制作紀行~滝野中・守谷中ミニアートレセン1

 
 さて、これから次の制作が始まります。前回の郡展(アートクラブグランプリ1次審査作品)では、「制作時間が足りなかった」という感想も聞いていますので少し時間はかかりますがじっくり取り組みたいと考えております。また、作品として仕上げるための土台(基礎)が必要」になってきているとのことで、まずはクロッキーに取り組み始めました。もうしばらくしたら油彩を予定しております。

 と、思っていた矢先、11月3日(土)、滝野中創作部と守谷中美術部(茨城県)でミニアートレセン(合同実技交流会)が行われ、クロッキーと油彩を体験する機会を得ました。

 守谷までは北総線、武蔵野線、つくばEXを乗り継いで向かいました。
 つくばEX守谷駅前です。守谷中学校はここから歩いて5分ほどのところにあります。
12つくばEX守谷駅

校舎の中に入ると広いオープンスペースになっており、生徒の共同制作による大きな絵が掲示されています。
守谷中学校創立50周年を記念した絵画です。何でできているかというと・・・。
12守谷中切符アート1

12守谷中切符アート2


「切符」です。関東鉄道常総線の使用済み切符の表・裏を利用したモザイクアートです。
12守谷中切符アート3


<活動の前半>~職員室前のオープンスペースにて「クロッキー」
 オープンスペースでは第6回全国中学校美術部展アートクラブグランプリinSAKAIに出品した作品、入選・佳作作品がずらりと並べられており、数々の力作に圧倒されました!!そこで「クロッキー」を7分×2セット行いました。
「クロッキー」はあえて立って行っています。これはスケッチブックと目の位置を離すことでより見て描くことができます。

また、クロッキーの始めには「お願いします」と終わりには「ありがとうございました」と号令をかけています。これはモデルになってくれている人に対して「描かせてくれてありがとう」という相手を敬う気持ちが込められています。
12クロッキー

 その後小グループでのお互いの講評会です。このクロッキーでは「対象を観察する力」や「話をしている人を遮ることなく話を聞く」「自分の意見を述べる」ことで「コミニュケーション力」をつけること」を目的としています。守谷中学校美術部ではこれを活動の時に行っています。
12クロッキー後の講評会3


12クロッキー後の講評会2

クロッキーのあとは、第6回全国中学校美術部展アートクラブグランプリinSAKAI入選・佳作作品を中心に公表会を行いました。2年生佳作作品です。
12ACGP守谷中2年佳作

この作品を仕上げるにあたり、アイデアスケッチを自分が納得いくまでとことん描き込んでいました。アイデアスケッチにはかなりの時間をかけています。
12ACGP守谷中2年佳作スケッチ1

12ACGP守谷中2年佳作スケッチ2



<活動の後半>~美術室にて油彩制作
美術室にはこちらの「部訓」が堂々と掲示されています。(顧問の先生、直筆です。)
12守谷中美術部部訓

また、今年の8月には「美術手帳」というプロのアーティストが掲載される雑誌に取材を受け、掲載されたことが紹介されています。(滝野中の美術室にも掲示しています)
12掲示物3

また、守谷中と交流のある学校や守谷中美術部と関わりのあるワークショップの掲示物等が掲示されていまし
た。こちらは印旛郡市中学校美術部展のポスターと郡展の感想です。

12掲示物2

こちらは兵庫県明石市立魚住東中学校美術部からの守谷中美術部に向けた「友情の証」をイラストに表現したものです。
12掲示物1

茨城県には取手に東京芸大があることから、守谷駅近くにも「アーカス」というスタジオがあり、プロのアーティストが様々なワークショップを展開しています。守谷中美術部も過去にパフォーマンス・トークイベントを行いました。
ここらへんは滝野中の文化発表会・劇の今後の参考になりそうです。
この写真は東京芸大教授・アーティスト日比野克彦さん(教科書にも掲載されています)のワークショップの様子とサイン色紙です。
12掲示物4

 活動の後半は油彩制作でした。私が守谷中美術部の生徒の油彩作品の指導をし、逆に守谷中顧問の先生に滝野中生徒の油彩の手ほどきを行って下さいました。お互いの顧問が相手校の生徒を指導することで、新たな技術や考えを得ることもできました。
12油彩指導4(全体)

目と作品と手の位置、描きやすい姿勢を学んでいます。
12油彩指導2

モチーフの形をよく観察しており、細かいタッチでよく描き込んでいます。質感がよくでています。
12守谷中1年油彩

制作中のパレットの様子です。すべての色が並べられ、真ん中で色を調合する使いやすいパレットです。安井曾太郎のパレットのようですね。
12パレット


<片づけの様子です>
部長さんの「片づけて下さい」の指示で一斉に動きます。細かいところも清掃しています。教室や廊下の汚れに気を配ることができる心は制作に生きてきます。
12片付け2

12片付け3

12片付け4



活動を通じて学んだことは以下の3点です。

①目と手と作品の距離を離して見ることで、ものがよく観察できるようになる。
②クロッキーでモデルになってくれた人に「描かせてくれてありがとう」という感謝の気持ちを持つことができる。
③「聴くこと」…耳と目と心で聴くことで、謙虚・素直になって受け入れることが自分を伸ばすコツであること。

この日参加した部員も、「これからは目と作品の距離に気をつけて作品を仕上げたい」「滝野中の部員の皆に、活動の流れとやり方を伝えたい」とのことでした。

  このことを今後の活動に生かしたいのと同時に、守谷中顧問の先生より、「今度は今回参加できなかった人にも是非参加してほしい」とのことでした。滝野中にも是非、来ていただきたいと思っています。
 守谷中美術部の皆さん、顧問の先生、大変お世話になりました。ありがとうございました。