本日も選手権予選を含む3試合。
会場は3年ぶりに訪れる神奈川工科大グラウンドを選択。先ずは厚木北と光明相模原の対決。

厚木北(K2)は今シーズン2回目の観戦。
77.横浜創英 vs 厚木北
関東:2次予選5回戦(ベスト16)
総体:2次予選2回戦(ベスト16)
今大会初戦。

光明相模原(K3B)は今シーズン初観戦。
総体:1次予選5回戦(ブロック決勝)
今大会成績
1次予選
2回戦 vs 藤沢西(K3D) 2-0
3回戦 vs 大和西(K3B) 2(4PK3)2
ブロック決勝 vs 希望ヶ丘(K4) 2(延長)1

選手権
神奈川県2次予選
1回戦
2019.9.15
@神奈川工科大G

厚木北 3-0 光明相模原

前半8分 10増田将人(厚木北)
後半10分 20川浪義樹(厚木北)
後半39分 13佐藤祐紀(厚木北)

厚木北
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GK
1 山下柊汰 3年 FCオルテンシア
DF
3 井出唯楓 2年 海老名FC
5 上原新大 3年 FC厚木JYメリッソ
4 小林泰三 3年 山内中
19 梅澤壮良 3年 FC厚木JY DREAMS
MF
18 工藤寛斗 2年 FCグラシア相模原JY
8 葛西良 2年 東急レイエス
14 和田真 3年 FC厚木JY DREAMS
13 佐藤祐紀 3年 FC厚木JYメリッソ
FW
20 川浪義樹 2年 FC Andro厚木JY
10 増田将人 3年 FC厚木JYメリッソ

ーーーー10ーーー20ーーーー
ーー13ーーーーーーー14ーー
ーーーー8ーーー18ーーーー
ー19ーー4ーーーー5ーー3ー
ーーーーーー1ーーーーーー

後半18分 20→9
後半25分 14→7
後半33分 10→12
後半35分 3→24
後半37分 1→17

9 坂本歩夢 3年 座間FC
7 河野柊大 3年 湘南リーヴレ エスチーロ
12 高橋悠斗 3年 海老名FC
24 渡部竜汰 3年 FC ASAHI JY
17 桾澤幹太 3年 FC厚木JY DREAMS

光明相模原
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GK
12 満森飛斗 3年 相武台中
DF
2 松岡颯音 3年 FC ASAHI JY
3 井上広大 3年 津久井FC JY
18 小森シゲオ 2年 FC厚木JYメリッソ
17 新津拓人 2年 FC COJB
MF
15 川本公輔 3年 むげんJY
5 清瀬稜 3年 FC COJB
14 鶴田龍 3年 下福田中
7 中野龍斗 3年 谷口中
10 番場修造 3年 小山中
FW
8 濱口暦 3年 SC相模原JY

ーーーーーー8ーーーーーー
ーー10ーーー7ーーー14ーー
ーーーー5ーーー15ーーーー
ー17ーー18ーーー3ーー2ー
ーーーーーー12ーーーーーー

前半40分 14→9
後半12分 15→20
後半37分 8→11
後半40分+3 10→21

9 久保透耶 2年 相模原みどりSC
20 三宮大和 2年 FC町田ゼルビアJY
11 生駒咲也 3年 バディーJY
21 清田樹 2年 有馬中

前半開始(40分ハーフ)
厚木北は4-4-2の布陣。
光明相模原は4-2-3-1の布陣。

前半8分-厚木北
中央で持った#10増田がDF2人の間を割る巧みなドリブルから3人目.4人目を連続で華麗な股抜き。最後は間合いを詰めたGKの脇を抜き冷静にゴールへ流し込んだ。増田の圧巻の個人技で厚木北が先制。
厚木北 1-0 光明相模原

前半20分-厚木北。バイタルでタッチ数少なくパスが繋がりPA右へ飛び出した#10増田が倒されPK獲得。このPKを増田が左下へ蹴り込むとGK#12満森がドンピシャで右へ飛んでキャッチ。

