2006年02月15日

World Baseball Classic

いよいよ3月から野球世界一を決める国別対抗戦、ワールドベースボールクラシック(以下WBC)が開幕となる。サッカーワールドカップが世界的に盛り上がる中、野球にも世界一決定戦を望む声は多かった。近年五輪ではプロの参加が認められたため、プロ選手が出場することも珍しくなくなったものの、現在世界最高峰のリーグであるMLB(アメリカ大リーグ)機構がメジャー選手の出場を認めなかったために五輪は真の世界一決定戦とはならなかった。加えて2008年の北京五輪以降の野球が五輪競技種目が外されることが決定するなど、野球という競技自体の衰退が懸念されている。この理由だけではないが、WBCの開催は正式に決まった。国別対抗なのでベネズエラやプエルトリコなども強豪ではないかと言われる中、野球の本場であるアメリカも優勝する確約はなく盛り上がりが期待される。しかし、現在様々な問題が起こっている。

MLB選手に多いのだが、出場辞退をする選手が相次いでいる。日本でも松井(ヤンキース)や井口(ホワイトソックス)、そして城島(マリナーズ)など本来なら自動的に日本代表に選ばれるべき選手が不出場となっており、それについて様々な批判が起こっている。もちろんファンとしては本当の意味での最強のメンバーで戦って欲しいのは自然であり、不出場表明は大変残念な出来事ではある。しかし彼らの決断を簡単に批判できるであろうか。理由としては移籍一年目、複数年契約一年目ということもあったり投手を主とした調整の難しさも理由にあるようだ。こういった理由で出場を断念するのはプロとして当然であると思う。彼らも国の名誉を賭けた試合に出場したいのは山々であるはずだ。しかし、初年度でレギュラーが確約されてない者や調整面でシーズンに不安を抱く選手にとってはWBCに集中したくてもできないのが現状であろう。WBCを優先しても所属チームがその点を考慮するはずもない。その後の生活にも影響してくる可能性もある。

それでは何が問題か。それは開催時期である。調整やレギュラー獲得に向けての大事なこの時期ではなく6月とか秋などにすれば不出場表明をする選手は自然と減ってくるはずである。サッカーのようにリーグ戦を一時中断すれば良いのである。あえて言わせてもらえるならばMLBは様々な思惑があってMLB自身が中心となってWBCを企画したにも関わらずそのWBCを軽視しているように思う。そうでなければこの大事な時期にWBCなど開催するわけはないのである。MLBは過密日程なのでそこにWBCを入れる余裕はないのであろうが、それではわざわざWBCを開催する意味などない。しかしまだ一回目。様々な問題があって当然である。言い方は悪いがとりあえず今回開催してみて問題を改善していけばいいことである。一人の野球ファンとしてこのWBCがサッカーW杯のように世界的に盛り上がり、また選手もWBCに選ばれることが本当の意味で名誉となり、WBC出場を目指すことが当たり前のような大会になるように祈りたい。

野球の競技国はサッカーに比べると限られている。その辺りが五輪競技から外された理由でもあるが、サッカーで言えばFIFAみたいな統一組織がないために野球自体の発展が遅れている所も否めない点であろう。しかし、今回一応はWBC開催という点で各国がスクラムを組もうとしている。これをきっかけにアマチュアを含めた各国の組織が統一されれば野球もサッカーのように競技国が増えていくであろう。サッカーW杯も最初はわずか数十カ国での開催だったと聞く。もういちど言うが野球ファンとして野球の発展は切に願っている。  
Posted by mimie3 at 10:36

2006年01月20日

年俸

この時期ほとんどのプロ野球選手が契約更改を終えている。中には球団からの提示を不服としてまだ未更改の選手もいるが、よく取り沙汰されるのが「プロ野球選手の年俸は高いか安いか」ということである。数字を残していないのに高年俸の選手もいれば、どうみても大活躍なのにあまり年俸を上げてもらえない選手もいる。果たして年俸はどのように決められるのだろうか。「プロ」とは何か。常人に持たれない稀な技術を持ち、その技術を披露する者が「プロ」であり、そのスポーツにおいて高いパフォーマンスを残した選手には夢のようなお金が与えられ、また反対に残せない者に対しては解雇、という現実が待っている華やかでありながらまた厳しい世界でもある。しかしファンや将来を目指す子供にとっては魅力ある世界、それが「プロ」というものではないだろうか。

現在は各球団に査定ポイントというものがあり、例えば同じ安打でも決勝点の安打は高ポイントだが、試合を左右しない安打に対しては低いポイントというように細かなチェックポイントがあるという。プロということでその選手の集客力(キャラクター性、パフォーマンス度)などでもポイントはあるという。そういったものもプロ野球の魅力の一つであると思うが、問題点は様々積み重ねられてきた。

昔、といってもかなり最近までは親会社の、いわゆるドンブリ勘定で年俸は決められていたという。例えばある類似した成績を残した二人の選手がいたとする。普通に考えれば同じ金額のアップ(キャリアの違いはここでは考えないものとする)があるものなのだが、「A選手はB選手並みに数字を残しているが、Aは素行もあまり良くないし球場で会っても挨拶もないが、Bはいつも真面目に練習しているし、挨拶も欠かさないからBを多めに上げてあげよう」などといった思い切りフロントの私情を挟んだものもあったり、いくら数字を残しても「優勝してないから」という理由であまり年俸を上げてもらえず、翌年優勝したのに「去年より数字が落ちているから」といってまたもや上げてもらえない、などといった根拠のない「適当な」年俸の決め方をしていたと聞く。加えて不可解なのがそのチームの看板選手より年俸を超えてはいけないという不文律があったり、以前でいうとチームは違うのにいくら数字を残しても長嶋を超えてはならない、王を超えてはならない、などといった実力の世界とは相違した「暗黙のルール」があったようである。

最近でこそ代理人が認められつつあり、選手もより具体的に交渉できるようになったが、以前は親会社の経理、いわば金銭のプロが野球漬けの毎日で金銭交渉に関してはまったくの素人である選手にとってはとても太刀打ちできるものではなかった。しかもその代理人も選手会の長年の交渉でやっと認められたものであり「ウチの選手が代理人を連れてきたら減俸か解雇だ」などと未だに認めない球団もある。

