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2011年06月05日

名古屋市保育施策検討会議

6月4日(土)、名古屋市保育施策検討会議が開催され、私も公務の合間に少し、顔をのぞかせていただいた。

本市は現在、1,275人という全国最多の待機児童を抱えており、早期に待機児童の解消を図る必要がある。名古屋市はその手段として、保育事業への株式会社の参入機会を開放し、保育を市場に委ね、量的緩和を進める考えだ。

私が検討会議におじゃましたとき、ちょうど株式会社の参入について、プレゼンテーションをおこなっている真っ最中だった。

株式会社によるプレゼンテーションをまとめる。


■ JPホールディングス 代表取締役 山口洋
・ 現在、104の保育所と7か所の児童館、39の学童クラブを運営している。
・ 営利法人という表現はよくない。
・ 企業の利益は営利ではない。営利は手段であり目的ではないからだ。
・ 社会福祉法人とか株式会社ではなく、大切なのは内容だ。
・ 名古屋市で社会福祉法人を取得したら保育園をやるというような安易な考えの人が保育園をやろうとしているが、実績のある株式会社がやった方がいい。
・ 株式会社は倒産するからダメだというが、社会福祉法人でも倒産する。
・ 経営基盤の弱いNPOはよくて、なぜ株式会社がダメなのか。

JPホールディングス のプレゼンテーションでは、社会福祉法人に対する批判や株式会社の参入が許されていないことに対する批判に終始し、株式会社による保育園運営の有為性がほとんど語られなかったのは残念だった。


■ トットメイト 代表取締役 堺沢玲子
・ 営利法人という表現が気になる。
・ 平成15年に瀬戸市立東保育園の運営の業務委託契約を締結。また、平成17年に刈谷市立おがきえ保育園の指定管理を受託。
・ 現在、保育園3か所、トットランド11か所、病院内託児所25か所、企業内託児所12か所、レジャー施設内託児所4か所を運営している。

ほとんどが、企業紹介で終わったため、やはり企業による保育の有為性が十分語られなかったのは残念だった。

もし、私が保育事業への参入を希望する株式会社なら、

・株式会社であれば、市の委託料が3割削減できます。
・株式会社であれば、日曜、祝日も保育をします。
・株式会社であれば、保育士の研修制度を充実します。
・株式会社の参入を認めていただければ、3年間で待機児童は解消します。
・株式会社であれば、すべての保育所にISOを導入し、園内事故を未然に防ぐとともに、保護者の満足度を高めます。
・株式会社であれば、園と保護者の直接契約となり、行政のスリム化につながります。


ぐらいの覚悟で訴えなければ、心には響かない。理念が見えなければ、所詮営利目的なのではないかと勘ぐってしまう。これは株式会社にとっても不幸なこと。

今後、夏ごろには株式会社の参入について、本市は一定の結論を出す見込みだ。


minami758 at 23:46│Comments(41) 12.医療・福祉・子育て 

この記事へのコメント

1. Posted by shiro-to   2011年06月06日 09:40
批判や,紹介だけではちょっと中身までわかりませんが,ちなみに株式会社が参入すると具体的にどういったことが変わるのでしょうか?
2. Posted by hiroshi_takagi   2011年06月06日 16:34
shiro-toさまへ。それを横井さんに尋ねても無理でしょうね。「保育を市場に委ね…」ですからどのようなやり方になるか、はその会社のやり方になります。勿論市側の条件は付くでしょうが原則はその会社の自由です。
3. Posted by いささか心配   2011年06月06日 17:19
保育事業への株式会社の参入を仮に認めるにしても、事業者の選定は慎重を期していただきたいとおもいます。
・予め公正な選定基準を設けるとともに、選定基準や選定の方法、選定委員会の議論の内容を公開する。
・選定委員会の人選に公平を期す(株式会社の参入に肯定的な人も反対・慎重な人も、利用者も学者・専門家も公立保育園・私立保育園経営者もNPO関係者も入れる)。
・選定に十分な時間を確保し、拙速な結論ありきにならないようにする。選定の結果、現在の公立保育園以上の水準の保育を行うだけの資質を有する事業者の応募がないと判断された場合には認可しない。
・認可後の検証方法や監督責任の所在を認可前に明確にしておく。
くれぐれも大もめしたトワイライトスクール問題の二の舞とならないように願います。

