2012年12月30日

またまた見てしまった園子温監督作品 「恋の罪」4

たまたま見た「冷たい熱帯魚」で衝撃を受けたものの、続けて見た「自殺サークル」「紀子の食卓」は個人的にはイマイチでした。しかし、またまた懲りずに園子温監督の作品を見てしまいました。園作品は中毒性あるなー


新作『恋の罪』は、90年代日本を騒然とさせた、渋谷区丸山町ラブホテル街で実際に起こった殺人事件を下敷きに、未知なる禁断の世界を映像化した。
体当たりの演技をみせるのは、『踊る大捜査線』シリーズの水野美紀、『凍える鏡』の冨樫真、園監督作品の常連で『ヒミズ』にも出演する神楽坂恵。

表と裏の顔を持つ3人の女性を主人公に、1つの殺人事件をめぐって浮かび上がってくる人間の心の闇を激しい官能描写で描ききった究極のリアル・ファンタジー!
3人の女たちの行き着く果て、誰もみたことのない愛の地獄が始まるー。

【ストーリー】
どしゃぶりの雨が降りしきる中、ラブホテル街のアパートで女の死体が発見される。事件を担当する女刑事・和子(水野美紀)は、仕事と幸せな家庭を持つにもかかわらず、愛人との関係を断てないでいた。謎の猟奇殺人事件を追ううちに、大学のエリート助教授・美津子(冨樫真)と、人気小説家を夫に持つ清楚で献身的な主婦・いずみ(神楽坂恵)の驚くべき秘密に触れ引き込まれていく和子。事件の裏に浮かび上がる真実とは……。3人の女たちの行き着く果て、誰も観たことのない愛の地獄が始まる……。

【キャスト】
水野美紀、冨樫真、神楽坂恵、児嶋一哉(アンジャッシュ)、二階堂智、小林竜樹、五辻真吾、深水元基、内田慈、町田マリー、岩松了、大方斐紗子、津田寛治


結論から先に言うと、問題作ですが大変面白い!「冷たい熱帯魚」が男版の狂気とすると、本作は女版の狂気と言えましょう。東電OL殺人事件がベースとなっていて、実話のエピソードが盛り込まれています。
本作を見る前に、「東電OL殺人事件 」(先日の週刊朝日 橋下事件でミソをつけた佐野 眞一が著者!)と桐野 夏生の「グロテスク」を先に読む事をオススメします。

神楽坂恵の演技は凄くて、巨乳をこれでもかと見せつけます。彼女は何と園監督の奥さんなんですね。彼女の自宅での全裸ソーセージ売りのシーンはこれまでどんな映画でも見たこともありません。あの長尺は、園監督のセンスでしょう。

また、女優 冨樫真のガリガリの裸体も凄くて、男から見ると全くエロさを感じさせません。実際の事件被害者もガリガリだったそうで、ガリガリの女優さんを探したんでしょう。この冨樫真の演技も迫真に満ちてます。

もう一つの見所は、この冨樫真とその母(大方斐紗子)との会話シーン。これは必見です。こんな母娘の会話は今まで見たことが無い。実際の事件でも被害者の母は娘が売春をしていたことを知っていたそうです。親子でこんな会話があったかどうかはわかりませんが、園監督が大好きな「崩壊した家庭」が実在したのでしょう。

女刑事の水野美紀と不倫相手のアンジャッシュ児嶋との絡みも狂ってて最高。特にラストの終わり方はこれまで見た園作品の中では一番気に入りました。

Amazonのレビューを見ても、最高の5つ星から最低の1つ星まで均等に並んでるのが面白い。生理的に受け入れられない人も多数いるでしょう。特に18歳以下は見てはいけません。精神的におかしくなるかも。

園監督から見た女性の狂気を描いた作品ですが、女性が本作を見るとどう感じるのか知りたくなりました。(「こんな女、いるわけねーよ!」とか)

  
Posted by miliken at 16:46Comments(0)TrackBack(0)