劇場支配人♪

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  • 2006年06月30日

6月30日(金)
●本番後はいつもの事ですが今日も午後までぐったりした後「劇場支配人」の稽古。11月のモーツァルト劇場主催の公演のために若干用意していたのですが、横須賀でやる別プロダクションの同じ役の方が降りられたとかで急遽やることになったのです。2週間後…結構ギリギリですけどね。「劇場支配人」は曲数としてはそんなになくて、歌うのはアリアと3重唱と4重唱の3曲だけ。その前にもう一人のソプラノのアリアが1曲と序曲があるだけですからオペラとしてもかなり短いです。で、11月の方は文学座の森さんという演出家の方がみっちりと芝居を作ってくださって一晩に足るような形にして下さる予定なのですが、横須賀版では歌手だけで全部の時間を埋めるのではなく、演出弥勒さんとつながりの深い古楽アンサンブルの方々が演技もされたり、ボーナス演奏(?)もあるとか。前に「フィガロ」をやらせていただいた同じ「オペラ宅急便」企画、弥勒さんの個性派演出です(^^)

●今日は音楽稽古。この前にも数回稽古していたらしいのですがことごとくスケジュールが合わず私は今日初稽古で、楽譜を見てギリギリ歌えるという状態だったのでかなり丸腰。その上、稽古場で会った谷口さんに「お久しぶりです」と言ったら「?!」という反応で、アレもしかして彼の舞台を見ただけで面識ないのに勘違いだったかなと不安になる私に、「…いや〜久しぶりですね」と半端に収束されて結局その話題に触れられずじまいというビミョーな心理状態(^^;;

●「敵役」の宮部小牧ちゃんはお嬢様っぽいエレガントな雰囲気のムンムンする方で超高音部もキッチリ歌われるし、ちょっと気圧され気味。。古楽オケとの共演のため約半音低いバージョンとはいえ、ハイFとハイDとでハモったりするのはスゴイ〜。女同士の言い争いっていう感じがよく表れてて笑っちゃいますね。楽しく争えるように、本番までにいい関係を構築しなくてはね♪

泉谷武士リサイタル

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  • 2006年06月29日

6月29日(木)
泉谷武士さんのリサイタル本番です。会場に入るとご家族がもうお手伝いして下さって全部の客席がセッティングされ、受付には今NYでお勉強のためライオン休職中のTご夫妻からはみごとな胡蝶蘭!のほかにもどんどん届くお花やプレゼント。奥様もこんなにいただくなんてとびっくりされていました。やっぱりリサイタル会場にはお花の差し入れが文字通り華やかで良いですよね。でもあんまり沢山いただきすぎてしまうと、その場は華やかで嬉しくても持って帰るのも大変だったり切り花だとすぐだめになってしまって私など一人暮らしにはお花がかわいそうだなと思ったりしてしまう事も。最近は実を取ってかビール券をいただいたりもする私ですが(♪)そればかりでも味気ないし…贈る方もその辺のかけひきが難しいですよね(^^)

●本番日はついリハーサルも歌いすぎてしまうものだから、できるだけ歌わないように、という気持ちはあったもののやっぱり一通り歌った泉谷さん、でもまだまだ元気♪本番までの時間の期待と不安の入り交じった緊張は、経験した人にしかわからない独特の麻薬を持っていますね。多少ナーバスな時間でもありますがタキシードに着替えてのどにいいあんこを食べたりしてコンセントレーションを高め、いざ舞台へ。私の出番は後半からですが泉谷さんの今までの努力が実を結ぶよう祈りながらの前半、数曲ごとに戻って来る彼にどんな声をかけたらリラックスしてもらえるか、猪村くんと二人ボクシングのセコンドみたいな気分でモニターを見守り続けました。細かくはいろいろあったけれど、それはそれ。彼の声にはとっても味があって、声というのはその人にしか出せない楽器ですから、人となりが全部表れたのではと思います。落葉松は特にとっても素敵でした。後半のデュエットも即興芝居が入ったりして会場をさらに巻き込んだ形になれたと思いますし、コンサートの終り方も何だか彼らしくて微笑んでしまう。なんだか、プロとして少しは助けなくちゃと思っていたのに、逆に沢山元気をいただいたし「歌う事の意味」を再確認させていただいたたような、そんな一晩でした。

●今日のコンサート、不可能を可能にした泉谷さんの努力は相当のものだったろうと想像されます。またバイオリンの吉田直矢さん、ピアノの河崎恵ちゃんの二人のすべてにおいてのサポートがなければできなかったでしょう。それから満員のお客様の笑顔と拍手。みんなが待ちに待った今日の日に心から、おめでとうを捧げたいです。

ふんどし姿??

