吊るされた状態でいると、カシャカシャとカメラのシャッターの音がした。
締め付ける圧力はあるものの、痛さは不思議となかった。
おじさまは縄で縛るのに相当慣れているようだった。
「どんな下着をはいているのかしら。言ってごらんなさい」
奥様がボクのスカートに手をかけた。
「レースの黒い下着です」
ボクが言うと奥様がスカートをゆっくり上げた。
「嫌らしい下着…。お尻が横からはみ出してるじゃない」
奥様はわたしのお尻を撫でた。
「桃尻ね。女の子のお尻じゃない」
目隠しされたままお尻を触られていると、おじさまがボクの唇を奪う。
「うっ。。うっ」
突然のことに驚きつつも、なすがままだ。
手も脚も体の体制もボクの意思では動かせない。縄に身を委ねるだけだった。
ボクはそのまま脚を触られたり、首筋や脇の下、いろんな場所を舐められた。
目隠しが体の感覚を敏感にする。舌が体を舐め回す感覚にボクは気持ち良くなってきていた。
体を舐められたり、胸を揉まれたり、二人は縛られたボクの体をじっくり楽しむかのように触れ続ける。
「はぁ、はぁ」
時折、体をピクッと動かしながら、暫くの間その状態でいることになった。
爪先立ちで脚で体を支えるのがつらくなってくると体を縄で支えられて、縄の締め付けがキツくなる。
縄の締め付けは体の重心が変えると別の場所の締め付けがキツくなり、さらに重心を変え違う場所の締め付けがキツくなる。
その繰り返しだった。
おじさまも奥様も部屋から気配がなくなり、ボクは一人目隠しをされて縄で縛られたまま。
ツライ…。
でもツラサの中に心地よさを感じる…。
本格的緊縛にハマっていく自分があった。
しばらくして二人が部屋に戻ってきた。
ボクの目隠しを外すと目の前に姿鏡がおかれていた。
膨らんだ胸を挟むように何重にも縄が巻かれ、吊るされたドレス姿の女の子が鏡に映っている。
「素敵ね。綺麗よ」
奥様は言う。
そして、ボクの口にハンカチを入れるとその上から口に細くしたスカーフを噛ませ、さらに口と鼻をスカーフで覆った。
「ちょっと息苦しくなるかもしれないけど、我慢してね」
そういうと奥様はもう一枚スカーフを取り出し、さらにボクの顔に被せる。
口と鼻を圧迫され、空気を制限されてしまった。
「うー、うー」
息をしっかりと吸えない恐怖。
「まだ、足りないかしら」
奥様は苦しそうなボクを見てほくそ笑む。
「大人しくしなさい」
奥様は静かにわたしの鼻と口にスカーフを被せた。
ボクは観念したように下を向く。
「そう、大人しくしているのよ」
胸が押さえつけられるような感覚。ボクは二人に従うしかないことを嫌でも理解する。
おじさまが縛られ吊るされているボクの耳や首筋を舐める。
その姿が鏡に映る。
イヤダ…。
ヤメて…。
心の中で叫んだ。
すると、おじさまはスカートをめくり、何かをボクの下半身に充てる。
ブーン
「フグッ…。ううう」
電マの刺激に体を揺すった。
意識が朦朧となりながら、感じている自分がそこにいた。