>>名古屋市はその手段として、保育事業への株式会社の参入を開放し、保育を市場に委ね、量的緩和を進める考えだ。

どうも最初から結論ありきのようなニオイがして気がかりです。
4. Posted by しろうとの懸念   2011年06月06日 17:53
公共サービスは一旦民営化してしまったら、何か問題が起きたときに復旧するのは困難です(かつての介護最大手のコムスンがいい例)。企業はだめならさっさと事業撤退をする。待機児童問題の深刻さや、私立保育園には公立にはない良さがあるのはわかりますが、それがなぜ採算を最優先しなければならない株式会社認可に直結するのかがわからない。製造業のように投資コストが莫大な場合は容易には撤退できませんが、保育のように経費の大半が人件費である場合は、事業が採算が合わなければ、株式会社は比較的容易に撤退することが可能です。特にスケールメリットばかりを強調する業者はアブナイ。人件費を抑えるために経験の浅いパート保育士ばかりを基準スレスレの最小限の人数だけ置くなどという業者が認可されることがないよう願います。
5. Posted by 2児の父   2011年06月06日 19:41
論点が良くわかりませんが、突然やめるかもしれないから民間保育は良くないので全て公立とすべき、という議論であれば論点は浮き彫りになりますが、株式会社は良くないがそうでない民間は良い、という説明が成り立つのでしょうか。スーパーがくると地元の八百屋さんや魚屋さんがが苦しくなるから、スーパーの参入は反対という意見とよく似ているような気がします。民間資金の導入は多くの場合、サービスの向上につながるように思います。株式会社でない保育施設も株式会社同様資金繰りが苦しくなればやめざるを得ないのではないのでしょうか。利用者としてみれば良好な教育が受けられるのであれば、株式会社を選ぶか、そうでない民間を選ぶか、公立を選ぶかはそれぞれの家庭の選択となるのだと思います。良くない施設はどのような形態であろうが淘汰されるだけだと思います。
6. Posted by 千種区のイチ母   2011年06月06日 23:04
久しぶりにコメントします。
株式会社はいくら営利が目的ではないと言っても、信用できません。
全ての企業保育園を知っている訳ではありませんが、いろいろな問題が噂になるのは、やはりそれなりの理由があるからと思います。
株主がいる以上、利益が上がらなければ事業撤退や方針変更もあり得るのではないでしょうか。
さらに、株式会社に勤める働く母はとして、株主優先で社員(この場合は保育士)の保障をなるべく抑えようとする企業保育は、保育の質を下げかねないと思います。
そのあたりの運営内容もきちんと確認ができるのでしょうか?
7. Posted by なみへい   2011年06月06日 23:43
選定や監視も重要には違いありませんが、それよりも活動報告に重点を置くことで、懸念されている様な心配事は起こりにくい、起こる前に回避可能と考えます。
報告先は、役所でも利用者でもなく「市民」とし、「市民」からの質問や問い合わせへの対応も活動の一環として、事業計画を組んでもらうのです。

議会、議員、市局、お役所に対して、市民が今まさに求めていること、そのまんまなんですけどね。
8. Posted by モグラ−   2011年06月07日 00:02
5 名古屋市内の私立保育園の保護者会会長をしています。保育園での役員歴は12年。民間保育園連盟保護者会連合会の会長をしたこともあります。
その経験で、いろいろな保育園の話を聞いてきました。
保育園というのは、人が人を育てる。すなわち、人格が人格を形成するというのが特徴であると思います。そして、幼児を育てるというのはとても手間暇(コスト)がかかるものです。
一方、株式会社は営利を目的としないのでは成立しません。というか株主が納得しません。それが株式会社です。だから、株式会社は営利を目的とするのは普通だと考えます。
そういった前提で考えると、株式会社による保育園運営はまともな保育をしようとすると割に合わないことも多いと思います。

また、名古屋市の保育行政も将来の名古屋市、ひいては日本を支える子どもたちを育成しているということに対して理解が足りないと思います。

よく保育園で聞くのが、園児の増減や年齢ごとの人数のばらつきに対応するために、パートで対応するべきだということです。

とんでもありません。
人が人を育てるというのは、園児と触れ合う保育者との信頼関係の上で成り立つものです。
必要な人員を必要なときに調達するという考え方は間違っています。(ある程度の妥協は必要ですが、合理化を進めすぎると、短期間で保育者がコロコロ変わってしまうと、信頼関係の構築は実質不可能です。)

委託元となる名古屋市の考え方が、保育に関して、この程度ですから、営利目的の企業をどうやって正しく指導するのでしょうか。とても疑問に思えてきます。
9. Posted by イチ読者   2011年06月07日 01:13
待機児童は解消しなければならないが、公的な支出は抑えたい、だから株式会社参入解禁で量のみ増やし責任も丸投げするという市当局の底意が透けて見えるので、株式会社参入解禁には賛成できません
重要なのは、仮に株式会社参入を認めたとしても、公的扶助の大幅増抜きに待機児童解消は不可能だということを認識することです。市が株式会社参入解禁と引き換えに保育に対する公的支出を抑制しようとすることを危惧します
10. Posted by ジェニファー   2011年06月07日 02:21
愛知県武道館は今年3月まで愛知県教育・スポーツ振興財団が管理していましたが、4月からは別の管理会社に変わりました。
 剣道については以前から指導して下さった8段7段の有段者は一掃(一部残留)、18年間続いてきた愛知県武道館少年剣道大会は中止になりました。(他の競技も無くなった大会があるかもしれませんがそこのあたりは存じません。)
 唯一愛知県の少年剣士が地区予選もなく参加できる大きな大会だったのに残念でなりません。力のない管理会社になぜ入札させたのか?やっぱり安かろう悪かろう???すべて決まってしまってからなので利用者はどうすることもできないそうです。
 保育園の場合は特に事業者選定は慎重にしていただきたいです。
 
11. Posted by toshiya   2011年06月07日 06:05
待機児童の問題は深刻ですが、仮に待機児童問題を解決しても少子化の流れが止まるわけではなく、数年後には「待機児童」という言葉を懐かしく思う状況になりかねません。

