても幸せなことだ。

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3月1日映画の日、2本目。 予定外なんだけど、チネチッタに移動。 映画館のはしご、しちゃいました。 さすがチネチッタ、7割くらいの入りでした。 この作品、結構評判はいいらしいので見とこうかなぁ・・・てな感じ。 2004年製作のラブ・ストーリー、123分もの。
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ジーナ・ローランズが愛しい・・・時よ止まれ【soramove】at 2005年03月18日 23:25
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