2012年08月13日

ポートアイランド (2)

257haの巨大な人工島、ポートアイランド。でっかい可能性を秘めた「夢の島」だが、東日本大震災をきっかけに、様相は一変した。

名古屋港は、庄内川などから大量の土砂が流入する。したがって、航路を維持する必要から、永久にしゅんせつをしなければならない宿命にある。

浚渫土砂の仮置きイメージしかし、名古屋港には、ポートアイランド以外にしゅんせつ土砂処分場がないため、築堤の上に、さらに仮築堤、仮仮築堤、仮仮仮築堤を設けて、どんどん土砂を積み上げざるをえなかった。現在では、第1PI(西)ブロックの埋め立て高は海面高16.7mに達しており、当初計画5.3mの埋め立てに比べると11.4mも積み増ししていることになる。詳しくは、左上図「しゅんせつ土砂の仮置きイメージ」をご覧いただきたい。

ここで問題は、ポートアイランドと西航路の距離が最短で100mしかない点だ。海底から見ればポートアイランドの高さは、16.7m+6.5m=23.2mとなる。仮に、ポートアイランドが液状化を起こし、堤防や仮築堤が崩落した場合、23.2mの高さの土砂が崩落し、航路に致命的な影響を与えるのではないかと懸念する学者も少なくない。

東日本大震災後、国は、ポートアイランドの護岸や仮築堤が崩落することを想定し、航路に与える影響について調査を開始した。いわゆる「耐震性照査」。調査の結果は今しばらく時間を要するが、結果次第では、南海トラフに起因する大地震が名古屋港に甚大な影響を与えることになる可能性があると考える。

いずれにしても、新たなしゅんせつ土砂の処分場を整備しない限り、「危険」な状況は解消されない。


minami758 at 00:05│Comments(3)

この記事へのコメント

1. Posted by ノンポリ   2012年08月13日 01:16
 低利用貯木場の埋め立てや、バルク港指定に伴う北浜埠頭地区の埋め立てには
浚渫土は活用できるのでしょうか?また、必要とされる埋立資材量はどれほどと見込まれているのでしょうか?多少なりとも使えるならばいいのですが。
 しかし、地震による被害の恐れについてははじめて知るとともに、確かに
恐ろしいなと思います。2本しかない主要航路が片方使えなくなるというのは、
名古屋港にとって極めて重大な事態であり、避けるために全力を尽くさねば
なりません。それにしても、セントレアの需要が順調に伸長して、第二滑走路が
必要となっていれば、その埋立に大量に使えたのになぁ。残念です。

 と、ちょっと調べていたらこのような資料を見つけましたので以下に。

名古屋港で発生する浚渫土砂の新たな処分場計画
http://www.pa.cbr.mlit.go.jp/NAGOYA/pro_PI/index.html

 なるほど、多少埋め立てたところで足りる排出量ではないようですね。
沖合展開も難しく、南5区穸期も困難となれば、確かにセントレア沖くらいが
妥当でしょうかね。それにしても、パブコメまでやってたんですね。自分も
PIに関してはそれなりに注意を払っていたつもりでしたが知りませんでした。
ちゃんとしっかり調べておかないと駄目ですね。それにしても、『想定外の
変形が生じている』などの文言も見えますし、喫緊の課題なんですね。
2. Posted by 大吾   2012年08月13日 05:56
ポートアイランドについてはまったく無知でした。南海トラフや直下型活断層地震が発生すれば、旅順港閉鎖作戦の福井丸の如く名古屋港を使い物にならなくする可能性があるのでしょうか?
天正地震では長島城が使い物にならなくなってます。津波も恐いですが、沿岸の巨大人工造成物は液状化被害が危惧されます。
3. Posted by アンキロ(瑞穂区民男(30代))   2012年08月14日 16:45
★しゅんせつ土砂の使い道があれば…
◆土砂が下線から海へ運ばれるのは、自然の摂理。ってことは、本当に永久に土砂を採り続けるわけですか。
◆しゅんせつ土砂を、永久とまでは行かなくても、数十年にわたり利用できる方法があればと思います。塩分を含むから使いづらそう。アイランドに積み上げるしかないのか?

 ●オマケですが、ポートアイランド (1)の記事で>>7.ノンポリさん(08月13日)が指摘されている湾の水深(将来深くなる)も図に描いたらどうでしょう。

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