続いて第2試合は桐蔭学園と三浦学苑の対決。どちらも最近観れていない県1部リーグ所属同士の対決。この2チームはリーグ戦では1勝1敗。関東大会予選準々決勝では三浦学苑が1-0で勝利を収めている。


桐蔭学園は今年4回目の観戦。
今大会成績。
2次予選2回戦からの登場。
2回戦 vs 平塚学園 7-1
3回戦 vs 法政ニ 5-1

三浦学苑は今年3回目の観戦。
今大会成績。
2次予選2回戦からの登場。
2回戦 vs 東海大相模 2-1
3回戦 vs 横浜創英 0(4PK3)0


選手権
神奈川県予選
準々決勝
2014.10.25
@日大藤沢グラウンド

桐蔭学園 1-0 三浦学苑

後半8分 7新井博人(桐蔭学園)


桐蔭学園
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GK
1 藤川誠人 3年 横浜FC鶴見JY
DF
18 山中龍祐 3年 東急レイエス
3 青戸翔 3年 東京ヴェルディJY
4 三輪泰平 3年 鹿島アントラーズJY
24 杉村隆 3年 鹿島アントラーズJYつくば
MF
20 中田直希 3年 東急レイエス
7 新井博人 3年 FC東京U-15深川
16 増田皓夫 3年 横浜FM JY
9 安藤竣哉 3年 横浜FM JY
FW
15 鳥谷部嵩也 3年 東急レイエス
8 辛島侑烈 3年 ベガルタ仙台JY

ーーーー8ーーー15ーーーー
ーー9ーーーーーーー16ーー
ーーーー7ーーー20ーーーー
ー24ーー4ーーーー3ーー18ー
ーーーーーー1ーーーーーー

後半29分 20→2
後半32分 9→25
後半34分 18→21

2 井出勇介 3年 横浜FC JY
25 大場靖也 3年 横浜FM JY追浜
21 馬場健人 3年 MK FC

桐蔭学園は4-4-2の布陣。

前半3分。#8辛島の左CKに中央で#24杉村が頭で合わせるも枠の上に外れる。

前半終了
0-0

後半開始
選手交代なし

後半2分。中央で#7新井が#8辛島に付けると辛島がエリア外からドライブの掛かったミドルを狙うが僅かにゴールマウスを捕らえられず。

後半8分。
右中間で得たFKをそれまでキッカーを譲っていた#7新井がこの試合1本目のFKを左足で直接狙うと壁を越えてキレイな弧を描き、ゴール右上に吸い込まれて先制。芸術的な一撃。
1-0

後半16分。ゴール前に送られたボールを相手DFが処理をミス。すかさず#8辛島が狙うもブロックされゴールは割れず。

後半25分。自陣でボールを奪ってカウンター。中央で#8辛島が受けてドリブルで運び右横の#16増田に横パス。増田がカットインからシュートを狙うも枠の上に外れる。

後半29分
#20中田→#2井出

後半32分
#9安藤→#25大場

後半34分
#18山中→#21馬場

試合終了
1-0

桐蔭学園はパスを動かして相手の綻びを探るものの守備を固める相手の戦術に苦戦してしまい、圧倒的なポゼッションで攻め立てるものの得点を奪えずにいたが飛び道具1発で試合を決め、去年涙を呑んだベスト8の壁を越え準決勝進出。
この試合で驚いたのは前回観戦した総体予選からの進化。元々選手個々の技術は県内トップクラスではあったが戦術的な成熟度や進化は他のチームと比べると群を抜いている印象。徹底されたパス&ムーブで攻撃を組み立てていく。特にサイドでの攻撃が特徴的でSBがドリブルで運んで行くとSHとFWが更に外にポジションを取り、1人が相手SBとCBの間を狙ってダイアゴナルに走りもう1人は大外で待ち構える。ここで相手のマークを見て内に切り込んだりスルーパスを送ったりマークがランニングした選手に付いていけばシンプルに大外を使う。形が完成されていた。また中央での細かいパス交換、3人目の動き、ドリブルでの打開など流れの中から得点は奪えなかったが見応えのある崩しをしていた。とにかくパスを出した後の動きが多く相手チームからすると厄介な攻撃を仕掛ける。

#7新井は中盤の底から左足でゲームメイク。ミドルレンジのパスを正確に左右に散らし鋭いラストパスも狙える視野の広さもある。試合を決める直接FKなどセットプレーでも彼の左足は大きな武器。

#8辛島はパスサッカーを展開するチームの中で個人での打開でアクセントになるタレント。多少強引な推進力のある仕掛けや距離のある位置からのパンチ力のあるミドルなど違いを生み出していた。

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#20中田は足元の技術に長けていて落ち着きをチームに与えられる選手。ボールを持てて状況に応じたパス、ドリブルの選択が絶妙だった。

