山岳移動の香り

 奥多摩・奥武蔵の低山を中心にCB・特小の山岳移動を行っております。渓流釣りも沢登りも・・・山で遊ぶことが大好きです。時々ブログタイトルに関係ない話題も書いてます。

冬山消化試合になる前に行かなくちゃ!冬季鉄板『赤岳爆風無線!』

 今年の冬季遠征は群馬県の山しか行っておらず、ひたすらワカン・スノーシュー遊びに興じていたらシーズン末期になってしまった。まだ八ヶ岳界隈にも行ってないし前回の鹿俣山の「深雪+雪庇or凍結急登+藪漕ぎ」さすがに懲りたので、もっとスッキリしたコースを歩きに行きましょう。
 以前は冬季定番としていた八ヶ岳の赤岳〜横岳〜硫黄岳と秀峰三山を周回するのは身体経年劣化によりしんどくなってきたので去年からは赤岳だけになってしまったが、今年もやっぱり同じ定点観測でいいことにして安全安心で楽しいだけの一日を目指すことにします。

CT:赤岳山荘P7:23→9:11行者小屋9:46→11:36赤岳12:37→行者小屋13:25
  →13:39中山尾根展望台14:24→赤岳鉱泉14:37→15:23赤岳山荘P
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(赤岳山荘駐車場〜分岐〜冬道)
 2時起床作戦行動開始。中央道で諏訪南IC〜美濃戸口〜美濃戸林道で赤岳山荘駐車場を目指します。林道は4WD+スタッドレス+チェーンが必須ですが、雪のないところは陥没と轍が酷く最低地上高が十分ある車じゃないとダメな気がします。
 駐車場には10台もない・・・平日だからね。おっお隣さんもRushか・・・後期型ですね。おじさんのと交換してほしいな。でもなんで前輪にチェーンなんだろ?2駆でもFRだからチェーンは後輪のはずなんですが、まあいいことにします。

 チェーンアイゼン+トレッキングポールの標準装備でテキトーに出発し、定点観測の北沢・南沢分岐から侵入します。冬道で出ると太陽が眩しく暖かくなり寒がりのおじさんとしては助かります。
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(行者小屋)
 行者小屋にはテントがいくつかあり、週末は天気がよかったので居残り組もいるんでしょうね。本日も快晴で阿弥陀岳〜中岳〜赤岳〜横岳〜硫黄岳とぐるりと見ています。
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(行者小屋〜文三郎尾根〜定点観測地点)
 ではアイゼン+ピッケルへトランスフォームし文三郎尾根へ取り付きますが、下部の森林限界下から意味不明な急登で嫌なんですが、ここの太陽に向かって一直線に登るところは「うわっ急だ!」って感じが好きですね。マムート階段も概ね鎖が出てますし、トレースバッチリなんで考えるようなところはなくひたすら定点観測会を催します。
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(分岐〜赤岳直下岩場)
 分岐からの中岳・阿弥陀岳へのトレースもありますね。いつか行ってみたい気もしますが、中岳通過は無雪期でも狭い!と感じるし鞍部はたまに雪崩るんで、やっぱおじさんには無理かなと思います。
 赤岳直下も鎖は出てますしアイゼンが蹴り込めるようにトレースがあるんで、丁寧に歩けば問題ないですね。
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(南峰〜眺望〜頂上山荘)
 あっ!山頂に着いた。おもむろに「ここがいつになっても記録更新しないおじさんの冬季最高到達点になります」実況解説します。誰かいれば写真撮って!撮って!とお願いしたいところですが、誰もいないし今さら地鶏するほどでもないので運用地となる北峰へ渡ります。
 わずかなリッジですが、昔強風とガスでここが渡れず引き返したことがありましたね。今日は落ちるようなことはないでしょうが落ちたら戒名がもらえるかも知れません↓。
 北峰でもこれまで何度見たかわからない景色をこれでもか!というほど撮影会を執り行なっていたら、バッテリーが干上がってしまいましたよ。

