第2試合は帝京と堀越の対決。

帝京(プリンス関東)は今シーズン2回目の観戦。
88.横浜FMユース vs 帝京
総体:ベスト4
今大会成績
2回戦 vs 都立青山 6-0
準々決勝 vs 多摩大目黒(T3B) 2-0

堀越(T2)は今シーズン初観戦。
関東:ベスト16
総体:ベスト8
今大会成績
2回戦 vs 都立東大和南(T4A) 2-1
準々決勝 vs 修徳(T2) 1(延長)0

選手権
東京都大会 2次予選
Aブロック準決勝
2019.11.9
@味の素フィールド西が丘

帝京 2-1 堀越

前半20分 13中瀬拓夢(帝京)
後半7分 7坂本琉維(堀越)
後半12分 5山本幹太(帝京)

帝京
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GK
1 冨田篤弘 3年 FC多摩JY
DF
18 本山大器 2年 FC東京U-15深川
4 鳥木秀音 3年 東急レイエス
2 柳大弥 3年 三菱養和SC調布JY
3 石井隼太 3年 FC東京U-15むさし
MF
10 深澤大輝 3年 鹿島アントラーズつくばJY
14 宮崎海冬 2年 FC多摩JY
13 中瀬拓夢 3年 FCトリプレッタJY
9 髙橋岳 3年 鹿島アントラーズつくばJY
FW
7 小島匠瑛 3年 FC東京U-15深川
5 山本幹太 3年 FC東京U-15むさし

ーーーー5ーーー7ーーーー
ーー9ーーーーーーー13ーー
ーーーー14ーーー10ーーーー
ー3ーー2ーーーー4ーー18ー
ーーーーーー1ーーーーーー

後半24分 7→8
後半30分 5→22
後半35分 18→19
後半40分 13→21

8 石川航大 3年 鹿島アントラーズつくばJY
22 照田拓史 3年 三菱養和SC調布JY
19 山川高輝 2年 FCトリプレッタJY
21 宮下正太郎 3年 FC東京U-15むさし

堀越
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GK
1 榎本将之 3年 Branco八王子
DF
2 魚崎由暉 3年 三菱養和SC調布JY
3 井上太聖 2年 インテリオール
5 馬場跳高 2年 バリオーレ日の出
MF
8 堀田五月馬 2年 横浜FM JY
6 前田晃侑 3年 TACサルヴァトーレ
7 坂本琉維 3年 ジョカーレFC
9 花枝龍之介 3年 あきる野FC
10 日野翔太 3年 FC町田ゼルビアJY
FW
19 片山信歩 3年 中央スポーツアカデミー
11 齊藤篤史 3年 AZ'86東京青梅

ーーーー11ーーー19ーーーー
ーーーーーー10ーーーーーー
ー9ーー7ーーーー6ーー8ー
ーーー5ーー 3 ーー2ーーー
ーーーーーー1ーーーーーー

後半8分 8→4
後半26分 11→18
後半32分 6→14
後半40分+1 19→15

4 市村大基 2年 FC府中
18 若松隼人 2年 田無第一中
14 斎藤光 2年 東京武蔵野シティFC U-15
15 長谷川遥輝 3年 東京ヴェルディJY

前半開始(40分ハーフ)
帝京は4-4-2の布陣。
堀越は3-4-1-2の布陣。

前半20分-帝京
左サイド、スローインの流れからコーナー付近へ流れた#5山本が左足で高さのあるクロス。中央へ潜り込んだ#13中瀬がダイビングヘッドでゴール右隅へ決めた。帝京が一瞬の隙を見逃さず先制に成功。
帝京 1-0 堀越

前半33分-帝京。左サイドからピッチを横切るパスが#13中瀬へ渡り、トラップから素早く縦に仕掛けるとDFに足を掛けられPK獲得。このPKを#7小島が丁寧に右隅へ狙うとGK#1榎本が完璧に読み切り左へ飛んで弾き出すファインプレー。

