平成24年度千葉県立美術館 100人ワークショップ「等身大から始めよう」~舟をつくろう


12県立美術館看板

 10月13日(土)10:00~15:30、千葉県立美術館 100人ワークショップ「等身大から始めよう」が行われました。このワークショップは7年前に千葉大学教育学部美術科絵画研究室の加藤修教授のもと、茨城県のとある小学校で5年生の児童を対象に出前授業を行ったのが始まりでした。千葉県立美術館では3回目になります。
 加藤教授と千葉大教育学部の大学生がファシリテーター(進行役)となり、自分の背丈より長い間伐材とシュロ縄を用いて巨大なオブジェを制作するワークショップです。他校の美術部員と協力しながら巨大オブジェの制作を通じて共同制作の喜びを体感するというものです。今年度は「舟」をテーマに制作を行いました。

 加藤先生からは、「自立」「等身大」「自然と素材」「結ぶ」というのがワークショップのキーワードです。アートは個人でキャンバスに向き合うだけでなく、「汗を流し、体を動かしながら制作するのもあってもいい」、「アートを通じて社会のことを考えるきっかけを視覚化することを目的」としている、とのことでした。また、ワークショップ担当の学芸員の先生からは「中学校との連携で、授業ではできないことを美術館でやろう」ということでした。


当日は、すがすがしい秋晴れに恵まれました。県立美術館の広い中には、大きな間伐材が積まれていました。
12木材

まずは、参加校10校(印旛:成田中、四街道中、臼井南中、下総中、滝野中、 千葉:葛飾中、幕張西中、幸町第二中、蘇我中、堀江中)による生徒のグループ分けを行いました。

12グループ分け

近くの人と4人組をつくり、4人の誕生日の早い順から4つのグループに分かれ、さらに手の大きさ順に一列に並んでいます。このグループで制作を行うことになりました。

<午前中の制作の様子です>

大学生からシュロ縄の結び方を教わります。
12結び方

このようになります。
12制作1

組み合わせていってこのようになりました。午前中で、舟の土台が出来上がりました。
12午前中の制作


<午後の制作の様子です>
さらに木を組んでいき、高くなってきました。 
12制作2

旗の部分を制作しています。
12制作3

旗の部分は、このように仕上がりました。しっかりと結ばれた木には、「協力」という思いが込められています。
12装飾3

中にはこのような工夫も見られました。舟の先端に☆型をつけました。何かの願いが込められています。その下は美術の庭に映えていたつる状の雑草を装飾しました。自然素材が素敵です。!!
12装飾2

12装飾1

完成間近です。
12完成間近2

12完成間近1


こうして完成した作品はこちらです。大人数で仕上げた「舟」は「迫力!!」です。
12完成作品(船)


<振り返りの時間>
作品が完成した後は、どのような成果があったのか振り返る時間となりました。
12振り返り

進行役の大学生より
「この舟に乗ってどこに行ってみたいか」という質問に対して、

「自分の将来を見に行く舟」
「みんなの夢が広がっていく舟」
「みんなで力を合わせて作ったので、思いや願いがつまっているので、思いや願いが叶う場所に行きたい」と生徒たちが答えていました。


「夢」がキーワードになり、みんなの夢が見届けられる「舟」できました!!


参加した部員の感想はこちらです。
「初めて合ったのに話しやすかったです。旗の部分を作るときに声かけをしました。最初は緊張したけど、協力してくれたのがよかったです。」


この体験を通じて、今後の部活の活動の課題も見えてきました。この日は加藤先生、千葉大の大学生の皆さん、県立美術館の職員の皆様、参加された各中学校の美術部の部員の皆様、顧問の先生方、お世話になり、ありがとうございました。
なお、クリスマスの時期にはこの舟がライトアップされるそうです。素敵ですね!!ライトアップされたのを見てみたいです。