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むむむ。どないしよ。書きたいことお知らせしたいことが、いっぱいで。が、暮れもそろそろ押しつまってきて、皆さまどんどん忙しなくなっていくことでしょうから、今のうちに(?)まずはお知らせせねばならぬことから。
作家・魚住陽子氏の個人誌「花眼」7号が発刊されました。
で。
今号は、なんと、あたしの短編も掲載されています。
目次を紹介させていただくと。
掌編小説 「野末」 魚住陽子
短編小説 「片割れの月」 田川未明
詩 「小言海」 野村喜和夫
句集 「花眼」 魚住陽子
随筆 「クラインの壺2
高田渡の仕事のこと」 加藤 閑
連載小説 「菜飯屋春秋」(七) 魚住陽子
作家プロフィール。
魚住陽子
作家・俳人 1989年同人誌に掲載された「静かな家」が芥川賞候補に。1990年「奇術師の家」で第1回朝日新人文学賞受賞。91年「別々の皿」93年「流れる家」芥川賞候補。92年「公園」三島由紀夫賞候補。96年『動く箱』で第18回野間文芸新人賞候補。病をえて透析生活に入り、腎臓移植を受けた後、執筆再開。06年より個人誌「花眼」を発行。07年「俳檀」4月号に小説「鵙日和」発表。
野村喜和夫
詩人 戦後世代を代表する詩人のひとりとして現代詩の最先端を走りつづけるとともに、批評・翻訳・比較詩学研究なども行う。その詩はフランスのPO&SIE誌をはじめ、数カ国語に翻訳紹介されている。93年、詩集『特性のない陽のもとに』歴程新鋭賞、99年『風の配分』高見順賞、03年『ニューインスピレーション』現代詩花椿賞。詩集・評論など著作多数。08年7月文芸誌「すばる」に小説「まぜまぜ」発表。10月詩集「言葉たちは芝居をつづけよ、つまり移動を、移動を」刊行。
公式サイト http://www.kiwao.com/
加藤閑
画家・詩人 1972年詩集「怪士たちの夜」「ベルリンの水枕」刊行。01年頃より水彩画を描き始め、季節を告げるみずみずしい花から、時間の作用を経て今は朽ち果てた枯れ枝までを透明な視線で描く。09年3月銀座「光画廊」にて個展開催。
というわけで。
ご覧の通りの、錚々たる方々。この目次にあたしなんぞの名前を並べていただくのは本当に畏れ多いことで、もうほんとに冷や汗モノなのですが。が、魚住さんから「あなたに短編を書いてほしい」と言っていただいたとき、感激のあまり思わず「有難うございます」とお受けしてしまい、受けてしまったからには、これはもう先輩方の胸をお借りするようなつもりで書くしかないと腹を括ったのでありました。
さて。この「花眼」は60頁ほどの小冊子です。
1部500円ですが、個人誌なので書店などには置いてありません。
ご希望の方は、お手数ですがぜひこちら↓まで、ご連絡を。
http://mimei.info/contact/
折り返し申し込み方法などをお知らせ致します。
(申し訳ありませんが、掲載作家さんへの個人的連絡などは
お受けできませんので、ご了承ください)
今号は7号ですが、もしバックナンバーもご希望の方は、
(1号はすでに完売です)その旨もお知らせください。
どうぞよろしくお願いします。

何度かブログにも書いているけれど。あたしが魚住さんの作品を知ったのは、小川洋子のエッセイ集「妖精が舞い下りる夜」の中の「“あの人”の位置――「公園」(魚住陽子)を読んで」という一編だった。
このエッセイには、魚住さんの小説の素晴らしさが短い中に存分に表現されていて、小川洋子をここまでの気持ちにさせる魚住陽子の作品とはいかなるものなのか、と、強く興味を持ち、さっそく図書館で「奇術師の庭」を借りてきたのだった。たちまち魅了されたあたしは、結局その本を返却したその足で書店に行き、魚住さんの著作を買ってしまった。手元に置いて、何度も読みかえしたかったのだ。
その「奇術師の庭」の感想をブログに書き、それを読んだ方がプリントをして魚住さん御本人に渡してくださったことから、有り難いことに魚住さんとのご縁ができた。畏れ多くも(ってこればっかりだ)「あたしの文章と同じ匂いがする」と仰ってくださった魚住さんのその言葉を力として、この「花眼」ではあまり考え込まずに書きたいものを書きたいように書かせていただいた。考えてみればすべての始まりはまさにネットがあったからこそで、橋渡ししてくださった方(一刻さん)に深く感謝しています。本当に有難うございました。
そういえばここ1,2年、プロの作家達が次々に個人誌や同人誌を発行されている。やはり敬愛する詩人・井坂洋子さんも個人誌を発刊されていて、これも書店には流通させていない。長嶋有さんや柴崎友香さん等の同人誌は一部書店でも扱っているけれど、すぐに売り切れてしまうほどの人気ぶり。最近では、なんと芥川賞作家である松浦寿樹さんと川上弘美さん、詩人の朝吹亮次さんが同人誌「水火」を発刊された。が、こちらは一切「販売」はしないという。個人的に「贈り物」のような形で渡すだけ、とか。この傾向は、今の出版業界と作家との溝や温度差を浮き彫りにしているような気も。大手出版社を通さず、自分達の手で本を出すという作家はこれから益々増えていく、かもしれませぬ。