2016年06月29日

名古屋城天守閣の木造復元に関連する補正予算案は継続審査

本日6月29日(水)、名古屋市会は、名古屋城天守閣の木造復元に関連する費用約10億円を含む補正予算案について継続審査とした。

議会が継続審査と判断したきっかけは、渡辺観光文化交流局長の答弁。議会からの「当局が算出した収支見込は甘く、外部のコンサル等に調査を依頼するべきでは。」との指摘に対し、渡辺局長は「木造復元した場合の入場者数、収支の見込みについては、よりさまざまな方向から分析が必要であり、そうした分析は有効な判断材料になると認識していることから、日数及び費用を要することではあるが、第3者機関に精緻な調査を依頼していきたい。」と答弁。あらためて緻密な調査が必要性であるとの認識を示したためだ。

しかし、議会の本音は別。工期、工程、収支見込みなど疑問だらけの議案を提案した河村市長自身が、自らの責任において提案を取り下げるべきだという意見が多かったことがある。

今後、計画案を提出した竹中工務店との話し合いがまとまり次第、河村市長は9月議会にも議案を取り下げる見込み。その後、名古屋市は、第三者に木造復元した場合の収支見込み等について調査を依頼する。

ただ、木造復元までの道のりはかなり遠い。

木造復元した場合の入場者数、収支の見込みが出たとしてもその財源措置は全く見通しが立っていない。また、入札方式も技術提案方式なのか、一般の入札方式なのかも未定だ。工期、工程、工法なども検討はこれから。これら山積する課題を整理した後に木造復元に向けた事業者の公募を進める見通しであり、河村市長が目標とする天守閣の完成時期について、リニア中央新幹線の開業目標である2027年、または2026年のアジア競技大会の開催に合わせることができるかどうかは依然として予断を許さない。

なお、一部一般紙で報道された「市長と市議会多数会派が、完成時期について基本的に合意した。」については、私を含め議員は誰も確認していない。


minami758 at 20:28|PermalinkComments(9)1.名古屋市議会 

2016年06月28日

62億円の黒字 市税決算速報

財政局より平成27年度名古屋市一般会計収支見込みについて報告があった。

財政局によると、市税決算額は前年度を21億円上回る5,056億円。平成27年度は市民税減税を117億円実施しているため、仮に市民税減税をおこなっていなければ、市税収入は5,173億円となり、この10年間では最高額だった。なお、市の実質収支は62億3,400万円の黒字だったが、赤字市債である臨時財政対策債240億円(予算ベース)を収入として計上しているため、実質的には赤字だったともいえる。

■ 最近の市税収入
H16 4,611億円
H17 4,735億円
H18 4,952億円
H19 5,165億円
H20 5,163億円
H21 4,938億円
H22 4,762億円(減税による減収額160億円)
H23 4,861億円(減税による減収額58億円)
H24 4,873億円(減税による減収額83億円)
H25 4,882億円(減税による減収額111億円)
H26 5,035億円(減税による減収額116億円)
H27 5,056億円(減税による減収額117億円)

■ 市税収入の概要
平成27年度の市税収入は、法人市民税が法人税割の一部国税化により減収となったものの、個人市民税が個人所得の増加により、固定資産税が評価替えで地価の上昇を反映したこと等により、それぞれ増収となったこと等から市税全体では5年連続で前年度を上回った。

税制改正の影響はあるものの、アベノミクスによる市税の増収効果は(5,056+117)-(4,861+58)=254となり、254億円の市税収入押し上げ効果があったと考えられる。アベノミクスに対する評価はさまざまだが、自治体財政には一定の効果があったといえるだろう。

■ 市税収入見込み額(平成27年度)
市税 5,056億円
・個人市民税 1,587億円
・法人市民税 679億円
・固定資産税 1,997億円
・軽自動車税 19億円
・市たばこ税 182億円
・事業所税 158億円
・都市計画税 434億円


minami758 at 23:55|PermalinkComments(4)7.財政 | 31.名古屋市政

2016年06月27日

名古屋城天守閣木造復元2020年完成断念

名古屋城天守閣の木造復元について、河村市長は、目標としていた2020年7月までの完成を断念し、2027年までの完成とする意向を示した。この決断により河村市長は、現在開会中の6月議会に提出されている名古屋城天守閣木造復元に関する基本設計費など、10億円の予算案を取り下げる見通し。議会は関連予算を継続審査にする。

