"The MISCELLANY" by Izumi-chan

******音楽やサッカー、そして登山・写真のお話など、徒然なるままに******

YOASOBI『THE BOOK』のビートの単調さと音色・音圧のショボさ問題3

yoasobi_album【YOASOBI 『THE BOOK』】

 音楽ジャーナリストである宇野維正氏の以下のツイートが話題になっているようです。

> アルバム通してちゃんと聴いた。この気恥ずかしさは嫌いじゃないんだけど、このビートの単調さと音色・音圧のショボさが世間で許容されてるのはちょっと信じたがたい。少なくとも家のスピーカーで聴く音楽じゃないですね

 うん、気恥ずかしさ云々は別にして、「少なくとも家のスピーカーで聴く音楽じゃない」という部分については、おっしゃることはわかる気がします。気がしますというのは、私は『THE BOOK』をCDでは聴いていないからです。まあ、そもそも宇野維正氏がCDで聴いたのかどうかは知りませんが、スピーカーで云々と呟いていますので、少なくともそれなりの音源で聴いたのでは? したがって、CD品質という点については推測になってしまいますが、YouTubeなどネット発の音楽って立派なスピーカーで聴くには音質も仕上げもそれこそショボい! っていうのはよくある話ですので、実際にそうかもって。

 しかし、そもそも家のスピーカーでじっくりと聴かれることを大前提とした音楽なのか? とも。たとえば、私もスマホからイヤホンなどで聴かれることの多いYouTubeに作品にアップしていますが、音質は劣化していて、DAWソフトであるCubaseで仕上げた音そのままでYouTube上でも聴けたらいいのに、っていつも思っています。まあ、基本的に地味な感じになってしまうのですが、だからCubaseで仕上げる段階ではあえてオーバーに聴こえるくらいにしているつもりだけど、YouTube上ではなかなか思うようなパンチのある音にはなりません。でも、私でさえ、YouTubeで聴かれる音がどうなる、っていうのは意識しているということです。また、《PPAP(Pen-Pineapple-Apple-Pen)》で有名なピコ太郎こと古坂大魔王氏も、その作品では立派なスピーカーではなくスマホで聴かれることを意識した音色などをチョイスしたようなことを以前おっしゃっていました。つまり、スマホでYouTubeなどを視聴する場合、ビートや低域などの音の圧がどうこうとか音色の機微とか、そういったものがどこまで聴きとれるかというと、それほどでもって感じで、逆にいうとそれ以外のところが重要ポイントになってくるとも。メロディーの聴きとりやすさとか、スマホ文化などに合ったサウンド作りとか。そして、YOASOBIの『THE BOOK』はこちら側に立脚しているのでは。

 実際にYOASOBIの作品をスマホなどで聴いてみると、音圧云々について不足をあまり感じることなく、只々メロディーのセンスの良さ、ikuraこと幾田りらさんの歌の素晴らしさが伝わってきます。私、当ブログで、昨年(2020年)に初めて聴いた数少ない楽曲のなかからではありますが、あの藤井風氏の《優しさ》を差し置いてYOASOBIの《夜に駆ける》を2020年ベストソングと紹介しているくらいで(ここ参照)。なお、音圧についてですが、様々な方々の検証サイトなどを見てみると、数値としてむしろ音圧は高いとのこと。宇野維正氏が何をもって音圧がショボいと思ったのかどうかはわかりませんが、印象としてそう感じる仕上がりだったということなんでしょうね(数値ではなく、あくまでも印象として平板で特に低域の部分が不足と推測)。それはともかく、ビート、音色、そして音圧については、「世間で許容」というよりは、優先順位が低いとか眼中にないとかかな。「世間で許容」っていうか認められているのは、スマホなどからでも伝わるメロディーや歌唱の素晴らしさなどではないかと。

 結局、宇野維正氏のツイートについての賛否は、それぞれの立ち位置の違いに過ぎないのでは。何に重きを置くのかというね。宇野維正氏としては、悪貨は良貨を駆逐するような感じを憂いているのでしょうが。ただ、音色の選びかたについて、別に「プリセット音しか使わないという強い意志」云々との揶揄するようなツイートもありましたが、それが音色へのこだわりに対する見解だとしたら私は疑問です。プリセット音かどうかは関係なく、使いかたが重要なはず。

 とはいえ、一つ懸念も。本当にサウンドとしての仕上がりが「少なくとも家のスピーカーで聴く音楽じゃない」ということであれば、それはそれで問題ありだとも思っていますから。実際に、立派なスピーカーとまで行かなくても、Spotifyで私の自宅では最良の環境であるBabyfaceというオーディオインターフェイスを介してヤマハのヘッドホンHPH-MT220で聴いてみると、(狙っているところもあるのでしょうが)サウンド的にチープさを感じるところもあるので。いや、今のでヒットしている、受け入れられているからそれでいいのでは? という声もありますが、少し違うと考えます。少なくともCDとしても出しているわけで、CDは家のスピーカーで聴くことが基本的には前提でしょうから(CDとして所有しているだけという方々も多いかとも思いますが)。また、そもそも受けているからといって、何でもそれが正義だとは思っていないし。やっぱり、音楽作品としてそれこそビート、音色、音圧の面も含めてスピーカーで聴くに値する仕上がりも追求していく姿勢もあわせて見せてほしい。私は(ですが)音楽をアートとしても接したいので、そういったものほどヒットしていくような音楽界であってほしいとの願望も。そういった意味において、藤井風氏におけるYaffleこと小島裕規氏のようなプロデュースする存在がYOASOBIにも必要かもしれません。こういったことによって、よりクオリティーの高い作品が生まれていくことに期待したい♪