その時には、保育園の数は過剰になり、税金を使って、子どもの取り合い競争をすることになります。

現時点の状況だけでなく将来も見据えた上で(難しいですが)、保育園の数を増やすことがどこまで必要なのか、慎重な議論が必要だと思います。
12. Posted by イチ読者   2011年06月07日 07:09
公立であれ私立であれ、社会福祉法人であれ株式会社であれ、保育園・幼稚園は(まともな経営をする限り)決して儲かる仕事ではありません。経営者でもある横井先生はよくご承知かと思います。無認可保育所さえ不足している(ので待機児童がなかなか減らない)という現状が、保育園がそもそもビジネスとして成り立ちにくい事業であることを証明しています
株式会社が保育園事業に参入して利益をあげるには、結局3つの方法しかありません
1.ひたすらスケールメリットを追求してとにかく園児の数を確保(拠点数をとにかく増やす。保育料をとにかく安くする。保育士の給与や待遇をとにかく低水準に保つ〜保育園の経費の大半は人件費なので、コストダウンは結局、低賃金労働に結び付く)
2.高所得者の親から高い保育料をとり保育サービスを充実
3.小規模で、あくまでも保育の質を追求する
このうち2と3は待機児童の解消には直結しないので結局、行政は1のタイプの業者を選定する可能性が高い。そうすると何か問題が起こった際、沢山の待機児童を受け入れてもらっているんだから・・ということで当局が強く出られない・・ということになりがち
横浜市が待機児童数ワースト1の汚名返上をなし得た理由は結局、思いきった財政支出であるという事実をお忘れなく(減税を看板に掲げる首長がいる自治体には不可能ですが)。株式会社の保育園参入を容認した結果、待機児童問題が劇的な改善をみたり、同じ地域の他の保育園も含め保育の質が向上したという実例を私はきいたことがありません(あるという方はご教示ください)。逆の例、解禁はしたものの儲かる仕事ではないのでごく少ない応募しかなかったという話ならきいたことがありますが
13. Posted by 2児の父   2011年06月07日 07:41
株式会社に慎重あるいは否定的な意見が多いようですね。現実問題、待機児童問題は非常に深刻であり、非常に遠方の保育所まで毎日子供送ったあとに出勤してきたり、結局職場をやめるしかなく、職場にとっても仕事ができる人が環境が整わない為にやめざるを得ないのは日常茶飯事です。病院関係の方たちにお聞きしたところでも女医さんや看護師さんの保育園確保ができないことが医療崩壊の一因と考えている人もいるようです。社会全体で解決法を早急に出さなければいけないときだと思います。株式会社の参入に問題があるとのことですが、横井さんの書かれている会社はいずれも過去の実績があるように思います。問題のある会社もあるのでしょうが、少なくとも過去の実績をみて選別してゆくなど、絶対的な数不足の解消をめざさなければ社会的損失はかなり大きくなると思います。
14. Posted by 千種区のイチ母   2011年06月07日 09:54
確かに待機児童の問題は待ったなしの状況です。
でも、一度企業参入を許してしまえば、あとはなし崩しで、どんな問題が起きても後戻りはできない気がします。これまで公立と民間と力を合わせて頑張ってきたのですから、そんな風に名古屋市の保育はなってほしくありません。

働く父母が求めているのは託児ではなく、プロによる確実な保育です。コスト削減のためパート保育士や若い保育士ばかりの保育園になってしまったら、親は安心して働けません。

少子化でこれから児童数が減少するのではないかという意見もありますが、それ以上に働く親は増えており、保育園が今後も一定数以上必要であることに間違いはないと思います。
というか、今現在定員オーバー(定員の1.5倍)のおしこめ保育ですし、待機児童数は行政が把握している待機している児童の数だけなので、待機すら諦めている隠れ待機児童はまだまだいます。10や20増やしたところで解決する問題ではないのです。
保育園の問題は企業に丸投げするのではなく、もっと行政が真剣に取り組まなければいけないのではないのではないでしょうか?

公立・社会福祉法人の保育園が潤沢にあるうえでの、企業保育園参入でなければ、問題がある園でも淘汰されません。今はとにかくどんな園でも入れるだけでありがたいんですから。
企業参入には、断固反対します。
15. Posted by アンキロ(瑞穂区民男(31))   2011年06月07日 19:27
★立場ごとの(+)メリットor(-)デメリットはあるかと思います。私程度が思いつくのは
 ◆市…(+)コストダウン (-)監督
 ◆会社…(+)儲け・社会への存在意義 (-)経営失敗
 ◆親…(+)公共民間を選べる (-)民間で大丈夫かという不安
 ◆児童…???
★ 児童にとってどうなのか?が最重要かと私は思います。
大人なら民間の社会サービス(職業訓練とか)を選ぶ場合、「倒産したら?」「訴えられるかな?」とか考えられます。
でも、子どもには無理。「先生や友達とあそべない」と泣くしかないですから。
 
