トルニタリナイコト@MimeiTagawa

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窓きりんa-888DSC_4859


夜を歩いて、写真を撮った。
きれいなもの(街灯に浮かぶ真紅の椿)や、
よごれたもの(空き家のひび割れた硝子窓)。
あたらしいもの(空を飛べそうな銀色の自転車)や、
ふるいもの(ぽっかりと口をあけた井戸)。

あと。
ふしぎなもの(お喋りなアルパカ)も。

たくさん、撮った。
夜通し歩いて、たくさん、たくさん。

でも。
残念なことに、残っていない。
ただの一葉も。気配も。名残も。
きれいさっぱり、消えてしまった。

どうやら設定ミスをしたらしい。
夢の中で撮った写真を、PC(&クラウド)に自動アップロードする設定。

もう一度、ちゃんと確認しておかなくちゃ。
眠りにつく前に。



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で。ほんとに撮れていたら、それはそれでちょっと怖い。
ですよね。

更新シテマス。
夢見食堂―夢見荘亭主の簡単ゴハン
鴨肉のせ稲庭うどん
大好物の鴨。寒いあいだにもう一度食べたい鴨。

 
昨夜気づいたのですが。
頂いたコメントがいくつか消えてしまっているようです。
何度かデザインを小さく変更したので、そのときに何かしちゃったのかも。
まさに設定ミス。でしょうか。しくしく。
皆々様、ごめんなさい。


猫art2DSC_4897-1400


「騎士団長殺し」を手にしてから1週間。読了した方も多いようで、ネットのあちこちに論評や感想や呟きが熱せられた水の泡のようにぷつぷつぷつと次から次に。あろうことか新聞にも既にレビュー対談などが載っていて、もうすっかり沸騰しちゃっているようなのに、あたしはまだ1巻の途中。ああお願いだからネタバレしないで、そんなにあっという間に読み終えてしまうなんて勿体ないじゃない、7年ぶりの長編なのだから7年かけて読みたいくらいなのに、などと思いつつ、ゆるゆるじわじわ浸っている。

と言いながら、あたしもちょっとネタバレな話題を。この小説には「免色」という紳士が登場する。「色を免れる」と書いて「メンシキ」さん。その風変わりな名字はもちろん人物としても謎めいていて、主人公はグーグルで「免色」を検索してみるのだけれど、そんな姓を持つ人物は『ただの一人も見当たらなかった』。

なるほど。まぁ確かにそうだろうな。と思いながらも、やはりやってみてしまうのがハルキスト。ええ、検索してしまいました。「免色」を。と、一番上にあがってきたのが、「免色で検索してみた 〜 『騎士団長殺し』(村上春樹)」。って、もう笑うしかないような検索結果。が、それにもめげず見ていくと、こんなブログが。

<漢字の語源を一緒に学ぼう>『漢字を感じる「色・免」
色を辞書で調べてみると、男女間の情欲。顔かたちの美しさ。つや。いろどり。しゅるい。ひざまづいてる人の上に人がのるさまで、男女間の営みを表しています。

免の方は、まぬがれるという意味があります。古代文字で書くと、女性の股から羊水がでてきて、子供が産まれる様子を表しています。子供が産まれ、産みの苦しみから解放されたという意味からきているそうです。

あれ。これってもしかするとこの物語の謎に関連している、かも(なにぶんにもまだ読了していないので、あくまで推察)。でもこのブログ記事は2011年のものだから、今回の「騎士団長殺し」をふまえて書かれているわけではない。なのにこの方はなぜこのふたつの漢字を同時に取り上げたのか。並べて記載したのか。ううむ。謎。

もしかして春樹氏、「この謎の人物の名字、何にしようかなぁ」と思案しつつネットサーフィンしているときにこのブログに目を留めた、とか? で、このふたつの漢字の並びにピンときて決めた、とか? (とか?)(どうなのどうでしょう村上さん)

と。つい深読みしたくなるけれど。でもね、とも思う。あれこれ論じるより先に、村上春樹の小説の魅力はやはりその「物語」にあるのだ、と。今いるここからわずかに離れ、謎めいた物語世界に引き込まれ、いつの間にかその世界こそがリアルになって。それはまさに眠りの中の夢。目覚めてもくっきりと手触りが残る夢。何度も、ああ面白い夢だった、と思い返すような夢。またあんな夢を見たい、と渇望するような、そんな夢によく似ている。

そういえば、「騎士団長殺し」を読み始めてから、毎晩夢を見るようになった。ここ数年ずっと覚醒気味で、たまに夢を見ても現実的なものばかりで哀しく思っていたけれど、この一週間は以前のような不可思議な夢ばかり。うれしい。たのしい。予期せぬ効験。春樹ワールド、妙薬なり。

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この「騎士団長殺し」、主人公が暮らす家が小田原の山の中腹で、子どもの頃に祖母が住んでいた家を思い出したり。しかもその主人公が画家ということもあって、その絵の謎もあれこれ探りたくなるし、日本画だからどうしたってカナンちゃんのことも思ったり。と、あれこれ書きたいことが湧き出てくる。まだ4分の1しか読んでないのに、ね。

写真は内容と関連なしですが。なんだか謎めいて撮れちゃったので。てへ。

更新シテマス。
夢見食堂―夢見荘亭主の簡単ゴハン 「鮭の和風ムニエル」
この、細かく切った貝割れと茗荷と刻みレモンをまぜた大根おろし、というものがものすごく美味しくて。鮭の美味しさがランクアップしたような。ミメオは「薬味好き」で、何を食べるときもマメに薬味を用意するので、ずぼらなあたしはいつも「すごいなあ」と思ってしまうのです。でも確かに薬味って、「より美味しく」食べるための大事な存在で。今回のこれも、まさに「最優秀助演賞」モノでありました。おみごと!


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