再度言うが「プロ」は実力の世界である。高いパフォーマンスを残した選手には実績がなくてもどんどん年俸を上げるべきであるし、いくら実績があっても成績が低迷してしまった選手にはどんどん年俸を下げてもいいと思う。それを成績を残してない選手に対しても「スターだから出て行かれると困る」などという不可解な理由で低くするどころか何故かアップ提示をしてしまうフロント、彼らこそが「プロ」と呼ぶにはいささか抵抗を感じてしまうのは間違いであろうか。親会社から金銭的援助があるのも原因かもしれないが、それにしてもあまりにもプロとは呼べない「パフォーマンス」である。昨年消滅してしまった大阪近鉄バファローズ球団は選手が全員無給で働いたとしても赤字になってしまう計算だったという。これには聞いて呆れるばかりであるし、球団消滅もある意味仕方なかった部分であったと思う(売却がもちろんベストではあったが)

ここ近年球団の赤字体質が問題になっているが、それを選手の年俸高騰の部分に原因があるという話がフロントやいわゆる「評論家」から聞かれる。もちろんそこにも原因があるのは否めない。しかし年俸を決めるのはあくまでもフロントである。赤字を出したくないというのならそのあたりを計算すべきであるし、サラリーキャップ制を設けるように提案するとか工夫の余地はあるはずである。そういった工夫、努力を球団はしていないのに選手の年俸高騰の部分だけに赤字の原因を向けてしまうのは暴論ではなかろうか。

卑屈な話になるが、誰だってお金はもらえるならもらえるだけ欲しいと思う。特にプロは年俸がその選手のランクを表しているといっても過言ではない。だからこそ契約金も含めて金銭的な部分を球団はもとよりプロ野球界全体でもう一度見つめなおすべきだと思う。今からでも遅くはない。いや、今やらないと「様々な意味で」取り返しのつかないことになるであろう。今こそ選手会、各球団、機構がスクラムとなってこれ以上「プロ野球衰退」と言われる道を防がなければならない。しっかりとしてシステムが確立できればそれによって選手の年俸がそれぞれ下がったとしても選手も金銭的な不満はなくなるはずである。なぜならばそれを拒否すれば「収入ゼロ」になってしまうのだから。

  
Posted by mimie3 at 03:51

2005年12月31日

2005年シーズンを振り返る

日本プロ野球史上最大の激動の年となった昨年を受けて今年は「改革元年」が叫ばれた年であった。50年振りの新球団、東北楽天ゴールデンイーグルス、合併球団であるオリックスバファローズの初年度や史上初のセ・パ交流戦の開催を筆頭に各球団の様々な球団改革もあり、今までにない変動のスタートとなった。シーズンは千葉ロッテマリーンズの31年振りのパシフィックリーグ優勝、そしてセントラルのチャンピオン、阪神タイガースを4連勝で下し、台湾、韓国、中国、そして日本の各チャンピオンチームで行われたアジアカップ制覇など斬新な話題が多くあった。加えて先述のセ・パ交流戦では普段対戦することのないチーム同士の対戦によってプロ野球ファンにとっては今までと違い、様々な新しい「発見」があったのではないか。そしてプロ野球の存在というものを改めて感じた年ではなかったかのように思う。

「改革」はまだ始まったばかりであり、今までないがしろにしてきた様々な問題はまだまだ山積みである。来年はWBCの開催などもあり野球に対する環境はまた変わっていくであろう。今年は未来への発展の第一歩であったように思う。そう、まだ「第一歩」なのである。日本のみならず各国の野球が来年、そして来年以降も大いなる発展を向かえるように願うばかりである。  
Posted by mimie3 at 15:48

2005年10月28日

プレーオフ

2004年シーズンからパシフィック・リーグはプレーオフ制度を導入した。昨シーズン、今シーズンともに一位で通過したホークスが敗退するという形となり、去年はライオンズ、そして今年はマリーンズ、とそれぞれ二位のチームが日本シリーズへ進出することとなった。とはいえ去年も今年もその特定チームのファンでなくとも見ごたえのある試合が多く、かなりの盛り上がりを見せた。

よく聞かれるのが「頑張って一位になったチームがプレーオフのたった数試合で負けてしまったらペナントレースの価値がなくなる」という意見。果たしてそうだろうか。プレーオフで負けてしまったらそのチームは「単なる敗者」となってしまうのだろうか。

プレーオフはいわゆる消化試合を極力なくし、真剣勝負の場を長く持続させることができるメリットがある。選手のモチベーションは持続できるし、何よりファンもあきらめずに球場に足を運ぶようになる。野球ファン離れが叫ばれている昨今、少しでも多くの野球ファンを呼ぼうと設けられた制度ではなかったのか。それを各球団納得した上でできた制度ではなかったのか。詳細は変える必要はあるであろう。しかしもしこれをなくしてしまえば消化試合はまた増え、意味のない自軍選手にタイトルを取らせるための敬遠合戦が繰り広げられるだけである。そんな「真剣勝負」をファンは果たして再び見たいのであろうか。

様々な考えというものはある。しかし、なんとも不思議なのが一位チームが負けると突如こういうペナントレースの価値うんぬんの話が出ることである。こともあろうにホークス・王監督は第二ステージ敗戦直後に一位の「第一ステージの結果待ち」の状態を嘆いていた。それが「負け犬の遠吠え」に聞こえてしまったのは間違いだろうか。今年一位と二十ゲーム差以上付けられたライオンズのプレーオフ出場資格の問題がプレーオフ開始以前取り上げられた。しかし、今年のルールには五割の勝率がないと出場できないとかあったであろうか。否である。何割であろうと三位のライオンズには立派に出場資格はあった。マリーンズは第一ステージで二連勝という形で見事に力の差を証明した。普通に考えれば一位のチームはそれだけ強いのであるからホークスにとって相手がマリーンズであろうとライオンズであろうと勝てたはずである。負けたのは誰が悪いであろう、自分達の力不足なのである。試合勘の話もあったが、「一位通過。二位に五ゲーム差以上」と目標を立てていたのは誰なのであろうか。ホークスというチームである。言い方は悪いが、試合勘が欲しいなら手を抜いて二位で通過すれば良かっただけのことである。二位、三位チームにも第一ステージ中の主力選手の怪我の恐れもあるのだし、疲労が溜まるというデメリット(一位になれなかったから当然であるが)もある。