竹中工務店の本市との契約では、議会の否決による事業中止の可能性は想定していたものの、市長による議案の取り下げは想定していなかったため、今後、市と竹中工務店による取り下げに向けた話し合いが行われることとなる。ただ、今日まで、竹中工務店も多大な投資を行っており、竹中工務店の理解が得られるかどうかに焦点が集まる。

■ 今後考えられるシナリオ
1. 竹中工務店が議案の取り下げを了承
→市は議案を取り下げ、改めて完成時期や工程を検討し、木造復元を目指す。

2. 竹中工務店が取り下げを認めなかった場合
→話し合いで解決を模索
→工期・工程・事業費を見直したうえで、竹中工務店と再契約(法上からも訴訟リスクからも極めて困難と解されるが…)

天守閣の完成時期を2027年目標とすることで、材料調達の多様化やコストの見直しが進む可能性が出てきた。また、時間的な猶予が生まれたことにより、工法等についても再検討の余地を残している。さらに、市民寄付の機運の醸成も期待される。それでもなお、極めてタイトなスケジュールであること、財源、文化庁との協議など、2027年の完成は予断を許さない。

minami758 at 23:55|PermalinkComments(27)29.観光 | 18.河村市長

2016年06月26日

一票の重み

これほど一票の重みというものを噛みしめたことはない。

英国の「EUのメンバーにとどまるべきか、EUから離脱すべきか」の二者択一形式国民投票が6月23日に実施され、投票の結果、残留支持が48%、離脱支持が52%となり、英国はEUからの離脱を決断した。

そもそも、EUからの離脱の是非を問う住民投票が行われた背景には、巨大になったEUの官僚体制への不満、ユーロ圏経済の混迷にみる先行き不透明感、英国民に強い危惧感をもたらした移民流入問題といわれている。もちろん、英国は一人でもやっていけるという自負もあったのだろう。

しかし、英国がEU離脱を決断後、その後1日間だけで米欧日などの世界の株式市場で2兆ドル(約200兆円)もの含み資産が喪失し、英国ポンドの価値も急落した。その影響は今後も拡大すると警告する専門家も少なくない。

一票の重みを英国民はかみしめたに違いない。

一方、EU離脱の開票結果が発表された後、英国におけるグーグルの検索ワードはEUに関するものが上位を占めたが、その内容に愕然とした。

■ 英国民がググったワード
1. EU離脱が意味することは?
2. EUとは?
3. EUの加盟国は?

英国民は本当にEUを理解して投票したのだろうかと疑いたくなるような検索結果だ。

7月10日は参議院議員選挙の投票日。有権者の一票がこの国の将来をよりよい方向に変える可能性があるし、また、取り返しのつかない方向へ導く可能性もある。投票行動は現在にも将来にも影響を及ぼす。じっくりと考えて一票を。


minami758 at 09:49|PermalinkComments(15)20.選挙 | 19.国政・政党

2016年06月25日

後援会青年部ボウリング大会

6月25日(土)、第24回後援会青年部主催ボウリング大会が開催され、私も参加させていただいた。この大会は青年部役員が主催し、参加者の募集、賞品の準備、大会の進行、終了後の片付けにいたるまで、すべて青年部の皆さんの手づくり。関係の皆様に心から感謝したい。

なお、6月25日は私の誕生日。

ご参加いただいた皆様ありがとうございました。

minami758 at 23:55|PermalinkComments(0)23.南区 

2016年06月24日

第2の日立? 天守閣木造復元

「議会の話に耳を傾けたい。」

名古屋城天守閣の木造復元時期を2020年にこだわるべきでないとする岩本議員(自民:緑区)の意見に対し、「耳を傾けたい」とした河村市長の発言は、議会に驚きをもって受け止められた。これまでかたくなに2020年7月にこだわり続けた河村市長が初めて完成時期の先延ばしに言及したからだ。

