雑誌の発売日前に何らかの方法で手に入れ、ネタバレをネット上に書き込む人がいます。
そしてそのネタバレに大勢の誰かが反応して拡散、ネタバレの連鎖が続くわけです。
たびたび問題になっていますよね。私もここらでいっちゃん熱く語りたくなってきました。

まず注意してほしいことは、この問題は様々な人の事情が複雑かつ段階的にからみあってややこしいということです。
たとえば「発売日前に購入する行為(以下、フラゲ)」「ネタバレをネット上に書き込む行為」「ネタバレを拡散する行為」などはそれぞれ独立しています。これら3つを全て行っている人は少ないと思います。
ただ、どれも悪いことなんだからいいだろと言わんばかりに一緒くたにする人が結構います。
まるで人を殴った奴を窃盗の罪で逮捕するようなズレを感じます。
でも「いや違うでしょ」と指摘したら「犯罪者を擁護するのか!」と返されるのでホント勘弁して~~~
話がややこしくならないために今回の記事では「著作権」について取り扱いません。
ネタバレと著作権侵害はイコールでないからです。
詳しくは以前に書いたので割愛します。
著作権を侵害せずにブログを書くための心得
ただ、発売日前の雑誌は引用の要項である「公表された」を満たしていないと考えられるということを補足しておきます。


さて、本題に入ります。









まずはフラゲです。

フラゲのネタバレばかり叩かれていますが、
ネタバレしなくてもフラゲしている時点で相当に良くないことだとはっきり言いたいです。
たとえるなら、未成年が飲酒をしているツイートをしたら炎上しますが、別にツイートしなければいいという問題ではないのと同じです。

「フラゲ」でググるとこんな記事がヒットしました。
人気ゲームの"フラゲ"は合法or違法!? 弁護士に聞いてみた ウレぴあ総研

要約するとフラゲは合法らしいです。
制作会社が独自に制裁を科すとしても小売店側だけであり、フラゲした人はほぼノーリスクです。

もちろん迷惑な行為であることは確かで、
・早くに売り切れてしまい発売日に買おうとした人の手にさえ渡らない
・発売日に販売する書店の客が減る
という事態が考えられるそうです。

正直者が損をするわけですから、ブチギレた読者や書店がスクエニに苦情を入れます。
そうなればフラゲ対策に余計な費用がかかって業界に少なからずのダメージ……
というのがおよそ考えられるフラゲがダメな理由ではないでしょうか。

フラゲは悪くはないけど良くもないよねって感じ。
余命2日の人でない限り発売日まで待った方がいいんじゃないっすかね














次にネタバレ

ここでは出版社へのダメージとかは考えません。
なぜなら発売日前だろうと発売日後だろうとネタバレが出版社にダメージを与えていることに変わりはないからです。

たとえば「マジかよ!じゃあ雑誌なんか買わねえわ!」と全員が思うレベルのネタバレが存在し、それを一瞬で全人類に広められる装置が仮にあるとします。
そのネタバレが発売前日に広まったら発売日以降は誰も買わなくなるでしょう。
一方で、そのネタバレが発売翌日に広まったら発売翌々日以降は誰も買わなくなります。
買わなくなる人の数という差はあれど、買わなくなる人が生じていることは同じです。

「発売日前ネタバレは悪い!」と言ったら「じゃあ発売日後のネタバレは良いの?」って話になるので、
それも…う~~~む違うような……と個人的には思うのです。
要するにネタバレの善悪の基準を発売日00:00とするのは短絡かなと。


「ネタバレ 違法」でググるとこんな記事がヒットしました。
村上春樹の最新作100万部超え 「ネタバレ」はどこまでセーフか? 弁護士ドットコム

要約するとネタバレは民法709条の「不法行為」に違反する可能性があるらしいです。
まあ「ネタ」という曖昧なものに関して損害の算出とか因果関係の立証とか難しいので
人類史上稀にみるレベルの悪質さで被害が甚大でない限り裁判沙汰にはならないでしょう。

しかし、法律の「考え方」は善悪の判断基準として便利です。
ここで問題になるのが「因果関係」です。

ネタバレする人とネタバレされたくない人が出会わないようにお互い努力していたかが問われます。
ネタバレする人はネタバレをする前に警告をする、
ネタバレされたくない人は前もってネットを見ないようにするなどの努力が考えられます。

基本的にはネタバレ解禁のルールが定まっているコミュニティを除けば、
ネタバレに遭遇する可能性が予見できるサイトをみてしまった人の自己責任となってしまいます。
しかし、ルールがなくともマナーとして早期のネタバレは控えるべきと考える人は多いと思います。
ただ、そんな優しい人の中でも意見は分かれていまして……

「やはり発売日00:00からが正しい」
「いや読むのに普通は30分かかるので発売日00:30からが正しい」
「いやいや書店が開く午前10時からが正しい」
「いやいやいや金曜は仕事だから発売日深夜から正しい」
「いやいやいやいやヤンガンが全国に流通する発売日3日後からが正しい」
「いやいやいやいやいや単行本が発売されてからが正しい」
「い~~~や、まだ咲-Saki-を知らない人のためにもネタバレは永久にダメだ!!!」

………とまぁ、パッと思いつくだけでもこれくらい考えられます。
個人的にはどれも正しい主張だと思います。 発売日前のネタバレを容認する意見も含めてです。
みんな自分が正しいと思っているので起こるのは戦争ですね。ドラえもんも言ってました。