王監督は「一位チームの試合勘を補うためにもあえて言えば四位までプレーオフにも出ていいのでは」と語っていた。それはあるかもしれない。プレーオフという制度の改善の余地はあると当然思う。しかし、そういったものは日本シリーズ後に会議か何かで問題提起として語ればよかったのである。敗戦直後に言うべきことではないはずだ。レギュラーシーズンで二位に五ゲーム差も付けられず、プレーオフでも敗退した力不足を制度の問題に置き換えること自体は間違っている。

小池パシフィック・リーグ会長も同様のコメントを出していた。同じく彼もそういう類の発言は全てが終わってからで良かったのである。プレーオフという制度を作った責任者が自分をわざわざ否定してしまうような発言は浅はかである。

プレーオフでは残念ながら敗退してしまったものの、ホークスのレギュラーシーズン優勝の価値が失われることは全くない。むしろ誇るべきである。どういった改善がプレーオフに施されるのかは現時点ではわからないが、ホークスには是非来年も一位通過をして堂々と日本シリーズに出て欲しいと思う。  
Posted by mimie3 at 08:32

2005年10月12日

大魔神・佐々木主浩

横浜ベイスターズ不動のクローザー、佐々木主浩投手が今季限りで現役を引退する。

抑えて当然、打たれたら非難の嵐、というクローザーというポジションを10数年以上も続け、しかも数字をしっかりと残してきたことは賞賛に値するだろう。それ以前は先発完投が当たり前の時代においてリリーフ投手というものはどこかで「先発失格の烙印を押された一流ではない投手」「たかだか1〜2イニングを抑えるのだから簡単。抑えて当然」のような評価を受けていたように思う。しかも大抵の投手はリリーフで結果を残すと首脳陣がその次の年は先発に戻したり、また当人も望む、というようにかなり現在の言葉で言うとブルペンの評価は低かった。しかもクローザーと言っても以前は2〜3イニングのロングリリーフは当たり前であったこともあるが、試合展開によってはリードされている場面でも登板を強いられる、というようなこともしばしば見受けられた。毎試合のその準備をするというのはかなり過酷であるが故に1年〜2年活躍すればいい方で「(以前の言葉で)ストッパー3年限界説」なる言葉も生まれたように長年の活躍は皆無であった。

しかし、佐々木自身が腰痛という持病も抱えていたこともあったが、イニング数を限定することによってそのパフォーマンスを発揮することが充分にでき、それが長年に渡る活躍を産むことができたことでクローザーの地位は日本プロ野球界において格段にアップし、優勝するチームには優秀なクローザー(ブルペン)は不可欠、と言われる時代となった。このことによって球速は早いがケガなどの理由でスタミナに問題があったり先発としては問題のある投手にも光が産まれるようになったと思う。佐々木のようなタイプの投手を起用し続けた所属チームの首脳陣の決断もすごいが、何よりすごいのは自身が長年実績を積み重ねたことである。

「一番打者はコツコツ当てる足の速い打者」とか「八番打者は一番打撃に期待が持てない選手」など日本ではいわゆるステレオタイプの発想が長年常識となっていたが、現在は一発を狙えるタイプの打者が一番に座ったり、また下位に勝負強い打者を置くようにするなど昔の常識はだいぶ変わり、またそういったタイプに代表されるようなバッターもどんどん出現してきたが、佐々木ほどそのポジションの見解をガラリと代えるような選手はいなかったように思う。

シアトル・マリナーズでの最終年からベイスターズに復帰してからの3年は彼にとっても不本意なシーズンだったであろう。しかし、幾度も手術などで復活を狙ったもののついに以前のようなパフォーマンスをするのは難しいと判断し、今回の決断となったであろう。成績自体はこの数年は納得できるものではなかったし、ファンからの非難もあっただろうが、それで彼の今までの素晴らしいキャリアが汚れることは決してない。一つの「世界」を変えた男なのだから。「佐々木に回すな」が他チームの合言葉となり、佐々木が登場するとほぼ負けを覚悟した、というような彼の全盛期のシーンはベイスターズ、マリナーズファンばかりではなく、多くの野球ファンの記憶に残ることであろう。またいつか違う形で野球界を盛り上げて欲しいと思う。  
Posted by mimie3 at 08:45

2005年09月28日

東北楽天ゴールデンイーグルス

先日、50年ぶりの新規参入球団、東北楽天ゴールデンイーグルス・田尾安志監督が3年契約を結んでいながら来季田尾監督とは契約をしない、という発表がなされた。そして一部では次期監督についての報道がなされている。解任は決まったことなのだから後任探しをするというのは当然ではあるが、全くの新しい球団ということで今年一年間注目してきたこの球団はどういう方向に向かいたいのか、というのが現在とても見出せない。

旧バファローズと旧ブルーウェーブの合併とこのイーグルスの誕生に際して分配ドラフトが行われたが、このドラフトは明らかにイーグルスに対して不利なドラフトであった。ほとんどの好選手は新バファローズ球団にプロテクトされてしまい、イーグルスが獲得できた選手はまだ技術が未熟な若手と峠を過ぎたベテラン選手ばかり。強固な新バファローズ球団への入団拒否により、岩隈というエース級投手は獲得できたものの、それだけではとても長いシーズンは乗り切れるはずもなく、実際シーズンは連敗続きで一時は日本プロ野球史上最多敗戦記録を更新しそうな勢いで負け続けた。これはシーズン前からある程度予測できていたことであり、これはどんな名監督でも似たような結果であったであろうに結局は監督の力量不足ととられてしまった。何のために3年契約を田尾監督と結んだのか。3年でチームの土台作りをするためではなかったのか。フロントはあの戦力で最初から他球団と互角に戦えると思ったのであろうか。田尾監督に球団としての「基礎工事」を期待したのではなかったのか。

普通これだけの敗戦(9月27日現在96敗)を重ねればお客さんもこなくなるし、暴動が起きたって不思議ではないだろう。しかし地元ファンはどうか。お客さんはよく入っている。観客数が一万人を割ったのはたたの数試合である。もちろん新球団という珍しさはあるだろうが、ファンは今年のイーグルスの戦力が充分でないこと
を承知しているから、監督一人の力量では少なくとも今年は充分な戦い方ができないのはわかっているから今は見守る時期と思い、球場に足を運び、暖かい目で見ているのではないだろうか。