しかし、私は、この発言の瞬間、「日立問題」が頭をよぎった。「日立問題」とは、河村市長が「名古屋陽子線治療センター」の建設を平成21〜22年に4か月間止めたため、工事を請け負った施工業者の日立製作所が市に工期延長で増加した費用3億8,200万円の支払いを求めた訴訟。被告は名古屋市だが、河村市長が個人賠償を求められる可能性があるとされている。

では、なぜ、第2の日立なのか。

すでに、竹中工務店の提案は、天守閣の木造復元に向けた技術提案・交渉方式の公募型プロポーザルで優先交渉権者に選定されている。提案では総事業費は上限で約500億円。天守閣は東京五輪開催に合わせ2020年7月の完成を目指しているが、公募型プロポーザル実施説明書には、以下の記載がある。

■ 設計業務の契約手続き
「価格交渉の後、契約のための予算が名古屋市議会において承認された場合、基本的な協定の締結及び設計業務の契約締結となる。契約締結等が遅れることにより工期の遅れが確実になった場合、または名古屋市議会において予算が承認されなかった場合は、本事業を中止し、契約の締結をしないことがある。」

今回、議案となっている「設計業務の契約手続き」は、仮に議会が否決した場合、竹中工務店との優先交渉権の契約を解約することができるとしているものの、市長が議会の否決によらず解約した場合については条項の定めはない。
 
2020年7月までの天守閣竣工は公募型プロポーザルの絶対条件。河村市長が今回提案の設計業務関連議案を取り下げ、竹中との優先交渉権契約を解約し、新たに2020年を延長した条件で公募するようなことがあれば、竹中工務店が受けた損害は、いわば話し合いで決めることなる。つまり、市が議会の否決を経ず解約した場合は訴訟リスクを負うことになる。

議会が否決することを決めていない中での「議会の話に耳を傾けたい」発言。いわば、完成時期を先送りするという市長の発言は、竹中工務店の判断次第では損害金を請求される恐れが極めて大きいばかりでなく、竹中工務店の不信を招き、第2の日立に発展する恐れがある。


minami758 at 23:05|PermalinkComments(39)18.河村市長 | 1.名古屋市議会

2016年06月23日

藤川政人個人演説会

参議院議員候補 藤川政人の個人演説会が南区で行われます。ぜひ、お誘いあわせのうえ、藤川候補の目指す日本・愛知の姿をお聞きいただければと思います。

■ 藤川政人個人演説会
日時 平成28年7月1日(金)午後6時30分〜
会場 南区役所2F講堂(南区前浜通3-10)

・駐車場は区役所地下にあります。
・どなた様でもご参加いただくことができます。
・藤川政人の個人演説会は県下各地で毎日行われています。

その他の参議院議員選挙関連の集会

■ 片山さつき出陣式
とき 6月26日(日)午後1時30分
ところ 片山さつき後援会大須事務所前(中区大須2-27-34サンシャイン大須中駒ビル1F)

■ 谷垣禎一幹事長街頭
とき 6月28日(火)午後4時
ところ 栄ティファニー前

とき 6月28日(火)午後5時
ところ 名駅ビッグカメラ前

■ 麻生太郎副総理街頭
とき 7月5日(火)午後3時
ところ 金山駅南口

とき 7月5日(火)午後4時
ところ 栄ティファニー前

■ 藤川政人総決起大会
とき 7月6日(水)午後2時
ところ 日本特殊陶業市民会館


minami758 at 23:55|PermalinkComments(0)20.選挙 | 19.国政・政党

2016年06月22日

参議院選挙公示

IMG_0544安倍政権によるアベノミクスを始めとした3年半の経済対策、安全保障等が問われるとともに、憲法改正、今後の日本の進むべき道などを争点とした参院選の火ぶたが切って落とされた。6月22日公示、7月10日投開票の短期決戦。

安倍首相は、自民・公明の与党で改選議席の過半数の61議席を獲得する目標を掲げている。一方、民進、共産、社民、生活の野党4党は、自民党に対抗するため、すべての1人区で統一候補を擁立。自公対民共の構図となった。