16. Posted by イチ読者   2011年06月07日 20:19
千種区のイチ母さんのご指摘通りです
民間企業の参入を促すことにより質の向上が図られるというのは需要過多でない場合に限られるので「待機児童」や「介護難民」にはあてはまりません。株式会社の参入を認めている介護業界で介護保険の不正受給が後を断たないことをみればわかります
株式会社といえども補助金なしで保育士の配置基準を遵守するのは困難なのが現状ですし、介護に参入した株式会社も介護保険をアテにしている訳ですから、要は待機児童や介護難民の問題を解決するには財政支出を増やすしかない、これは自明のことです。名古屋市の今回の姿勢は(減税の財源を捻出するため?)財政支出を抑制したいがため株式会社に待機児童問題を丸投げしたいという狙いが見え見え。待機児童問題を解消するのは結局、予算配分の指針を示す政治家のリーダーシップしかありませんし、最大の障害は減税で目先の人気取りを図り待機児童対策への支出増を渋る誰かさんです
17. Posted by 2児の父   2011年06月07日 23:04
名古屋市直営で0-3歳以下の乳幼児に対する託児で利用者のニーズにあった施設を大幅拡充していただくのであれば問題はありません。公立の最大の問題点は時間延長などが難しく、利用者本位ではなく使うことが難しいことだと思います。無認可保育などに問題があっても需要が高い現実があり、託児が求められていないという認識は現実とはギャップがあるように思います。行政支出か民間支出かが問題ではなく、困っている人が利用しやすいサービスをいかに提供できるかが問題であり、使えない施設の拡充では解決できない問題があります。公立は利益を求め無いかわりに労働者本位である組合の力が強いと聞きます。行政でできるのであればそれらを乗り越えてぜひ早急に整備していただきたいと思います。利用者のニーズにあったサービス提供ができるというてんで見た場合、株式会社のほうがむしろ良い面すらあるのが現状ではないでしょうか。本当に公的でカバーできる問題でしょうか。
18. Posted by JRC   2011年06月08日 00:09
名古屋市が委託、監督をしっかり行い一定の基準を満たして経営がどこであろうと私たちには問題ないと思います。民間経営の最大のメリットはムダを省くコスト意識です。保育園、託児所は需要を少し上回るくらいの供給があったほうが競争意識も芽生えますし、私たちには選択のメリットもありますので良いかと思います。

行政がある程度コミットすべき事柄なので、民間丸投げは問題ありますが、全て公営で行う必然性はないでしょう。
19. Posted by 千種区のイチ母   2011年06月08日 07:19
競争意識なんていらないと思いますよ、現時点では。まったく足りてないので。
保育は儲からないそうです。それでも企業が参入するのはどうしてでしょうね・・・。高い志なのでしょうか?そうは思えなくて申し訳ないのですが、企業が待っているのは、今国が検討している子ども・子育て新システムじゃないのでしょうか?
新システムになれば園との直接契約方式で、行政が責任を取らなくてよくなりますから、名古屋市の監督もどこまで届くかですよね。もしかしたらお金を持っていそうな親だけをチョイスして入園させたりするかもしれません。障碍児やひとり親世帯が入所できなくても、基準は遵守していますと言えば問題はないのではないでしょうか?行政が1園1園入園児の家庭状況までを確認できるとは思えませんもの。
保育は公的にが行うべきと思うのは、そういう理由です。
民間のほうがサービスが良いし、民間がやればいいというのは、市長選の時に市長が保育園について語ったセリフです・・・。市長の言うサービスってどういうものを描いているのか、ちょっと疑問ですが・・・。
20. Posted by 千種区のイチ母   2011年06月08日 07:35
何度もコメントをしてすいません。
選挙権のない、与えられた境遇を受け入れるしかない、もの言えぬ子どもたちの未来を守るのは、今を生きる大人たちしかできないことだと思い、たくさんコメントしてしまいました。
名古屋市が子どもたちにとって、最良の選択をしてくださることを願っています。
21. Posted by イチ読者   2011年06月08日 09:14
千種区のイチ母さんのご指摘の通り、「子ども・子育て新システム」導入後の受益狙いの業者が、株式会社での保育参入を目論んでいるという側面は確実にあるでしょうね。普通にやれば儲からない事業なので
同システムの問題点は、ご指摘の行政の責任が問われにくくなるという点以外にも、
利益の付け替えが可能となり、保育園事業で得た利益を、経営母体の他の事業に振り向けるため、保育の質が犠牲となるおそれがある、
経営の安定化を図るため、親の所得水準が比較的高い地域に集中して進出する可能性が高い、などの懸念があります
株式会社の保育参入は、本当に貧困に苦しみ子どもを預けて働かざるを得ない低所得の母親をターゲットとしているとは到底思えません
22. Posted by 2児の父   2011年06月08日 20:00
公的な保育に大変強い信頼を寄せられている方々がいることは今までの公的保育に尽力された方々のご尽力の賜物だと思います。それはすばらしいことだと思いますが、利用者のニーズの多様化があり、それに十分に対応できない公的施設があることも現実だと思います。今回のことでインターネットを調べてみますと、株式会社の参入に反対する方が多いことはよくわかりましたが、その一方で以下のようなホームページをみつけました。横井先生の書かれているJPホールディングスという会社の記事もありますが、全国社会福祉施設協議会の方が書かれた文章には私は共感を覚えます。本当に株式会社は子供にとって最良の選択の一つではありえない、といえるのでしょうか。