一つ記録的敗戦の原因を挙げるとすればフロント、経営陣であろう。経営黒字化にこだわったために補強にお金をかけなかった。結果シーズン中も数人外国人選手を連れてきたものの、ほとんどが役に立たなかった。お金をかければ良い選手、というわけでもないのだが補強費を抑えることにこだわりすぎて即戦力になるかどうかの判断はできていたであろうか。日本人選手にしてもシーズン中に補強したのが阪神から来た沖原選手一人ではいくら沖原選手が活躍しても勝ちにはなかなか結びつかない。その補強をしっかりと考えていただろうか。「勝つ補強」をしていないのに「この監督では勝てないから」と志半ばで監督職を解任してしまうフロントの矛盾さには言葉が出ない。果たして長期的なビジョンはあるのだろうか。シーズン初め、連敗が続いたからと言ってまだ数十試合しか戦っていないのに早々とキーナートGMを解任した時からそのビジョンには疑問符を付けざるを得なかった。

オーナーはじめ経営陣はなにか「形」だけにこだわっている気がしてならない。しかもそれが矛盾している点が非常に多い。先述した経営黒字化へのこだわりもそうだが、そもそも仙台だけでなく「東北」という広域にわたっての地域密着をうたいながらユニホームはおろか、球団旗にも「東北」の文字は一つも入ってない。確か昨年ライブドアとどちらが参入するか、という時「数年後には企業名をチーム名から外す」と発言していなかったか。それなのに企業色たっぷりのユニホーム。

本拠地・フルキャストスタジアム宮城ではトランペットを排除し、メジャー的な球場を目指すと言っておきながら、これもまた近代応援の騒音と言われるメガホンの販売。昔の軍歌のような応援歌。オーロラビジョンでマスコットが促す時代遅れの三三七拍子。「楽天山」と名づけられ「ピクニック気分で試合観戦できるように」作ったはずの小さい丘なのに球場は食べ物はおろか飲み物さえも持込禁止。このチームのフロントはどこへ向かっているのか。

東北に縁もゆかりもないアイドルグループに応援ソングなるものを歌わせ、さほど野球に興味がなさそうな親会社の社員を半ば強引に開幕戦に大勢観戦させたりしたのも疑問であった。そのアイドルグループは本拠地開幕試合には来たものの、その後は球場に来るどころか活動すらも見えないし、自社社員がこなかった二戦目はレフトスタンドは空席が目立った。

ゼロからのスタートは確かであるのにそれを50にも100にも見せようとする考え。たいした補強もしないで結果を求める考え。矛盾だらけの行動。少しこの球団の先行きが心配になってしまう。チームも選手もフロントも「未熟」なのだからそれを一つ一つクリアしていって魅力ある球団を目指して欲しいと切に願う。  
Posted by mimie3 at 05:14

2005年09月26日

騒動から一年

バファローズ・ブルーウェーブ合併問題から始まった史上初のストライキから一年が経った。騒動の末、宮城県仙台市に東北楽天ゴールデンイーグルスという新球団が誕生した。見るからに悲惨な成績にも関わらず地元にプロ野球チームを迎えた仙台のファンの盛り上がりはすごい。これを考えると仙台にプロ野球球団が出来て本当に良かったのではないだろうか。しかし、今でも思う。何故旧バファローズ球団は消滅しなくてはいけなかったのか。

元々社会人野球のチームがプロ球団として参入、という日本のプロ野球の歴史から考えると「このチームは我々が作ったチームだ。それを生かすも殺すも我々の勝手ではないか」という考えが近鉄という会社の考え方だったのかもしれない。憶測の域を出ないのはもちろんではあるが、少なくともそういう方向の考え方だから昨年ライブドアという会社が経営権譲渡と必死に訴えても頑として拒否したのであろう。しかし、今もって分からないのは赤字続きで経営が苦しいから旧バファローズ球団消滅、合併、という形を取ったはずなのに現バファローズ球団(螢リックスベースボールクラブ)に数割の資本参加をしていることである。正直今のバファローズも人気チームとは言えないし、結局赤字になることは必死であるはずなのに。それならキッパリと撤退したほうが赤字を背負うことはないし、何より旧バファローズファンもスッキリした気持ちになるはずである。実際はあと2年後には近鉄はプロ野球経営から完全撤退するらしいのだがその3年間(今年を入れて)の意味がサッパリ理解できない。サッサと撤退して親会社の再建に集中したほうがいいのではないだろうか。

先日旧バファローズの応援団長をされていた方にお会いする機会があったのだが今は現バファローズはもちろん、どこかのチームを応援することはたぶんもうないだろうとおっしゃっていた。この方はその人生のほとんどをプロ野球の応援に注ぎ込んだ方である。著書を拝見すると仕事の合間の余暇としてバファローズを応援していたのではなく、バファローズを応援するために仕事をしていた、という言い方も大げさではないような方である。これからはパシフィックリーグを主としてのんびりゆっくり野球を見ますよ、とおっしゃっていたが、何だか魂を吸い取られたようにも見えた顔つきであった。そうなるのも無理はない。この彼にバファローズの応援はライフワークであったのだから。一人のファンの人生を変えてしまっていることに近鉄経営陣はどう考えているのであろうか。このような悲惨な出来事は二度と起きて欲しくない。  
Posted by mimie3 at 02:17

2005年06月22日

交流戦を終えて

五月上旬から続けられた交流戦もようやく終わり、いわゆる「レギュラーシーズン」に戻った。この交流戦で調子を上げたチーム、落としたチーム、また相変わらず強かったり弱かったりのチームもあり、なかなかの盛り上がりを見せたと思う。そしてもちろん様々な問題点も見つかった。

まず、野球をプレーすることにおいて一番大切な「ルール」である。セントラル、パシフィックでは色々な面でルール、いや「アグリーメント」において異なる点で違いが垣間見られた。本来リーグが同じ、違うに関わらず「ここがこのリーグとあのリーグは違う」なんてことはあってはならないことではあるのだが。

