「可愛い子猫ちゃんね。似合っているわよ」
縄を解かれると、女性はボクを立たせて動画を撮り始めた。

「お化粧もばっちりして、ドレスも着て、素敵じゃないの」

「女の子になりたかったの?」

「はい」
少し高めの声で答えた。

「エッチなことされたかったのかしら?」
女性は覗き込むように言う。
ボクは心の中を見透かされたようで恥ずかしくなり、目を逸らした。

「あなたを大人の女性にしてあげるわ」
女性がそういうと、トイレに連れて行かれ、用を足し終わると暗い部屋に案内される。

するとおじさまが何本かの縄を持って現れた。
「君を縛る縄だよ」

長い縄が2、3本床に置かれる。縄一本で何重にもドクロを巻いたようになっていた。

「これ全部使うんですか…」
ボクはその長さに呆気に取られながら聞いてみた。

「そうだよ。じっくり時間をかけて縛ってあげるよ」

「ドレスの上から縄化粧だ」

おじさまはボクを立たせると、
「手を後ろで組んで」

始まった…。
肘をくっつけるように後ろで手首をくっつける。

手首に縄が巻かれ、肘も固定される。

シュルシュルと縄がドレスにこすれる音がすると、あっという間に手の自由が効かなくなってしまう。

そして、背中から縄を通すと、手首が軽く引っ張られる。
流暢に手慣れた手順で縄が体に巻かれると、縄が胸の上にかけられグイッと引っ張られ。

縄が手首から胸までをギュッと締まる感覚。

変な汗が出てきた…。

「もう逃げられないよ」
おじさまはボクが体を硬らせるのを感じて言う。

胸と背中と腕に何度も縄が巻かれる。少し緩く縄を通して背中に持っていくと、ぐいっと結び、体が締まってくる。

キツさが少しづつ増してくる。
キツさがどこか心地よい気持ちになってくる。

おじさまはそれを見透かして言う。
「気持ち良くなってきたかい」

ボクは下を見て頷いた。

そして二本目の縄が巻かれていく。背中の縄に二本目の縄を繋ぐと、天井の滑車のようなものを下ろし、その縄をかけた。

「目隠ししようか」
おじさまは耳元で囁く。

ボクは観念したように頷く。

サテン生地の二重折した目隠しがかけられ、二重に巻かれた後、後ろで結ばれた。

視界がなくなると急に感覚が研ぎ澄まされる。
自分の息の音、心臓の音がバクバクと聞こえるような感じだった。

そしてボクの体が滑車にかけられた縄で引き上げられる。
胸に巻かれた縄が一層体を締め付ける。

「うっうー」
ボクは思わず声を上げる。

背伸びするぐらいで止められ、その体制のまま体を揺らされた。

体の重心が右左上下に変わるたび、縄の締め付けが色々なところでおこる。

「はぁ、はぁ」
締め付けと興奮で息が荒くなった。

足首にも縄をかけられ、自力で立つことができず、縄に支えられ立っている状態。

「もうダメ…。おかしくなりそうです…」
ボクはおじさまに助けをもとめた。

「まだ序の口だよ」
おじさまはそういうと、ボクはそのまま背伸びをしたような状態で吊るされる。

あちこちからくる縄の締め付けにボクはイッタような状態になってしまった。