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  • 2006年06月28日

6月28日(水)
●今日も『ユリコロジー』の稽古。昨日は二人だけだったんだけど今日は岡本さんと、チェロの江原さんも。岡本さんとはオペラ三昧で知れた仲ですしもともとこのお話は岡本さんから紹介していただいたので、安心感も倍増です♪由利子さんはご自分だけの作品発表会を企画するのは今回が初めてで、だからこそ普段と違う方との新鮮な本番を迎えたいと思っていらしたとかで、岡本さんとも20年くらい(?)ほとんどお会いしていなかった(会っていた頃もそんなに仲良くはなかった)とか。それにしちゃぁこのキャスティングはピッタリ過ぎますね〜(^^) あまりに想像通りなので稽古中思わず笑ってしまう事数回。江原さんも結構前向きな演奏をされる方でちゃんと喋ったら結構おもしろそうなキャラです。

●先に稽古していらした江原さんと後半の稽古をしてお別れした後、前半の歌とピアノの曲を稽古。その後はまたいつの間にかお食事の用意までしていただいて話し込んじゃいました。今回はタキシードにドレス、という雰囲気の内容ではないので、みんなの衣装をどうするかという話題でちょっと盛り上がりました。岡本さんにふんどしをはいてもらうのはどうかと冗談を言うと、彼の学生時代の沼津での臨海学校では全員がふんどしで遠泳をするらしく、その様を外国人観光者がいつも見ていて写真を撮られたりしてすごくイヤだったという思わぬ思い出話が(^^) 本番どうなる事やら…??

作曲家考

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  • 2006年06月27日

6月27日(火)
●『ユリコロジー』の稽古。作曲家で今回披露をされる作品のピアノもつとめる原由利子さんはブログの文面の通りの、さわやかでこまやかで女の子らしい方でした。かなり話し込んでからやっと稽古を始め、音の取れなかった箇所など少し返したりもしたけど小一時間でいつの間にか稽古は終了、初対面に弱い私ですが面白い話題豊富な由利子さんとは会話もはずんで、旦那さんをほかしてお食事までして(しかもワインまでおみやげに貰って!)帰ってきました。やっばり作品がこれだけしっくりするだけありますね♪

●作曲家同士の集まりみたいな所にいくと、彼女はとても浮いてしまうのだそうです。そういう所にいる人達は自分の作品に絶大な自信を持っていて、何百年後、いえ人類が滅びた後でもその良さをわかる人(生命体?)が出ればいいとまで思い込んでる。それは幸せなのか不幸せなのか私にはよくわからないなぁ。

人間は一人では完成されないと私は思うので人の意見は正面からきくし、それがあるから思いがけない良い展開になったりするんじゃないかと感じています。それに音楽ってやはり会場でお客様と共有するからこそ生まれる感動があると思うし、それでやっと完成されるものだと思う。音響のいいホールを借り切って一人で歌って、いい声が出たとしても、そこにお客さんが入ってみんなで分かち合う楽しさとは雲泥の違いがあると思うけどなぁ。モーツァルトだって、そこにいる人と楽しさを共有するために作曲してただけで250年経っても自分の曲がまだ世界中でありがたそうに演奏されてるのを見たらびっくりしてゲラゲラ笑うんじゃないかしら。

あとそもそも、素朴に「そこにいて浮く人」がいる状態っていうのはほかの人が同じトーンつまり個性的でないって意味だと思ったりしてるんですが。。作曲家ってよくわからないな〜。

S夫妻とMさん

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  • 2006年06月26日

6月26日(月)
●父とおととい借りたDVDの『アマデウス』を見たり、明治神宮に散歩しに行ったりしました。『アマデウス』は実は初めて見たのですがかなり長くて、途中で果物を切ったりお昼を食べたりしました。そういえば、新国立劇場の小劇場シリーズでやった『イタリアのモーツァルト』で少年モーツァルト役を見事に演じられて印象的だった島田みちおさん、少し前からなんとお笑い芸人をしているらしいんです。しかも奥様とご一緒に。(私はご夫妻にセビリャーナスというフラメンコの前身みたいなスペイン舞踊を習ってた事があります)私はまだ実物を見ていないんだけど「笑いの金メダル」とかみんなのよく知ってるテレビ番組にも出てるらしく、方々で噂をおききしています。そのバイタリティ、すごいな〜。陰ながら応援させていただきます♪「島田夫妻」ホームページ