主な点としては危険球退場についてのアグリーメントが挙げられるが、一方では頭部死球は故意・偶然に関わらず一発退場、もう一方では警告の上その後修正が見られない場合退場、となっている。他にもストライクゾーン、ボークについての見解など様々な相違点が見受けられた。どっちが良い、悪いではなくなるべく「統一」の方向に持っていけないものだろうか。パシフィックにおいての予告先発、指名打者制、プレーオフ制度、というものは明らかにセントラルのそれとは違うのでは、と言う声もあるがこれらは試合のプレー自体にはなんら影響を及ぼすものではないと思う。しかし、プレー中の「ルール」が微妙に違うというのではそれまでの「当たり前」が「当たり前でなくなって」しまうし、大げさもしれないがその選手生命に影響を及ぼすことにもなりかねない。最も、これらは日本のプロ野球だけの問題ではない。論議はまだまだ必要である。

しかし、試合数が多い、春季と秋季にわけるべき、そもそも交流戦を今後続けていくべきか、など課題が多い、という声をよく聞くが、課題というのはできて当たり前。それを機構、リーグ、ファンの間で討論していけばいいだけのことである。何事においてもこれが絶対、というのは当たり前だし、これまでの数十年が課題は山積みであるにも関わらずほととんどなにも動いていなかったことの方がよっぽど問題である。とにかく今回セントラル主催試合は軒並み観客動員数が伸び悩み、反対にパシフィック主催試合は観客動員数が飛躍的に伸びた、というデータが発表されたが、そのデータがいかにパシフィックが普段観客に対して良いサービスが行われているかを証明したし、反対にセントラルはいかに特定球団頼みで経営が行われていたかを露呈してしまったように思う。実はそれが一番の交流戦を行ったことによる収穫かもしれない。








※このブログを去る6月5日、62歳という若さで急逝した亡き母に送る。  
Posted by mimie3 at 07:27

2005年05月30日

二段モーション

先日国際試合やワールドカップを意識して来年から投手の二段モーションを厳しく取っていく、ということが発表された。その話を聞いて私は疑問を感じずにはいられなかった。

二段モーションというのは元々禁じられている行為である。それがなぜか日本では容認されてきた。エースと呼ばれている投手でも明らかな二段モーションであることが多い。ではこれらの投手が悪いのであろうか。答えは否である。なぜならそのモーションを容認しているのは審判であり機構であるからだ。

そもそもボールの反発力やストライクゾーンについても国際化を計るからといって今さら統一しましょう、という声が出てくる事自体がおかしくはないだろうか。何故なら本来スポーツというのは国が違ってもレベルが違っても同じルールで行うことが普通だからである。サッカーにしてもJリーグのVゴール(現在は廃止)などはあったものの、試合の開催方式はともかくプレー中の基本的なルールは欧州などと一緒である。

日本ではよくストライクゾーンの変更が行われる。「来季からボール一個分の高さをストライクにとる」など連盟から通達が行われてきたし、アマチュアから比べるとプロのストライクゾーンはかなり狭いという。しかし野球規則にはしっかりとストライクゾーンについての事柄(ここでは省略)が記されているのだからその通りに取れないのは何故だろうか。日本からメジャーに行った選手でもストライクゾーンの違いに戸惑っている選手は多い。これも競技的には本来おかしいことである。

少々話しが反れてしまったが、今二段モーションを使用している選手も研究に研究を重ねて今のフォームにたどり着いたと思う。フォーム変更の際には審判にボークを取られないか確認しながらたどり着いたフォームだと思う。それなのに今まで容認しておきながらいきなりダメ、と言われてそう簡単に変えられるものではないだろう。それどころかフォームを崩して選手生命に関わる危険性もある。関係者はそういったことを考えてルールを見ているだろうか。審判はそういったことを考えてジャッジしているだろうか。

知る限りではこれだけ競技ルールが違い、それぞれの団体が統一されていないのは野球くらいである。他の競技でもあるのかもしれないがこれだけ顕著に違いが見られるスポーツもないだろう。こういった問題が解決されれば才能ある選手もルールやゾーンなどの違いに惑わされることなく、潰れることもなく陽の目をみることが出来ると思う。ルールの違いが才能をつぶしていると思うし、ルールの統一は野球界の発展に繋がるのではないだろうか。  
Posted by mimie3 at 22:26

2005年05月13日

ファンサービスとは?

去年の再編問題などもあり、「ファンサービス」という言葉が昨今頻繁に使われている。球団ごとに様々な工夫がされている。東京ドームではフィールドシートが設置されたし、横浜スタジアムや千葉マリンスタジアムでは球場のネットを低くすることで試合を見やすくしたりしている。他の球団でもイベントやサイン会など多種多様なイベントが行われている。一方、選手もそういったイベントに協力しサインなども今までより積極的に行っている。

これはこれで良いことなのだが、「ファンサービス」とはそもそもどういうことなのか。

イベントなどで選手と触れ合う機会を増やし、選手も協力するのもいいこと。「究極のファンサービスとは試合に勝つこと」という選手もいるがこれはこれで悪いことではない。色々なテレビを見ていても「ファンサービス」という言葉を選手が積極的に発言していて意識が高くなっている。

しかし、本来「ファンサービス」というのは選手が先頭に立って行うべきものではなく、球団などが率先して行うべきものである。ファンサービスとは日頃球場に来ているファン、応援しているファンに対しての球団が感謝の印として行うものではなかろうか。そこに視点を置いてみると果たして現在のサービスは満足のいくものだろうか。

だいたいの球場で一番高い指定席は5000円ほど。高い席ではなくても指定席は平均でも2〜3000円はする。おまけに球場の飲食物は値段が高く、家族四人で野球を見よう、といっても子供に与えるグッズ、交通費など含めると平均2万以上はしてしまう。これを一般のサラリーマン家庭がいったい年何回できるだろうか。では安い席に、と思っても一番安い外野自由席でも1500円ほど。しかも人気球団になると早朝から並ばなければならず、おまけに(存在の是非はここでは語るつもりはないが)応援団の太鼓やトランペットなどで音がかなりうるさく、ゆっくり観戦したいファンにはなかなか落ち着けない場所になってしまう。こうした環境で野球を観戦し、そこに感動を覚え、将来野球選手を目指す、というものは生まれやすいのであろうか。現在の球場においてのプロ野球観戦というものはそうしたものには程遠いと思う。