 ここの電波ありは知ってますので、SNSロビー活動を展開しフリラ参戦しましたが、あまりの強風でDCRショートのみで失礼しました。毎回思いますが冬季赤岳登頂より冬季赤岳運用の方がよっぽど大変ですよ。
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(尾根歩き〜地蔵尾根下山〜行者小屋)
 寒くなってきたのでおもむろに限界LOVERSと発し(←無線では発しません)撤収・引き上げです。赤岳展望荘の先から地蔵尾根を下り、テキトーに尻セード瞬間マッハに加速し行者小屋まで下りてきました。
 それにしても、この「あ〜あ、終わっちゃったな〜」という喪失感・脱力感のようなものは何なんですかね?多分、次の冬季赤岳は1年後でそれまではあの絶景ともさようならという侘しさか寂しさからなんでしょうね。
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(中山尾根展望台〜眺望〜ハロ〜赤岳鉱泉)
 時間もあるので中山尾根展望台へ立ち寄ってみましょう。ここはたまに寄りますが、阿弥陀岳〜硫黄岳までが壁のようにぐるっと見渡せなかなか圧巻ですし、文三郎尾根や地蔵尾根の激急登に悶絶している登山者を見れます。
 こんなところ誰もいないだろと思っていたら、フラッグシップと思しき超高級一眼レフカメラを持ったプロ風の二人組がいらっしゃりハロが出ていると教えてくれました。天気は下り坂なんですよね。

 さてレジャーシート^^を広げダラダラして飯食ったら気が済んだので、赤岳鉱泉でアイス見学をして帰ります。
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(スマホ)
いくつか・・・
 八ヶ岳は南北に長く南端北端では積雪量も状態もだいぶ異なるが、赤岳は標高があるので上部はまだ雪もまだ十分残っており、アイゼンが岩を噛むこともなくこの時季でも比較的安定して歩けた感じだった。特異事項もなく無難に行ってきたという感触で、時間的余裕もあり作戦どおり楽しいだけで終わった。
 歩くには問題なくても山頂無線遊びには厳しい風はちょっと残念。まあ冬はいつもですが、標高3,000m近い山と考えると仕方ないですね。

3/11(月)の移動運用結果
運用地:長野県茅野市 八ヶ岳連峰 赤岳(2,899m)
 12:00 DCR11ch グンマTK509 群馬県前橋市固定 59/59
 12:03 DCR12ch ヤマナシMA123 山梨県南アルプス市固定 59+/59+
 12:04 DCR12ch ナガノYM78 長野県飯田市固定 52/55
 12:05 DCR12ch トチギJA230/1 栃木県宇都宮市 52/52
 12:07 DCR12ch フジミノAM24 埼玉県ふじみ野市固定 53/53
 12:09 DCR12ch ヨコハマGT999 神奈川県横浜市瀬谷区固定 52/52
 12:11 DCR12ch トチギWC460/1 栃木県宇都宮市 53/53
 12:13 DCR12ch ナガノYA358 長野県松本市固定 53/56
 12:16 DCR12ch サイタマ1318/1 埼玉県行田市 58/M5
 12:18 DCR12ch チバ4126/1 千葉県君津市 52/M5
 12:20 DCR12ch トチギNC330 栃木県宇都宮市? 52/M5
 12;24 DCR12ch グンマSU360/1 群馬県前橋市 54/M5
 12:26 DCR12ch サイタマCC110/1 群馬県藤岡市 51/--

冬季限定!積雪時ルートで目指せヤブ山!

 今冬は高い山へは全然行っておらずそろそろ赤岳くらいは行くかなと思っていたが、天気は西から下り坂で風も出てくる予報・・・。行けないことはなさそうだがまあいいやで先送り、いくつか候補の山はあるが今回は冬季積雪期限定のヤブ山で以前から気にかけていた獅子ヶ鼻山を狙ってみることにします。
 昨年も「冬季限定絶景眺望の山・東谷山〜日白山周回」へ行ってみたが、凄まじいまでのド迫力超絶眺望で印象に残っておりいわゆる限定ものには期待してしまいますし、距離・標高差も大したことないので今日は楽勝だと思っていた。←全然違った↓

