May 2008

May 25, 2008

谷川真理駅伝

東京の北の果て、板橋区の荒川沿いにて行われた谷川真理駅伝に参加してきました。

4人でチームを組んで、1人で5Km、チームで20Km。週末は雨との天気予報に気を緩めていたら、なんと雨天決行。一時はなんとか上がったかに思えた雨も、第一走者の自分の時にはどしゃぶり。

駅伝中継から飛び出して来たかのようなハイテクギアに身を包んだ本気モードのランナーに怯え、泥を掛けつ掛けられの中、ラップは18分36秒。高校のマラソン大会以来、本気の走りは8年ぶりとなるド素人のわりには、よくやったほうだと思います。

帰り際、お好み焼き屋で昼からビール、そして銭湯へ。ふくらはぎとくるぶしが、明日は大変なことになっていそうです。



写真1枚目 … 谷川真理・猫ひろし らとドリームチームを組んでいたパッション屋良さんと、完走後に記念撮影。

写真2枚目 … "自称大阪人"の友人が丹精込めて焼き上げた、お好み焼き。どうみても、チャーハンにしか見えません。

milk1000persent at 21:04|PermalinkComments(0)TrackBack(0)日記 

May 20, 2008

茶屋で一服 〜 銭湯に行ってみよう 〜

昨年大晦日に始まった銭湯お遍路の旅も、ちょうど廿番目の札所を回ったところ。ここいらでちょっと一休みでもしたいところですが… おや、ちょうど向こうにお茶屋さんが見えますね。
 
さ、お掛けなすって。あらあら、横になったと思ったら、お休みになってしまいましたか。仕方がありませんね、それではその間、ちょっとしたお風呂屋さんの話でもするとしましょうか。
第一回は、「銭湯に行ってみよう」です。
  
 
        ―        ―        ―  
 
 
これまで、東京で20個所にわたるお風呂屋さんを紹介してまいりました。ちょっとでも興味を持たれ、町のお風呂屋さんへ行ってみようと思い立たれた方の為に、今回はちょっとした手引きを書き連ねてみようと思います。  
基本的には温泉やスーパー銭湯と同じと考えていただいてよいのですが、町の銭湯ならではのポイントがあったりします。
 
 
                 *         
 
 
○ 其の壱 ― シャンプーなどの備品を持っていきましょう。

 温泉や流行りの郊外型スーパー銭湯と違って、銭湯の浴室にシャンプー・リンス、石鹸はありません。タオルも原則的には、貸してくれません。
 
 私は初めて街銭に赴いたとき何の疑問も持たず、目の前にあった、どこかのおじさんのセットを拝借してしまいました。 悪気は無かったんです。備え付けだと思ったんです。
 
 ちょくちょく行くなら旅行用の小分けボトルに詰め替えて、一式をプラスチックの網かごに入れてゆくといいでしょう。浴室に持ち込むので、付着した水を切りやすいように。
 
 
○ 其の弐 ― でも、桶は要りません。
 
 桶は要りません。湯上りのカップルが木製の桶を抱えて仲睦まじく暖簾を潜るシーンは昭和ドラマの定番ですが、桶の無い銭湯は見たことがありません。都内の銭湯は、「ケロリン」の黄色いプラスチック製の桶がよく見られます。レトロで小粋な彼らはめっぽうタフで、なんと50年持つとも囁かれているほどです。
 
 だから、桶は要りません。それでも映画のヒロインになりきりたい方は、どうぞマイ桶お持ちください。
 
 
○ 其の参 ― サウナは別料金です。
 
 銭湯のサウナの多くは、入浴料の他に300円程度の別料金が必要です。これは、意外に感じられる方も多いのではないでしょうか。
 
 1度目は、なにも考えず入ってしまいました。2度目は、薄々気付き始めていました。そして客のおじさんに見つかり怒られました。サウナ入浴者の証である、腕輪をはめていなかった為です。
 
 
 私の無銭入浴を咎めたおじさんですが、 続けて
 「大丈夫、下に座ってれば外から見えないよ」と、温かい言葉をかけてくれました。 おじさんの気遣いに感謝しつつも己の無知を恥じ、 背を丸めてサウナを後にしました。
 
