当日は朝3時40分に起床。
支度を済ませ、4時30分に迎えに来てくれたT田君のレクサスIS350に乗り込み松本に向かってGo!!
明け方の空にはドス黒い雨雲が。。。
案の定、中央道須玉を過ぎた辺りから雨が降ってきました。
「今日天気どうなのかねぇ。。。」
浅間温泉のグレーチングだらけの激坂、美ヶ原の山頂を想像したら憂鬱になってしまいました・・・
しかし山を越え塩尻ICを降りると松本方面の空は明るくなっていました。
5時30分予定通り現地に到着、本郷小学校の駐車場にクルマを入れ支度をしようとしているとき雨が降り出しました。
既にそこらじゅうでローラー台を地面に置いてアップしている人がいました。
しかし我々二人は。。。
『ちっともやる気が起きんのです』
「今日なんて雨じゃないの?」
という思いが強く『帰りたい』という気持ちが徐々に増幅してきました。
とりあえず着替えたものの徐々に雨足が強くなってきたので中々自転車をクルマから下ろしませんでした。
しかし6時を過ぎた頃、そうは言ってもと思い自転車に車輪を装着し集合地点に下山用の荷物をしょって向かいました。
とりあえず自分の組に自転車を置きトラックに荷物を預け、テントで雨宿りしました。
我々が雨宿りしたテントは『出走取りやめ計測器返却テント』だったので当日朝にどの位返却に来るのかすぐに判りました。
やはり結構取り止める人がいます。
しかし雨足を見ると『それもアリ』だと思えました。
相棒のT田君に「この雨じゃけっして逃げたことにはならないよ、むしろ取り止めた人達は利口かもしれん」と言いました。
しかし、我々の荷物は既に山頂に向かって出発しています。
もう後には引けないのです、気分は乗らなくても走らなければならないんです。
我々の出走開始時間はT田君が7時58分、僕は8時15分。
少し時間があったので美ヶ原温泉方面に向かって走りました。
やはり雨の中を走るのは気持ち悪い。
「やだねぇ~」なんてことを思いながらも出走時刻が迫ってきました。
しかし、出走直前になってラッキーなことに雨が上がったのです。
そして「うわッ!ラッキーじゃん!!」
という前向きな気持ちでスタート!!!
本日の目標タイム1時間39分台。
浅間温泉街の沿道にはは旅館から女将さん、仲居さん、お客さん、地元の住人の人たちたちが出ていて声援を送ってくれています。感謝!!
賑やかな温泉街を過ぎるとスタートからほんの700m程で激坂が出現!
路面は完全なウェットですが、グレーチングの上を通るときは惰性で通過することを心掛けたので滑りはしません。
最強激坂付近ではもちろん自分も含め皆恐ろしく低速で走っています、そして自転車を降りて引いてる人も続出しています。
自分は引いている人たちを見ながら「俺も降りたくなるから引かんでくれ」と萎えそうになりながらも「ここが頑張りどころだから絶対に降りない、降りることなんてあり得ないゼッ!!」と自分に言い聞かせ必死で頑張りました。
最強激坂のストレート区間の沿道には地元の人たちがいて「ガンバレッ!ガンバレッ!!」と声援を送ってくれています。
そこで考えました。
「ハァァァァァァァァァァァァァーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!」
とか
「ウォォォォォォォォォォォォーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!」
と巨大な叫び声を上げ必死の形相で走ることにしたのです。
そうすれば見てる人たちも楽しいし「ウチの激坂はどうよ!!」って気分にもなるかもしれません。
と思ったのです。
実際、そういう巨大な声を張り上げると声援は一層高くなりました。
最強激坂区間はとにかく辛く「俺は今日で自転車競技に出るの止める!新しい自転車を買うだぁ?なもん買うわけねぇだろ!どんな自転車で上ったって結局は大差ないんだよッ!!ツライモンはツラインだよッ!!!止め止めッ!!」
という程辛いものでした。
本当にそう思ったものの、実はほぼ作戦通りに上っていたのです。