#16増田.#15鳥谷部はランニングの質が非常に高い。どちらも運動量豊富で攻守の切り替えが早く相手が嫌がる選手。フリーランニングでスペースを作るインテリジェンスも持ち合わせている。基本技術も勿論高い。

#9安藤は左サイドからの斬れ味鋭いドリブルが目立った。タッチの細かいスラロームのドリブルが特徴的。

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#3青戸.#4三輪はハイボールを多く受けたが粘り強い守備、身体を張った競り合いで完封に大きく貢献。

#1藤川は常にコーチングを絶やさず後方からチームを統率。足元の技術がありパントキックの精度が高く状況状況に応じたプレー選択、コーチングの出来る総合力の高いGK。

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三浦学苑
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GK
1 角井栄太郎 3年 葉山中
DF
19 高田浩輝 3年 神明中
3 古藤銀河 3年 神明中
5 若旅拓矢 3年 E'XITO
10 熊谷崇大 3年 浦賀中
MF
7 高橋一矢 3年 浦賀中
15 若山純也 2年 東急レイエス
18 斎藤健太 3年 川崎U-15
20 菊池大樹 2年 横浜FM JY追浜
FW
12 山崎脩敬 3年 横浜FM JY追浜
6 立花皓之介 3年 不入斗中

ーーーー6ーーー12ーーーー
ーー20ーーーーーーー18ーー
ーーーー15ーーー7ーーーー
ー10ーー5ーーーー3ーー19ー
ーーーーーー1ーーーーーー

後半21分 6→13
後半21分 7→8
後半32分 15→14 14がFW
後半35分 19→2

13 関本啓人 3年 FC明浜JY
8 山本隆太郎 3年 横須賀シーガルズ
14 塚原海人 3年 横浜栄FC
2 馬場翔汰 2年 金沢中

三浦学苑は4-4-2の布陣。

前半は#6立花をターゲットにロングボールを狙い競り合いのセカンドボールを拾って攻撃を仕掛けたもののシュート場面はあまり見られず。

前半終了
0-0

後半開始
選手交代なし

後半8分。
芸術的な直接FKを沈められ失点。
ここまでボールロストするとリトリートしてスペースを埋めて相手の攻撃を跳ね返し続けていただけにセットプレーから痛い失点。
0-1

後半21分
#6立花→#13関本
#7高橋→#8山本
一挙に2枚替えでアグレッシブないつものサッカーに戦術変更。

後半22分。ハーフライン左から#10熊谷がFKをゴール前に入れ、競り合ったセカンドを#8山本が至近距離から狙うも枠の上。早速投入されたばかりの選手が惜しい場面を作り出す。

後半26分。#20菊池が左サイドからクロス。相手DFのクリアをエリア内で拾った#18斎藤のシュートはDFの股の間を抜いてゴールマウスを捕らえるもGKがキャッチ。

後半32分
#15若山→#14塚原
塚原はFWに入る。

後半35分
#19高田→#2馬場

試合終了
0-1

三浦学苑は関東予選以来の観戦となったが当時とは大きく異なった戦術でこの一戦に挑んだ。数ヶ月前から取り入れたものなのかボールキープ力に優れる桐蔭学園対策として取り入れたものなのかは定かではないが守備時に一旦リトリートして4-4のブロックを敷いてセットして相手がアタッキングサードに入るまではプレスを掛けない。前線は2枚が残りカウンターを狙う。堅守速攻の形をとる。最終ラインで奪うと、この試合でFW起用された圧倒的なフィジカルと高さを誇る#6立花を目掛けてロングボールを送り込む。そのセカンドボールを#12山崎が狙うといった形。前半40分間はこの形が続き、守備では大崩れしないものの攻撃においては決定的な場面を作ることが出来なかった。正直、この戦い方は初めて観たので驚きだった。後半に入り直接FKを決められビハインドになっても継続され、後半21分に一挙に2枚替えをしたところで従来の前から激しいプレスを掛けてハメ込むサッカーに転換。一気にギアが上がり応援席のボルテージも上がったように感じた。それまでの60分が嘘だったかのようなアグレッシブさが出て相手のミスを誘い惜しい場面を作り出した。しかし得点を奪うまでには至らず準決進出はならず。

#1角井は足元の技術があり、正確なフィードを何本も通し攻撃の起点に。この試合では最終ラインが低かった事もありエリアを飛び出していく場面は少なかった。

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#6立花は圧倒的なフィジカルを武器に空中戦で存在感を発揮。この試合では本職のCBではなくFWとして起用された。全ての攻撃が彼を目掛けて始まると言っても過言ではないほどハイボールを競り続けた。

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#15若山は球離れの良いパスワークが魅力的な選手だがこの試合では守備時のポジショニングが絶妙だった。サイドに起点を作って中を攻略してくる相手に対して狙いのある守備で攻撃の芽を摘んだ。

#20菊池の左足の精度、縦に仕掛けるスピード、#10熊谷のボディコンタクトの強さ、キックの飛距離、#3川島の鋭い読みからのカバーリングなどが目立った。

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