 
○ 其の伍 ― 必ず体を流してから入りましょう。

 湯船に初めて浸かる前に、必ず体を流しましょう。
 最近では幼いころから入浴する習慣が無くなったせいか、
 たまにそのまま浸かろうとする方も見られます。
 悪いことは悪いと注意する、長老のような存在がいなくなったとも耳にします。
 必ず、体を流してから入りましょう。
 銭湯の、"基本のキ"です。


○ 其の四 ― 露天風呂はありません。
 
 多くの場合、銭湯に露天風呂はありません。間違って、従業員用のドアを開けないように。裏の釜場に出るだけです。
 
 
○ 其の伍 ― 前を隠す必要はありません。

 町の銭湯では、前を隠している人はほとんどいません。温泉ではないし、基本的に地元民しか来ないので。そのままでなんの違和感もありません。執拗に隠すと、むしろ嫌味にすら見えてくるほどです。
 
 ちなみに私も隠しません。だって、減るものじゃありませんから。しかし、女湯はまた違のでしょうか。求む、女子のレポート。
 
 
                 *         
 
 
以上、銭湯暦2年を迎えたばかりの私ですが、簡単な銭湯のポイントを紹介しました。地元の人々の生活に密着した町の銭湯は、とても趣深いものです。
 
入浴客のたわいもない世間話に耳を傾けてみるもよし。風呂上りのコーヒー牛乳に至福の一時を求めるもよし。あなただけの楽しみ方を見つけてください。私は、曇りガラスのむこうに張り付くヤモリなんかに風情を感じてしまいます。
 
 
 
いつもよりちょっとだけ早く会社をあがったら、今宵は街のお風呂屋さんに出かけてみてはどうですか。赤らんだ肌で暖簾をくぐり夜空を見上げれば、柔らかな夜風と星空が、そっと夏の訪れを告げてくれることでしょう。
 
 
        ―        ―        ―  
 
 
おや、お目覚めになりましたか。今日のお宿は、まだまだ遠くです。さ、草鞋を履いて。無事辿り着いたなら、今宵も素敵なお風呂屋さんが待っているはずです。
 


May 17, 2008

村雲の銭湯レポートその46 〜 四方の湯 〜 八王子市・大和田町

"しほう"ではない。"よも"と読む。

昭和34年創業という、八王子の四方の湯。「"四方から"お客さんがやってくるように」という意味が込められており、番台に座るお婆さんの旦那さんが名付け親。

hachioji_yomonoyu_03






hachioji_yomonoyu_06






hachioji_yomonoyu_08







大都会東京も、端の端に位置する八王子。田園都市線の渋谷駅からJRに乗り換えて40分、片道690円もかかってしまった。都内とはいえここまで来ると銭湯の様相も若干変わってくるもので、入ってすぐの下駄箱が、めったに見ない総木製ときた。浴室の足元のタイルも、カニや貝の模様がかわいらしい。
番台さんは「お金が無くってねえ」と苦笑いだが、ちょっとずつ、ちょっとずつ補修しつつ、昔ながらの様式を大切に保ち続けてきたのだ。

 
この日は少し肌寒いせいかお目にかかることはできなかったが、昔は蛍が出たという縁側には、大きなカメの雌雄がいるらしい。お婆さんのお孫さんが、学校の友達から譲り受けたというミドリガメだ。
脱衣ロッカーの上に置かれたプラケースに、それらから1か月前に生まれたばかりの子亀がちっちゃな顔をのぞかせていた。


hachioji_yomonoyu_09






hachioji_yomonoyu_10






292edd31.jpg"








○ 四方の湯

住所 東京都八王子市大和田町5−6−6
電話 042-642-4529
営業 15:00〜23:00
定休日 木曜

村雲の銭湯レポートその48 〜 鶴の湯 〜 渋谷区・千駄ヶ谷

思いがけないところで、去年の夏の記憶に出会った。
 
 
新宿御苑もほど近い千駄ヶ谷の鶴の湯で、開け放たれた縁側に出て、湯上りのコーヒー牛乳をぐいといった。最後の1滴を飲み干した刹那、それと目があった。張り出した庇の根元にしっかりとしがみつく、アブラゼミの抜け殻だ。
 
