トルニタリナイコト@MimeiTagawa

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サルビア


子どもの頃、サルビアの花をちぎりとっては唇にあてて、ちうちうと蜜を吸っていた。あの頃サルビアといえば真っ赤な花だったのに、最近は青いものが多い。青い花は好きだけれど、蜜を吸うなら赤い花のほうがいい、と思うのはなぜだろう。

この花、ブルーサルビア、と呼んでいたけれど、正式にはサルビア・グアラニチカという名前だそう。Salvia(サルビア)は、ラテン語の「salvus(安全な、健康な)」、「salvare(治療)」、「salveo(健康)」が語源とか。花言葉は「家族愛」、「燃える想い」、「知恵」、「エネルギー」。

澄んだ青と紫のあいだのような、ちょっとクールな色の花なのに、ずいぶんとパワフルな花言葉。蝶たちがよくこの花に群がっているのは、健康的な美味しい蜜がたっぷりあるからだろうか。「青い花」にはあまり食欲(?)をそそられないけれど、エネルギー不足の今日この頃、お相伴にあずかりたいような気も。

そういえばミメオが読んでいる本に、「濃色」(こきいろ)という日本の伝統色が出てきたという。「紫の特別な色」なのだとか。濃い紫なのであればちょうどこのサルビアのような色かな、とネットの色見本を見てみたら、ちょっと違った。紫というより小豆色に近いような。よく袱紗などで見る色。確かに和服の色。この色を眺めていたら、ふっと匂いがした。和箪笥を開いたときの、「匂い袋」の香り。
色って、ふしぎだ。


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「ロールキャベツ・ポトフ転じて」
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このミネストローネ・リゾット。絶品でありました。
ミネストローネスープとご飯(十八穀米)がこんなに合うなんて。
ぜひお試しを。
 
 
 

 
 
 
 
 

 
 
 
 

瓶


               つぼ

         つぼを 見ていると
         しらぬまに
         つぼの ぶんまで
         いきを している    ( まどみちお )


深夜、なんとはなしに撮ったこの写真をFBに載せたら、「まどみちお」さんの「つぼ」という詩を教えてくださった方がいた。なるほど、と思った。この硝子瓶を眺めていたあたしは、まさにこんな感覚だった。しんとした夜の中で、硝子瓶のぶんまで息をしていた。いやもしかしたら、硝子瓶のおかげで息をしていた。静かに吸って、静かに吐いて。そうして心が鎮まっていった。

そんな感覚を、こんなに少ないことばで、こんなに平易なことばで、表すことができるなんて。やはり、まどさんという方はすごい。あらためてそう思いながら家にある詩集やWEBにある作品を読んでいたら、こんな詩もあった。

           いちばんぼし

         いちばんぼしが でた
         うちゅうの
         目のようだ
         ああ
         うちゅうが
         ぼくを みている

ああ、この感覚にも、覚えがある。それもつい最近のこと。8日の十五夜から幾日も夜空を雲にふさがれて、ようやく11日に現れた月にあたしは書いたのだった。『外壁に組んだ足場の隙間から、月に覗かれて。』

月


まどみちおのように、とまではいかずとも、なんとかしてことばを紡ぎたいと思いながら、なかなか出来ずにいる。胸が何かに塞がれて、ことばがとりだせない。でも、さして意味のないことばであれば、するするつながって出てくる日もあるから、あともうひと息という気もしている。

11日に撮った月は「居待月」。「やや遅く出るので座って待つ月」だという。まるで何かのたまごみたいな、楕円の月。やがてぴしっと殻が割れ、そこから何か生まれてきそう。もしかしたら、ことばが生まれてくるのかも。それまでもう少し、座って待つことにしましょうか。

月


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れんげ

つぼみぷっくりなまじろくなまぬるくなまぐさくひとはみななまもの


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『Mistery Circle』というサイトがある。書くことが好きな人が集まって、もう長く長く続いている書き物サイト。毎回お題が出て、書きたい人が参加表明をして、書く。ひとり(1章)につき2つ課せられるそのお題は、どれも既存の1冊の本から抜き出した一文で、それを「書き出し」と「結び」の文に必ず使う。

1章に与えられた結びの文は、2章の書き出しの文でもあり、2章の結びの文は3章の書き出しの文、そして最終章の結びの文は1章の書き出しの文。つまり、ぐるりと輪を描く。だから、Mistery Circle。と言っても、参加者全員でひとつのストーリーを創るのではない。各章の内容はまったくの自由。エンタメでも純文でもラノベでも何でも構わない。