http://kazutakas.tumblr.com/post/395338128
23. Posted by 横井利明   2011年06月08日 21:03
5 1.shiro-toさん、株式会社であれば、委託料(行政コスト)が下がるのではないでしょうか。他にはわかりません。
2.hiroshi_takagiさん、会社にゆだねますが、認可保育園とする以上、一定以上のサービス水準は求めることになると思います。
3.いささか心配さん、行政がこのような検討会を設ける時には、結論ありきのことが多いですね。市民のためにいかにあるべきかを冷静に判断します。
4.しろうとの懸念さん、保育事業はまさにマンパワーによるところが大です。人件費の抑制がどのような結果をもたらすのか、気になります。
5.2児の父さん、設置主体がどうかより、保育内容や経営内容で判断すべきだろうと私は思います。しかし、現時点で、株式会社の参入がどのような影響をもたらすのかは正直判断ができません。
6.千種区のイチ母さん、他の施設であれば運営に問題があれば経営主体を変えればいいのですが、子どもの保育についてはダメなら変えればいいという安易な考え方では取り返しがつかないこともあります。やはり慎重な対応が必要だと思います。
24. Posted by 横井利明   2011年06月08日 21:10
5 7.なみへいさん、すばらしいセンスのご意見だと思います。今問われているのは、市民への説明です。
8.モグラ−さん、保護者会長お疲れ様です。保護者との信頼関係が保育のかなめだというのはその通りだと思います。と同時に保育士は保護者に対して子育て相談に応ずるだけの知見も必要であり、パートで対応できるかどうかは疑問はあります。
9.イチ読者さん、株式会社の参入により保育コストが下がるであろうことは想像できますが、そのことによるデメリットも検証したいと思います。
10.ジェニファーさん、指定管理制度により公有施設の運営管理がコロコロ変わる時代になりました。ましてや保育園は子どもを預かる施設。より慎重な対応が必要だと思います。
11.toshiyaさん、どんどん増やすのはいいのですが、減らす時代も近いうちにやってきます。そこまで考えて待機児童対策をする必要があるというのは、参考になるご意見だと思います。
12.イチ読者さん、私は保育園の経営をしておりますので、直感的に考えれば、お金持ちだけ預かる保育園を作れば、設けることは可能だと思います。それがいいのかどうか。
25. Posted by 横井利明   2011年06月08日 21:20
5 13.2児の父さん、待機児童対策が急務であることはわかります。しかし、どんどん保育園の数を増やし、0歳児、1歳児など必要の低い子どもまで、保育園に入園を誘導することがあってはならないと思います。現在の待機は、3歳未満児ばかりですから。
生活ができないから保育園に預けるというゆがんだ社会や経済状況も問題です。
労働行政と保育行政は表裏一体です。
14.千種区のイチ母さん、私は現時点で企業参入を進めるだけの資料を持ち合わせていません。非営利で保育事業を希望する方が多くいるのですから、それを進めればいいと思います。
15.アンキロさん、それぞれの立場のメリットデメリットを考えることは大切です。ご指摘の通り、一番大切なのは子どもの視点です。
16.イチ読者さん、平成23年度減税を実施していれば、待機児童対策1400人は予算化できませんでした。
17.2児の父さん、公立保育園が必ずしも保護者のニーズに合っているとは私も考えていません。労働組合が強く、また、すべてのことを本庁におうかがい立てる必要があり小回りが利かない仕組みだからです。
18.JRCさん、私もすべて公立保育園である必要はないと思います。
19.千種区のイチ母さん、某株式会社が経営する幼稚園に視察に行ったことがあります。一流ブランドのオリジナル制服、かばん、帽子を身にまとい、子どもたちは保護者の車で登園。保育園では有料で体操教室、英会話教室を実施。そのインパクトが強すぎて...
26. Posted by 横井利明   2011年06月08日 21:29
5 20.千種区のイチ母さん、名古屋市は株式会社の参入を目指しています。そのために「名古屋市保育施策検討会議」も設置されています。私から子ども青少年局長に釘は刺しておきましたが、基本姿勢はぶれていないように感じています。
21.イチ読者さん、保育園ではもうからなくても関連事業でもうけようとすれば儲けることはできます。
・食材会社を作り関連園に一括納入する。
・制服、制帽、絵本の納入業者をつくり一括納入する。
・保育士派遣会社を作り一括派遣する。
22.2児の父さん、株式会社に懸念は持ちつつも、現在の公立保育園や民間保育園にも問題がないわけではありません。そこが悩ましいところです。
27. Posted by ケロちゃん   2011年06月09日 09:08
「いかにして待機児童を解消するか」という喫緊の課題と、「株式会社の保育園参入は是か非か」という問題は分けて考えるべき。
2児の父さんの13.「待機児童問題は非常に深刻」「絶対的な数不足の解消をめざさなければ社会的損失はかなり大きくなる」22.「利用者のニーズの多様化があり、それに十分に対応できない公的施設があることも現実」というご指摘には強く共感します。
しかしながら、これまで株式会社の保育参入を認めた結果、
はたして保育事業者が増えたんでしょうか?過去、最も強く参入規制緩和を訴えてきたベネッセスタイルケアでさえ、認可保育所は10園前後しか経営していないのが現実です。
保育コスト=建物+運営コスト
運営コスト=人件費+日々の保育活動に対するコスト(教材費など)
保育単価(補助金や保育料などの算定根拠)=運営コスト÷児童数
保育コストの原資は、保育料、国の補助金や地方交付税、自治体の持ち出し補助金、社会保険のいずれかしかありません。このことは、経営主体が株式会社だろうが社会福祉法人だろうが公立だろうが同じこと。
名古屋市で保育事業を開始したいという株式会社は、市に要求する前にまず、補助金抜きで質を保った無認可保育所の経営を市内でやってみせ、誰もが納得する実績を示してみればいいだけの話です。無認可保育所への入園さえままならない待機児童が現に山ほどいるのですから。名古屋市で保育事業を開始したいという株式会社がいわんとすることは、要するに、公立や他の私立保育園に回っている補助金をオレにもよこせというだけの話です。
