_DSC1672【2/19 可睡斎 於:静岡県袋井市】

 【前編】では、静岡県浜松市北区にある長楽寺のまだピークには早かった梅のトンネルを訪ねたことを綴っています。その後、決して近場ではありませんが、東名高速道路を使えばさくっと行ける可睡斎に向かいました。この【後編】ではそのことを。

 昨年(2016年)、紅葉を見に油山寺を訪ねましたが(ここ参照)、可睡斎はその比較的近くにあります。そう、どちらも静岡県袋井市にある遠州三山ですからね。

 ところで、この時期、可睡斎といえば豪華絢爛で雅なひなまつりでしょうか。観光客も多く見えられていました。しかし、ここ、見所はそれだけでなく、このひなまつり以外にも結構豊富に。今回そのすべては報告し切れませんが、いくつかピックアップしてみます。

 まず、境内に入ります。総門、本堂、御真殿です。秋葉山から遷座した秋葉三尺坊大権現も祀られているのですが、その御真殿の「秋葉総本殿」と書かれた金色の扁額は秋葉山の金色に輝く鳥居を思い出させました。

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 先に奥ノ院から。で、その手前に活人剣や出世六の字穴があります。この出世六の字穴ですが、武田勢に追われた徳川家康がこの寺の洞穴に隠れて命拾いしたという伝説があります。NHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』第7回の最後で、後の徳川家康を演じる阿部サダヲのくしゃみがおもしろかったのですが、ドラマでは「ぼんやり」と後の築山殿を演じる菜々緒に言われているそんな感じの家康にこの出世六の字穴、リンクするような感じも。

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 さて、建物内に入りますが、地下道をくぐると坐禅堂に行けたりもします。

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 さあ、メインのひなまつりですよ。国登録有形文化財の瑞龍閣などで行われていますが、特に32段のひな壇に並んだ約1,200体のひな人形は壮観ですよ。見てください、これを!

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 また、同時に室内ぼたん庭園も開催されていて、襖絵とともに雅感満載って感じでした。

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 最後に大東司を。要するにトイレなのですが、こちらも国登録有形文化財で、戦前より水洗で高村晴雲による烏蒭沙摩明王像も祀られています。トイレも見所なんて!

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 実はこの記事に挙げたところ以外にも足を踏み入れていて、改めてですがまだまだ他にも建物内外ともども見所は実にたくさんあります。そう、今回紹介したのは本当に一部分にしか過ぎません。可睡斎では三十五番パワースポットめぐりということで、三十五ヶ所の仏像、文化財、史跡めぐりを案内していますからね。それだけの見所があるということです。またいずれそういったところも紹介しますか(【後記】参照)。

長楽寺の梅のトンネルと可睡斎のひなまつり関係 書庫
・【前編
・【後編
・【後記

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