shibuya_tsurunoyu_09







暑くなってきたとはいえ、まだ五月。蝉の成虫が発生するには、まだ2か月ほど待たなければならない。つまりこれは、去年のもの。雨の日も、風の日も。そして、雪の日も―
千駄ヶ谷の、お風呂屋さんの片隅で。
移りゆく季節と裸の人間ドラマを、静かに見守り続けてきたのだ。
 
 
shibuya_tsurunoyu_11






shibuya_tsurunoyu_08






shibuya_tsurunoyu_01







 
○ 鶴の湯
  
住所 東京都渋谷区千駄ケ谷4−16−4
電話 03-3402-5808
営業 15:30〜23:30
定休日 月曜

三軒茶屋でライダース

昭和のかほりを根強く残す、三軒茶屋の三角地帯。
怪しげな飲み屋は立ち並び、鰻屋の香りは立ち上り。

世間が抱くオシャレなイメージなぞどこ吹く風のこの一帯。
界隈唯一の古着屋、"BREED"で見つけたのが、こちらの革ジャケットです。


breed_01











後ろのベルトが見えそうな短めの着丈と、体にぴったり張り付く絞りの効いたウエスト周りが特徴的。ジッパーの合わせ的にはレディースっぽい気もしますが、サイズが合うので問題ありません。
革の上着は古着屋で必ずチェックするもののひとつで、クローゼットには10枚以上あるのですが、これだけは止められません。


ちなみにこちらの古着屋さん、営業時間が24時までととっても長い。しかも21時からは10%OFFになるので、高額の買い物には嬉しいところ。奥には男女ブランド古着のコーナーもあるので、そちらもぜひ覗いてみましょう。
 
sancha_breed











 

○ BREED

住所 世田谷区三軒茶屋2-14-17
営業 14:00〜24:00


milk1000persent at 08:01|PermalinkComments(0)TrackBack(0)古着探し | 三茶日和

May 13, 2008

三軒茶屋でロックTシャツ

三軒茶屋の古着屋"BREED"にて、最近購入したTシャツです。

前面に、眼光鋭いオオカミのフェイスプリントというのがインパクト満点。"THE BIG BAD WOLF"とあるように、とっても凄味のきいた悪党面。

小ヤギなんか、7匹どころじゃ済まなそうな腹ペコ顔ですね。

milk1000persent at 21:30|PermalinkComments(0)TrackBack(0)古着探し | 三茶日和

代官山でチェックシャツ

461af490.jpgまたもや登場、代官山のアンティーク&ヴィンテージショップ"CARBOOTS"にて購入した、古着の半袖チェックシャツです。

水色、赤、緑、黄色… あらゆるカラーが入って楽しいながら、細身の品のいいチェック。フランス製の、デッドストック(未使用品)です。

ちょうどこの日、テニスをする予定があったのでスポーティーに膝丈のカーゴパンツでお店に行ったのですが、試着に羽織ったらまるでこれからハイキングみたいで、ドツボにはまってしまいました。
 
 
これからの季節、とっても夏っぽい一枚です。ちなみにこちらのお店、最近メンズ古着がかなり充実しだしたので、男性にもぜひお勧めしたいと思います。

しかしメインはやっぱりレディース。私的には、自由が丘なんかでよく見る女性のような、フランス古着のふんわり系ワンピースが面白いなあと思っています。




milk1000persent at 09:31|PermalinkComments(0)TrackBack(0)古着探し 

代官山でコルシカTシャツ

しばらく書いていなかった、古着散策日記を少し続けてみようと思います。

CARBOOTS_CORSICAT_01











CARBOOTS_CORSICAT_02











暖かくなり始めた、3月のころ。
代官山の大のお気に入り、ヨーロッパのアンティーク&ヴィンテージショップ"CARBOOTS"で購入した、真っ白なボディが潔いフランス製の古着Tシャツです。

ポイントは、なんといっても真ん中の人物。
下に、かつて古代ローマ帝国の領土であった歴史を持つ"CORSICA"との表記があるように、どことなくローマの戦士っぽい雰囲気を漂わせています。

