熱中症及び関連性疾患について

  今年は例年より早く、高温多湿の猛暑日が続いており、熱中症警報が連日のように
出され、それが一般の人々にも浸透し、室温調整や水分補給などの対策が十分に取られて
いるため、頭痛、めまい、嘔吐、全身倦怠等、典型的な熱中症で来院する患者さんは、
想定りも少ないのが現状です。しかしながら注意深く話を聞いたり、細かく診察すると、
やはり軽度~中等度の熱中症と判断される症例はかなり見受けられます。
  他方、熱中症とは一見関係ないと思われるような、日常生活ないし仕事上での
身体の打撲、捻挫、熱傷、小外傷などの外科、整形外科的疾患で来院する患者さんは、
普段より多く見受けられます。これは、蒸し暑さのため注意力、集中力、判断力が
何時もより低下し、その結果この様な疾病が多く発生していると考えられます。
日常生活上、多岐にわたる心構え、対処が必要と考えられます。

帯状疱疹ワクチンの定期接種について

  帯状疱疹は、既に体内に潜在している水痘帯状疱疹ウイルスが再活性化することにより、
神経に沿って、痛みを伴う水疱(水ぶくれ)が現れる皮膚疾患です。皮膚症状の治癒後にも
痛みが残り、日常生活に支障をきたすこともある厄介な疾病です。
  これを減らすため令和7年度から国の助成の下に、主として年度内に65才になられる
人を対象に帯状疱疹ワクチンの定期接種を施行する事になりました。帯状疱疹ワクチンには
生ワクチンと組み換えワクチンの2種類があり、両者にはいろいろな特徴、違いがあり、
どちらを選択するかは、最寄の市町村、医療機関にお問い合わせご相談ください。当院でも
対応可能ですので、ご希望の方は電話等でお尋ねください。


離断性骨軟骨炎について

  野球、テニスなどのスポーツ活動をする少年の肘関節に多く、主に使いすぎによる
上腕骨小頭の骨軟骨損傷で、骨軟骨片が遊離して関節内で自由に動き回る状態を呈する事を
関節ネズミと呼びます。主として患部の運動時痛と引っかかり感を認めます。自他覚症状、
画像診断上軽度の場合、当面は患部の安静、リハビリテーション、関節注射等により、
経過観察としますが、症状が強い場合、遊離軟骨片が大きく自然治癒が難しいと判断される
場合は、関節鏡下に関節内の軟骨片、骨棘などの遊離体除去手術を施行します。
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