9.でイチ読者さんがご指摘のように「重要なのは、仮に株式会社参入を認めたとしても、公的扶助の大幅増抜きに待機児童解消は不可能だということを認識すること」。介護保険で財政支出引き締め開始後は、株式会社を含めた新規事業者も介護士の新規就労も増えていないことが何よりの証明です。
28. Posted by イチ読者   2011年06月09日 09:33
今朝の中日新聞生活面の記事「ゼロ歳児急増 変わる保育園・下 企業参入」で、
JPホールディングスの山口洋社長は相変らず「企業進出が進まない原因を、」「自治体の参入規制」に専ら求めているようです
「同社は今年、株式市場から13億円を調達し、19園を新たに開園した」そうで、「株主配当がないと資金調達が難し」いと主張していますが、
同記事に紹介されている(株式会社参入に)「懐疑的な保育関係者」の「運営費が全額公費なのに、利益として株主に配当するのは問題」だという指摘は至極まっとうだと私には思えます
29. Posted by イチ読者   2011年06月09日 09:51
西日本新聞2010年07月15日
〜【「保育」どこいく 制度改革を考える 6】市町村に実施義務残せ 「事情のある子」排除の恐れ
●伊藤周平・鹿児島大法科大学院教授に聞く
 政府が6月末にまとめた要綱からは、新保育制度の具体像が少しずつ見えてきたものの、不透明な部分も少なくない。介護保険や障害者自立支援法にも詳しく、近著に「保育制度改革と児童福祉法のゆくえ」がある伊藤周平・鹿児島大学法科大学院教授(社会保障法)に、新制度案について聞いた。
 −要綱をどう見るか。
 現在、市町村は「保育に欠ける子」に保育を実施する義務がある。一番のポイントは、この義務が残るかどうか。新制度は事業者と利用者の直接契約になるというのだから、恐らく残らない。介護保険や障害者自立支援法と同じ、利用者が自己責任でサービスを選ぶ仕組みになる。大転換だ。
30. Posted by イチ読者   2011年06月09日 09:53
(つづき) −実施義務がなくなるとどうなるか。
 現行の制度では事情があって保育料を滞納しても、市町村はその子が保育に欠ける状態にあれば、保育しなければならない。つまり子どもには「保育を受ける権利」が保障されている。事故に対しても、国家賠償法に基づき国や自治体が責任を負っている。
 しかし、利用者と事業者の契約となると、行政の関与には限界がある。滞納があれば退所させられ、事情がある子は入所を敬遠される事態が起きるのではないか。サービス量に応じて利用料を払う「応益負担」になるため、家計が苦しくてサービスを抑制したり、契約自体をしなかったりする親も出てくるだろう。
 実施義務があるゆえに守られてきた「保育を最も必要とする子ども」が排除されかねない。
31. Posted by イチ読者   2011年06月09日 09:53
(つづき) −要綱は市町村にさまざまな「責務」を課し、政府は事情のある子を優先入所させるとも言っているが。
 責務では不十分。利用者と事業者の「契約」である限り、行政が契約を義務付けることはできない。優先受け入れも、実際は保育所が「対応できない」と言えば断れる。重度で手のかかる人たちが受け入れられないなど、同じ問題は介護保険でも障害者自立支援法でも起きている。なぜ前例があるのに同じことをするのか、理解できない。
 −多様な事業者が参入し「競争すれば質は上がる」との意見もある。
 それは介護保険で否定されたのではないか。競争した結果、労働条件は悪化し、悪質な事業者が摘発された。結局、人を相手にする福祉の現場で「質」というのは労働条件だ。人が足りないと目配りが足りなくなるし、事故は増える。質の評価は、離職率など労働環境で計るべきだ。
 −新制度では雇用の創出が期待されている。
 正規労働できちんと食べていける雇用創出なら意味があるが、この制度だと低賃金不安定労働の非正規雇用が増えるのではないか。介護保険のように「雇用があるけど人が集まらない」という状況になりはしないか。結局、サービスの供給量もそれほど増えず、介護保険の二の舞いになることを懸念している。
 −どういう制度が望ましいと考えるか。
 現在の制度自体に問題はなく、サービスや施設が足りないから問題が起きている。認可保育所の整備計画を立て、保育に対して十分な公費を投入すべきだと思う。その場合、増税の議論も合わせて必要になってくる〜
32. Posted by イチ読者   2011年06月09日 11:06
毎日新聞9日朝刊「経済観測」
〜待機児童解消の「秘策」横浜市副市長 山田正人
横浜市の保育所の待機児童数が(中略)前年と比較して約4割減の971人。5年振りに減少傾向に転じ、待機児童数ワースト1の汚名を久しぶりに返上することができた。
林文子市長が待機児童を市政の最重要課題に掲げ、保育所の整備といったハード面の予算を手厚くしたことはもちろん、各区役所に緊急保育対策の専任職員を配置するなどソフト面でも知恵を絞った。
特別の秘策があったわけではない。現場の区役所で担当者が保育所入所申請一件一件に真摯に接し、保護者の真のニーズを探り当てる。すると、保護者によっては、保育所のフルタイムの枠ではなく、一時預かりや地域子育て支援拠点のサービスなど別の対応で満足していただける、という場合もある(中略)トップが本気で号令を掛け、職員や国と呼吸を一つにすれば、課題は解決できる〜
33. Posted by 2児の父   2011年06月09日 21:43
32でイチ読者さんがたぶん是とされる横浜市こそ私は名古屋市がモデルとする都市だと思います。大都市であり多様化するニーズにこたえるため横浜保育室を作り、そこにNPOや株式会社を含めて参入された上で、行政がコーディネートすることが「秘策」だと思います。また、逆にイチ読者さんが記されていない同記事の定員割れ保育園の存在も問題であり、ニーズに会わない保育はいくら供給しても問題の解決にはならないことを示しているのだと思います。市役所の担当の方はさらに横浜市を研究して、横浜市を上回る利用者本位、子供本位の市を目指していただきたいと思います。誰がやるのかが問題ではなく、利用者本位のサービスを提供できるところがやる、という市政こそ健全な姿のように思います。