回ごとに参加するもしないも自由、課題はあっても中身は自由。この自由さが長く続いている秘訣なのだろう。しかも、そうしてアップされた作品ひとつひとつに、サイトの管理人が毎回講評を書いてくれる。いくら書くこと読むことが好きとはいえ、その労力はいかばかりか。本当に頭がさがります。

で、その管理人K氏は、mixiに「田川未明コミュ」を作ってくれたそのヒトでもあり、この「Mistery Circle」でも声をかけて頂いて、今までに2度ほど飛び入り参加した。そして今回は「50回記念」ということで、また呼んでくださったのだ。でも今は長いものを書く体力(気力)はないし、とグダグダ躊躇したものの、今回はいつにも増して自由だという。お題さえ入れば、小説でも詩でも短文でも長編でも何でもあり、と。

それならば、ということで、書かせて頂いた。何でもあり、という言葉に甘えて、まったく好き勝手に。ぽちぽち気まぐれに書いていた短詩(短歌とはいえない短歌のようなもの)を繋ぎあわせ(もちろん今回の為に新たに書いたものもあわせて)、物語らしきものにした。グダグダ(こればっかりだ)〆切を延ばしてもらったり、ああもう無理、とか言いつつ。が、やっぱり書く、と決めてからは面白かった。久しぶりに、書くことの楽しさを味わうことができたのだった。有り難かった。

ということで。なんじゃこりゃ、というようなカキモノではありますが、よろしければ。

【第50回 Anniversary Mistery Circle 目次
・春の章 《 花影潜む影踏みの鬼の 》 著者:田川未明

※「春の章」の課題
書き出し:「ああ――」二人の口から同時にため息が漏れた。
結び:「冗談はよせ」「冗談じゃありません。だって――こっちの人じゃないでしょう」

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足場

鉄骨の足場に夜毎真白い猿がきてひとり月を見ている


外壁に組まれた「足場」のことを、
今はワークプラットホームというらしい。

プラットホーム。

月の光がレールとなってプラットホームに届く夜。
密かに列車がやってくる。
白い猿は、その列車を待っている。


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マンションの大規模修繕が始まった。ガリガリガルガルゴンゴンゴン。響き渡るドリル音はやっぱりMRIの騒音に似ていて、眠くなる(以前、MRIで爆睡したもので)。外壁に組まれた足場に沿ってメッシュシートが張りめぐされ、しばらくは(4ヶ月ほど)ネット越しの空、雲、月。

鬱陶しいことは鬱陶しいのだけれど、でも実は子どもの頃から工事好き。工事とか大工仕事を見るのが大好きで、工具にも重機にも興味津々。高所恐怖症のくせに、この足場を歩いてみたい、と思ってしまう。ガガガと音を立てるドリルをちょっと貸してほしい、やらせてくれないかな、と眺めてしまう。

住み慣れた家が、ひととき非日常の世界に移動したようでもあり、ちょっとわくわくしてもいるのです。いつもとは違う夢が見られそう。

足場


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むくげ


暑中見舞いや残暑見舞いを書かなくなって久しい。毎年、今年は書いてみようかな、と思ったりもするのだけれど、夏はせっかち。脇目もふらず駆けてゆくから、気づけばもう後ろ姿。ああ又書けなかった、と肩を落とす。

お便りは書けずにいるけれど、メールは日々書いていて、その殆どが業務連絡。改まった文面を書くときは、紙に書く手紙と同じように緊張しながら言葉を選ぶけれど、日常のやり取りでは、決まり文句が行き来する。

書き出しは大抵、「お疲れさまです」、もしくは「お世話になっております」で、「よろしくお願いします(時には致します)」で締めくくる。用件だけの短い連絡メールのやり取りのときには、「取り急ぎ」で終わらせてしまうことも。でもこの「取り急ぎ」という言葉、なんとなく手抜きのようでもあり、相手によっては、ちょっと失礼かと躊躇する。

で、「取り急ぎ」に変わるコトバはないものか、と検索していてみつけたのが、この「手紙社」の“お手紙”。『「取り急ぎ」に替わるナイスな「キラー文末センテンス」』、どれもなかなか面白い。でも一番気に入ったのはコメント欄に貼り付けてあった、詩人小谷ふみさんのもの。
クルミド出版では、
「とりいそぎ」の代わりに、
「とりうさぎ」を使います。
かわいいので、
よかったら試してください


ということで。
今日のブログはひとまずこれにて。
とりうさぎ。

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「夏だ!ビールだ!ジンギスカンだ!!」
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これぞ夏の楽しみ。夏になるとガッツリしたものをわしわし食べたくなるのはなぜでせう。うふふ。


 
 
 

 
 
 

 
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