そういう戦争をたびたび見かけますが…もう本当に
悲しい。
なぜ数少ないオタク同士で争わなければならないのか……
もちろん絶対に譲れないことなので仕方ありませんが、う~~む悲しい。

特にネタバレされたくない人は情報を排除するしか対策がないので排他的にならざるをえません。悲しい…。

ネタバレに関して主義も言動もブレブレな私が偉そうなこと言うとブーメランになりますが、
ネタバレする側に求めたいことを2つ書きます。





1、ワンクッション置こう
ネタバレをしていい時期なのかどうか迷ったら、
ネタバレOK派とNG派を振り分ける分岐点を設けるべきです。
ブログだったら「続きを読む」、Twitterだったら「ふせったー」とかあるらしいですね。
これがキチンとしてあれば発売日前でもネタバレを含む発言をしていいと個人的には思います。

でも、ワンクッション置くのはなかなか難しいです。私もあんまりできていません。
面倒だから…という理由もありますが、
第一には「目立たない」があります。

ネットに書き込む以上は読んでもらってなんぼ、PVを増やしたいです。
面白くてキャッチーな内容がワンクッション手前にあるのか奥にあるのかでわざわざ読みに来てくれる人の数は雲泥の差になってしまいます。
タイトルと話数だけで振り分ける分岐点として十分なはずなのに、それ以上のことを書いてしまう理由はおそらくコレです。

ちなみに各話のサブタイトルってネタバレなんですかね?
話を大まかに推測できるのでネタバレと言えますけど、
サブタイトルは雑誌でも単行本でも冒頭に書かれているので公式が許可しているネタバレとも言えます。
しかし、公式ネタバレとはいえ作品を購入しないと知りえない内容を公式以外が広めてはダメだろという考えもありますし…
そこんとこどーーーなんでしょ。






2、実際に読んでいない作品について語るな

発売日前のネタバレは拡散しないように心がけている人でも、うっかり拡散してしまうケースがよく見受けられます。
ネタバレの内容に驚いて無意識に拡散してしまった…という場合もありますが、
「それが発売日前のネタバレだとは知らなかった」ということもけっこう多い気がします。

はっきり言ってヤングガンガンの発売日は第1第3金曜だと知っている人は少ないと思います。常識と言えません。
私も自分が持っている単行本の漫画が連載されている雑誌の発売日は全く把握していません。週刊少年サンデーって日曜発売じゃないんだね…

しかし知らなかったでは済まされないので、
実際に買って読んで確かめてから拡散するべきです。
ネットの情報なんて嘘が2割で誤解が7割くらいだと思った方が良いです

ネタバレ問題とは話が逸れますが、
作品について何か言える権利があるのは、作品を最初から最後まで読んだ人だけだと心がけたいです。










発売日前ネタバレ拡散の問題について私が言いたいことは以上ですが…、
実は発売日前にネタバレをしても全く文句を言われない存在がいます。

それは公式です。
有名な例だとアニメ遊戯王DM次回予告の「城之内死す」ですね。

ネタバレは読者の楽しみを奪いますけど、その楽しみはもともと公式からもらったものですから。
ネタをどのような形で出そうと自由です。

もちろん、ほとんどの公式は重大なネタバレはしませんし、するとしても「宣伝」など相応の理由があります。
なので読者が公式のネタバレに抗議してもほとんど意味がありません。

しかし、それを重々承知していても、
ネタバレされたことには変わりないので「公式のアナウンスではなく、作品内で知りたかった…」というやり場のない不満は残ります。



私が一番ムカついたのはヤングガンガン目次の咲-Saki-「宮永姉妹の秘められた過去とは…!?」ですね…。
公式がデマを流してんじゃねえよ!とキレそうになりましたし、過去が明かされてなくもないからキレにくいわ!とキレそうになりました。

その他の公式としてdreamscapeがありますね。
明かされる設定のほとんどが作品で描く予定がないことなのでネタバレではありませんが、ないこともないです。

最近だと第158局で一部のキャラの身長が明かされましたが、「あっ、はい」って感じですよね。
なぜならサイトや14巻のおまけでもう知っているからです。
これがなかったら今頃「このキャラよりあのキャラの方が身長が高いの!?」と盛り上がったんでしょうかね?
まぁ~身長をネタバレとみなすのはかなり厳しいですけど。

あとは宮永咲と宮永照は間違いなく姉妹だとサイトで明かされたこともありました。
これは第128局のネタバレと言えます。
もちろん、やむを得ない事情があり、できれば明かしたくないという趣旨の発言がサイトにありました。
原作者なら別に事情がなくともネタバレしても構いません、ネタバレにより最も損をするのは原作者ですから。

それはそれとして、
前例ができた以上は
「やむを得ない事情がある場合、公式が重大なネタバレをする可能性がある」
ことは否定できなくなりました。

「みなもちゃんは宮永咲とはこういう関係でこんなことになったこうなりました。これ書かない方がいい気がしますが……」
と将来なるかもしれません。
原作者だけでなく他の関係者から発表されるおそれもあります。
そんなことは二度と起こらないと信じていますが、起こってからでは遅いです。

重ね重ね言いますが、これは正当な行為なので読者は受け入れるしかありません。
私にできることはネットも雑誌も見ずに単行本だけを読むことくらいです。
う~~む。真にネタバレを避けたいそうした方がいいんですかね?
そこんとこどーーなんでしょ。