「ファンのため」を思うならば、球団も価格というものをもう少し考えてほしい。サイン会なども結構なことだが「球場でチケットを買い観戦する」というのはプロ野球にとってもっとも基本的なこと。全体では不可能でもファミリー割引設定やファミリー割引デーなどを設けてみてもいいのではないか。「子供がいる家族」というのは実は一番大事な顧客である。なぜならばその父から子、またその子供へと代々野球ファンという精神は受け継がれていることが多いのだから。ここを関係者は再考してほしいと願う。それがしいては日本プロ野球の発展に繋がっていくはずなのだから。  
Posted by mimie3 at 23:04

2005年04月17日

解説者の意味

解説というのはどういう意味だろうか。

辞書を引いて調べたら「物事の要点・意味などをわかりやすく説明すること。また、その説明」とある。すなわち「野球解説者」という人たちは「テレビ・ラジオなどで野球のプレーなどについてわかりやすく説明する人」のはずである。しかし、その人たちの多くは本当に解説対象、すなわち視聴者(聴衆者)に対して野球の試合をわかりやすく説明しているだろうか。

そのほとんどはそうではない。「ヘッドが下がっている」「もう少しトップの位置を深く」など野球経験者にしかわかりにくい発言が多い。しかし、テレビ・ラジオを見たり聴いたりしている人たちのほとんどは技術的なことはほとんどわからないと思う。実は「解説」すべき対象はこういった人たちではないだろうか。

それを思うと「解説」の意味とはなんだろうか。解説者がただ自分の知識を見せたいがための場所にはなってないだろうか。極端に言えば「野球の基礎」から人々に教えていくようにしていくべきなのではないか。「こういった場面ではこうこうこうなのでこういう作戦で行くのが定法」とかいうように。「ここは当然〜でしょう。」だとかいうスタンスの解説は野球を知らない人々を置き去りにしている。「気合のヒットですね」「○○の執念が勝ちましたね」だとかいった発言は論外である。

最近視聴率の低下などが叫ばれているが、こういった「姿勢」にも問題はないだろうか。この部分を少しでも野球をあまり知らない人たちに向けることができれば野球というスポーツをさらに発展させることに繋がるのではないのだろうか。  
Posted by mimie3 at 21:50

2005年04月13日

メディア 〜実況中継〜

現在はテレビは地上波だけでなくケーブルなど様々な方法で自分の好きな試合を見ることができるようになった。それだけに様々なアナウンサーの実況も聞け、それぞれ特徴があって興味深いのだが地上波とケーブルのアナウンサーを比較するとするならば、その試合の伝え方にも大きな違いが見られることが多い。

ケーブルで聞く実況は本当に野球を勉強している、といった感じが見受けられるように思う。その選手の状況や試合展開、はたまたチームの問題点などを解説者と上手く話しながら試合を見つめている人が多いように思う。それぞれのアナウンサーの力量などはここでは議論するつもりはないが、試合状況を見て良い形で中継をコントロールできているように感じる。

しかし、地上波のアナウンサーはどこか勉強不足な感じが否めない。本来様々なスポーツ、また様々な仕事と兼任しているアナウンサーが多いのでその点は仕方ない部分もあると思うが、簡単に選手の名前を間違えたりすることがしばしば見受けられる。また、試合自体がそれほど盛り上がっている状況でもないのに無理に盛り上げたりするので疲れてしまうことも少なくない。「この選手は大変親孝行で」とか「釣りの腕前はプロ並」だとかその試合に関係ないことをベラベラ話したり、解説者ともまともに話ができていない人が多い。そして必要以上に興奮したり少しはジッと見るべき場面でも必要ないことをペラペラしゃべったりする。

現在NHK衛星放送では副音声で球場の場内音のみで放送しているが、そういったものを地上波でも取り入れてもいいのではないのかと感じる。そしてできるかどうかは分からないが、どれだけの視聴者が現在の中継のあり方に疑問を感じているか調査すべきではないのだろうか。ただ、前述したように色々な仕事を兼任しながら日々勉強しているアナウンサーには敬意を表していることを最後に付け加えておきたい。

早くそれぞれの局も選任制などを敷いてアナウンサーがより集中できるような環境を作ってあげて欲しい。余談になるが、他番組宣伝目的の野球に興味のないゲストの招待は止めて欲しい。芸能人をゲストに呼ぶ事自体はファン代表、という認識も捕らえられなくもない部分もあるが、明らかに「来させられた」ような人はその人も迷惑だし、見ている視聴者も迷惑です。

  
Posted by mimie3 at 19:39

2005年04月08日

メディア 〜テレビ中継の意味〜

スポーツのみならずテレビ・新聞・雑誌などメディアというものは様々な情報を発信する。また、それらによって取材される対象というものは伝え方によって良くもなり悪くも映ってしまう。今日のプロ野球はこれらのメディアによって隆盛を極めたといっても過言ではないはずである。しかしそこに関係している人間達は自分達が伝え、書くことにどれだけの影響力があるか考えたことがあるのだろうか。

地上波のことだがテレビの中継を見ていると疑問だらけになってしまう。まず一番マヌケだと思うのが試合開始と試合終了を中継しないという独特の現状。様々なスポーツがテレビでは中継されるがそのほとんどがもちろんのように試合開始から終了まで放送される。しかし野球ではラジオ→テレビ→ラジオ、という「リレー」をしないと初めから終わりまで楽しむことができない。試合終盤の緊迫した場面。一打出ればサヨナラ、という場面で「大変残念ですがあと1分で中継が時間が終了してしまいます」などと言われてしまう。そして「この試合結果は11時からのニュースで」なんてちゃっかり宣伝。いったいそこまで結果をあえて聞かずに待っている人がいるとでも思っているのか。

週末のデーゲーム中継になるともっとひどい。試合のほとんどは13時開始なのに放送開始はなぜか16時など中途半端な時間。しかも1時間くらいに強引に試合内容を凝縮した放送。生中継で放送したとしても1時間半という100%と言っていいほどその枠内で終わるわけがないほどの中継時間。これで何を楽しめというのか。昔は平日昼間の試合を夜中に録画放送していたなんてあきれたものもあったが、本来スポーツというものは生で見ることに意義がある。生で見るからこそ楽しいものだしそこにドラマはあると思う。結果がわかっているスポーツなんて何が楽しいのか。そこにはドラマも何もない。メディアの人たちはここに疑問を感じないのであろうか。