前半26分-厚木北。相手陣内に入った位置からのFK。#14和田がクイックで意表を突く超ロングシュートは僅かに枠の上。

前半38分-光明相模原。#5清瀬が中盤で競り勝ち縦パスを付けると#7中野がDFと入れ替わり中央を運び左前へラストパス。フリーの#10番場が体を開いて対角を狙うも僅かにゴール右へ外れる。

前半40分-光明相模原
#14鶴田→#9久保
鶴田は負傷交代。

前半終了
厚木北 1-0 光明相模原

#10増田の鮮やかな個人技で厚木北が先制し1点リードで前半終了。
主導権を握っていたのは厚木北。前線のトリックスター増田や右サイドのテクニカルなレフティ#14和田を軸に個人技での打開や狭い局面を打開する細かなコンビネーションで密集を突破しゴールへ迫る。最終ラインは高さと強さを兼ね備えた選手が多く流れの中からの被シュートは1本に抑えた。またボランチの#8葛西が巧みなコントロールでボールロストをせず前線の自由なアタックを助けている。
光明相模原は序盤は相手の個人技に翻弄される場面が目立ち危ない場面を作られるも1失点に抑えた。GK#12満森のPKストップはターニングポイントになるかもしれないほど大きなシーン。まだ終わっていない。前半の中盤以降は徐々に相手のサッカーに慣れた事でプレスを剥がしパスを連続して繋げられる場面を作り、技巧派レフティ#7中野やドリブル性能に優れた#10番場を中心に反撃した。終盤の決定機が決まっていれば...。

後半開始
選手交代なし

後半10分-厚木北
左サイドの#10増田が起点となり一旦中央に預けPA左角で再びパスを引き出し右足ダイレクトのハイクロス。外へ膨らみDFから離れた#20川浪が難易度の高い右足アウトサイドのダイレクトボレーでゴール右隅へ決めた。
厚木北 2-0 光明相模原

後半12分-光明相模原
#15川本→#20三宮
三宮が左SHに入り.#10番場が右SH.#9久保がトップ下.#7中野がボランチへ。

後半18分-厚木北
#20川浪→#9坂本

後半25分-厚木北
#14和田→#7河野

後半33分-厚木北
#10増田→#12高橋
高橋が左SHに入り.#13佐藤がFWへ。

後半34分-光明相模原。#17新津がクリアを狙うも1歩早く追い付いた相手の脚を思い切り蹴り上げてしまい1発退場...。これは故意的では無いが...。

後半35分-厚木北
#3井出→#24渡部
渡部が左SHに入り.#12高橋が右SBへ。

後半37分
-厚木北
#1山下→#17桾澤
-光明相模原
#8濱口→#11生駒

後半39分-厚木北
右サイドへ流れたボランチ#18工藤が早いタイミングでクロス。ゴール前へ入った#13佐藤がショートバウンドに上手く合わせゴール左上へ流し込んだ。
厚木北 3-0 光明相模原

後半40分+2-厚木北。バイタルのルーズボールを#9坂本が反転から素早く左足シュートはGK#12満森が右へ飛んで触りCKに。

後半40分+2-光明相模原
#10番場→#21清田

試合終了
厚木北 3-0 光明相模原

厚木北は終始試合の主導権を握り続け、攻守に於いて盤石の試合運びで3発快勝。無事に1回戦突破。
リーグ戦(K2)ではK1昇格も現実的に視野に入る現在3位。好調なチーム状況、充実度の高さが随所に見られたゲームだった。
この試合で最も目立っていたのは個性のある前線の選手達。最前線でトリッキーなプレーを連発し1ゴール1アシストをマークした#10増田、そして増田に負けず劣らずテクニカルなプレーで複数をまとめて抜き去るなど会場を沸かした#14和田。この2人を中心にアタッカー陣が其々の個性を発揮しつつイマジネーション溢れるコンビネーションを組み合わせ観ていて面白いサッカーをピッチで表現し3得点を奪った。速攻遅攻にも対応可能な柔軟性も持ち合わせている。
また守備に関しては4バックに#3井出.#4小林.#5上原と180cm以上の選手が3人も並ぶ。この「厚北山脈」が地空戦で強さを発揮し80分間を通して危険な場面はほとんど作られる事は無かった。また攻守に関与出来る#8葛西と#18工藤のダブルボランチやチームの為に献身的に走れる#13佐藤や#20川浪の存在も心強い。
次戦の2回戦は横須賀総合(K4)と対決する。

