"The MISCELLANY" by Izumi-chan

******音楽やサッカー、そして登山・写真のお話など、徒然なるままに******

音楽

第一級の演奏とそうでない演奏との違い3

kumatame_book 今年(2017年)の2月11日、愛知県芸術劇場大ホールで行われた藤原歌劇団公演を鑑賞しに行きました。ビゼーのオペラ『カルメン』全4幕が演目でしたが、とても楽しめました(そのブログエントリーはここ!)。しかし、第一級の演奏とそうでない演奏との違いがよく実感できた公演でもありました。

 この公演のことを綴ったブログエントリーでは、サッカーのJ1とJ2との違いでたとえました。そう、J2でもサッカーは十分に堪能できますし、場合によってはJ1以上の感動を得られることもあり、それがこの藤原歌劇団の公演だったと。

 しかし、J1とJ2とでは、厳然たるとは言い過ぎかもしれませんが、レベル差があるのもまた事実です。このことは藤原歌劇団も同様で、この公演も演奏としては決して第一級ではありませんでした。

 それでは、その違い、レベル差とは?

 一番感じたのが、曲やストーリーとの緻密な一体感です。

 たとえば、ミカエラ役の伊藤晴などは素敵な歌声で好感がもてましたが、(部分部分ですが)前後のストーリーとは遮断され、その演じる役柄の感情から生まれた歌唱になりきっていない感がありました。また、オーケストラでも、各々の奏者は巧みに奏でていても、前後のつながりやアンサンブルとしては異質であったり……。

 でも、これはそれぞれが勝手に演奏しているということではなく、技量の問題かと。そう、技術的な問題などでそれに応じた緻密なコントロールができないのでしょうね。ただ、単純に技術のことだけでなく、俯瞰というか大局的に見られる細やかさ、またフレーズの最後まで常に気を配った集中力・丁寧さなどといったことに本人が気付けるかどうか──それを含めての技量ですが。これはサッカーも一緒か。常に高いレベルでのいわゆるサッカーIQは必要ですが、まず、いつ、どんな状況でもきちんとボールを止め、正確に蹴れないとね。

 以上のことは、一介のアマチュア奏者に過ぎなかった私がプロの方々に対して申すのはおこがましいことではあるのですが、逆にオーディエンスとして、やはりハイレベルさは求めてしまうので。

 最後に、この一介のアマチュア奏者が心掛けていたことを綴ってみましょうか。

 旋律を奏でたりする場合、和声などを基軸にしたフレージングから、そのフレーズの重心を中心としたアナクルーズ(緊張)とデジナンス(弛緩)を意識するということ。このあたりのことは、『演奏のための楽曲分析法』(熊田為宏著)から学びました(懐かしい書籍です!)。なお、熊田為宏氏は、私は面識はありませんが、我が母校であるY大でも指導しており、学生からは「熊為(くまため)」と呼ばれていたようです(面と向かってかどうかは知りませんが。)。

 また、合奏する場合は、セクションごとの音色の統一はもちろんですが(とは言いつつ、意外と蔑ろになっていたかも。)、アナリーゼから導き出される楽曲のイメージやストーリー、そして各役どころを皆で共有すること。ただ、私は吹奏楽コンクールで全国大会に出場していますが(ここなど参照)、このときの演奏でさえその点においてまだ詰め切れる部分もあったのでは、と今更……。

 もっとも、いずれにしても、まず演奏の基本技量が備わっていないとダメです。これは先ほど申し上げたことと同様か。

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恒例 音楽ベスト20105

101229 まだ今日(29日)、今年最後のお勤めが控えてしますが、いつの間にか年の瀬も押し詰まってしまいました。もう、恒例(?)の音楽ベストの発表の季節ですね。CDなどは一応今年新発売と考えてよいものに限っていますが、私的に今年を象徴する音楽、そしてブツは一体何だったのでしょうか?


【今年のMVP】
ゲルギエフ

 これは11月28日、文京シビックホールで接したコンサート(ここ参照)が決定打ではありますが、それ以外にも精力的にCDもリリースしていて、ラフマニノフ、ショスタコーヴィチなどなど、充実した演奏を聴かせてくれましたから。来年も、まず、ストラヴィンスキーの《火の鳥》と《春の祭典》を収録したBlu-rayと、文京シビックホールでも聴いたマーラーの《交響曲第5番》のSACDは購入します。あとは、早くラフマニノフの《交響的舞曲》を出してほしいなぁ〜。アルト・サクソフォーン・ソロには多少の危惧を抱きながらも。

【今年のベスト・コンサート】
11/28 ワレリー・ゲルギエフ指揮 ロンドン交響楽団 諏訪内晶子(vn) @文京シビックホール

 これは、諏訪内晶子の素晴らしさ、ロンドン交響楽団の見事さ、そしてゲルギエフの凄さを体感できた、素敵な演奏会でした。マーラーの《交響曲第5番》では、直前にプレートル指揮による、これまた素晴らしいCDに接していたので、旗色の悪い箇所もなかったわけではありませんが、全体のムードはゲルギエフのほうが好みでしたし、殊に第4楽章は充足感があり、後半の静謐感は印象的でした。

【今年のベストCD】(クラシック音楽編)
ショスタコーヴィチ:Sym.5 / ムラヴィンスキー指揮レニングラードpo.