CT:駐車場8:20→リフトトップ9:18→9:45鹿俣山10:02→引き返し点11:56
  →13:10鹿俣山14:04→15:48駐車場
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(駐車場〜車道〜ゲレンデ〜リフトトップから鹿俣山へ)
 3時半起床作戦行動開始。起点となるたんばらスキーパークはホームからは最も近いエリアなので、そんなに早起きしなくても大丈夫でしょう。
 道中の鹿俣山へはリストで直下まで上がれるのですが経費節減のため、ゲレンデ脇を歩いて上がりますね。途中から鹿俣山へ分岐し直登できるはずですが、取り付きがわからず結局リフトトップまで上がりかなりの大回りを強いられました。
 ここから鹿俣山まではすぐなのでトレースはあるだろうと思っていましたが、たまに数日前のスノーシューの跡のようなものがあるだけで沈みまくり、いきなり膝までのラッセルとなり体力を使わせられました。おいおいマジかよ・・・。
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(鹿俣山山頂〜魔改造ワカン)
 どうにか鹿俣山山頂まで這い上がり少しスペースがあるのでようやく魔改造ワカンを装着できました。ネットに上がっていたレポによると先週は獅子ヶ鼻山まで皆アイゼンで歩いていたので、おじさんも同じ計画でしたが早くも変更。こんなに雪が深いのではとてもアイゼンでは歩けま千円と発してしまいました↓。
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(尾根道〜雪庇亀裂〜ヤブ凍結急登)
 多少雪が深かろうが魔改造ワカンの浮力をもってすれば問題ないだろうと思いましたが、以降延々一歩ごとに膝下までの沈み込みには驚きました。これスノーシューのレベルの積雪深ですよ。
 雪庇も伸びていてあまり谷側には寄れないので、たまらずヤブ側へ侵入するとツルツル急斜面のヤブ漕ぎを強いられ、ワカンでは滑って何度も滑りまくり・・・狭くて障害物多数で足さばきも悪く全然進まない・・・こりゃたまらんとまた尾根に出てくるときわどい雪庇が待ち構えていました。

 あっ!右足がすっぽ抜けて落ちました。表面は見えなかった雪庇の亀裂に右足が落ちワカンが引っかかって足が抜けませんよ。左足で踏ん張って強引に這い出しましたが雪庇ごと谷底へ落ちなくてよかったですよ。いやはや焦りました。
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(無名峰からの眺望)1,685m
 途中の無名峰1,685Pからの眺望は素晴らしく獅子ヶ鼻山もすぐ近くに見えますが、徐々にメンタルも弱くなってきたような・・・。とりあえず気持ちが切れるまでは行きます。
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(進路前方〜切れ落ち〜ヤブ)
 前方に谷側が切れ落ちているところが見えます。あそこの突破はどうするのか・・・?接近するとやっぱりヤブ側から巻くしかなく、またまた侵入しますが急斜面がガチガチに凍結しており何度も滑りまくり。ヤブの中なんで下まで落ちることはないですが激しくメンタルを削られます。アイゼンなら蹴り込んで何でもないところですが、ワカンでは手に負えません。ダメか・・・。直線距離ではあと200mくらいですがアップダウンが続きまだまだ時間もかかりそう。おもむろに限界LOVERSですと発し敗退決定です。
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(振り返りつつ戻り〜鹿俣山山頂眺望)
 先ほど這い上がってきた道を引き返して鹿俣山まで戻ってきました。ここまで来れば安心です。おじさんが一人飯食っており、この深雪にはびっくりしていました。

 中途半端な時間ですが一応デジコミとDCRに少々参戦し、お久しぶりとなる3局にご挨拶と存在証明だけできました。まあ今日のところは深追いせずこれでいいでしょう。
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(下山路)
 天気も高曇りになり風も出てきたので早々に下山しますが、山頂で会ったおじさんから夏道もブナの巨木があってなかなかいいよ!と教えてもらったので行ってみましょう。
 もはやどこがコースなのかさっぱりわかりませんが、時々ピンテがあるので大体は合っているのでしょう。広々として自然林豊かで雰囲気はいいですが、こちらも歩く人はほとんどいないのでしょう標高を下げてもまだワカンがないと歩けない積雪で、結局駐車場下の車道に出るまでワカンは外せなかった。

