
巷ではJ1自動昇格へは1試合平均勝ち点2ペースとよく言われています。つまり、前半戦終了時点で勝ち点38がそれに相当しますが、ジュビロ磐田は32で6位。とすると、後半戦では44の積み上げが必要で、1試合平均勝ち点約2.3ってことか。これは5試合で勝ち点11が必要な計算になり、4勝以上もしくは3勝2分けペースですね。ただ、残り19試合で12勝8分けはありえないので、最終的に少なくとも13勝以上は必要。そう、たとえば13勝5分け1敗とか14勝2分け3敗とかね。でも、これ、結構ハイペース。まあ、絶対にこの数値が必要かどうかはわかりませんが(2023年は42試合21勝12分け9敗の1試合平均勝ち点約1.8でJ1自動昇格に滑り込んだし。もっとも、同年、同勝ち星でJ1昇格プレーオフにまわったクラブもあり)、大型連勝は必須って感じだと。
で、後半戦最初の対戦相手は、その1試合平均勝ち点2をキープし、ジュビロ磐田の勝ち点より6ポイント上を行く、首位のジェフユナイテッド千葉。フクダ電子アリーナには15,000人を超える観客が集まりそうで、両クラブの選手・スタッフ、そしてサポーターはより気合が入っている雰囲気が伝わってきます。いわゆるシックスポインターといっていいかもしれない試合なので(勝ち点差6あるのであれですが、ジュビロ磐田側から見るとその覚悟で臨むでしょうから)。さあ、果たして結果は!?
っと、結局入場者数は16,820人でしたか。で、肝心の結果は、前回対戦(第7節)と同様に1対0でジュビロ磐田の勝利。シーズンダブル達成ですね。パチパチパチ♪ 前回はジェフユナイテッド千葉の開幕からの連勝をストップさせ、今回は首位から引き摺りおろす勝利となりました(一方、破竹の8連勝を飾った水戸ホーリーホックが、暫定ではなく正真正銘の首位に立つことに)。
スコアは1点差だったけど、内容的には点差以上に勝ちに相応しいゲームでした。特に前半は、ボール保持できていて、裏を突くフィード、前線からのプレスも有効で、ほぼ(ですが)パーフェクト。ただし、後半はちょっと攻められるシーンも。解説の方(って、安田理大です)もおっしゃっていましたが、前の選手がワイドに張るようになって、何かスペースが、っていうか広げられちゃったかな。結果、少し抑えきれなくなり、って。しかし、5バックにするなど、したたかにタフに戦い抜き、見事に勝利と相成りました。改めて、パチパチパチ♪
いや〜、アグレッシブさは前提だけど、そのうえで組織でロジカルに戦えている、戦えるようになってきているのが素晴らしい。そう、そのロジカルさでジュビロ磐田はジェフユナイテッド千葉を凌駕していたように映りましたね。ジェフユナイテッド千葉は「守備を運動量に頼る度合いが強すぎる感もある」とサッカーの羅針盤「磐田の歓喜」の専用アカウントでつぶやかれているように。
さらに、多くの方がおっしゃっているように、例えば、一時先発から外れていた川島永嗣やリカルド・グラッサは、先発復帰したらボール扱いなんか、より向上した姿で戻ってきているなど、個人的な成長が見られるのもいい! うん、集団としても個人としても成長があれば、そりゃ、チームは強くなっていきますよ。
でも、まだ順位は6位のままです。しかも、次節(第21節)の対戦相手はベガルタ仙台。ベガルタ仙台って今節(第20節)は1日遅れの日曜日に試合があり、この試合(第20節)に勝つと2位浮上となります(【追記】結局スコアレスドローで、ジュビロ磐田とは勝ち点差2の4位に)。ジュビロ磐田にとってそんな難敵になりますが、前回対戦(第6節)ではアウェーの地で勝利を収めています。次節(第21節)はホームでも勝ち、ジェフユナイテッド千葉に対してと同様にシーズンダブルを是非果たしましょう。そして、大型連勝へ♪

