わたしはしばらくその場所で待たされます。
鏡に映るドレス姿の自分の姿が目に入る。
かさばるスカート、髪の長い化粧をした女の子。レースの手袋にストッキング。
初めて着る女の子のアウターと下着。
初めてのことばかりで落ち着かないまま時間が過ぎていく。
しばらくして、サングラスとマスクをした中年の男性がやってきました。
この人が依頼者ということがすぐにわかりました。
サングラス越しにわたしを見ると店の男性と何かやりとりをして、わたしの方にやってきた。
「可愛いね。高校生なんだ。女装初めてなんだって」
おじさまは見下ろすようにボクをみた。
それから車に乗せられ、中年の男性の家に連れて行かれます。
ドレスのスカートを揃えながらゆっくりお尻を下ろす。
自然に女の子のような動きになった。
「いいねえ。パートナーが待てないみたいだ。写メを撮って先に送ってもいいかい」
バンの後部座席で写メを撮ると、おじさまはボクの横に座った。
「可愛く化粧されてるねえ。目もぱっちりしているし、唇も厚みがあってセクシーだ」
おじさまはボクの顔をじっくり眺めて言う。しげしげと眺められ、なんだか恥ずかしかった。
すると、これからいく場所は教えられないからということで場所をわからないようにするために目の周りに、鼻の上あたりまで覆うようにスカーフを巻かれ、手は両手を後ろにやるようにいわれ、そのまま拘束される。
ボクは後部座席にドレスを着たまま目隠しをされ、手錠で手首を拘束された状態で座らされた。
「ふふふ。うちに着いたら縄でぐるぐる巻きにしてあげるからね」
おじさまは目隠しをしているわたしにそういうと車を走らせる。
目隠しをされているせいか車に乗っている時間はとても長く感じられた。
時折おじさまが話しかけてくる。
「アダルトビデオとか見るのかい?」
「何回か見たことあるぐらいです」
「女性が縛られたり、吊るされたりするビデオは見たことあるかい」
「はい」
「どう思った」
「痛そうと…」
「君もこれからそうされるんだよ。ふふふ」
「声も女の子みたいな声だな。興奮してアレが立ってきたよ。着いたらまずはアレを咥えてもらうか」
「縛って動けないようにしてから、ゆっくり女の喜びを味わってもらおう」
ボクの心臓の音が大きくなった。夫婦に奉仕という言葉のイメージとおじさまがこれからしようとしていることのギャップに戸惑いが生まれる。
無事帰れるような感じではない。3日も何をされるのだろう。
ボクは後悔をし始めた。
道が悪くなり、揺れが大きくなり始めた。後ろ手に拘束されているので、捕まることができず体が横になってしまった。
「自由が利かないだろう。いいねえ」
その姿を見ておじさまはご満悦なようだ。
そして車が止まった。目隠しと手錠をしたまま下され、靴も脱ぐことなく部屋に連れられていった。
椅子に座らされると女性の声がした。
「あらぁ。可愛い。素敵なドレス」
目隠しを外されるとそこには仮面舞踏会のようなマスクをした清楚なワンピースを着た女性がいた。
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