コロッセオだのアウレリウス何世だの言い出しそうな、シュールな佇まいに惹かれて即決でした。


CARBOOTS外観








○ CARBOOTS

東京都渋谷区代官山町14-5 シルク代官山1F
TEL&FAX 03-3464-6868

milk1000persent at 09:30|PermalinkComments(0)TrackBack(0)古着探し 

May 12, 2008

吉祥寺でウエスタン

先日訪れた吉祥寺で、素敵なチェックシャツを手に入れました。
お馴染みの老舗古着屋"サンタモニカ"の、吉祥寺店で購入したものです。

cdb7a817.jpg












京王井の頭線・吉祥寺駅から、井の頭公園へ向かうとすぐ。
迎えてくれたのは、表参道や渋谷店のお洒落な店員さんとは似ても似つかないオジサンでしたが、置いてあるものは確かです。

むしろ都心ほど客足が多くないためゆっくり買い物できて、掘り出し物が見つかりやすい気がします。


細身で上品な、ブルー系チェックのウエスタンシャツ、その値1950円。
5分くらいしかいなかったわりに、ここ1年で1,2番の掘り出し物です。
今日、銀座にある大のお気に入りのショップ"BARNEYS NEWYORK"に行ってきましたが、40000円のシャツと比べて、どこが違うのかよく分かりませんでした。

私の目がおかしい、っていうのだけはナシです。

santamonica_kichijoji






inokashirapark_02

milk1000persent at 21:07|PermalinkComments(0)TrackBack(0)古着探し 

May 08, 2008

村雲の銭湯レポートその39 〜 龍城温泉 〜 愛知県・岡崎市

5月の連休は実家に帰って片親の母と出かけたり、中学時代の友人と会ったりするのがこのところの慣例だったから、今回の遠征の決断には少し時間を要した。
 
しかし東西を問わず、銭湯の廃業が相次ぐ昨今。ちょうど、大学時代の友人たちと名古屋で会う話もある。かねてから話に聞いていた西方の銭湯をこの目に焼き付けるべく、高速バスに乗り込んだ。
 
 
トーキョー銭湯番外編、東海道中銭湯紀。
今回は、愛知編をお送りします。
 
 
        *        *        *  
 
 
5月1日
 
名古屋行きの本宿で途中下車し、名鉄本線にて訪れた東岡崎。かの徳川家康の生誕の地である岡崎城にはたくさんの小学生が遠足に来ており、色とりどりのパレットを片手に、思い思いの天守閣を描いている。
 
 
okazaki_catsle





 
 
その城下町の名残り濃い町並みに佇むのが、岡崎城の別名を冠する龍城(たつき)温泉。立派な塀には大きな庭木のエントランス、裏手に回れば赤い煉瓦の真四角の煙突。浜松の大栄湯がそうであったように、暖簾を潜れば目の前にいきなり脱衣所が広がる。番台の手前まで続く土間の隅っこには、店主のものと思しき下駄が脱ぎ捨てられている。
 
 
okazaki_tatsukionsen_01






okazaki_tatsukionsen_03






okazaki_tatsukionsen_05






okazaki_tatsukionsen_06
 

 


 
 
テーブルやマッサージ機が雑然と並べられた脇のロッカーには、東京じゃあ見たこともない一面広告が。近所の病院や洋品店・料亭のものだが、それぞれに海老や鰻といった主張の濃いイラストやアピール文が入っており、東からの"越境者"をこれでもか、と圧倒してくれる。
 
 
okazaki_tatsukionsen_07






okazaki_tatsukionsen_08






okazaki_tatsukionsen_09






okazaki_tatsukionsen_10
 

 

 

 
たまたま通りかかった、すぐ裏側に住むという82歳のお婆さんによれば生まれて間もなくの創業というこの浴場。昔は女湯側に庭があり、男衆が必死に目を凝らして中を覗いていたのだそうな。この一帯とともに幸運にも戦火を免れた、岡崎の歴史を語る生き証人である。
 
 
        *        *        *  
 
 
湯上りの城下町はとても静かで、開け放たれた素通しの表からは鳥たちの囀りだけが聞こえてくる。大判の暖簾が風にひらり、合間から鞄をたすき掛けした真っ白なシャツの中学生が通り過ぎる。
 
 
今宵は名古屋に宿を取ったので、そろそろ発たなければならない。のっけから想像を超える銭湯道中となったが、行く先にそれを遥かに凌駕するものが待ち受けていようとは、この時は知る由もなかった。
 
 
okazaki_tatsukionsen_13






okazaki_tatsukionsen_14





 
 
 
○ 龍城温泉

住所 愛知県岡崎市田町35
電話 0564-22-7316
定休日 5,15,25日