IMG_0548さて、愛知県は定数4。「与党で2議席」を掲げる自民、公明両党と、民進党、共産党、日本のこころを大切にする党、社民党、減税日本が議席を争う構図。あらゆる政党が候補者を立て、やや乱戦模様。もちろん、野党共闘は愛知では成り立たない。
 
また、今回の選挙から始まる18歳選挙権の導入は選挙戦に少なからず影響を与える。若者にどのようにアピールするのかさまざまな検証をおこないながら、手探りでの戦いとなる。

IMG_0560■ 参議院議員選挙愛知選挙区
自民党公認 藤川政人
自民党推薦 里見りゅうじ(公明党公認)

■ 参議院議員選挙比例区(私の担当)
・片山さつき
・自見はなこ
・とくしげ雅之
・たかがい恵美子


minami758 at 12:27|PermalinkComments(22)20.選挙 | 19.国政・政党

2016年06月21日

子どもの貧困そして子ども食堂

「ピンポーン」

朝早くから近所の家のインターホンを押して、「お腹すいた」という幼児。見るに見かねて近所の民生委員さんが食事を与えるようになり、毎日、民生委員さんの家で食事をするようになった。民生委員さんが留守の時は、他の家をまわって、「ご飯が食べたい。」近所の方々もふびんに思い、幼児を食卓に招き、一緒に朝ごはんを食べた。ほんの数年前、南区内のある地域で実際にあった出来事だ。

また、生まれたばかりの乳児の面倒をみるため、学校を休んで子守りをする中学生の女の子もいた。母親は1日中家に閉じこもって寝ているため、保育園に送迎することができず、やむを得ず姉が弟の面倒を見るようになった。乳児が在籍する保育園が、乳児を家まで迎えに行くことにしたため、姉は中学校へ通うことができるようになった。なお、この家庭はお父さんがいない母子家庭だった。

これらの家庭で子どもたちに共通しているのは、母子家庭であること、そして日々のご飯を食べることができないこと。理由はさまざまだが、家庭の貧困だけでなく、母親がメンタルで苦しんでいる場合も少なくない。台所はごみであふれ、料理を作るような状況ではない場合も。お風呂も同様だ。

こういったご家庭に対応するため、それぞれの保育園や小学校では、昼ご飯、夕ご飯をしっかり食べさせ、栄養が不足しないように配慮したり、毎日、子どもをシャワーで洗ったりするなど、母親では十分できない子どもの支援を続けている。

さて、ご飯が食べられない子どもの問題を取り上げたのは服部しんのすけ議員(自民:熱田区)。

■ 実態調査
・服部議員
厳しい環境に置かれた子どもたちの実態を早急に調査すべき。
・子ども青少年局長
見つけにくい子どもの貧困への取り組みとして、子どもと身近にかかわりを持っている事業所、NPO法人及び関係職員などを通して、具体的な事例を把握する調査に、今年度中に取り組む。

■ 子ども食堂への支援
・服部議員
貧困世帯の子どもたちに対する地域での支援のツールの一つである「子ども食堂」への取り組みへの考え方は?
・子ども青少年局長
月1回程度の食事提供で、食生活が劇的に改善するわけではないが、地域で暮らす方々が困窮状態で暮らす子どもと顔見知りになることは、様々な場面で声かけや見守りにつながる可能性がある。今後行う予定の子どもの居場所づくりモデル事業の実施結果の検証を踏まえて、子ども食堂や居場所づくりの取り組みが広がっていくための仕組みづくりを早急に検討していく。

minami758 at 16:22|PermalinkComments(16)12.医療・福祉・子育て | 1.名古屋市議会

2016年06月20日

市内断層を調査へ

笠寺起震断層名古屋市の中心部に2本の活断層が存在するとの指摘を、名古屋大学や広島大学などの研究者から過去に何度もなされている。最近では、航空レーザ測量などの精密な測量によってより精密で詳細な調査が行われており、活断層の存在の可能性はより高まっている。

