第4回アートレセンin千葉大学


 8月17日(月)にアートレセンin千葉大学が教育学部棟5号館で行われました。アートレセンは「運動部には大会、練習試合などお互い顔見知りになる機会があるが美術部にはありませんでした。郡展も作品展示の交流はあったが、制作した本人同士の交流はありませんでした。ここには描くこと、作ることが好きな人が集まっており、親交を深めたいところから始まりました。あと中学生にも千葉大学を知ってもらいたい。」というところから始まりました。
 今回4回目の開催となった「アートレセンin千葉大学」。参加校は臼井南中、栄中、玉造中、印西中、滝野中、木刈中、七次台中、八街中、四街道西中の9校でした。

ところで、アートレセン(美術部実践交流会)とは・・・?

 「サッカーでは,『トレセン』という育成システムがあります。各地域の代表選手を選抜し,チームを組んで合同練習や試合を行い,最終的にはU16日本代表を組織する夢のある素晴らしい取り組みです。その美術部バージョンが『アートレセン』です。『アートクラブグランプリinSAKAI』の開催により,美術部に全国規模の『目標』ができました。『目標』ができたなら,次は美術部員の育成の機会をつくり,『質』をあげてゆくことが大切になってきます。美術室の中だけで活動している子どもたちに必要なものそれは『交流』です。
 『アートレセン』は各部2~3名が集まり他校の生徒と交流しながら表現・鑑賞に取り組む中,美術部員同士の世界を広げてゆく取り組みです。
(平成24年1月5日 第5回アートクラブグランプリinSAKAI
(全国中学校美術部作品展)に掲示された文章より)」


<午前の部の実習>(10:00~10:40)
〈自分マーク(オリジナルキャラクター)を作ろう〉~絵で自己紹介をしよう。
①好きな物、嫌いな物を描く(キャラクターにしたら面白い、自分らしいと思うもの)
②描きやすく、分かりやすい単純化形にする(単純化する発想、表現方法)
③目、顔、手や足を描く(擬人化の発想、表現方法)
15玉利さんマーク
15大槻さんマーク
15永島さんマーク
このマークをもとにマーク交換を行いました。
15マーク交換1
15マーク交換2
この演習には「正しいというものがない」ため、自分で決められるところに「楽しさ」があります。自分マークを交換することで友達が作れ、話しやすくなりました。様子を見ていると交換した後に「ありがとうございました」という礼儀正しい声も聞こえてきました。和やかな雰囲気で進めることができました。


<昼食・自由時間・校内見学等>11:55~13:30
昼食は大学の学食で食べました。ビュッフェ形式であり、お皿に取った分のグラムで料金を払うシステムになっています。好きな物を好きなだけ食べられるところが魅力の学食です。
千葉大学食1
この日はフードコート3が営業していました。
千葉大学食2
 昼休みに、部員達は画材に大変興味があり、こちらの画材店を見に行きました。[YAMATOYA]さんです。画材が充実しており、学生向けに安く購入できるようになっています。
画材店
<午後の部>13:40~15:30「4つのコーナーでアート体験(発表会&鑑賞会)」
4つの講座のテーマは以下の通りです。
A 5401教室にて「ようこそ!マークタウンへ!」
「午前中に考えた「自分マーク」をもとに「自分マーク」の住む街のデザインを考えよう」
A講座
A講座スライド1
A講座板書
A講座スライド2
<発表会&鑑賞会での感想>
・他の人の作品を見て考えることができた。・他の人のデザインを見てためになった。・想像力を広げらた。
<担当の先生から>
・アイディアを深める、広げる、整頓してまとめることなど、授業や学校生活に生かしてほしい。

B 5501教室にて「新国立競技場のデザインを決める審査員になってみよう!」(鑑賞)
B講座スライド1
B講座スライド2
<発表会&鑑賞会での感想>
・4つの案から皆、それぞれ、違った物を選んでいた。自分で価値を決めることを学んだ。
<担当の先生から>
・将来、美術で学んだこと(言語化する、他の価値を結びつけるなど)で、自分の能力を仕事で生かしてほしい。作り手のどういうメッセージが語られているか、どういう未来を伝えようとしているか、どうやって決めていくか、どう選ぶのか、どういう能力をつけるために美術を学ぶのかを考えてもらえればと思った。

C 5403教室にて「想像上の世界地図を作ろう!」

C講座板書
トイレットペーパーに水とのり・ボンドと黄緑(茶)などのアクリル絵の具を混ぜて素材を作り、ビニールシートの緑枠の中に投げました。
C講座作品1
途中、先生のほうからこのあとさらにどうやって作っていくかという提示があり、皆の話し合いのもと真ん中に海を作りました。
C講座作品2
完成!!高低様々な山と平地ができました!!
C講座作品3
<発表会&鑑賞会での感想>
・どんなふうにできるかわからなかったが、最後にはきれいな地図ができて良かった。
<担当の先生から>
・ブルーシートの外より投げ入れ、トイレットペーパーが素材に変わっていくのを楽しめました。

D 1Fフリースペースにて「ビルターカードで思いっきり遊ぼう」「自分の背より高く積み上げよう」
 ビルターカードには丸いダンボールに8つの切り込みが入っており、それを組み合わせることで、大きな巨大オブジェを制作できます。
D講座大槻さん作品
D講座様子
<発表会&鑑賞会での感想>
・地面に置くと、立たなかったが、どうやって立たせるかを考えると楽しかった。
・くずれて最初からやりなおした。どうやったらっくずれないかを考えるのが楽しかった。
<担当の先生から>
・このキット県立美術館と日本赤十字社で開発されたもので、東日本大震災の時に外で遊べない被災地の子どものために開発されました。県立美術館に問い合わせれば貸し出せます。

 これは昨年度、滝野中の3学年(現高1年)でも1年次に総合学習「共生~東日本大震災に学ぶ」の発展学習といった形で学年で取り組み、総合の時間にて活用させていただき、生徒達にも大好評でした。

  今回のアートレセンの中で、午前中の講義をされた先生から、「今回も様々な美術があったけど、他人の意見を聞きながら、いろいろなことを考えたり、トイレットペーパーが素材になることを知ったり、建物が存在する社会的根拠を考えるなど、短い時間で、社会で生きて行くにあたって色々な可能性が学べる。」という今後の部活の活動において励みになるお話がありました。
 アートレセンでは、千葉大学教育学部の先生方や学生・院生の皆さん、中学生の部員たちに親切に教えてくださり、本当にありがとうございました。

<参加した部員達が得たこと>
○美術という教科の重要性を感じられた。
○物を違った視点で見て別の物を作ること。
○鑑賞の今までと違う見方。
○擬人化の表現が難しかったが、もっと違う表現の仕方を見たいと思った。
○コミニュケーション
○トイレットペーパーでの工作
○マーク作りのコツ