と言うのも、スタート~美鈴湖の通りに出るまでの3.5km区間のタイムが
1週間前の試走時が22分50秒30だったのに対し本番では21分27秒57と1分22秒も早く上れたのです。
平均速度も試走時の9.3km/h→9.9km/hに上がりました。
目標の10km/hには届きませんでしたが上々の出だしと言っても良いでしょう。
今回はMt.富士で後半失速してしまった反省を踏まえ全体で考えることにしたのです。
そして今大会の前のホームコースの練習で試しました。
「最初の激坂で頑張り過ぎないこと」という練習を。
練習では全長24kmで累積標高1063mのコースを走っているのですが、そのコースの最初の部分に浅間温泉の激坂に似たような坂があるのです。
千代田湖に向かっている山宮の激坂は245m/2.4kmを上るので平均10%超。
つい頑張り過ぎてしまうと回復どころか死にそうになってしまい、とても全体を見渡すどころではなくなってしまうのです。
千代田湖までの目標タイム13分30秒は既にクリアできたのですが、とてもそんなタイムで走ったら先が無いと考え1分落として上ったのです。
実際は14分20秒で上がったのですが「全く辛くない」と初めて思ったくらい楽に上れました。
ということを直前の練習で実感したので「この浅間温泉の最強激坂だけを登るのであれば20分以内で上れるかも知れないが、そこで無理をしたら回復が遅れ後に響くのは間違いない」ということを言い聞かせながら興奮しながらも落ち着いて走りました。
美鈴湖の通りに出てホッと一息、水を飲みます。
今回はこれもMt.富士で失敗した経験から糖分の入ったドリンクではなくいつも飲んでる「家の地下水」にしました。
やっぱりウチの水はイイ!!水にして正解!!!
美鈴湖の平坦区間を過ぎ10%を超える坂が幾つもありました。
そういった坂は辛いはずなのですが、何故か今思い返してあまり辛いという記憶がないのです。何故でしょう?
後ろから来たMTBの人に何人も抜かれ「速いなぁ~、凄いなぁ~、俺とは全く違うわ!でも俺は俺でしかないので俺のペースで走るしかないのだ」と思いました。
とは言うものの今回は抜かれるよりも抜く方が遥かに多かったので気分好く走れました。やはり自分より年齢の若い人を追い抜くのは気分が良い。
1週間ほど前の試走での要注意ポイント11km~12km地点を用心深く心して通過したのですが、やはり意外なほど辛くありませんでした。
この辺りから霧が出てきました。
そして、そろそろ思い出の丘方面に向かう分岐点1キロ手前で赤オレンジ色のレンゲツツジが盛大に咲き乱れているのが目に映りました。
「なぜこの雨の降る確率の一番高いこの時期に開催するのだろう?」とずっと思っていたのですが、今にして思えば「主催者側は6月下旬~7月上旬にかけて高原に盛大に咲き乱れるレンゲツツジの群れを見せたいがために敢えてこの時期に開催してるのかな」と思いました。
いや、このレンゲツツジの色はなんとも言えない素晴らしい色でした。
そして濃い霧の中、分岐点を過ぎ思い出の丘に向かう厳しい坂に差し掛かりました。
その辺りで実感したのは「やはり今日は調子が良い!」ということです。
「もっとアタックしろッ!!」と自分に指令を出しペースUPをしました。
「俺には1時間40分を切りたいという目標がある、微妙な感じだが前回の試走時よりかなり感触はイイ。ケツも腰も今日は全然痛くない」
そして最後から2番目の坂を上りきり標高1900m付近にある待望の下り区間へ突入しました。
山頂付近は登り区間では考えられないような風が吹いていました。
しかしかなりのハイテンション状態にあったので風、濃霧も意に介さず前に見えてる人全員を追い越すつもりで猛然と下りました!
「ガッハッハッ!!ミーハダウンヒルガダイスキナノサッ!!(M.P)」と。
そして濃霧の中を快調に飛ばしフィニッシュライン手前の最後の上り坂で確信しました。
「間違いない!1時間40分は切れる、しかも38分台でフィニッシュできるッ!!」と。
そして最後の坂を「ウォォォォォォォォォーーーーーッ!!!!!」とデカイ声を張り上げながら上りきり待望のフィニッシュッ!!