 これは、1973年5月3日に収録されたもので、高価なBOXからの分売です。ですから、ここに挙げるのはどうかとも思ったのですが、『レコード芸術』では新譜として紹介されていましたからね。って言うか、これ、演奏があまりにも物凄くって、どうしても! って感じで。とにかく、数あるムラヴィンスキーの同曲演奏のベストです。彼のディスクとしては録音も良くってね。

【今年のベストCD】(洋楽編)
MAYA / M.I.A

 これ、何か凄いエネルギーに満ちています。序盤も良いのですが、《BORN FREE》以降が圧倒的!

【今年のベストCD】(邦楽編)
タルカス クラシックmeetsロック〜吉松隆

 これ、《タルカス》一発で決まり! ただ、邦楽かと言われると…。また、クラシック音楽部門との指摘も…。でも、プログレを吉松隆がフル・オーケストラ化し、日本人指揮者で日本のオーケストラが演奏していますから。って言うか、『MAYA』と同様に、凄いエネルギーに満ちていて、どうしても! って感じで。

【今年のベスト音楽機材・ソフト】
初音ミク・アペンド

 まあ、完成度では『VY1』かとも思いますが、結局個性とバリエーションの多さで、『初音ミク・アペンド』はよく使わせていただきましたので。あと、『HALion Sonic』は期待通りで使いやすく、重宝しています。
 ところで、インパクトを残したのが『ガチャッポイド』、と言うか、その動画。まあ、たたかれているんですがね。私自身としては、『VY1』版のほうが、動画としてのインパクトはともかく、音楽としての仕上がりは良いと思うのですが…。


 さて、来年も、素敵な音楽に出会いたいですし、作り上げたいですね。

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恒例 音楽ベスト20065

c39c6fb9.JPG 昨日は、部屋の外に置いていた不用物を廃棄。ただ、風雨にさらされ、結局産業廃棄物として処分したためか、先日買ったモニター代より高くついてしまいました。おかげで、年末そうそう貧乏に。しかし、それでも、そのあとCDをいっぱい購入してしまいました。いけないね。それらのレビューはそのうちにします。

 さて、恒例(かな?)の「音楽ベスト」の時期がやってきました。まあ、私が観聴きした中でのもので、CD等は今年発売の新譜に限っていますが、さあ、今年はどのような結果になったのでしょうか!?

【今年のMVP】
ジョー・ザビヌル

 お〜、連続受賞です。8/12のブルーノート東京でのショーでも、相も変わらず充実したステージを繰り広げていました。さらに、この師走、ご機嫌な新譜も届けられました。それについては後ほど。とにかく、この存在感は圧倒的です。

【今年のベスト・コンサート】
小林研一郎指揮ハンガリー国立po. @サントリーホール

 7/5、サントリーホールで行われたコンサートですが、これはチャイコフスキー《交響曲第4番》の演奏で決まったようなものです。情熱・情感のコバケン節を堪能させていただきました。

【今年のベストCD】(クラシック音楽編)
ベートーヴェン:交響曲第7番 / C.クライバー指揮バイエルン国立歌劇場o.

 これは凄い演奏です。1982年5/3、ミュンヘンで行われたライヴからですが、しなやかで熱狂的なベートーヴェンが展開されています。この曲の演奏にはフルトヴェングラーの名演がありますが、録音面も考慮すれば、C.クライバーによるこのCD、ベスト1にしても良いのでは。特に両端楽章がね。第4楽章にフルートに目立ったミス等がありますが、こんな凄演、直に生で聴いたらたまりませんよ。

【今年のベストCD】(洋楽編)
ブラウン・ストリート / ジョー・ザビヌル

 2005年10月、ウィーンのバードランドで行われたライヴ2枚組です。まだ国内盤が出ていないようですが、WDRビッグ・バンドを従え、ゴージャスでご機嫌な演奏が繰り広げられています。実は、ブートレグCD-R『クレージー・フォー・ユー』にもコンプリートではないものの、今年の7/10の演奏が収録されていて、こっちの方が演奏が良いところもありますが、録音は『ブラウン・ストリート』の方が当然上です(なお、『クレージー・フォー・ユー』には2002年11/7のライヴがボーナス・トラックとして、そしてボーナスCD-ROMには今年の7/16のステージがWMVで収められており、特に後者の映像は嬉しい!)。とにかく、例年12/30は、ブルーノート東京で生ビッグ・バンドを体感しにいくのですが、今年もその代わりに、生ではありませんが、素敵なビッグ・バンド・サウンドに接することができました。

【今年のベストCD】(邦楽編)
アンフィックスド・ミュージック / 鈴木正人

 ECMっぽいとも言える浮遊感のあるサウンドです。特にUAの歌う《サーカス・アクト》がいい!

 っと、全部昨日買ったCDになっちゃった。実は、まだこれでも全てではなく、お楽しみの聴いていないブートレグCD-Rが数枚残っているのですが、それはやはり後日。

 ところで、おまけ!
【今年のベスト音楽機材】
EWI4000s / AKAI

 しかし、やっとの思いをして買ったのに(ここ参照)、作品として残っているのはここにアップしてある《コラール+》だけかぁ〜。ここんとこ、ずっと吹いていないし。こりゃ、宝の持ち腐れだね。
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