#10増田は県内トップクラスのトリックスター。ボールタッチ1つで会場を沸かす事の出来る貴重な存在で、彼の場合は曲芸ではなくゴールから逆算して技術を生かしている点が特徴的。先制点の4人抜きは他の選手には真似出来ない芸当だった。リーグ戦開幕時はBチームでK3を戦っていたのが信じられない。

#14和田は左利きの技巧派アタッカー。春先までは左SBを任されていたが、1列前、更に右サイドへ移った事で持っているテクニックやイマジネーションを存分に披露出来ている印象を受ける。巧みな足技やカットインなどキレ味抜群。

#3井出は積極的な攻撃参加が光る186cmの大型右SB。海老名FCではCBを務めていて個人的には高校でボランチも面白いなと感じた素材系。サイズが有りながらも動きは軽快で地空戦で強さを発揮出来る。

#8葛西は中盤で巧みなボールコントロールによって相手のプレスを剥がし味方の優位な状態でパスを送り込んだ高性能ボランチ。

#18工藤は2年生ながら全く遠慮せずに周囲を鼓舞し続けたFCグラシア相模原JY出身の2年生ボランチ。彼のような闘志溢れる選手がピッチにいる意味は大きい。

#5上原は最終ラインを統率した守備リーダー。プレーの判断が的確で大きなミスを犯す事なく試合の流れを読む。全体が見えている総合力の高いCB。

#20川浪は試合を決める2点目を奪った2年生ストライカー。愚直なまでの裏抜けや前線からのハードワークでチームを助けた。

#4小林は188/76のサイズを誇る山内中出身の大型CB。高さという絶対的な武器を誇る。

光明相模原はK2所属の厚木北を崩せず完封負けを喫し1回戦敗退...。
試合の立ち上がり、相手の個人技に翻弄された上に先制点を献上してしまい厚木北に勢いを付けさせてしまった点が最後まで響いてしまった...。先にリズムを掴まれると押し戻す事は困難となり、なかなか主導権を握れなかった。
基本的にはチーム全体としてボールを下で繋いでいく意識は高く、ボランチの#5清瀬を中心にボールを動かしながら相手をズラし、最終的には独力での突破が可能なトップ下の変則レフティ#7中野、左サイドから自由自在なドリブルが光る#10番場の個人打開に持ち込む算段だったが... 厚木北の集中力の高い守備や迅速なスライド、攻守の切り替えの速さを上回るには至らず。前半終盤に見せた清瀬→中野→番場と素早くパスを繋いで作った決定機のような形を増やしたかった。また運動量豊富に動き内外を使い分けクッション的な役割を担っていた#14鶴田の負傷交代も痛恨だった。

#7中野は独特な間合いの仕掛けが光った谷口中出身の変則ドリブラー。レフティ特有のボールタッチやコース取り、相手の重心の逆を突くドリブルで異彩を放った。

#10番場は小山中出身の3年生ドリブラー。グリップ力が高く力強いターンや方向転換、瞬間的に加速するドリブルで左サイドから起点を作った。自分の間合いに持ち込む巧さも光る。

#12満森は相武台中出身の164cmと小柄な3年生守護神。3失点は喫したものの前半に見せたドンピシャのPKストップでチームに勇気を与えた。あの時間帯に2点目を与えていればチームの士気は大きく下がったはず。

#5清瀬はFC COJB時代からスマートにゲームを組み立てられるボランチ。光明相模原で逞しさを身に付け総合力が高くなった。チームとして彼を意図的に使い大きな展開を導き出したかったところ。