http://www.city.yokohama.jp/me/kodomo/incubator/yshitsu.html
34. Posted by 2児の父   2011年06月09日 23:06
28でイチ読者さんが書かれている文章も中日新聞を見てみると、「待機児童解消策として企業参入に望みをもつ自治体がある」との記載もあり、またそのあとに割愛されている部分に企業側の反論も記載されています。イチ読者さんの「思い」はよくわかりますが、失礼ながら情報の正確性という面ではやや編集にかたよりがあるように思います。今必要なことは正確な情報に基づいた、市民の判断なのではないでしょうか。
35. Posted by イチ読者   2011年06月10日 05:11
私は記事を引用する際に出典を明示しているので、関心のある方は本文にあたっていただければよいだけのことです。当該記事の全文を常に当欄に載せる訳にはいかない以上、私が感銘を受けた記述を選んでコメントすることが偏向だとは思いません
週刊ダイヤモンドの清水記者は過去、公立保育園や株式会社でない私立保育園を利権にまみれた悪の巣窟であるかのごとき一面的な記事を幾度も垂れ流してきており、名古屋市議会が既得権まみれの悪の巣窟であるかのような記事ばかりを同誌に寄稿してきた相川記者と並んで最も偏向したジャーナリストだと私は思っています
私は株式会社が保育の選択肢を広げるプラス面は認めますし頑なに拒むつもりはありませんが、配当の原資が税金だという点や、先に紹介した鹿児島大の伊藤先生の指摘が間違いとは思えないのでマイナス面の方が大きく現時点では反対。何より不況で保育園を切実に必要とする貧しい母親を株式会社が主対象としているのか疑問です
36. Posted by 2児の父   2011年06月10日 05:47
イチ読者さん、ご意見ありがとうございます。もちろんおっしゃられることはそのとおりで全文引用などできるはずもありませんし、著作権の問題も絡むようにもおもいます。ただ、原著を書かれた方の思いと違うかもしれない引用は、誤解を生む可能性があると思い書かせていただいたまでです。イチ読者さんのいわれるような配当の原資が税金なのは問題なのかもしれませんが、利用者の利便性の視点なくしては解決できない問題だと思っています。また、私は公的保育をまったく否定していません。公的に利用しやすい形を作っていただければそれでよいし、公的には利用者に使いやすい施設運営が困難であるのであれば行政はコーディネートを充実させればよいと思っています。利用者が欲するもの整備し、欲している人との橋渡しを行政が行うことで待機児童の減少に一定の成果を挙げている横浜市を見習うことは重要な施策になると思っています。もちろん低所得者層の方々の利便性や金銭的補助などは公的に充実させる必要があると思っています。
37. Posted by toshiya   2011年06月10日 06:05
facebookの様に「いいね!」ボタンを押したいコメントがいっぱいありますね。