■ 堀川断層
名古屋城の北から名古屋駅の東を通り、熱田神宮(名古屋市熱田区)付近まで続く。

■ 尼ケ坂断層
名鉄瀬戸線尼ケ坂駅付近から南へ延びる。約5kmが高速道路の直下。以前は、笠寺起震断と名付けられたことも。

この両断層に関して、浅井正仁議員(中川区:自民党)が取り上げた。

防災危機管理局長は、「市内に存在すると言われている活断層について、学識経験者からの意見聴取や各種文献などの調査を進め、知見を十分に高め、必要な場合は国に対して詳細な調査を実施するよう働きかける。」と答弁。やや物足りないが、今後の調査の状況をしっかり見守りたい。


minami758 at 23:59|PermalinkComments(3)1.名古屋市議会 | 15.防災

2016年06月19日

キャッチ条例制定へ (2)

これまでも、「公衆に著しく迷惑をかける暴力的不良行為等の防止に関する条例」いわゆる「愛知県迷惑防止条例」では「風俗店」の客引きは禁止されてきた。しかし、居酒屋など、「飲食店」などの客引きそのものは禁止されておらず、つきまとったりする「執拗な客引き」に限って禁止されている。

この盲点をついて、「執拗な客引き」と「普通の客引き」のグレーゾーンをついて居酒屋キャッチが行われているのが現状だ。

この問題を取り上げたのは中田ちづこ議員(自民:中区)。風俗店だけでなく、お酒を提供する店、つまり
居酒屋やカラオケ店などの客引き行為に一定の規制を設ける条例の制定を求めた。

「飲食店等の客引きを禁止する条例に違反した場合の罰則」
■ 5万円以下の過料の規定を設けている都市
政令市:川崎市、京都市、大阪市
東京23区:新宿区、豊島区、墨田区、品川区、大田区
 
■ 立入調査の規定を設けている都市
政令市:京都市
東京23区:新宿区

■ 氏名公表の規定を設けている都市
政令市:川崎市、京都市、大阪市、
東京23区:新宿区、豊島区、渋谷区、千代田区、墨田区、品川区、大田区

中田議員は、現在の風俗営業等取締法や愛知県の迷惑防止条例では、居酒屋等に対する規制は困難であり、現行法令では網がかからない部分を規制することができる名古屋市独自の条例の必要性を求めた。その条例の後ろ盾のもと、栄・錦・金山・名駅の繁華街において、地元の関係団体・名古屋市・警察が一体となった取り組みを推進していくべきと訴えた。
 
これに対し、市民経済局長は、他都市調査、関係機関との調整等を経て条例制定を行うことを検討すると答弁。名古屋市においても「飲食店等の客引きを禁止する条例」の制定に向け、大きく一歩を踏み出すことになった。


minami758 at 00:05|PermalinkComments(2)1.名古屋市議会 

2016年06月18日

キャッチ条例制定へ (1)

「のみっどっすかっ?」
「いざかやっすかっ?」
「おみせとこうしょうして、ぜんがくはんがくにしておきますよっ!!」
「のみほうだい1000えんやすいっすよっ!!」 

栄や錦などの繁華街で、歩行者をしつこく追い回し客引き行為を繰り返す居酒屋のキャッチ。歩道を塞いで話しかけたり、料金設定が説明と違ったりするなど、トラブルが絶えない。最近では、居酒屋に入ろうとした客を、「そこの店は満席ですよ〜」といって、店に入るのを遮るなど、営業妨害的な行為も。

さて、 キャッチのアルバイトに駆り出される多くは大学生。中にはフリーでプロとしてキャッチをする人も少なくない。彼らは居酒屋店員として働いているのではなく、お店をお客さんを紹介することで仲介料を得ている。

彼らが必死にキャッチ行為を繰り返す理由は、完全歩合制だからだ。

仲介会社によってアルバイト料は異なるが、キャッチアルバイトの学生の給料は、自分が連れて行ったお客さんの飲食代で決まる。歩合はお客さんの飲食代の15%程度と言われており、客をたくさん捕まえれば一晩で数万円の収入になる一方、お客さんを仲介できなければ給料はゼロ。必死にキャッチ行為を繰り返す理由はまさにここにある。

■ キャッチのお仕事
1. 「こんばんはっ」「居酒屋どっすか」「お店決まってますか」等と言って、お客さんの足を止める。
2. 「最初のビール半額」「飲み放題1000円」「20%off」「料理一品サービス」など、値段交渉を行う。
3. お客さんが他の店に気変わりしないよう、世間話をしながら店まで案内する。

この居酒屋キャッチ、なぜ減らないのか?違法行為には当たらないのか?

