明石市立魚住東中学校と明石市立望海中学校との作品交流会

(※兵庫県明石市立魚住東中学校美術部顧問の先生が、全国中学校美術部作品展メーリングリストに投稿したレポートを編集致しました。)


 GW中の5月3日(木)
9時過ぎから13時前まで、望海中学校が魚住東中学校までやって来てアートレセン(交流批評会バージョン)を行いました。

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参加人数は、望海中…部員11名と顧問の先生と今年より作品をアドバイスしてくれる美術の先生、魚住東中…・・部員25名(1年生2名が自主的に参加)と顧問の先生です。

 まず9時半までは、望海中の部員達が、魚住東中の制作風景や廊下の展示物を見学。

みんな熱心に見てくれていました。

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そして、9時半から交流批評会を始めました。

今回の狙いは、完成度40%~60%位の少し作品らしくなって来た段階の作品を見せ合いっこして、お互いの「良さ」と「これからの課題」を確認しあう事。

やり方は…

①作者のコメント発表。

②作品について、見えた物、感じた事…を自由に発表する。
③先生よりアドバイス。


…という流れです。

 

始めに、魚住東中学校の2年生の「学展を目指している作品」を、みんなで見ました。
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みんなの自由な発言を通して、それぞれの画風につながっていく「自分の良さ」を発見する事が出来ました。

勿論、これからの課題も…。


みんなで確認した事は…、

・『全てが一通りしっかり描けたら、「自分が一番見て欲しい物から、次見て欲しい物…と順に見る人の視線がいくように、どの部分をよりしっかり描くか?」を工夫していこう。その為に、「一番見て欲しい主役を見ながら、他の物を見る」という物の見方もやってみよう。』

…です。

 


魚住東中の2年の次は、望海中の小品です。以前見た作品に比べて、「自分は何を大事に表現したいのか?」を、しっかり考えて描いていました。
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・『モデルの気持ちを考えて、明暗でも「モデルと周りの繋がり」を作っていこう。』

・『自分の大好きな所のみをクローズアップして描いてみよう。』

・『構図でも、自分の感動を伝えれるように、工夫していこう。』

・『色や形を工夫するのと同じように、素材も自分の気持ちにあった物を工夫しよう。』

・『「感動した気持ち」と「色や形や素材」の結びつきを考えよう=まず気持ち、その気持ちにピッタリの表現を、考えていこう。』

・『自分の作品の一番良い所を生かす為に、別の要素の表現を切り捨てていこう。』

…などを、みんなで確認しました。










最後に、両校の3年生油絵作品(アートクラブグランプリを目指している)を、みんなで見ました。


3年生は、それぞれがしっかりと「自分の思い」を持って描いています。

その「自分の思い」や「これからどう描きたいか?」を作者から聞き、「何が伝わってくるか?」みんなで意見を出し合い、「今、出来つつある良さ」や「これからの課題」を顧問の先生にまとめて貰いました
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一つみんなで確認した事は…、


『描く中で出てくる「迷い」のままに、「迷い」までもキャンバスに描き込んでいく。

例えば「バックを暗く…でも明るさも…でもやっぱり暗い方が…」なら、暗く→明るく→再び暗く…と迷いのままに描き込んでいく事で、本物らしい表現に近づいくる。

これが「丸みを出す陰影」なら、陰影をつけていく→暗くなり過ぎたから光を描いていく→明るくなり過ぎたから、また陰影を描いていく→…こうやって、真ん中で光と陰影が重なり合っていく。




交流批評会の後、一緒に屋上(屋根のない廊下のような所)で弁当を食べました。
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最後の挨拶では、50号を担いで来た望海中の部長さんは、共にアートクラブグランプリに挑戦する事を宣言していました。



望海中が帰り、全ての後片付けが終わった後に部会をして、次の2点を確認しました。


(1)3連休の宿題は「交流批評会で言われた『自分の良さ』と『これからの課題』を、しっかりまとめてくる」。

(2)作品について意見を出し合う時に、少し意見が『作品の描写力』に偏っていたので、「作品について、①より具体的な『何が描いているか?』を出し合う事の大切さ、②「描いている物や描き方や色などから『作者のこんな気持ちを感じる』を出し合う事の大切さ」を、みんなで再確認しました。


以上、 アートレセン(交流批評会バージョン望海中vs魚住東中)の報告でした。