下垂手について

下垂手(drop hand)とは、手関節と、指のMP関節(指の付け根の関節)の伸展ができず、手が
下垂した状態を言います。橈骨神経の上腕部での障害(高位麻痺)で生じます。原因は
無理な姿勢(腕が圧迫された状態)で寝込んだり、腕枕を長時間していたり、上腕部の深い
切創、上腕や肘の骨折に合併したりして生じますが、原因がはっきりしない場合もあります。
多くは自然回復が期待でき、装具で手関節をやや背屈した状態に固定、保持します。回復が思わしくない
場合は、整形外科専門医を受診し、X-P検査、MRI検査、筋電図検査、神経伝導検査を施行し、神経の手術が考慮される事もあります。

毛巣洞について

 毛巣洞(pilonidal sinus) とは、仙骨下部の正中線、肛門より3.5~5.0cmほど後方に寄った
付近に見られる嚢胞ないし瘻孔で、化膿により発赤、腫脹、疼痛、排膿等を認めます。
主に摩擦などの外的要因により、臀部の毛髪が皮下に押し込まれて嚢胞が形成され、感染に
より瘻孔が生ずると一般的に言われています。20歳代の青年男性に多い疾患です。痔瘻、せつ、
膿皮症等との鑑別が重要となります。従って、安易に腫瘤切除術を行うのではなく、外科
専門医による診断と再発しないような根治術が為される必要があります。

ハチ刺されについて

  夏場は山に出かけるが多く、また日常的に山で仕事をしている人も多くいます。そのため
スズメバチなどのハチに刺される人が多く発生します。ハチに刺されると体内にハチ毒に対する
抗体ができ、2度目に刺されると強いアレルギー反応を起こし、アナフィラキシーショック症状
を引き起こす事が多く認められます。ですからハチに2度目に刺された人は特に要注意と言われて
います。元々アレルギー体質の人は、1度目のハチ刺されでも要注意です。アナフィラキシー
ショックでは呼吸困難、冷感、口渇、しびれ、血圧低下、嘔吐、蕁麻疹等の症状を認めます。
この様なな場合は、速やかに救急病院を受診し、適切な処置を受けることが極めて重要です。
山奥で仕事をしている人などは、すぐに医療機関を受診する事が困難な場合も多く、血圧低下等に
対し、アドレナリン自己注射薬(エピペン)を常に持参して仕事をする事が推奨されています。また
前もってアレルギー体質の有無、ハチ抗体の有無を調べる血液検査(非特異的IgE抗体、ハチ
シングルアレルゲン等)を受けて置く事も重要です。

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