この問題が議会で取り上げられた。(つづく)


minami758 at 07:43|PermalinkComments(3)1.名古屋市議会 

2016年06月17日

議会に衝撃 幻の清水建設天守閣復元案

技術提案・交渉方式(設計交渉・施工タイプ)で技術提案を求めていた名古屋城天守閣木造復元事業の公募型プロポーザルでは、本年3月、優先交渉権者に竹中工務店が選定されている。また、もう1社、技術提案書を提出していた安藤ハザマは次点だった。一方、プロポーザルに参加表明していた清水建設は、天守閣復元が2020年に間に合わないとして技術提案書の提出を辞退していた。

技術提案書の提出を見送った幻の清水建設案の概要が明らかとなり、議会に衝撃を与えている。

■ 清水建設案の概要
・建設費は340億円(505億円)
・石垣の修復後に上部の天守閣を木造復元(天守閣復元の後、石垣修復)
・天守閣は石垣で支持(天守閣はケーソンで支持)
・エレベーターの設置はなし(4人乗りエレベーターを設置)
・天守閣の完成は2024年(天守閣の完成は2020年)
※ (  )内は竹中工務店案

竹中工務店案は天守閣を既存のケーソンまたは新設のケーソンで支持するなど、基礎工事は現代の工法で建設。一方、清水建設案は修復した石垣ので天守閣を支持するなど、400年前の創建当時のまま復元する。

また、 清水案の建設費は竹中案の約3分の2。160億円も安い。ただ、河村市長が目標とした2020年には間に合わない。なお、竹中工務店の建設費505億円は有識者による検証が行われており妥当性が確認されているが、清水建設案の340億円は、2020年に間に合わない技術提案書だったため、名古屋市が受理していない。したがって清水建設案は有識者による検証が行われておらず、妥当性については評価されていない。

清水建設案の存在は以前からささやかれていたが、中身が明らかになったのはここ数日。河村市長が2020年の完成にこだわった結果、160億円も建設費がふくれあがったようにもみえる。

幻の清水建設案が明るみになったことで、2020年の完成にこだわる市長の計画の妥当性に対する疑問が噴出する可能性がある。元来、議会の多は2020年にこだわることなく、史実に忠実な木造復元を求めてきた経緯があるからだ。

今後、議会としても場合によっては清水建設関係者を議会に出席要請するなど、清水建設案の内容を精査しつつ、河村市長が提案している2020年までに天守閣を完成させることを前提とした議案の是非を検証する予定だ。


minami758 at 23:57|PermalinkComments(25)1.名古屋市議会 | 29.観光

2016年06月16日

6月定例会 個人質問を紹介します。

6月定例会における個人質問を紹介する。

■ 6月17日(金)午前10時〜
江上博之(共産)
1.市民の思いに寄り添った名古屋城天守閣のあり方について
(1) 市長提案が否決された2万人アンケート
(2) 耐震対策の認識
(3) 税金投入となった場合の責任
(4) 現天守閣の解体

中田ちづこ(自民)
1.客引き行為等の防止に向けた取り組みについて

うかい春美(民進)
1.名古屋城天守閣木造復元について
2.子どもたちの豊かな心を育むために
 ―名古屋市博物館コレクションの一層の活用を―

田辺雄一(公明)
1.東部医療センターの駐車場整備について
2.名古屋市立大学について
(1) 全学部・研究科を対象とした給付型奨学金の創設
(2) ふるさと納税による名古屋市立大学への応援
3.名古屋城天守閣の整備について