前半終了
帝京 1-0 堀越

前半は帝京がサイドからの攻撃で先制に成功し1点リードで終了。
主導権を握っているのは前線からの守備がハマっている帝京。2トップ+両SHで堀越の自由なビルドアップを阻み、更に#10深澤と#14宮崎のダブルボランチと#2柳と#4鳥木のCBコンビが中央を堅く締め縦横を圧縮。強固な守備を構築した。
堀越は鍵を握る後方からのビルドアップを上手く対応されスピードアップ出来ないので前線にボールが届かず苦しい前半40分に。1点ビハインドの難しい状況ではあるがポジティブな要素はGK#1榎本が見事なPKストップで追加点を与えなかったこと。ボトムアップを推奨する堀越はハーフタイムの修正によってはまだまだ分からない。

後半開始
選手交代なし

後半4分-帝京。右コーナー付近からのスローインの流れでシンプルなクロスが上がる。ニアへトップスピードで入った#4鳥木がトラップして腰を思い切り捻り右足シュートはゴール左へ切れる。

後半7分-堀越
最後方の#3井上が縦に短く送り#6前田を経由し#7坂本が後方へ戻し#2魚崎が最終ラインから鋭いパス。ここまで全てダイレクトプレーの流れるような形。そして#10日野が絶妙なトラップで収め、#7坂本が右へ展開し#8堀田が縦に仕掛けてクロス。DFのクリアに反応した坂本がバウンドを合わせたハーフボレーでゴール左隅へ決めた。完璧な崩し。
帝京 1-1 堀越

後半8分-堀越
#8堀田→#4市村

後半12分-帝京
バイタルで持った#10深澤が右へ運びながら相手の意表を突くアングルを変えた縦方向へのラストパス。#13中瀬が体を上手く反転させ半身でトラップし勢いを殺すと詰めていた#5山本が押し込んだ。
帝京が再びリードを奪う。
帝京 2-1 堀越

後半24分-帝京
#7小島→#8石川

後半26分-堀越
#11齊藤→#18若松

後半27分-帝京。右サイドを強引に突破した#13中瀬がスピードのあるクロス。これはDFのクリアがゴール方向へ飛びGK#1榎本が逆モーションながらバックステップを踏みワンハンドで上へ掻き出すビッグプレー。

後半30分-帝京
#5山本→#22照田

後半32分-堀越
#6前田→#14斎藤

後半35分-帝京
#18本山→#19山川

後半40分-帝京
#13中瀬→#21宮下

後半40分+1-堀越
#19片山→#15長谷川
CB#3井上も前線へ上がる。

試合終了
帝京 2-1 堀越

帝京はプリンス関東所属の力を誇示し10年ぶりの全国大会出場迄あと1つ。
この試合はミスマッチの起こりやすい堀越のシステムとの噛み合わせの中で3バックにはある程度ボールを持たせておいて#5山本と#7小島の縦関係の2トップが限定しながら外へ追い込む。そしてここからの縦パスに対してWBにはSH、ダブルボランチにはダブルボランチを当てて一気にプレスを強め高い位置でボールを奪い守備からペースを掴んだ。圧縮した強固な守備で自由な組み立てを尽く阻み勝利を手繰り寄せた。後半中盤以降は疲れや堀越の修正によりプレスを剥がされる場面も見られたが80分間を通して守備組織の完成度の高さが光っていた。
攻撃面に関しては手数を掛けずシンプルにボールを前進させて行く。2トップを目掛けたロングボールも躊躇しない。右サイドは2得点に絡んだ突破力に秀でているSH#13中瀬、左サイドは積極的に前へ出て行くSB#3石井のクロスなど個々の良さを使ってゴールを目指した。派手なチームでは無いが攻守に於いて洗練されており隙が少ない。さすがはレベルの高いプリンス関東で現在5位のチーム。

#3石井は身体能力が高く多彩な球種を操る実力派SB。左足から繰り出すロングフィードやクロスが絶品で一気に決定機へと繋がるようなキックを披露した。彼の攻撃参加が帝京のストロングに。

#13中瀬は重量感のある力強いドリブルで右サイドから縦への仕掛けを続けたパワフルなサイドアタッカー。ダイビングヘッドで奪った先制点や追加点とはならなかったもののPK奪取など得点に直結するようなプレーを見せた。

