2011年09月14日
窓峠隧道復権プロジェクトとは
9月13日から、鬼北町近永南町にある鬼北町商工会の「街角ギャラリーなんでも館」にて
『宇和島鉄道設立100周年記念写真展・今西幹一郎と窓峠隧道』が遂に始まりました。
「街角ギャラリーなんでも館」は近永商店街のちょうど真ん中にあります。
右隣に「ゆずの里」や「山高醤油」で有名な高田商店さん、向いにマキノ文具があります。
この建物は昔は愛媛銀行だったそうです。
今回の写真展のコンセプトであり、この活動のコンセプトは『復権(ふっけん)』です。
復権という言葉には、社会的な立場を回復させるという意味が込められています。
つまり、三間町務田にある大正3年に作られた宇和島鉄道の『窓峠隧道』は、愛媛県の
近代化遺産として大変貴重な建築物であるにも関わらず、非常に粗末な扱いを受けて
来ており、近代化遺産として紹介することができない恥ずかしい場所になっていました。
これを本来の誇らしい場所に回復させるという取り組みが『窓峠隧道復権プロジェクト』
でした。
じつは、私は鉄道愛好家である前に郷土史愛好家です。軌道がどうとか機関車がどうとか
あるいはトンネルがどうとかと最初から鉄道に関して詳しかった訳ではありませんでした。
歴史は人あっての歴史であり、歴史は人が作ります。歴史とは人の営みだと思います。
郷土に鉄道を作った人達の思い…これこそが今検証されるべきものではないでしょうか。
「あなたにとって鉄道とは何ですか?」と聞かれたら、私は「誇りです」と答えたいです。
しかし、それは鉄道自体を誇るというより、郷土の発展の為に自分を犠牲にして情熱を
傾けてくれた郷土の偉人がいたことを誇りにしたいという意味です。
故に宇和島鉄道設立100周年記念のタイトルを『今西幹一郎と窓峠隧道』にしました。
そして会場は宇和島ではなく、今西幹一郎氏の生まれ故郷である鬼北町にしました。
展示会は10月2日(日)まで開催されていますので、皆さんぜひ見に来て下さい。
(注:なお10月から閉館時間が17:00となります。)
『窓峠隧道復権プロジェクト』 松本 敏幸 2011.9.14
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この記事へのコメント
1. Posted by 桃源児 2011年09月22日 23:20
昔の銀行、味わいある建物ですね。
鉄道を通すといのは大変な苦労もあったことと思います。
鉄道を通すといのは大変な苦労もあったことと思います。
2. Posted by ma 2011年09月23日 22:16
☆桃源児さん☆
コメントありがとうございます。
今日は宇和島鉄道の設立100周年の記念日でした。鉄道を通すというのは本当に大変な事業であったと思います。それを不屈の決意で実現した郷土の先人は本当にすごいと思います。
そういう先人の偉業を称えることは郷土を誇らしく思う為に必要ですね。これから先地方分権や道州制と言われる時代になるのであれば尚更だと思います。
コメントありがとうございます。
今日は宇和島鉄道の設立100周年の記念日でした。鉄道を通すというのは本当に大変な事業であったと思います。それを不屈の決意で実現した郷土の先人は本当にすごいと思います。
そういう先人の偉業を称えることは郷土を誇らしく思う為に必要ですね。これから先地方分権や道州制と言われる時代になるのであれば尚更だと思います。