余語さやか(減税)
1.本市の魅力向上について
(1) 名古屋城天守閣木造復元
(2) 名古屋城の全体整備
(3) 名古屋城を中心とした観光ルートの構築

■ 6月17日(金)午後1時〜
青木ともこ(共産)
1.ヘイトスピーチの解消に向けた本市の取り組みについて
 ―民族差別を許さないまち名古屋を―
(1) 表現の自由に対する市長の認識
(2) 被害の実態と「ヘイトスピーチ対策法」成立を踏まえた対策

斉藤たかお(自民)
1.都市伝説―柳橋新駅を核とした民間再開発について
 ―幻の地下鉄駅本格始動へ―
2.アジア競技大会招致における本市の組織体制について

塚本つよし(民進)
1.難病患者のための防災カードの普及について
2.国際都市施策の拡大とグローバル人材の育成について
(1) 広報なごやの多言語化
(2) 学生通訳ボランティアの募集
(3) 名古屋国際センターの認知向上
3.一般会計への貸倒引当金の適正な計上の実施について

中村満(公明)
1.老人クラブの活性化のための提案について
(1) 老人クラブと高齢者サロンの交流
(2) 老人クラブを担う人材の確保
2.市営住宅の応募実態に応じた制度改善について
 ―効率的な管理と財源確保に向けて―

鈴木孝之(減税)
1.熊本地震から学ぶべき避難行動要支援者施策について
(1) 福祉避難所
(2) 障がいのある避難行動要支援者の安否確認

■ 6月20日(月)午前10時〜
西山あさみ(共産)
1.新堀川上流部における悪臭の原因調査及び対策について
2.保育所等待機児童対策について
 ―親の願いに沿った対策を―

服部しんのすけ(自民)
1.健康寿命を延ばす仕組みづくりについて
2.子どもの貧困対策について
(1) 子どもを取り巻く貧困の実態把握
(2) 子ども食堂に対する具体的支援

松本まもる(民進)
1.熊本地震に係る本市の支援及び課題を踏まえた対応について
(1) 被災地への支援体制と物資の配布等に関する仕組み
(2) ボランティア活動者の受け入れ体制と被災者ニーズへの対応

ばばのりこ(公明)
1.東山動植物園の未来に向けて
(1) 伝えよう、東山から平和のメッセージ
(2) 今後の整備と賑わいづくり
2.生命と日々の生活を守る施策の推進について
(1) 市営住宅の整備・改修
(2) 耐震シェルターの導入促進
3.名古屋市立病院条例の一部改正について

佐藤ゆうこ(減税)
1.資源の各戸収集の導入について
(1) 資源ステーションの課題
(2) 保健環境委員の負担軽減

■ 6月20日(月)午後1時〜
さはしあこ(共産)
1.小規模校対策について
2.アジア競技大会の招致について

浅井正仁(自民)
1.本市における活断層の調査について
2.グラタンと焼き魚が出せない名古屋の学校給食について

森ともお(民進)
1.政令指定都市への権限移譲を活かした教育の充実について

近藤和博(公明)
1.熊本地震を受けた本市の対策について
(1) 物資輸送オペレーションにおける備蓄倉庫のバックアップ機能の強化
(2) 子どもたちを中心とした家族の防災意識の啓発連鎖
2.若者の市政への参加促進について
(1) 若者の審議会への登用推進
(2) 審議会に関する指針の改定
3.公教育現場等における政治的中立について

■ 6月21日(火)午前10時〜
睫攸臼(減税)
1.市営住宅の耐震診断結果を踏まえた対応について
2.災害情報の伝達について
3.歴史的・文化的価値のある市役所本庁舎の活用について

岡田ゆき子(共産)
1.熊本地震の教訓から学ぶ地震防災対策について
(1) 市内の活断層等の再調査
(2) 家屋の耐震化を進める柔軟な施策
(3) 災害時要援護者の安全確保
 ア 指定避難所における合理的配慮
 イ 福祉避難所の体制強化
 ウ 災害時要援護者名簿の迅速な活用

浅野有(自民)
1.高齢者が安心して介護を受けられるための支援について
(1) 有料老人ホームの現状
(2) 特別養護老人ホームの今後の整備方針
(3) 介護サービス事業所への指導

