熱中放課後 第44回【よこい散歩】横井さんと名古屋の街を歩いてみた【後編】鳥栖公園(仮称)づくり検討会

2022年11月23日

死傷事故につながる自転車の違反

自転車は道路交通法では軽車両と同じ扱いであるため、道路交通法違反をした場合には罰金や罰則・科料などの責任が問われることがある。運転免許の必要もなく、誰もが気軽に乗れる乗り物だが、道路上での責任は自動車と同様だ。

また、自転車はひとたび事故を起こすと、重大な事態を引き起こす可能性がある。自転車乗車中の違反別死傷者数を見ると、自転車乗車中の違反が死傷事故につながることがわかる。

■ 自転車乗車中の違反別死傷者数(令和3年:名古屋市)
安全不確認 856人
動静不注視 365人
一次不停止 110人
信号無視  31人
その他違反 195人
違反なし  808人
合 計  2,365人

また、死傷者数(人口1万人当たり)が多いのは中区。一方、名東区の方は自転車乗車中の死傷者は市内でもダントツに少ない。

■ 自転車乗用中の交通事故死傷者数(令和3年:人口1万人当たり)
1. 中区 19.84人
2. 中村区 13.68人
3. 東区 12.10人
4. 港区 11.48人
5. 中川区 11.19人
6. 熱田区 10.34人
7. 南区 10.25人
8. 西区 10.04人
9. 昭和区 9.96人
10. 天白区 9.74人
11. 千種区 9.53人
12. 北区 9.18人
13. 瑞穂区 8.62人
14. 守山区 8.58人
15. 緑区 8.23人
16. 名東区 5.63人

さて、自転車乗車中の事故によって相手方を死傷させた場合は、刑事上の責任と民事上の責任の2つが発生することがある。
〇 刑法上の責任
自転車運転者が交通ルールを破るなどして必要な注意を怠り、相手を死傷させた場合は、自転車運転者に重大な過失があったとして「重過失致死傷罪(刑法211条)」が成立することがある。この際の罰則は5年以下の懲役か禁錮、または100万円以下の罰金。特に歩道上の事故は、自転車運転者に全面的な過失が認められてしまう場合が多い。

〇 民事上の責任
自転車運転者が相手方を死傷させた場合、被害者に対し不法行為に基づく損害賠償責任を負う(民法709条)。自転車運転者が未成年であったとしても損害賠償責任は免れることができない。また、加害者が12歳未満であった場合は、親などの監督義務者が加害児童の代わりに賠償責任を負うことになる(同714条)。

なお、名古屋市では自転車損害賠償保険等への加入は平成29年10月1日から義務化されている。私は条例施行にしたがい、自転車保険「家族型」に加入している。

■ 名古屋市自転車の安全で適正な利用の促進に関する条例
第14条 自転車を利用するに当たって、自転車損害賠償保険等に加入しなければならない。


minami758 at 00:05│Comments(5) 31.名古屋市政 

この記事へのコメント

1. Posted by いち高齢者   2022年11月23日 06:13
 高齢のドライバーが逆走したり事故を起こしたり、運転免許証の返納をいかに促すかといったニュースはよく報じられますが、たしかにそれも問題ですが、自転車の暴走運転に起因する重大事故への注意を喚起する報道はあまりにも少なすぎると感じるのは私だけでしょうか。個人的には、高齢ドライバーの危なっかしい運転にひやりとした経験より、無謀な自転車の運転に恐怖を感じたことのほうが多いです。
2. Posted by 加藤   2022年11月23日 10:44
若年世代のスマホながら走行や、中高年世代の右側逆走が目立ちますね。
スマホについては啓発が盛んになりましたが右側逆走については目立つ啓発が無いように感じます。
「自転車は左側を走りましょう」のポスター等をもっと街中で見かけても良いような気がします。
3. Posted by 車道は危険では?   2022年11月23日 14:56
自転車の走行は車道であるとの呼びかけ後に事故は減ったのでしょうか?車との接触などはむしろ増えている気がするのですが。
4. Posted by 脳梗塞を患った市民   2022年11月23日 17:40
スマホながら走行は本当に怖い。自転車こいでいる時くらいスマホやめろ!と強い怒りを覚えます。スマホを奪い取って地面に叩きつけてやりたい衝動に駆られますよ。
5. Posted by 早めの改正を   2022年11月23日 21:08
「自転車は車道」と聞いたとき、(これはあぶないな)と直感的に思った。それまでも車を運転していて、車道を走る自転車にはヒヤリとさせられた経験があるからだ。車を運転する人は自転車にも乗るが、自転車に乗る人が必ずしも車を運転するとは限らない。従って、自動車サイドの視点が欠けているのだ。具体的には、車道を走る自転車は、駐停車している車を避ける時など、後方確認せずに右側に膨らむことがしばしばあり、後方確認しないからこそ、自動車側はドキッとさせられるのだ。これを個人的な感想に終わらせず、事故が増える前に、自転車は歩道側に歩車分離とした方がよいと思うのだが。

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