いくつか・・・
 午後には西から天気が下り坂ということもあって、候補の山のうち最も東寄りで距離・標高差が少ない楽勝コースを選んだつもりだったが全然違った↓。「ふかふか深雪+雪庇 or 凍結急登+藪漕ぎ」もはやなす術なく撃沈敗退となってしまった。
 また雪庇とヤブのきわどいルートファイを強いられ装備も難しい選択だったと思う。積雪でワカンかスノーシューじゃないと歩けないが、雪庇や崖でヤブ側へ追い詰められると今度はツルツル凍結で前爪のあるアイゼンじゃないと滑りまくりで手に負えない。先週のレコからの積雪増加・状況変化の想定があまかった。
 冬季限定という魅力的な誘い文句に乗ったが、反省点の多い山行になってしまったし距離・標高差では考えられないほど体力を使った。とくにワカン装着の凍結斜面ヤブ漕ぎにはホトホト参ったので、いつかまた行く機会があったらアイゼンで行けるタイミングにしなければと思うが、多分もう行かない気がする。

2/29(木)の移動運用結果
運用地:群馬県沼田市 鹿俣山(1,637m)
 13:36 DCR16ch サイタマSC210 埼玉県川口市固定 55/55
 13:40 DCR16ch フナバシSS230 千葉県船橋市固定 53/52
 13:43 DCR16ch グンマ1328 群馬県前橋市固定 54/55

祝!山岳RC100回開催!山岳無線都市伝説の終幕を見届けよ!

 トウキョウSS44局(いわゆるSSさん)の山岳RCが第100回目を迎え、第1回と同じ『雲取山』で開催されるとの内通情報を得た。雲取山は12月1月と出向いているのでもういいかな感はあるものの、山岳無線集団『クモトラー一派』の構成員の私としては、ここはどうあってもご挨拶に伺うことにします。同一派のトウキョウTK285局も参戦されると思われ楽しい一日になりそうです。

 CT:駐車場7:13→ブナ坂9:25→10:41雲取山山頂12:38→ブナ坂13:29→14:40駐車場
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(小袖駐車場〜定点観測地点)
 3時半起床作戦行動開始。ルーティンとしている奥多摩湖の大麦代園地駐車場でストレッチ後、馴染みの小袖駐車場へ来ました。駐車車両は10台くらいか・・・お二方の車両も現認しおじさんもテキトーに出発します。
 猟犬のようにハァハァと猛追したいところですが、疲れてもアレなんで巡航速度順守で参ります。それにしても雪がありませんね〜眠くなってきて意味不明に『雪がありま千円』と発してしまい、一人寒くなってしまいました。
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(マムシ岩〜巻き道〜ブナ坂)
 定点観測業務をこなしつつ、テキトーに歩いて行くと七ツ石小屋分岐下段あたりから雪が出てきました。前回は雪も大してないのに重い冬靴で意味なかったので、今回は3シーズン靴でソールは岩場用のVibram Mulazの組み合わせ。滑らないように重心線と垂直抗力を両足前後左右の中心から極力外さないように意識してみますね。
 ブナ坂で七ツ石山から下ってきたお兄さんを見かけましたが、何と!なな何と!半ズボンですよ。サポートタイツを履いているとはいえ寒くないのかな?
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(ブナ坂〜ヘリポート〜小雲取山直下)
 毎回で失礼しますが、ブナ坂から西の雲取山へ向かうとダンシングツリーがあり、東の七ツ石山へ向かうとダンシングしてないツリーがあります(←どこにでもある)が、こちらは誰も見向きもしないですね(←あたり前)。
 闇テン適地とされるヘリポートから雲取山を見ても、ガスガスで山頂は拝めず上部はガスワンダーが展開されているようです↓。
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(ビクトリーロード〜山頂避難小屋)
 とくに目新しいものもなく(←そりゃそうだろ)小雲取山へ這い上がり、ビクトリーロードから山頂避難小屋へ来ました。気温は4℃とこの時季にしては寒くはないですが、ちょっと風がありますね。とりあえず山頂へ向かうと、目の前に仁王立ちRC運用をされているSSさんがいました。この後着した時の『おっ!いたいた!やってる!やってる!』感は楽しいですね。
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(雲取山山頂〜定点観測地点〜RC開催中)
 山頂標一回りしてご挨拶に伺うとRC開催中、特小で凄まじいパイルを受けています。おじさんはサポートするでもなく、隣のテキトーな岩に腰掛けてTKさんとくっちゃべりながら飯ですよ。腹ヘリですよ。
 それにしても、特小RC終了後はリグをRPT設定にして、すぐにデジコミRC開催とは忙しいしタフガイのSSさんじゃないとできないですね。おじさんはのんびりダラダラするのが趣味なんでとても無理っす。

