2005年06月22日

交流戦を終えて

五月上旬から続けられた交流戦もようやく終わり、いわゆる「レギュラーシーズン」に戻った。この交流戦で調子を上げたチーム、落としたチーム、また相変わらず強かったり弱かったりのチームもあり、なかなかの盛り上がりを見せたと思う。そしてもちろん様々な問題点も見つかった。

まず、野球をプレーすることにおいて一番大切な「ルール」である。セントラル、パシフィックでは色々な面でルール、いや「アグリーメント」において異なる点で違いが垣間見られた。本来リーグが同じ、違うに関わらず「ここがこのリーグとあのリーグは違う」なんてことはあってはならないことではあるのだが。

主な点としては危険球退場についてのアグリーメントが挙げられるが、一方では頭部死球は故意・偶然に関わらず一発退場、もう一方では警告の上その後修正が見られない場合退場、となっている。他にもストライクゾーン、ボークについての見解など様々な相違点が見受けられた。どっちが良い、悪いではなくなるべく「統一」の方向に持っていけないものだろうか。パシフィックにおいての予告先発、指名打者制、プレーオフ制度、というものは明らかにセントラルのそれとは違うのでは、と言う声もあるがこれらは試合のプレー自体にはなんら影響を及ぼすものではないと思う。しかし、プレー中の「ルール」が微妙に違うというのではそれまでの「当たり前」が「当たり前でなくなって」しまうし、大げさもしれないがその選手生命に影響を及ぼすことにもなりかねない。最も、これらは日本のプロ野球だけの問題ではない。論議はまだまだ必要である。

しかし、試合数が多い、春季と秋季にわけるべき、そもそも交流戦を今後続けていくべきか、など課題が多い、という声をよく聞くが、課題というのはできて当たり前。それを機構、リーグ、ファンの間で討論していけばいいだけのことである。何事においてもこれが絶対、というのは当たり前だし、これまでの数十年が課題は山積みであるにも関わらずほととんどなにも動いていなかったことの方がよっぽど問題である。とにかく今回セントラル主催試合は軒並み観客動員数が伸び悩み、反対にパシフィック主催試合は観客動員数が飛躍的に伸びた、というデータが発表されたが、そのデータがいかにパシフィックが普段観客に対して良いサービスが行われているかを証明したし、反対にセントラルはいかに特定球団頼みで経営が行われていたかを露呈してしまったように思う。実はそれが一番の交流戦を行ったことによる収穫かもしれない。








※このブログを去る6月5日、62歳という若さで急逝した亡き母に送る。

Posted by mimie3 at 07:27