なごり雪は腐れ雪だった件

 前回大雪で雲取山へ転進となり先送り案件になっていた夜叉神峠から南アルプス薬師岳へ行ってみることにします。薬師岳は地蔵岳・観音岳と合わせ鳳凰三山と呼ばれ、最高峰観音岳は日本百名山にもなっている。南アルプスにしては珍しく砂礫の山で、以前行った時ここ気に入った!感がある。あれは2014年の夏、青木鉱泉からの周回だから2年半も前なのか・・・。今回は残雪期であり踏み抜き陥没は必至、はたして山頂まで届くのであろうか?

 CT:夜叉神峠登山口6:55→夜叉神峠7:42→杖立峠9:05→火事場跡10:03→苺平10:50
   →11:32南御室小屋11:42→12:30引き返し点13:09→南御室小屋13:28→苺平14:16
   →火事場跡14:51→15:32杖立峠15:42→夜叉神峠16:30→16:55夜叉神峠登山口

 2時起床作戦行動開始、中央道甲府昭和ICから北岳への起点となる芦安温泉街を抜け、夜叉神峠登山口まで来ました。ここは北岳へ行く途中バスで通過しただけで、直接来たのは初めてです。
 夜叉神とはなんとも意味深的な響き、どこかで聞いたことあるなと記憶を辿ると、昔「スケバン刑事掘‐女忍法帖伝奇」に夜叉女というのが悪役で出ていたような気がした。そういえば英語教師だったかの萩原流行の般若は存在感があったよな〜とか、スケバンシリーズでは浅香唯の麻宮サキが一番だったよな〜とひたすらどうでもいいことが脳裏をめぐります。真面目に行きましょう。
s-01 夜叉神峠登山口s-02 夜叉神峠駐車場s-03 登山道下部
(夜叉神峠登山口〜駐車場〜登山道下部)
 シーズンオフの駐車場はガラ空きで、夏場の喧騒が嘘のように閑散としています。超巨大ザック(酒ばっかりとのこと)のおじさん(私はオッサン)2人が出発されて行きました。我が方も出発します。
s-04 夜叉神峠手前s-05 夜叉神峠小屋s-06 白峰三山眺望
(夜叉神峠〜白峰三山)
 峠下から雪が出てきましたが、アイゼンまではいらんです。峠では先ほどの超巨大ザックのおじさん方にご挨拶し先行させてもらいます。ここは残雪の白峰三山を見渡せ素晴らしくいい感じです。あっ右から北岳・間ノ岳・農鳥岳と標高3,000m超えの稜線が続きます。スゲー!
s-07 杖立峠へs-08 杖立峠s-09 火事場跡へ
(杖立峠)
 次は杖立峠へ向かいます。ここは谷側が凍結していて歩きにくい。あとで必要なくなるのはわかっているので、粘りましたが危なっかしいので諦めてアイゼン装着。峠の先は雪も増えてくるのでもうアイゼンはいらんです><。たまに踏み抜きますが、落ちても膝くらいなので引っこ抜けます。
s-10 火事場跡へs-11 火事場跡s-12 眺望
(火事場跡へ)
 周囲が明るくなると火事場跡は近い。ここまで中途半端なトレースが入り交じっていたが、ここは風が当たるので明瞭になり、前日以前の消えかかった下りトレース1本と今日の登りトレース1本で間違いない。先行者がいるのはルートを考えなくてよいので助かります。ここからも白峰三山が拝めました。
s-13 苺平へs-14 踏み抜きs-15 苺平
(火事場跡〜苺平)
 ここの開けた登りで先行者を確認、巨大ザックがもぞもぞと動いているのでテント装備でしょう。接近すると何と山ガールで今日は薬師岳小屋までとのこと、トレースの礼を言って先行させてもらいましたが、この凍結+踏み抜きの時期にソロであのザックを背負ってテント泊とは・・・恐れ入りました。
 トレースも薄くなって、時々踏み抜いての這い出しでまったくスピードが上がりませぬ・・・。根性なしの私は早くも心が折れそうです><。脳内時間計算でもうとても薬師岳までは行けないことを確信しテンションガタ落ちです。
s-16 南御室小屋s-17 薬師岳か?s-18 撤退
(南御室小屋〜敗退地点)
 ようやく南御室小屋まで来ました。誰もいませんが小屋番さんが除雪してくれていたようで、トイレは利用できるようになっていました。気力減退に腹も減ったので燃料補給とします。
 せめてどこか開けた場所で運用したいので進みますが、以降完全にトレースなく赤テープを追いルートを考えながら這い上がりますが、すぐ先の急登に激しく悶絶し完全に集中力が切れた感がある。だめた。
s-19 戻り道s-20 南御室小屋s-21 甲府盆地
(戻り道)
 テキトーな岩の上で今日はおしまい宣言(やめた〜!)とし無念の昼食です。木々に遮られているので、すぐそこの甲府DRですらケロっているようですがどうにかKXさんにご挨拶。今日はどこのピークも踏めずいいとこなしの敗退です。
 では一発狙いで87Rを引っ張り出しますが、超〜静か。いわゆる荒川静香ですCB業界用語で、一応一人でボケかツッコミを入れておきます。ダメですなボウズ確定です。帰路も長いので帰りますか。
 自分のトレースを忠実に踏んで戻ると、南御室小屋の手前で先ほどの山ガールにお会いしました。「薬師まで行けました〜?」「スイマセン、すぐそこで敗退です「面目ね〜」。
 南御室小屋から登り返したところに、甲府盆地を望めるところがあったので、運用するならこちらの方がよかったな。
s-22 ひたすら戻りs-23 陥没s-24 火事場跡
(踏み抜き陥没三昧)
 ここから踏み抜き悶絶地獄が始まる。気温が上がって雪が緩んで踏み抜き三昧、三歩に一歩は膝上・股下まで落ちるのでやってられないです。
s-25 ワカン装着s-26 見納め
(ワカン装着〜見納め)
 日没までには下山したいのでワカン装着、これで踏み抜きはずいぶん軽減されて助かった。やれやれ帰りましょう。

いくつか・・・
 夜叉神峠からの鳳凰山は冬季でも日帰りレコが上がっているので、薬師岳だけなら「何とかなるかな」と思っていたが「何ともならなかった」。完全に見込みがあまかった。
 脚力不足は否めないが、凍結&踏み抜き突破に思ったより時間を要し、眺望なしの樹林帯歩きに体力以前に心が折れ集中力を欠いた。このメンタルの弱さ何とかならんものか^^。