手元の時計は1時間38分52秒。目標達成です!!
超イイ気分です。
しかしどういうわけか余力が残っていました。
Mt.富士のときは「全部出し切った、しかし目標に届かなかった」感じでしたが、
美ヶ原は「余力を残して目標に到達できた」感じでした。
とは言うもののそんなこともないでしょう、体調が良かったから余計にそう感じたのではないでしょうか。持てる力は充分出し切ったはずです。
心地良い達成感に包まれながら相棒のT田君を探しました。
「17分前にスタートしたのでフィニッシュライン付近で並べるか?」と思っていたのですが姿がありません。
「追いつけなかったってことはT田君も頑張ったってことだな!」と思い「きっと先に下山したのだろう。いずれにしてもこう人が多くちゃ探すのにも一苦労だ、俺も下山しよう」と荷物を受け取り防寒着を着てそそくさと下山しました。
各チェックポイントに居るボランティアスタッフの皆さんに大きな声で「アリガトウございました!」と挨拶をしながら下りました。
やはりこういう気持ちは必要だと思うし、お互いに気分がいいものです。
一人で下った美鈴湖付近では大勢のスタッフの皆さんが道の両側にいて手をたたいて迎えてくれました。本当にいい気分です、どうも土地柄優しい表情の人が多いのかなとも感じました。
手を振りながら下ると、ベテランの男性スタッフが「来年も出てねッ!!」と声をかけてきたので「ハイッ!もちろん!!」と笑顔で返しました。
あ~イイ気分。
下山すると松本はすでに晴れてきていて気温が上がって来ていました、暑い。
T田君を探しに駐車場に行くも姿が無いので集合場所へ戻り計測器を返却しました。
そして豚汁を3杯もいただいた後T田君を探したのですが相変わらず姿は無し、戻ろうとしたときT田君のしろなごを発見!しばらくして本人も発見!!
そして話をすると驚きの事実が!
どうも途中で追い越したらしいのですがお互いに気づかなかったのです!
考えられないことですがT田君も自分もお互いに目撃しあわなかったのです。
不思議だ。しかし「それだけ参加者が多かったんだな、そしてお互いに苦しみながら走っていたんだな。」と思いました。
今回僕は目標を達成、T田君は達成できなかったわけではありますが、お互いに「走ってよかったね、帰らなくて良かったねと」いう部分は共通していました。
そして「Mt.富士よりこっちの方が厳しいコースではあるが、美ヶ原のコースの方が良い」という意見も一致していました。
今回のデータを試走時と比べると全ての区間で上回りタイムは5分ほど短縮。
平均速度は12.4km/h→13.0km/hに跳ね上がりました。
後でリザルトを確認すると1時間39分02秒と手元のタイム+10秒でした。
おそらくスタートが集団後方だったため計測のマットを通過するまで10秒くらいかかってしまったためだと思います。
しかしこれについてはスタート位置の問題なので気にしないことにします。
ちなみにクラス順位は253/744位でした。
浅間温泉の最強激坂区間では「もうこんな競技二度と出んッ!!」と思いましたがやはりと言うか自転車は最高!と既に思い始めています。
これで今年今のところ申し込んであった4つの大会は結果的に雨にたたられず無事終了しました。
しかしこれからまた新たな自転車道が始まります。
美ヶ原翌日に念願のフレーム注文を入れたのです!
ホイール、タイヤ、コンポーネンツ、ギア比、サドル、シートポスト、ステム、ハンドルを何を付けるか今思案中です。
7月半ばには組み立ててもらい、夏の間トレーニングをして秋の大会にはそのマッキナで参加するかもしれません。
余計なことも書きましたが自分にとっての“最強激坂”2010ツール・ド・美ヶ原はとても有意義で参加価値のある大会になりました!!
さらに驀進するぞ!自転車道!!
~いつも心に自転車道~