 デジコミRCは凄いですね。ショートコールアナウンスのロングスタンバイでも、誰も何も聞こえませんよ。そりゃ無線家の多い1エリアのど真ん中、奥多摩四天王最高峰・東京都最高峰ですから見え飛び万歳なんですが、ロングスタンバイ1回で1局コピーできるかどうか・・・これは効率悪くてたまりません。凄まじい無音ドックパイルですよ。
 これはまずいです・・・特小よりデジコミの方がチェックイン局は多いだろうし、この効率の悪さではいつになったら終わるのか・・・寒くなってきたし、とっくに山頂には誰もいないし、おじさんはそろそろ逃げなくては帰らなくてはなりません。見つからないようにそそくさと荷物を詰め込んだら、突然またの再会を約束し一目散で退散といたします。さようなら・・・。
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(避難小屋前〜下山)
いくつか・・・
 どういう経緯で始められたのか忘れてしまった(←失礼な)が、第100回山岳RC開催おめでとうございます。山運用だけでなく日時場所を決めてRCを行うのはホント大変なのに、それを100回開催とは偉業ですね。時間的にもかなり負担になることですから、これからは開催ペースも考えていくのでしょうか?今後も存分のご活躍を期待しておりますね。
 山岳RC第100回記念開催だというのに、見届けるどころか毎度の遅刻・早退で隣で飯食って帰ってきただけで失礼いたしました。

2/18(日)の移動運用結果
運用地:東京都西多摩郡奥多摩町 雲取山(2,017m)
 10:56 特小L6 トウキョウSS44/1 東京都西多摩郡奥多摩町 雲取山 M5/M5
 12:01 特小L12-34 フクシマFD55/7 福島県田村市 移ヶ岳 M5/M5
 12:04 LCR17ch トウキョウSS44/1 東京都西多摩郡奥多摩町 雲取山 59+/M5 6m

穴党の一択!雪山入門コースで全路スノーシュー企画!

 前回の高手山〜剣ヶ峰山のスノーシュー歩きが面白かったので、再びコースを選んでふかふか雪道歩きを狙います。三連休初日とあって人気どころはトレースばっちりなので穴場を狙わなくてはなりません。
 去年のベスト山行ともいうべき「東谷山・日白山」に行った時に、候補で調べた「三国山」はどうでしょう。平日でも人はそれなりに入っているだし、情報だと雪もそれなりあるようなのでお手軽にスノーシューで徘徊するにはいいでしょう。

CT:三国峠駐車場7:42→三国山9:39→ワラジカケマツノ頭10:02
  →1,597mピーク10:47→11:54三国山13:11→14:34三国峠駐車場
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(登山口〜尾根まで)
 2時半起床作戦行動開始。関越道のSAは激混みで入口待ちから激しく時間をとられたが、連休初日なので仕方ないですね。水上ICから国道17号で苗場スキー場へ向かい、途中の三国峠駐車場が起点です。駐車場車両の2台はすでに出発されているようで、おじさんもテキトーに出発します。
 駐車場からすぐの擁壁の隙間から侵入し、まずは九十九折で支尾根から主尾根を目指します。先行者のトレースがあるのでルート明瞭で考えるようなところはありません。すぐにスノーシューを装着し存分に雪道歩きを堪能しましょう。
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(尾根道)
 尾根まで這い上がってきました。なるほど・・・!レコで上がっていた景色が展開されていました←あたり前だろ。雪も十分ありワカンかスノーシューがないと陥没しまくりで進めないでしょうね。ここらが一番楽しいところなんでのんびり行きます。
 山頂標は埋まっておりスルーしてしまいあれあれ?残念・・・と引き返してきました。天気もよく標高のわりに眺望がよくいい山ですね。ここだけだと勿体ない(←貧乏性)し、時間もあるので先へ行ってみましょう。
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(ワラジカケマツノ頭〜1,597mピークへ)
 一旦下って「ワラジカケマツノ頭」なるピークへ這い上がってきました。かなり下ってしまいましたので戻りのおかわりを考えると気が重くなりましたよ。前方遥か遠くには、雪を被って真っ白な谷川連峰主脈「平標山〜仙ノ倉山」がよく見え、あちらも感動的に素晴らしかったので、是非また行きたいですね。
 トレース+スノーシューでも失速してきてスピードが全然出ませんし、結構アップダウンがあり帰りも大変そうです。平標山手前の大源太山まで行きたかったのですが、戻りの時間を考えるとちょっと無理そうで1,597mのピーク気が済んだので引き返します。
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(三国山・大源太山を望む〜苗場ビル群〜引き返し)
 1,597mピークは三国山〜大源太山のちょうど半分で十分納得できたので、何度も振り返りつつ三国山へ戻ります。
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(ピークへおかわり〜三国山山頂部)
 ワラジカケマツノ頭への登り返しを這い上がって一人焼肉を楽しんでいる方にご挨拶。今日は最高ですね!と嬉しそうにしていました。風もなく日差し十分で、シートを広げノンビリと焼肉を食べるのはそりゃ最高ですよね。