#7小島はFC東京U-15深川出身のセカンドトップ。彼が1.5列目と最前線を行き来し攻撃時はギャップでパスを引き出しアクセントを付け、守備時はパスコースを限定しながらのプレスで守備のスイッチを入れた。

#5山本はFC東京U-15むさし出身のFW。背番号に加えプログラム表記だとDFとなっているので直前のコンバートか?177/68と決して大柄では無いが体幹が強く体の軸がブレない。コンタクトに強く滞空時間の長いヘディングや相手と入れ替わるプレーで強みを見せた。

#14宮崎は素早いアプローチとタフな守備で鋭いボール奪取を連発した2年生ボランチ。彼のテリトリーで相手に仕事をさせず試合を有利に進める大きな原動力となった。

#1冨田は180/70のFC多摩出身の3年生守護神。リスク回避のクロス対応や左足の精度の高いキックが光った。

#4鳥木は178/72の東急レイエス出身の3年生CB。激しさを前面に押し出したプレーが特長的で接近戦で強さを示した。次戦の決勝はレイエスの元チームメート達と対峙する。

#10深澤は失点直後の試合を左右するような場面で観客をも欺くノールック気味の縦パスで決勝点を導いた鹿島アントラーズつくば出身の3年生MF。

#18本山はサイズのある2年生右SB。リーチの長さや体を上手く使ったディフェンスで縦への突破を防いだ。元々はオフェンスの選手なので攻撃面も含めポテンシャルの高さは魅力的。

堀越はプリンスリーグ関東所属(T2の堀越からすると2カテゴリー上)の帝京を相手に自分達のサッカーに徹し接戦を演じるも決勝進出は残念ながら逃してしまった。
試合開始から3-4-1-2のシステムを採用しポゼッショナルなサッカーを展開し帝京との噛み合わせから質的優位を作り出す意図を感じさせた。後方からショートパスを1つずつ繋いで相手をズラしながらギャップを使いたかったがボールを回す3バックに対し2トップが牽制しつつボランチやWBへの縦パスをスイッチに激しいプレスを受けてしまい、外外へ追い込まれるor後方へ戻すorボールを奪われるという場面が多発。なかなか思うような組み立ては叶わずスピードアップしてゴールへ迫る場面は作れなかった。
しかし1点ビハインドで迎えた後半に彼等の真価を見せた。最終ラインからの縦パスでギアを上げると各々が的確なポジショニングを取り、フリーの選手が次々と生まれ、シンプルに空いた選手を使い中央→サイド→中央とボールを動かし同点弾を導き出した。完全に狙っていた形で理想的な素晴らしい得点だった。この直後の失点により敗れてしまったものの、最後まで自分達のアイデンティティをゲームに落とし込み誰か1人に頼らず組織として伝統校の帝京に立ち向かった。

#1榎本はBranco八王子出身の3年生GK。175/64と小柄だが体全体がバネの体操選手のような柔らかさが有る希少なタイプ。完璧に読み切ったダイナミックなPKストップやリフレクトしたボールに対して後方へ跳んで防いだ場面には驚かされた。

#3井上は181/66のサイズ以上に大きさを感じさせた筋肉質の2年生CB。フィジカル性能が高く空中戦で強さを示した。伸び代しかない全国レベルの面白いプレーヤー。

#2魚崎は三菱養和SC調布JY出身の3年生CB。後方からビルドアップして行くチームの中で最もタッチ数を増やしボールを運んだ。ただ彼の特長はボールを持ってのプレーではなく体の強さを活かした対人守備。4バックの右でも面白そうなプレーヤー。

#7坂本はチームの心臓。中盤でボール関与を増やし徐々にポジションを上げ、崩しの場面に顔を出す。ビルドアップ面で警戒されながらも動きを増やし、最後までファイトした。

#10日野はFC町田ゼルビアJY出身のセンスフルなMF。ビジョンを持っていてイメージ通りのラストパスを狙い続けた。

#19片山は独特なドリブルが特長的な左利きのストライカー。足に吸い付くようなタッチの細かいドリブルで相手のタイミングを外し逆を突いた。

#8堀田は横浜FMJY出身の2年生MF。右WBの位置で上下動を続けながら足元で違いを生み出す基本技術の高さを示した。