保護者のニーズに合わない現状があるから、保護者のニーズに合ったサービスを提供してもらいたい。だから保育所開設を株式会社に参入させよう。

無理があるように思います。

企業側も社会福祉法人を設立して保育園開設に参入すれば、今でも門戸は開いています。

どうして社会福祉法人を設立せずに、株式会社のままで、株主を第一とした経理の中で、保育所を開設したいと思うのか、理由が分かりません。

社会福祉法人の運営に問題があるなら、そこを法改正するように働きかけるべきでは?

現状は、保育所の増設を求めても社福法人が応えきれていません。そのため、「仕方がないから企業でもなんでも、やってくれるならお願いしてみようか」という流れです。緊急の課題の大きさを思うとやむを得ないのかもしれませんが、積極的に受け入れるべき流れではないように思います。

保護者の多様なニーズも難しい問題です。

「お金さえ払えば、ずっと保育していてくれるんでしょ」そんな意識の方も増えています。

「働かなければいけないから、生まれて半年の子どもでも1日12時間以上、保育所で預かってもらわないと困る」そんな現実もあると思いますが、社会がそれを受け入れていいのかどうか、個人的には疑問です。

子どもの保育主体が、保護者ではなく保育園になってしまうことには、断固反対です。
38. Posted by ケロちゃん   2011年06月12日 09:30
毎日新聞6月7日朝刊
待機児童:「幼稚園に」 受け入れを名古屋市長要請へ−−空きスペース活用
 名古屋市の保育所待機児童数が今年度、全国ワーストとなる見通しとなったため、河村たかし市長は6日の会見で、幼稚園に待機児童の保育受け入れを要請する方針を示した。「夏までには一定の流れをつくっていく」としている。
 河村市長は「幼稚園にぜひ協力していただきたい。これが(待機児童解消に)一番早い」などと述べ、空きスペースのある園に協力を求める考えを示した。
 市保育企画室によると4月1日現在、市内の待機児童は1275人に上り、前年度に比べ倍増。うち3歳未満が1050人で8割以上を占めている。同室は3歳未満の待機児童解消に向け、市内の私立幼稚園約160園の空きスペースの活用を検討しており、受け入れ枠や体制について調整を進める。
39. Posted by 2児の父   2011年06月12日 21:20
幼稚園の一部開放は自宅近隣での託児ができずに待機せざるを得なかった方たちには朗報だと思います。このような工夫は大変すばらしいとおもいますし、ぜひ実効性があることを願っています。37でtoshiyaさんが書かれたご意見のうち、保育主体が親から保育施設に移ることに反対とのご意見はほとんどの人の共通認識だと思います。待機児童問題に困っている人たちのうち、保育主体でいたくないから保育施設を拡充して欲しいという人はほとんどいないと思います。現状ではあと一時間早く預かってくれたらとか、早朝の3時間だけ預かってくれたら、というような方がほとんどで、ニーズにあった施設があれば働くことができるのに、という人たちが大部分だと思います。もちろん制度設計をするときには性悪説にたって作ることが重要な点だとは思いますが、今回の場合はその点に留意した運用を目指せばよいように思います。その上で、ニーズの多様性を認めることを否定されてしまえばこの問題を解決することはできないのではないかと思います。すでにある制度の見直し程度で解決できる問題ではないからここまで社会問題として取り上げられているのだと思います。NPOでも有限会社でも幼稚園でもどこが出資主体であろうと構いませんが、ニーズにあったサービスの供給がなければこの問題は解決できず、この問題の解決無しには少子化をはじめとする多くの社会問題に多大な影響を及ぼすところまで日本はきてしまっていると思います。横浜でも待機児童は減少傾向にあるようですがまだかなりの数の待機者がいる一方、それを上回る数の空き保育施設がある現状では、利用者ニーズにこたえるサービス提供以外に問題の解決は無いと思います。
40. Posted by 横井利明   2011年06月12日 21:35
5 27.ケロちゃんさん、おそらく行政担当者は、コストをかけず待機児童対策をしたいということではないかと思います。したがって、待機児童対策と株式会社の参入が同じ次元で語られているのだと思います。
28〜36.イチ読者さん、2児の父さん、活発な議論、とても参考になりました。横浜市の例は、区職員の意識改革にもとづく子育て相談をおこなうことにより、その家庭や子どもの実態に合ったサービスが提供でき、ひいては待機児童の解消につながったという好例だと思います。極めていいご指摘でした。名古屋市も一律サービスを提供しており、過度な行政支援もあるかもしれません。より効率的なものに改めるきっかけになればと思います。
37.toshiyaさん、「子どもの保育主体が、保護者ではなく保育園になってしまうこと」は考えさせられるものがあります。残業したら延長保育、休日出勤は休日保育、病気になったら病児保育、親が体調を崩したら一時入所...親は一体何なんだろうと思います。親こそ子どものそばにいてあげられる社会をつくりたいと思います。
38.ケロちゃん、幼稚園で乳児を受け入れるには、調乳室、沐浴、給食などのほか、法体系の再整備を進める必要があります。
41. Posted by monko   2011年09月11日 21:09
遅いレスで気付かれないかもしれませんが。
刈谷市で公設民営保育園(定員120名)に預けています。会社はトットメイト。
開所して3年目ですが、先生方が次々と辞めて行きます。開所当事と現在では、総入れ替えと言っていいほどの変わり様です。
会社側と現場の先生の間で、保育の内容について意見が全く合わないそうです。会社側のやり方について行けない先生方が、次々と辞めて行かれます。
また、社長は自分の意にそぐわない社員はすぐに解雇するそうです。先日も、クラス担任を辞めさせました。この年度の途中に、親にも子どもにも挨拶もさせず、です。
この会社は保育事業をまったくのビジネスとして捉え、子どもの健全な育成や、保育士の人材育成には関心がなく、辞めればまた安い賃金で雇えば良いと考えているとしか思えません。
ただ先生が辞めていくだけではなく、前述のような悪い話も聞こえてきて、保護者としては園と信頼関係を築くことが難しいです。

企業の参入は、行政側にとってメリットは多いかもしれません。しかし、子どもは次世代を担う大切な人材です。自分の子どもがその企業の園に入所するんだと、真剣に考えていただきたいです。
刈谷市は、完全に失敗したのだと思います。残念ですが。

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