 三国山へ戻ってきました。あれ?さっきより山頂標が出ていますので誰かが掘り返したんでしょうね。地元のいかにも山慣れしている方と話しましたが、朝方駐車場で隣の方で今日は「夏場はヤブ山で冬季にしか登れないピークの三角点をとってきた」とのことでした。また「ここから山はいっぱい見えるけど名が知れているのは稲包山くらいで、あとは物好きしか行かない」そうです。近くに谷川連峰の有名どころがいっぱいあるから、あとは三角点ハンターのマニア向けの山域なんでしょうね。

 ボケーとだらだらしたのでフリラ参戦しましょう。
 おっ!サイタマMK2局は前回の剣ヶ峰山に続き同じ熊谷固定からですね。前回はS9+でしたが今日はS7までと最強ではありませんね。位置関係もあるのでしょうが、ここでは無線運用的には標高が足りませんでした。ありがとうございました。
 あっ!トウキョウJB430局は1stQSOかも知れません。瑞穂町商業施設屋上ということで伺うとやはりあそこでした。屋上は広いし抜群の眺望なのでそこらの低山より飛ぶ気がします。またよろしくお願いいたします。
 もう少しお稼ぎしたいのでひたすらCQ砲を出し続けましたが驚くほど全然ダメ・・・。1エリア向けの運用にはもう少し手前か標高がないとダメですね。勿論0エリア側は谷川連峰主脈が延々と横たわっているので話になりません。まあ山を見る山なんで四方八方向けの無線の山ではないですね。

 山頂にはずっと誰もいないし、雲も広がってきたのでテキトーに切り上げて帰りましょう。
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(下山の橋を遠望〜夏道で下山〜登山口)
 山頂からは下山口の三国トンネルの橋が見えてますが、そんなに遠い感じはしませんね。テキトーに下ってきましたが、御阪三社神社の先で夏道にトレースを発見。ちょっと登り返しになりますが車道歩きよりはいいかなと朝方通過した道標から侵入口まで戻ってきました。車の通過を待ってパシャリで本日終了です。
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(スマホ)
 ケータイは安物で大した機種じゃないですが、コンデジよりよっぽど見たままに撮れる・・・。

いくつか・・・
 スノーシューを使うためにコースを選んで行ってみたが、思ったとおりのコースで納得でした。ただ三国山以降は想定以上にアップダウンが続き「これ・・・戻ってくるのは大変だな」とテキトーに引き返したので「楽しいだけで終わってしまった感」があるが、それもまたよしだろう。
 今はネットで山のレコや情報が溢れていて人気どころに人が集中し、すぐにトレースというより完全な道ができてしまうので、スノーシューを効果十分に使うには穴場探しをしなければなりません。危険が少なく雪があって、トレース少なめで必要な情報が集められる山は少ない。そういう意味では三国山はヤブ山でもないし傾斜も緩く歩きやすく悪くないので、またいつか大源太山までは行ってみたいと思う。
 今冬は高い山へ行ってないのでまだピッケル使ってないですね。モフモフの雪道歩きや悶絶ラッセルも今の時季しかできないので楽しいが、雪が減っちゃう前に高山にも参戦しなければならないので忙しいです。あ〜CM放棄し山へ逃走したいです。

2/10(土)の移動運用結果
運用地:群馬県利根郡みなかみ町 三国山(1,636m)
 12:41 LCR17ch サイタマMK2 埼玉県熊谷市固定 57/M5 94km
 12:15 LCR17ch トウキョウJB430/1 東京都西多摩郡瑞穂町 53/53 122km

シーズンベスト級の好条件!本日ニューアイテムの山岳公試を執り行う!