もちろんみんな野球が好きなわけでもないし、その後やその前の番組を楽しみにしている人も大勢いるので一概にはどれが正しいのかというのは言いづらい部分もある。スポンサーの関係とか様々な事情があるということもあるだろう。しかも他のスポーツと違って野球は何時間で終わる、という「保証」が付けにくいこともある。以前は「9回以降、試合時間が3時間(例)を超えた場合は新しいイニングに入らない」などというルールがあったように5時間だって6時間だってかかる可能性は否定できない。特に最近は試合時間も平均では延び気味なのでテレビ関係者にとっては困った事情もあるかもしれない。

しかし敢えて発言するならば一度放送したからには基本的には最初から最後まで中継する責任があると思う。それでなければスポーツを中継放送する意味もないし、ある意味資格もないと言いたい。できないのならスポンサーなどの影響を受けない国営放送(NHK)に任せればいいのだから。それに今はケーブルテレビなどもあるのでそちらで試合開始から終了まで見られるのだからそちらにお任せすればいい。

最後にひとつ。地上波の特定球団の野球中継の視聴率が下がっているがそれを「プロ野球の衰退」と報道するのは止めて欲しい。事実無根です。もう少し関係者は現状を見てほしい。今ファンは、視聴者は試合を様々な方法で見られます。いかに地上波中継が奇特な形だったか視聴者が気づいただけなのだから。  
Posted by mimie3 at 07:12

2005年04月05日

OBの存在

プロ野球というものができて約70年。

もちろんそれだけ選手が入団、退団を繰り返しているので成績の良し悪しに関わらずかなりのOBという人たちが存在する。いわゆる「普通の人」に戻る人もいるが、有名な人たちは解説者になったり監督・コーチなどを務める道が開けている。そういった人たちはテレビやラジオ、雑誌などで色々なことを言う。もちろん素人にも分かりやすい解説をする人もいる。様々なジャンルについて建設的な意見を述べたりしてこれからのプロ野球について真剣に向き合ってる人たちもいる。

しかし、その多くは結果論でしかない解説、「昔の方がレベルが高かった。最近の選手たちは個性がない」などと昔話に花が咲いているだけの人もいたり、と果たして報酬を受けて仕事をする価値があるのかどうか分からない人達が多いように感じる。皮肉にもそういった人たちの方がメディアに露出が高い。

前回の続きのようになってしまうが、去年の再編問題の時には経営者レベルで1リーグを前提とした球界縮小を企て、50年以上続いた2リーグ制が崩壊するかもしれない危機が訪れた。しかし、前にも書いたように選手会の必死の応戦、ファンの署名などによる必死の反対活動の結果、とりあえず12球団の2リーグということで落ち着いた。

私は反対運動が起こり始めた時、これはOBなどを含めた日本プロ野球に携わる人たちの協力が必要だと感じていた。同時に少しはさすがにこのプロ野球の一大事に動いてくれるものと期待したりもした。

しかし実際は・・・「これは経営の問題だから仕方ない」「選手は雇われている身。何も言う権利はない」などある意味フワフワな意見ばかり。おまけに選手会がストライキも辞さず、となった時はそのストライキというものをある意味知ったかぶったように「アメリカを見なさい。ストなんか起こしたらファンがどんどん離れていく」「これは上にたて突く謀反と同じだ」などと全く違う立場からものを見ていた人が多かったように思う。

ガッカリもガッカリ。自分の歴史だとか実績は大切にするくせにこういう問題になると知らず存ぜず。しかも普段「球界のご意見番」だとか「辛口が売り」という重鎮大物OBに限ってある意味仕方ないじゃん、という姿勢。仕事を失うとか上に逆らったら自分の立場が危うくなるだとかそんなことばかり考えていたのではないか。数ヶ月で自分達が築いた伝統あるプロ野球が衰退していこうというのにどうでもいいのか。彼らのプロ野球選手としてのプライドの低さを感じずにはいられなかった。

元々そういった人たちには言ってることとやってることが違う人が多いように感じていたのは今に限ったことではない。現役時代「朝まで酒を飲み続けて次の日の試合で二日酔い気味でホームランを打った」だとか「私はこうして宿舎を抜け出して朝まで女と遊んでいた」などプロ意識に全く欠けていたとしか思えない人たちが自分達が監督・コーチなどになった途端管理管理、で選手を縛り付ける。そういったことをしておいて「今の時代は豪快な選手がいなくなった」などと矛盾の塊の発言をする。

今回改めて思った。この人たちは自分さえ良ければどうでもいい。そしてもっと賞賛されるべきOBたちが目立たないし、何かのゴタゴタに巻き込まれたりしている。全く言葉では言い表しづらい怒りさえ感じる。そういう輩が今回の新球団に対して「100敗するよ、100敗」などと無責任な発言をし、自分達は何もしなかったくせに高見の見物。所属しているテレビ局や将来自分を雇ってくれるかもしれないから、と主球団に遠慮した全くもって根拠のない順位予想。たまに少年野球教室に行くとなれば法外なギャラの要求。この人たちの存在意義がわからない。

しかし、今のいわゆる「若いOBたち」は色々なジャンルで球界発展のために日々奔走している。石毛氏が中心となって結成した「四国アイランドリーグ」、青島氏が監督を務めることになった主にオーストラリア人選手を主体とした「ウェルネス魚沼」。他にも現役選手でもクラブチームや少年野球チームを結成したりする人たちもいる。こういう流れがある日本の野球界は決して暗くはないはずだ。

