ショーの日、昼過ぎに、打ち合わせに行くと、先輩たちはダンスの練習をしていました。
真剣な練習姿にお客様に見て、楽しんでいただくのは大変なことなんだ。
そう思いながら、男性を待ちました。
ショーの練習を後ろで見ていると、ママさんが男性が来たと呼びに来てくれました。
「今回は和服を着てもらう。準備してもらえるか」
男性は持参した衣装をママさんに渡しました。
お店ではバニーの服装しかしていなかったので、和服を着るのは新鮮でした。
下着姿でメイクと髪をセットをしてもらってから、和服の着付けをしてもらいます。
赤の映える長襦袢、白と赤の布。腰のまわりで紐を結ぶごとに体が締め付けられていきます。
少し着物を崩し、肩が出るような着方をして、妖艶な着物姿にさせられました。
男性は、わたしを舞台に呼び、わたしを吊るす縄の場所を調節します。
この滑車にまた吊るされる。
男性の目線を浴びる快感と恥ずかしさと両方がわたしの気持ちにありました。
その日は2ステージ目の遅い時間に縄のショーが始まります。
舞台の前に緊張して待っていると、ママさんは、わたしにもう慣れたでしょうとわたしに言いました。
その日も舞台にあがると男性は手際よくわたしに縄をかけます。
胸を強調するように、手を後ろ手縛り、ぐいっぐいっと縄が巻かれます。
膝や足首にも縄が巻かれ、すぐに自由が奪われました。
10人以上の男性の視線を浴びながら、自由を奪われます。
女装をして手足を縛られ、動けない状態。これから辱めを受けるのに、わたしは快感を感じてきます。
そして、口に猿轡が巻かれ、猿轡の布の匂いが広がります。
さらに目隠しをされるとすぐに吊り上げられました。
体の縄がぐっとしまり、斜めになりながら宙に浮きます。
そして、着物の裾がまくられ、お尻に鞭が打たれました。
「ピシッ」
お店に鞭の音がこだまします。
痛い。。
突然の痛みにわたしは体を捩りました。
目隠しで視界が遮られている中、すぐに次の鞭が打たれます。
「うっ〜、うっ」
縄が体の重みでより締まった中、さらに二度、三度とわたしのお尻を鞭で打ちます。
体を吊られているので、逃げることもできない状態でさらに数回鞭で打たれました。
一定のリズムでヒリヒリとした痛みと、火花が出るような痛みが繰り返されました。
痛みに、猿轡で抑えられた口から篭った声を出しながら耐え続けていると、今度は同じ体勢のままローソクの蝋を垂らされます。
蝋が垂れて、じわっと肌に広がる熱さと鞭の痛みが交互にきて、どちらかの刺激がもう一方の刺激でなくなり、それを繰り返し何度もされます。
着物の裾を捲くられあらわにされたお尻と内腿に蝋を垂らされました。
たくさんの男性に見られながら、女性の格好で手足の自由を奪われ、視界も遮られ、口も塞がれて。
自由を奪われ動けない状態にいることで縄の刺激や蝋の熱さ、バイブでの刺激がより強く感じられました。
前と同じように逆さ吊りにされ、バイブやローターで刺激を受けるとわたしの頭の中は真っ白になります。
もうだめ。。
縛られ、逆さまに吊るされながら、朦朧としたまま、わたしは辱めを受けました。
最後は一度床に降ろされ、木の棒に縛り付けられ、宙に浮かされた状態でショーを終えました。
長い間、猿轡をつけられている息苦しさと宙に浮いたまま、なすがままの状態で近くにお客様が写真を撮ったり、脚や胸を触られたり、しげしげと眺められたり。
ショーが終わっても、わたしは解放されず、木の棒に縛り付けられ、海老反りの姿勢で宙吊りにされたまま放置されました。
そして吊るされている間、知っているお客様が近づいてきて、話しかけられたりすることもあります。
当然猿轡をしているので、わたしはうなづくぐらいのことしかできないのですが
、綺麗だよとかセクシーだねとか、褒めていただけるのはよかったのですが、大変だねとか同情されるのは辛いものがありました。
閉店近い、朝方。わたしは床に降ろされ、縄と猿轡を解かれます。
乱れた着物姿と体についている蝋が生々しく見えます。
強く縛られた縄をぐっとひっぱり一度体が締まると、その刺激にまた声をこぼれます。
その後、縄が緩まり、ようやく解放されたことを実感します。
緊縛ショーを何回かさせられる中、縄で吊るされている間、女装姿で何も言えず屈辱を受ける無力感が、わたしのM性と女を開花させたと思います。