 前回の雲取山山行は「雪少ない+ガスガス」でまったく冴えなかったが、ようやくシーズンベスト級の好条件が回ってきた。これは一人じゃもったいないぜ!とフレンドさんにお声がけするも、都合合わずの残念賞で一人でお出かけです。そりゃ突然「明日、山行かない?」って誘われたって無理ですよね。

 候補の山はいくつかあるが、それはご一緒する時へ後回しにして今回はご縁あってマツモトTK304局から譲り受けたスノーシューの山岳公試存分に執り行うことにします。
 試験会場は去年の「魔改造ワカン」の真価を問うた高手新道からの武尊山でいいでしょう。昨年は2/1だったからちょうど1年ぶりに同じ山・同じコースとなり、足回りのみの変更となりました。

CT:川場スキー場P7:55→高手山8:59→西峰11:19→剣ヶ峰山12:24
  →12:30運用地13:49→高手山15:14→15:45川場スキー場P
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(駐車場〜キャンプ場跡地)
 2時15分起床作戦行動開始。去年と同じだが途中のSAで眠くてギブですと発し仮眠していたら、やっぱり寝過ごしました。最近朝が弱くてダメ人間ですね。
 川場スキー場第4駐車場に車はありませんが、直近のレポは上がっていたので取り付きには明瞭なトレースがありました。すぐに後続車1台到着、BCの方のようでリフトトップまでと言っていました。ここを起点にするのは3回目ですが人に会ったのは初めてでお互いびっくりしています。
 まずはツボ足で行けるところまで行こうと思いましたが、キャンプ場跡地ですぐにズボズボになってきたのでスノーシュー装着で公試開始です。
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(高手山〜雪庇脇〜沈み込み具合)
 なるほど・・・これは沈まないぞ!高手山までは十分なトレースがありましたがこの先は消滅し、あとはひたすら自力開拓しかありません。お〜お〜俄然面白くなってきたぜ!殺ってやるぜ!←ココ漢字が不適当
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(樹林帯〜ゲレンデ脇)
 以降はひたすらスキー場のゲレンデ脇の樹林帯を黙々と登り続けます。ポールを雪に差した時の感触からツボ足だとどのくらい沈み込むかは何となくわかるので、雪の深そうなところへ突っ込んでみたり、急斜面を這い上がってみたりと遊んでみましたが、やはり圧倒的に沈み込みは少なく、魔改造ワカンよりワンランク上という感じです。
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(西峰まで)
 若干アップダウンがあったり狭いところの潜り抜けもありますが、スノーシューでも問題になるところはありません。上部では西峰へ上がるため一旦ゲレンデから離れると、まだまだ深雪も残っており十分な悶絶も楽しめます。
 西峰まで上がると眺望も開け、南の赤城山・西の谷川連峰・この先の剣ヶ峰山と武尊山となかなかですよ。直下にはリフトトップがありますが、崖なのでさらに進んで回り込まないと下りられません。
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(剣ヶ峰山へ)
 去年とは積雪深が全然違うし。スノーシューの威力もあってか疲労感が全然違います。出遅れたので武尊山までは無理ですが剣ヶ峰山までは行きましょう。一旦下降しアイゼンへチェンジです。これでモスク・ハン博士にマグネット・コーティングされたガンダムのように、レスポンス性能が向上し機動性と歩行快適性がマシマシになりました。リフト利用の登山者により踏み固められた超絶歩きやすい道で剣ヶ峰山へ向かいます。
 標高も上がってきたので、急に雪が増えスノーモンスター(俗称:スノモン)の出来損ないみたいなものも現れました。風も強かったのかエビの尻尾のそこかしこにあり、これぞ雪山って感じがしてきました。
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(剣ヶ峰山山頂〜眺望)
 アイゼンを効かせ切り立ったエッジを這い上がると、これまた狭い剣ヶ峰山山頂です。誰もいませんでしたが、ここのすれ違いは注意が必要で落ちたらどうなるのかはわかりませんね。
 ぐるりと眺望を楽しんだら速攻で一段下に移動し、出遅れお昼無線に参戦です。
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(運用地眺望〜下山路)
 ぐるりと眺望を楽しんだら速攻で一段下に移動し、出遅れお昼無線に参戦です。
 おっ!サイタマMK2局は熊谷固定からですね。ホームからの平地間だと繋がらないですが、長野や北関東エリアからの山岳移動ではいつも激強ですね。ありがとうございました。
 あっ!サイタマHN209局からお声がけ頂きました。ご多忙でかなりお久しぶりのQSOと思いますが、公私にご活躍のことと存じます。またよろしくお願いいたします。
 おっ!トウキョウVS999局は1stQSOだと思います。3桁事案ありがとうございます。今後ともよろしくお願いいたします。
 おおっ!常連のトウキョウTK285局にあってはPOTA運用が落ち着いたようで、タイミングよくQSOできたようです。冬山シーズンは短いですから、好天確約日にどこかご一緒したいですね。

