平成の新堀川浄化実験 (1)稲永スポーツセンターは全館停電だったが...

2014年05月31日

平成の新堀川浄化実験 (2)

新堀川を浄化する!!

DSC05613新堀川の水質環境の改善をめざし、「高濃度酸素溶解装置プラント」が完成した。高濃度酸素溶解装置は、従来の曝気方式に変わるまったく新しい発想の酸素溶解装置だ。もともと水の中にある62パーセントの隙間を高濃度酸素に置換することで、従来の曝気方式と比較して50〜100倍の溶解能力を発揮する。

自然環境化で水中の溶存酸素量が最も多い時は水温0℃で14.16ppmとされているが、高濃度酸素溶解装置によって、常温でこれをはるかに上回る20〜40ppmの高濃度溶解状態を作り出すことが可能だ。

DSC05614■ 新堀川において高濃度酸素溶解状態を作り出すことによる期待される効果
新堀川では、水温が高くなる夏季、水底部の溶存酸素が不足して悪環境になり、悪臭が発生。「高濃度酸素溶解装置プラント」により、高濃度の溶存酸素が水底部の酸素濃度を高め、微生物の活性を促進して水底部に堆積した汚泥を分解除去し、水質浄化を促進する。

■ 高濃度酸素溶解装置の稼働により(5月29日午前9時30分)
新堀川からくみ上げた水の溶存酸素量は0.11ppmだったが、「高濃度酸素溶解装置プラント」によって、溶存酸素量は18.9ppm〜19.1ppmまで上昇した。

この水質改善実験はプラント設置前に地元の明治学区連絡協議会(南区)や地元町内会にも説明が行われており、地元の期待も少なくない。今後、半年程度、プラントによる水質浄化実験をおこない、その効果の検証についても、エステムや大同大学などの第三者機関や地元の方々によって進められる予定だ。

minami758 at 00:01│Comments(3) 31.名古屋市政 | 11.環境

この記事へのコメント

1. Posted by とある南区民   2014年05月31日 00:31
お写真の場所からプラントの設置場所は内田橋近くだと思いますが、新堀川を浄化するのであれば、更に上流にその装置を置くべきではないか?と思うのですが…
それとも実験を行い、その効果の検証のためにプラントをその場に設置をし、結果が良ければ他にも…ということでしょうか?

専門家でないので「新しい発想の酸素溶解」に関して詳しいことはわかりませんが、良い結果が出ることを期待しております。

ただ、ひとつ感じたことは、結局水質改善は微生物が行うということ。人が原因で水質が悪化したものの、浄化を行うのは微生物です。
この世は、他とうまく共存しなければやっていけないのでしょう。自分のことしか考えていない存在は、悪い結果を生み出してうまくいかないのでしょうね。
2. Posted by アンキロ   2014年05月31日 10:59
ttp://kantechs.com/tec_oxygenwater_ex.html
装置の仕組みをHPでみるとすごい結果だとわかります。
★今後は?
◆ランニングコスト・台風による破損・騒音などのデメリットと比べるのでしょう。
今後は、装置周辺の住民アンケートでコストに見合うかどうか、住民意見を知る必要ありますね。
3. Posted by みなみん   2014年05月31日 23:17
数年前、納屋橋付近に設置したエアレーション設備と同様のものでしょうか・・・
エアレーションはBODの低下に顕著な効果を現しますし、酸素濃度が高いほどその効果も高くなるのは理解出来ます。

ただ、納屋橋の設備もそうでしたが、特定のポイントに高価な高性能設備を設けるか、流域の各所に安価な一般的設備(ソーラーパネル電源による汎用エアポンプ等)を設けるかで、どちらが費用対効果の面で勝るのかを検証して頂きたいですね。

堀川・新堀川のように流れが緩慢な河川では、底層に貧酸素状態のヘドロ混じりの水が滞留していることが多く、一ヵ所から高い酸素濃度の処理水を再放流しても数十メートル以上離れた下流の底層には届かなかったという事例もあります。

もちろん、自治体として大学や企業に実地試験の機会を提供することも大切ですが、どうか結果の評価には設備周辺のデータだけではなく、離れた下流域のものについても検証して頂きたいと存じます。

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