
昨日は、ちと思うところがあって(?)
唐突ながら、動物園へ。
と言っても、昨今話題を集めているような華やかなところではなく、
入園無料の、「野毛山動物園」。
ちょうど遠足日和、とでもいうような天気で、
実際、遠足に来ている幼稚園児とか小学生がたくさんいて。
散歩のついでにちょっと寄った、という感じの親子連れとかお年寄りとか、
そういう人たちが、ばらばらと散らばって、のどかに過ごしているような、
ゆったり時が流れる、素朴な動物園。
これはこれで、なかなか良いもんだなぁと思う。

動物園とか水族館って、いくつになっても楽しい。
楽しいのだけれど、でも大人はよけいなことを考えたりもする。
子どもの頃は、初めて目にする生き物に驚いたり、興奮するばかりだった。
無心に笹を食べるレッサーパンダの、まあるい頭を撫でてみたいとか、
家に連れてかえりたい、と思ったりするだけだったのに。
大人になって、こんなふうに、のんびりゆっくり眺めていると、
つい、動物って何を考えているんだろう、と思ってしまう。
額に皺を寄せ、ひとところを見つめている猿の表情が、
何かを思いつめているかのように見えてしまったり。
切り株にもたれてぼんやりしているクマを見れば、
やることがなくて退屈なんだろうなぁ、と思うし、
同じ所を行ったり来たりするキリンを見ながら、
本当は草原を駆けたいのだろう、と、哀しくなったり。

でも、ほんとうは違うのかもしれない。
それは、人間の勝手な思いこみであって、
当の本人(?)は、そんなふうには思っていないのかも。
檻の中にいるのが一番安全、とか、
食事の心配をしなくても良いなんて幸せ、とか、
心底そう思っている者もいるかもしれない。
いや、そんなことさえ思わずに、
ただアタリマエのようにここで暮し、
それ以外の人生など考えたこともなかったり。
それが証拠に、ライオンも虎も、
思い切り仰向けになって、天を仰ぎながら眠りこけている。
檻のあいだから、にゅっと肉球を突き出したまま。
無防備にも、ほどがある。

なにがよくてなにが悪いかなんて、
なにが幸せでなにが不幸かなんて、
それぞれまったく違っていて、
それは本人にしか分からないことなのだ。
そう思いつつも、
仰向けで喉元をさらしたまま、うつらうつらするトラに向かって、
それで良いのか、おまえは、と、言ってみたりしたのだけれど、
でもそうやって安心しきっている姿を見ていると、
こちらまで余分な力が抜けてきて、
まぁいいか、と、つい笑ってしまったのでした。
ふふふ。
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Photo:MimeoAoyama
写真は、あれこれ沢山撮ったのだけど、
もしかすると他で使うかもしれないので、今日はちょっとだけ。
使わなかったら、また後日載せまする。
2枚目のお猿さん、
どこか「寅さん」に似ているような気がしてならないのですが。
って、失礼でしょうか。
でも、哲学的な良い顔してると思うんだけど。