褐色細胞腫 (pheochromocytoma)は、副腎髄質又は傍神経節のクロム親和性細胞に
由来するカテコールアミン(CA)を産生する腫瘍です。これらから産生されたCAはアドレナリン
受容体を刺激し、高血圧、頭痛、動悸などの症状を発生させます。治療法は、内科的には
α1遮断薬(カルデナリン、ミニプレスなど)の投与、外科的には腫瘍摘出術が第一選択となり
ます。手術困難例の場合は、化学療法、放射線療法が選択されますが、いずれの場合も専門医に
委ねられる事となります。