大物OBの人も自分の「故郷」をもう少し真剣に考えて欲しい。あなたたちが動けばもっと野球界はよくなるはずだから。
  
Posted by mimie3 at 22:48

球界再編問題

やはりプロ野球のことについて語る、という目的で始めたのだからこのことについては避けて通れない。

大阪近鉄バファローズという伝統ある、しかもかなりドラマティックなチームが消滅したのは本当に残念だった。70年代くらいまではほとんど上位に来ることもなく、いわゆるお荷物チームだったらしいが初優勝をしてから色々な意味で注目されてきたチームだったと思う。10・19、ブライアント4連発、代打満塁サヨナラホームランによる優勝決定・・・・大連敗したかと思えば連勝街道を突っ走ったり本当に様々なドラマを演出していた。これほど豪快、という言葉が似合ったチームは近年のプロ野球チームにはなかったように思う。よくプロOBの人たちが「昔のプロ野球はもっと豪快だった。今はみんなおとなしいよ」なんて言うが、このバファローズを見ているとそんな時代を重ねることができそうなチームだった。

そんな伝統あるチームが簡単に消えてしまった。

イーグルス参入でプロ野球ファンの多くが望んでいた12球団維持、という形はとりあえず守られた。でもそういった状況を見ていると去年のあの騒動はなんだったのか、と思うことがある。何で伝統あるひとつのチームを消滅させなければいけなかったのか。旧バファローズの経営陣は言った「会社と言う組織の性格上、赤字を垂れ流し続ける事業にこれ以上資金を投入できない」。

経営のことは全く分からない。確かに赤字ばかり続く事業にお金を使い続けられないのは理解はできる。だが私に言わせればそんなものは理由になってない。何故ならば日本プロ野球のチームのほとんどは代々赤字であるからだ。私がプロ野球を見始めた頃、特にパシフィック・リーグの球場にはいわゆる閑古鳥が鳴いていた。球場に足を運ぶとその気になれば何人観客がいるのか数えられそうな人数だった。しかし今は人数的にはかなりの増加となっている。去年までの観客動員の公式発表は全く信用していないが、観客の実数はテレビ画面を見たり実際に球場へ行っても20年前とは雲泥の差だ。熱心なファンは確実に増えていた。今も増えていると思う。

今回の騒動を見て思った。ファンはすごいということ。これまでほぼトップによる密室的政治で正直最初はこのまま縮小の一途をたどると思われたプロ野球界をコントロールしてしまったのだから。

私は通常なら先頭に立つ勢いで行っていたであろう署名などを含めた活動を個人的事情によりほとんどできなかった。結果(というのもおかしいが)はどうあれ何もできなかった自分が今でも悔しくもあり恥ずかしくもある。自分の大好きな日本プロ野球最大の危機に何もできなかったなんて・・・この思いは一生忘れられない。

しかし、何とか後退ではなく日本プロ野球界の前進を、と奔走し最悪の事態を救った古田プロ野球選手会会長はじめ熱心にこの問題に立ち向かった多くのプロ野球ファン、関係者には改めて敬意を表したいし、感謝の意をこの場を借りて伝えたい。本当にご苦労様でした。ありがとう!  
Posted by mimie3 at 03:43

2005年04月04日

宜しくお願いします

ついに作ってしまいました。これまでもHPみたいなものは作りたい、と思っていたのですがそのための知識が全くと言っていいくらいなく・・・・半ばあきらめていたのですが、ブログという基本的には文章のみを書く(打つ)というコンピューター素人にとってはかなりありがたい存在を知り「これなら自分にもできそう」という単純な発想で始めました。

そもそもHPを作ろうと思っていたのは20数年見続けてきた日本プロ野球を語る場というのを持ってみたい、というところから始まりました。サブタイトルにもありますが、単なる1球団のファンから見た視点ではなく(応援はしますが)、日本プロ野球全体を見据えたテーマについて語ってみたかったのです。これまで様々な書籍、雑誌などを読んできました。そうしているうちに(?)プロ野球に対する視点がかなりマニアックになってきてしまいました。それがどういうことかというのはこれからここで少しづつ語っていきたいと思っています。それらを読んでいただくといかに私が日本プロ野球マニアなのかわかります・・・・ってこのブログの目的はそういったことではなくて様々なテーマで語っていく日本プロ野球の問題点をやや自己満足的に語っていくというブログなのです。それらの独り言が少しでも魅力ある日本プロ野球を構築していくお手伝いになれば幸いです。

去年は日本プロ野球界にとってはさまざまなことがありました。そして今年、色々なものが変わっています。新規参入球団の出発、経営権譲渡による新球団の出発、ファンサービス(関係者にはこれを勘違いしている人がたくさんいますが)いうものの再考、とにかくたくさんあります。

今存在する日本のプロ野球というものは最近よく比較されるJリーグと違い親会社の宣伝、という目的がほとんどを占めていました(それ以前にプロ球団が複数存在したが諸事情により早期に消滅)。そもそも野球のプロ化(発足当時は職業野球という呼称)自体が発足当時は小さな新聞社にすぎなかった読売新聞社が新聞拡販の目的で始まったもの。そしてベーブ・ルースを中心とした大リーグ選抜を呼び寄せ、興行的に大成功を収めた読売新聞社が中心となって始まったのが今の日本プロ野球。その多くは親会社の宣伝目的というのは今も昔も変わらないのですが、実質創始者であるジャイアンツ(発足当時は大日本東京野球倶楽部)がその多くをコントロールしてきました。

対するJリーグは一部のチームが極端に儲かるというシステムではありません。かいつまんで言うとサッカーというスポーツを用いて地域活性化を目指した団体。発想が違うわけです。野球というスポーツを根付かせよう、地域活性化を目指そう、なんて関係者には発想自体ほとんどありません。それどころかいわゆる利権の争いばかり。ドロドロもいいところです。去年の騒動が起こる前からプロ野球離れが進んでいる、と言われても仕方のないところです。まぁ実際はジャイアンツ離れはあるものの、プロ野球ファンはむしろ増えていると思います。ジャイアンツ戦の視聴率低下=プロ野球離れ というのはハッキリ言って間違いです。

そんなギスギスしている日本プロ野球を愛してしまった私。離れようとしても離れられない。忘れたくても忘れられない。いわば日本プロ野球という「存在」と結婚してしまった私のブログ。これからこのページ上で色々とゆっくり語っていきたいと思っていますので宜しくお願いします。



追伸:誤字脱字には気をつけていますが、文章力のレベルの低さには今しばらく目をつむっておいてください。もちろん勉強していきます。  
Posted by mimie3 at 12:38Comments(5)TrackBack(0)