離婚コラム

面会交流の意欲

母親が親権を持つ場合、面会交流は求められて認める方ですが、面会交流を拒否できるかという相談を受けた場合、裁判所が決めると今の裁判実務では面会交流を認めないのはかなりレアケースになるという見通しを説明しなければなりません。
では、面会交流は必ず行われているのかというと、そうでもない気がします。
離婚協議をやっているうちに、父親側に面会交流の意欲がなくなるケースが結構あるからです。
調停をやっていてもコロッとよくなる場合があって驚くのですが、私は父親側をやらないので、その心境の変化の理由について詳しく分析することができません。
しかし、中には面会交流を認めさせることを勝ち負けの問題として考えて、実際に面会を継続的に行っていくことについて深く考えていない方もいらっしゃるように見受けます。
面会の協議は面会が子供の成長に資するかどうか、というような空理空論よりも実際にやっていくことについてどうなのか、という具体的な話をした方が有益だと思います。
私は面会について不当な拒否はお勧めしませんが、まったく別の生活を送っている者同士が月1回とか会うというのは想像するより大変です。
お互いその覚悟で取り決める方がよろしいのではないかと思います。


 

夫がサイコパスの場合

モラハラと言われる人が真性のサイコパスの場合というのは実は少ないのではないかという話を書きましたが、本当にサイコパスの場合はどうしたらいいでしょうか。
それは逃げるしかないんじゃないかと思います。

ネットで見つけた解説ですが

結論として
「長年、サイコパスを研究してきた筆者の思いは彼らの治療法を早期に確立したいということです・・・彼らを治療して隔離から解き放ち、社会でしっかりと処遇する、そういう時代が来ることを切に期待しています」
というなんとも救いのないコメントが書かれています。
専門家でも治療法はなく、現代では隔離するしかないと言われているのですから、一般人がどうにかしようとしても無理です。

今まで苦労してやってきたからなんとかやっていけないかと考えられるかも知れませんが、
サンクコストを回収しようとしてはいけない
のです。

逃げる方法がわからなければ・・・弁護士にご相談ください。 

結婚すべきでない人

結婚すべきでない人を弁護士が教えるというネット記事を読みましたが、他の人のアドバイスには私基本口を出さないことにしているのでその記事の是非は言いませんが、自分だったらどう答えるかなと考えてみました。

前に妻が離婚したくなる夫にどんな人が多いかという話でたいてい「ダメ」か「めんどくさい」人だという話を書きました。

この基準を軸にすると以下の組み合わせがあることになります。

・ダメでめんどくさい
・ダメでめんどくさくない
・ダメではないがめんどくさい
・ダメではなくめんどくさくもない

言うまでもなく結婚すべきでないのは1番目の人で、ダメな上にめんどくさいわけですから最悪です。
ダメな上にめんどくさい人というのは私が思うに2種類あると思います。
めんどくさいが故にダメだというパターンと、ダメな故にめんどくさいというパターンです。

前者について言うと、めんどくさい人というのは細部に対するこだわりが強い反面、全体が見えていない傾向があります。
私は役所にいたのでいろんな上司を見てきましたが、やはり出世する人は細部は人に任せ全体を見れる人というのが多かったと思います。
細部に口を出しつつ、全体的な仕事もできるという人が理想ですが、なかなかそうはいかないのではないでしょうか。
めんどくさい人というのはこだわりが強いだけでなく、こだわっている方向が周りの人間とずれているからめんどくさいわけです。
そうすると特殊な分野を除いて社会的成功も難しい場合が多いのではないでしょうか。

他方ダメな故にめんどくさいというパターンはある意味分かりやすく、ダメな故に社会的にプレッシャーを受けており、うっぷんを晴らすためにめんどくさいことを言うということだと思います。