 ロケは悪くないはずですが、どうもノイズが出ていてSが振っています。間違いなくもう1局呼んで頂いた方がいましたが取り逃がしてしまいました。ああっ!申し訳ありません。
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(下山路)
 風は比較的穏やかで日差しもあるので暖かく着込めばうたた寝できそうですが、帰りも長いのでそろそろ引き上げます。西峰への登り返しは勘弁なので、ゲレンデの脇を反則バイパスしてから高手新道へ戻りましょう。
 朝方の自分のトレースを踏んで下ったが、雪も緩んできたのか登りはスノーシューの威力だったのか下山はズボリまくりですよ。今さら足回りの装備を変更するのもめんどくさいので、強引に足を引っこ抜き下ってしまいましょう。
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(スマホ)

いくつか・・・
 これまでもスノーシューに興味はあったが、その形状からも雪原の突破にはよいが山ではどうなんだろう?と思っていたが、意外とも思えるほど快適だった。ヒールリフターを使えば常に踵が上がった状態になり傾斜にも馴染み、靴の踵がデッキから外れつま先の爪が雪に食い込むのでそこそこの傾斜でも登れる。何より圧倒的に沈み込みが少ないので、一歩一歩蓄積されるダメージが全然違う。今回、雪はそれほど多くなかったがそれでもツボ足では登りきることは絶対できなかったと思う。
 反面苦手とするのは下り坂。ヒールリフターで踵が上がっていると、さらに前かがみになり相当踏み込まないと爪とピンが雪面に食い込まない。よくスノーシューでおっかなびっくり下っている人を見かけるが、なるほどこれは注意しないとと思った。
 あとワカンより大きく重いので「使わないかも知れないが一応持って行くか・・・」的なものではないですね。持って行くからには絶対に使わなければならない代物です。
 全体的には思っていた以上に高評価です。スノーシューが要らない踏み固められた登山道をわざわざ歩く気はしないが、あえて使うためにスノーシュー前提でコースを選んで楽しむというのは、間違いなくありです。そのくらい面白く是非また使ってみたいです。なるほどこれハマります。
 高手新道は傾斜が緩く人も少なくトレースなく雪も十分。あえてワカンやスノーシューを使ってみるには最高です。ただゲレンデ脇の区間が長く延々と冬ソングを聴かされるのはちょっとたまりません↓。さすがに「ロマンスの神様」「ゲレンデがとけるほど恋したい」は、今はかけないみたいですね。←古っ!いつだよ!

1/30(火)の移動運用結果
運用地:群馬県利根郡川場村 剣ヶ峰山(2,020m)
 12:50 LCR17ch サイタマMK2 埼玉県熊谷市固定 59+/M5 84km
 12:54 LCR17ch サイタマHN209/1 埼玉県鴻巣市 57/M5 
 13:19 LCR17ch トウキョウVS999 千葉県四街道市 52/52 156km
 13:25 LCR17ch トウキョウTK285/1 東京都多摩市 桜ヶ丘公園 57/56 131km

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