うえぞの晋介(民進)
1.危険物施設に対する災害対策について

増田成美(減税)
1.発達障害児の支援について
(1) 早期発見に向けた5歳児健康診査の導入
(2) 発達障害のある幼児児童生徒への支援

■ 6月21日(火)午後1時〜
吉田茂(自民)
1.避難所における災害救助物資の備蓄について

土居よしもと(民進)
1.地球温暖化対策としての市施設の照明LED化について

岩本たかひろ(自民)
1.名古屋城について
(1) 石垣の調査
(2) 天守閣の整備
2.災害に強い名古屋のまちづくりについて
(1) 感震ブレーカーに対する認識(防災危機管理局)
(2) 感震ブレーカー設置補助制度の創設(住宅都市局)

丹羽ひろし(自民)
1.名古屋市総合体育館における体操競技器具の更新と国際大会の誘致について
2.副市長人事について
3.市長特別秘書の活動実績とその成果について

minami758 at 17:06|PermalinkComments(10)1.名古屋市議会 

2016年06月15日

小規模校問題 (1)

「中津川野外学習にいけない。」

昨年、中津川野外学習に参加したくても参加できないという事態が名古屋市立小学校でおきた。中津川野外学習とは、市内小学校5年生児童を対象に、岐阜県中津川市の野外教育センターで、ハイキングやグリーンウォッチングなどの自然体験、飯ごう炊さんやキャンプファイヤーなどの集団活動、地元の方を講師として招いての民芸教室など、各学校の創意を生かした活動を通して、自然を理解させたり、仲間と協調して活動する大切さを体験させたりしながら、自主自律の態度を身につけさせることにより、豊かな人間性をはぐくむことをねらいとしている。子どもたちが最も楽しみにしている行事の一つだ。

市内のある小規模校に通うA子ちゃんは、5年生には女子が一人しかいなかったため、熟慮の結果、中津川野外学習に参加するのをあきらめた。きっと女子一人での参加は心細かったのだろう。その後、A子ちゃんは、この小学校で教育を受けることを断念。他校に転校した。

市内の小学校で児童数が急速に減少し、小規模校がどんどん増加している。もちろん、小規模校には先生から丁寧に教えてもらえるという利点はある。一方、野球部等の部活ができない、運動会などの行事が成り立たない、友人関係が固定化し問題があった時など解決が困難、集団の中での切磋琢磨が少ないなどの問題も抱えている。

本市の小規模校の実態を調べてみた。

■ 名古屋市立小学校 少人数学級(平成27年5月1日時点)
1. 御園小学校5年(中区) 5人
2. 御園小学校3年(中区) 7人
3. 御園小学校1年(中区) 8人
4. 御園小学校2年(中区) 10人
4. 御園小学校6年(中区) 10人
6. 豊臣小学校5年(中村区) 11人
6. 御園小学校4年(中区) 11人
8. 六郷小学校5年(北区) 12人
9. 広見小学校5年(中川区) 13人
9. 柴田小学校4年(南区) 13人
11. 南押切小学校3年(西区) 15人
11. 千早小学校5年(中区) 15人
11. 高坂小学校1年(天白区) 15人

例えば、クラスに児童12人、うち男子6人、女子6人と仮定する。体育の授業でサッカーをする場合、男子6人を2チームに分け3人ずつのチームに。チームはキーパー1人、フォワード2人となる。サッカーが成り立つかどうかはどなたでも判断できるだろう。ドッジボールも野球も困難だ。教科における授業もさまざまな制約を受ける。

児童数が減少する中で、子どもたち自身の健全な成長を考えるとき、近隣の小学校等を統合するなど、小規模校の解消は喫緊の課題だ。しかし、教育委員会は地元の理解が得られないとして、小規模校問題の解決を先送りしているようにも見える。確かに、小学校は地域のコミュニティの拠点として、また災害の避難場所としての位置づけは極めて重要であり、この議論は避けて通れない。しかし、学校を単に箱としてのみとらえるのではなく、将来の日本や名古屋を支える子どもたちの育成のための場としてとらえ、子どもたちに最良の環境を提供するといった視点での対応を早急に進める必要がある。(つづく)

minami758 at 23:00|PermalinkComments(6)14.教育 | 31.名古屋市政