どちらがより最悪かというと私は前者ではないかと思います。
ダメな故にめんどくさい人というのはダメが改善されればめんどくさくなくなる余地があります。
また、めんどくさいことを言っていてもこだわりから出ているわけでないので論破されやすく対応もそこまで大変でない場合が多いと思います。
逆の場合はめんどくさいというのが生まれつきの性質ですから、人間簡単に変わるわけがないということで、めんどくさい性質が変わらないならダメからも抜け出せないわけですからあまり先がありません。

従って、婚活とかではとにかくめんどくさい人から逃げることをお勧めします。
違和感を感じたならそれは正しい場合が多いようです。


 

不倫に対する考え方

離婚事件をやっていると不倫がらみの件はよくあるのですが、弁護士によって考え方はいろいろだと思います。不倫についての私の考え方を書いておきます。
 
・善悪二元論は採らない
よく不倫は悪だからされた側に落ち度があるわけがないみたいな意見がありますが、私は不倫をした側が絶対悪という考え方も逆にされた側が絶対正義という考え方も違うと思います。
法律的には不倫は判例上不法行為とされており民法で離婚原因と位置づけられているということに尽き、それ以上でも以下でもないと思います。

・不倫の断罪を自己目的としない
不倫は不法行為ということでいえば慰謝料の問題であり、離婚原因ということでいえば離婚できるかどうか、という問題であると思います。
相手方が不倫をした事実がある場合、私は代理人として相手方から経済的利益をより多く得られるとか、相手方の離婚請求を拒否できるということであれば当然主張しますが、その目的を超えて反省させるとか懲らしめるとかいうことは弁護士の職責を超えると考えています。

・第三者を巻き込まない
私は根本的には不倫は夫婦間の問題だと思います。判例上配偶者の不倫相手に対する慰謝料請求は認められていますが、多くの場合労力とコスト、精神的負担に見合わないと思います。
私は第三者に対する不貞慰謝料請求のみの事件はそもそも受けませんが、離婚事件としても第三者を巻き込むメリットがある場合は少ないと考えています。



 

モラハラの類型

モラハラは学術的に研究されていて当事務所のホームページにもモラハラの定義を載せていますが、
典型的にはモラハラをする人というのはモラハラに良心の呵責を感じないサイコパスな気質を持っている人であると思います。

しかし私はそればかりでもない気がしていて、
いわゆるモラハラな人とモラハラ的な言動をする人というのは必ずしもイコールではないのではないかと思います。

「離婚してもいいですか」という夫のモラハラで離婚したくなる妻を描いたマンガを読んだのですが、

https://www.lettuceclub.net/news/serial/11278/p3/ 

モラハラと言われるような夫って、このマンガに出てくるような職場のストレスを妻にぶつけるような「弱い者がさらに弱い者を叩く」 
パターンが実は多いのではないかと思うんですよね。(余談ですが、ブルーハーツのトレイントレインは名曲ですよね)
モラハラの人には社会的地位が高い人も多いのですが、それはそれでその階層内でプレッシャーを受けていたりする場合が多いと思います。

真性のサイコパスって統計的に100人に1人ぐらいと言われているらしいのですが、100人に1人の人ってなかなか遭遇しないです。
100人に1人であれば100人に会えば1人は遭遇するのではないかと思われるかも知れませんが、そうではありません。
世の中に100人しかいないのであればそうですが、現実にはそうでないからです。
つまり、100人に1人の人に会う確率は毎回1%です。
同じようなことをスマホのガチャで検証した記事がありましたが

https://www.4gamer.net/games/999/G999905/20160305003/

おそらく結婚を考える相手と出会った中でサイコパスに当たる確率というのは相当低いのではないかと思います。

なぜこのことを書くかというと、モラハラの概念が広く知れ渡った結果、モラハラ夫の虚像が膨らんでいる傾向もあるのではないかと思うからです。

モラハラ夫がサイコパスではなく、単に「弱い者を叩く弱者」であった場合は、また対策も変わってくるのではないでしょうか。
 
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