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YDS-150も使った《ポジティブとネガティブ》改訂版5

itako_akichi【《ポジティブとネガティブ》改訂版 歌:東北イタコ、めろう 作詞・作曲及びYDS-150:Izumi-chan】

 エルンスト・レヴィの著書に書かれ、ジェイコブ・コリアーにより脚光を浴びるようになったというネガティブ・ハーモニー。これ、Cメジャー(主音はド)だったら下記のように音を反転させて作ります。

ミ⇔ミ♭、ファ⇔レ、ファ♯⇔ド♯、ソ⇔ド、ラ♭⇔シ、ラ⇔シ♭

 昨年(2020年)11月、これをもとに一曲作ってみています。それが、SHACHI氏による無料ソフトのNEUTRINOを使用し、AIシンガーである東北イタコと謡子に歌っていただいた《ポジティブとネガティブ》(旧版)でした。しかし、もととなる楽譜をMuseScoreで作成しましたが、音符によっては想定よりもAIシンガーに長く歌われたりして、歌詞が聴き取りづらいところがありました。また、伴奏なんかも少しいじりたいところがあり、改訂版を出したいと前から思っていました。

 そこで、ついに今回の改訂版です。ちょっと左寄りでメロディーを歌い出すAIシンガーは東北イタコで、それは前回と同様。しかし、それを反転させたものをちょっと右寄りで歌うAIシンガーは、今回は謡子ではなくめろうにしてみました。めろうは、癖が少なく柔らかいストレートな歌いかたで、キャラ感薄めのその辺にいそうな感じというシンガーだそうです。また、今回はNSFではなくWORLDのほうを使用しています。NSFのほうが人間の声に近くなるとも言われているのですがね。実際に、前回NSFを使っていた東北イタコの歌は今回の改訂版とはちょっと違う感じ。もっとも、それはNEUTRINOのバージョン(前回はVersion.0.400で、今回はVersion.0.420使用)による違いや、もととなる楽譜をちょっとだけいじったことによるところのほうが大きい気も。まあ、とはいえ、同バージョンでNSFとWORLDとを聴き比べると、その違いも明らかにあるんだけどね(今回はNSFでのノイズが気になったのでWORLDにしています)。ちなみに、sig氏によるNEUTRINO調声支援ツールなどは未使用であることは変わりません。

 しかし、一方、それだけだと、わざわざ改訂版を出すほど? と思えるような内容であるとも。したがって、せっかくなので、ヤマハのデジタル管楽器でデジタルサックスと謳われているYDS-150で吹いたソロを冒頭と後半に少し挿入してみることにしました。音色は私にとってのデフォルトであるAlto Sax 7(Classic)で。DAWソフトのCubase側でエフェクトを加えているけどね。なお、そのソロ、ネガティブ・ハーモニーを特に意識したものではないことは悪しからず。

 ところで、動画では東北イタコに舞っていただいてもいます。いつものごとく、こちらも無料ソフトであるキャラミんOMPを使ってね。



【メモ】

 歌手:東北イタコ、めろう(NEUTRINO Version.0.420)
 YDS-150(Alto Sax 7)ソロ:Izumi-chan
 伴奏:オーディオ素材、HALion 5
 DAW:Cubase Pro 10.5
 テンポ:140 BPM
 ジャンル:J-POP
 ダンス:東北イタコ
 映像:キャラミんOMP、Vegas Pro 12.0

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YDS-150のカテゴリー参照

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ヤマハYDS-150などの録音はどのように行っているの?5

cubase_10_5 2か月ほど前の2020年11月20日、私はヤマハのデジタル管楽器であるYDS-150を入手しています。デジタルサックスと謳われているこの楽器により、私は本物のサクソフォンを昔吹いていた楽しさを思い出すことになりました。そんな喜びに浸りながら、曲を吹き込んものをYouTubeにアップしていたりもします(ここなど参照)。

 ところで、私はYDS-150などウインドシンセサイザーを吹いたものをどう録音しているのでしょうか?

 はい、YDS-150の場合、そのPHONES端子からオーディオインターフェイスであるRMEのBabyfaceとラインケーブルでつなぎます。一方、Babyfaceはもちろんパソコンとつながっているのですが、そのパソコンにはDAWソフトであるCubase Proがインストールされていて、それを立ち上げます。あるトラックにカラオケ音源であるWAVファイルなどをとり込み、別のトラックにYDS-150で吹いた音を録音するように設定します。その際、録音するトラックリストでスピーカーマークのモニタリングをオンにすることを忘れないこと。そうすると、Babyfaceとつないだヘッドホン(もしくはスピーカー)からそのまま音を聴きながら録音できるというわけです。

 しかし、これだと、オーディオインターフェイスやパソコンを介さずウインドシンセサイザー単体で音を出すときと比べ、吹いていて抵抗感があります。レイテンシー(遅延)が生じるので、それを抵抗として感じるからですね。まあ、それでも慣れれば看過できるレベルとも言えますが。

 もっとも、録音するときにCubase Pro側で処理の重いプラグインを使ってエフェクトを掛けたりすると、レイテンシー(遅延)は演奏できないレベルになるかもしれませんので、私は録るときにはCubase Pro側のエフェクトを使用しません。いつも録った後でCubase Proのエフェクトを加えています。

 ちなみに、バッファーサイズは512サンプルにしていましたが、今後録音するときは256サンプルにするかも。サンプル数÷サンプリングレート(ヘルツ)=レイテンシー(秒)となり、バッファーサイズが小さいほどレイテンシーも小さくなるから。ただ、128サンプルまでしちゃうと、処理落ちが生じてノイズが出ちゃうかもしれないので。

 なお、私はダイレクトモニタリングなどのことはよくわかっていません。

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