機能性医学について

   機能性医学と言う言葉は現在の医学、医療ではあまり聞き慣れない言葉です。

これまでの医療は、患者さんの訴えに対しそれに直接対応する、医学的観点から診察、

検査を進め、主として関係する臓器の機能的、器質的病態、疾病を把握しそれに対する

対症療法(治療薬、物理療法、内科的治療、外科手術など)が主体でした。従って臓器別の

専門医療が医学の進歩と伴に発展し、夫々の専門医が数多く養成され、従来不治の病と

言われた疾病も完治する事も多く、人々に多大な貢献をもたらしました。

   他方、この様な疾患別、臓器別アプローチでは、改善の見られない患者さんも多く

見られ、どの科を受診したらよいのか困っている患者さんも数多くいます。
 
糖尿病、高血圧を筆頭とする慢性的な生活習慣病は、日常生活にその根本的な原因が

ある事が多く、その病態を把握し即座に治療薬に頼るのではなく、その原因を突き止め

それを取り除く事から始める事が大切です。人間の体は多くの身体的、精神神経的その他

の機能が複雑に絡み合って営まれており、其のためにも最初に現在の神経(中枢、末梢、

自律神経)、呼吸循環器、代謝、消化器、泌尿生殖器、免疫、ホルモン系などの状態を

的確に把握する事が重要です。それを基に、日常の仕事その他の生活習慣の改善、

食生活の見直しによる栄養バランスの改善から始め、この様な観点から専門的治療を

進める医学、医療を、機能性医学と言います。

  当院のE.I.S(生体電流インピーダンス測定)検査は、上記の病態を客観的かつ簡単に

測定する事が可能です。関心のある方は、一度お試し下さい。

本態性振戦について

  主に両側の手指が規則的に震える事を振戦と呼びます。特にはっきりとした原因がない
ものを本態性振戦と言います。人口の数%に発症すると言われており、高齢者に多く見かけ
られます。
  軽症で、日常生活に支障をきたさない場合は、原則治療の必要はありません。症状が顕著
な場合は、ベーター遮断薬、抗けいれん薬、抗不安薬のいずれから選択して投与されます。
  振戦を認める有名な病気にパーキンソン病があります。これは中脳の黒質、線状体の
ドーパミンの欠乏による、神経細胞の変性脱落が病因で、無動、筋固縮などを伴い、本態性振戦
との鑑別は比較的容易です。

膝関節前十字靭帯損傷について

  バスケットボール、走り高跳びなどで飛び上がった後着地した時、その他膝関節に前方引き出し力が
 加わった時などに生じ易い外傷です。受傷時、激痛とともに断裂音を自覚する事も多くみられます。
 診察にて、膝関節を軽度屈局し脛骨近位部を前方に引く(前方引き出しテスト)と、脛骨が前方に引き出さ
れる所見が認められ本疾病が強く疑われますが、激痛のため十分な所見をすぐにはとれない事も多くあり
ます。X線像は多くの場合異常所見はなく、MRI画像にて靭帯損傷、断裂所見の有無を確認します。合わ
せて関節軟骨(半月版)損傷などの有無も確認します。
  治療法は、損傷の程度によります。比較的軽症でスポーツ活動などを望まない中高年者は、装具装着
筋力増強運動などの保存的治療が行われます。他方高度断裂、スポーツ活動を行う若年者は、専門医
による靭帯再建手術と、その後の専門的リハビリテーションが行われます。
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