皆さんはどの媒体で咲-Saki-を読んでいますか?

全部同じじゃないですかって?

ちがいますよ――っ!!!

咲-Saki-って200種類あんねん。

普通に読む分には紙の単行本でいいと思うんですけど、光ちゃんが初登場した咲-Saki-第102局の例の見開きの場合は事情が異なります。
というわけで咲-Saki-第102局が読める媒体を調べて比較してみました。


・紙の単行本
画質:◎ 横幅:◎ 中央:×
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(小林立『咲-Saki-(11)』スクウェア・エニックス,2013年,p.122-p.123)

顔が折り畳まれてよく見えません。

大変に遺憾です。

無理に開いても糊付けされているので綺麗な状態ではありません。

とはいえ画質に関しては最高と言っていいでしょう。
・雑誌
画質:◎ 横幅:× 中央:△
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(『ヤングガンガン2012No.19』スクウェア・エニックス,2012年,p.246-p.247)

中綴じ(ホチキス留め)なので単行本よりは中央(ノド)が見やすいです。
紙質は単行本に劣りますがサイズはおよそ倍あります。
ホチキスを外せば綺麗にページがバラバラになるので、それをスキャンして補正をかけるのが理論上最高品質……と言いたいところですが中綴じなのが災いして横幅が短いです。


ヤングガンガンは中綴じ冊子なので断裁処理がされています。
そのため、中央に近いページほど横幅が短く不完全な状態になります。
この号の中央は252ページ目と253ページ目の間ですが、光ちゃんが登場しているのは246ページ目と247ページ目!非常に近いです。
1ページ目の横幅は182mm(B5サイズ)なのに対して、247ページ目の横幅は167mmしかありません。
その分だけ余白や左下の宮永咲の顔がカットされています。


つづいて電子書籍を見てみましょう。

・kindle
画質:△ 縦幅:◎ 中央:〇
スクリーンショット 2024-06-15 kindle2
(小林立『咲-Saki-(11)』スクウェア・エニックス,2013年,p.122-p.123)

拡大してみるとノイズが目立ちますね。
ページとページの間は紙と比べると自然に繋がっていますが……
よーーーく見ると亜空切断された線が見えます。(赤枠で囲んだ部分)


さて、この特徴は電子書籍共通のものなのでしょうか?それともkindleだけなのでしょうか?

スクエニの書籍を取り扱っているサイトはこんなにあります。
スクリーンショット 2024-06-12 2225

流石に全サイトで購入して調べるのはなぁ……ということで試し読みできる範囲で亜空切断ノイズがあるかどうかで確かめます。
全ては調べられませんでしたが、kindle版とは明らかに異なるサイトが3社ありました!

・ebookjapan/Renta!
画質:△ 縦幅:◎ 中央:◎
↓ebookjapan
スクリーンショット 2024-06-15 ebookjapan
(小林立『咲-Saki-(11)』スクウェア・エニックス,2013年,p.122-p.123)
↓Renta!
スクリーンショット 2024-06-15 renta
(小林立『咲-Saki-(11)』スクウェア・エニックス,2013年,p.122-p.123)
何故かebookjapanとRenta!だけは光ちゃんの顔に切れ目がありません。
画質が良いというわけでないとは思いますが……どうなんでしょ。
ebookjapanとRenta!の違いはビュワーの使い勝手くらい?よく調べたら画質に違いがあるかもしれません。

・めちゃコミック
画質:× 縦幅:〇 中央:◎
スクリーンショット 2024-06-15 mecha
(小林立『咲-Saki-124話』スクウェア・エニックス)

めちゃコミックにはそもそもページとページの間という概念がありません。
1コマごとに分割されて疑似的な縦読み漫画になっています。
場合によっては背景を白く切り取っている丁寧さ。(1話の須賀京太郎初登場シーンとか)

画質が悪くて縦幅も少し短いですが、縦読み漫画化されている咲-Saki-はめちゃコミックでしか読めないので一見の価値ありです。


【外国語版編】につづく……