●ライオンの出番。駆け出しの頃からお世話になっている超常連のMさんのお誕生日、ぴったりこの日に出演・お祝いできてうれしかったな。お祝い予約のお客様にはステージ上に上がっていただいてシャンパンと写真と特別な歌のサービスがあるのですが、その歌のリクエストはきっと「私のお父さん」だろうとわかっていて、同じ晩に同じ曲を演奏しないのが基本となっているお店ですから第1ステージのソロは別の曲にして、満を持した第2ステージお祝いの時間。3人いたお祝い予約の方の一番最初にMさんのお名前を呼んだのですが固辞されたので別のお客様のお祝いを先にすると、そのお客様が歌のリクエストリストから選んだのは「私のお父さん」でした!そんな気がしてたのですけど〜(^^;; 幸い今日はソプラノがもう一人…末吉さんに歌ってもらい、Mさんには私から、同じ曲ですが今年も歌わせていただきました。誰にも気づかれないだろうと特別仕様で若干歌詞を変えて歌ったのに即座に気づいたMさん、とても喜んで下さっていました♪こうやって喜びの場に立ち会うことのできるお仕事って、幸せだなぁ。

『阿部佳美&水上恵理ブランチコンサート』

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  • 2006年06月25日

6月25日(日)
●阿部佳美ちゃん&水上恵理ちゃんのブランチコンサートをちょっとのぞきました。二人とも札幌出身で歌に前向きな、ライオンの注目株。自分でコンサートを企画するのはとても大変だけれど、今のオペラ界では特にソプラノは広い意味でセルフ・プロデュースできないと展開していきにくいからね。猪村くんと瀧田さんのサポートもあったしお店の協力もあったでしょうが、自分達で全責任を負いながら公演を打つという経験はかけがえのないものです。今回の公演は前半はロッシーニで後半は2つのオペラという曲目構成もとっても美しかったし、司会も事前に原稿を考えてお客様が楽しんで下さるようにすみずみにまで気配りをしていて、初々しさと同時に熟慮、情熱そして頼もしさを感じました。

●うしろ髪ひかれる思いで銀座を去り実家へ。母が一泊旅行でいないかわりに私が父のお相手をしました。と言っても食事は全部温めるだけみたいな状態で置いてあるし、父も確かに年取ってきてるんですが一人でなんでもできるから、特に何もする必要もないんだけどね。母はとても世話好きであまりに介入するので子供はみんな迷惑した物ですが母がいないシーンとしたリビングで父とポツリポツリ会話するのも結構大変だったりして。父も母も毎日べったり一緒ですから、今晩はいい刺激にはなった事でしょう。

飯田さん♪

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  • 2006年06月24日

6月24日(土)
●レンタルビデオ屋さんでDVDをいくつか借りました。明日は実家へ行くので、なつかしの映画みたいなのを持って行こうと思って。実はレンタルビデオってほとんど活用した事がないので、いろんなジャンルの映画やテレビドラマなど、棚を見るだけで目移りしちゃってなかなか進まない〜(^^;; さんざん見たあげく「ティファニーで朝食を」と「アマデウス」を借りましたけど、こんなに安くて長く借りられるならほかにも見たいの沢山あるなぁ〜。家にいる間じゅうテレビをつけてるけれど特にお気に入りの番組を見続けてる訳ではないから、いろいろ見るのもいいかもね。

●ライオンの出番。珍しくハーさん(飯田俊明さん)と一緒♪私も「キャバレーな夜」で随分お世話になったけれど加藤千鶴さんもCD作ったりライブやったり多分私より密に仕事してるし、竹田有輝子ちゃんも英語物やミュージカル系が得意だから、ハーさんとの演奏機会は願ってもないチャンス、とみんな普段と違う曲ばっかり(!?) 私は「キャバレーな夜」で訳詞を作った映画「嘆きの天使」のテーマ(頭のてっぺんから爪先まで)とこないだ歌った「美女と野獣」と「オペラ座の怪人」それから今後メジャーにしていきたい「情熱」というオペレッタソングを歌い、楽しい一晩でした。そうそう、夏恒例の「バースデー・ビヤ・パーティ」、今年は「コジ・ファン・トゥッテ」出演のため日程が遅くなってしまいましたが、ピアノは今年もハーさんにお願いしてありますよ〜♪

歌と人生模様

  • author: minastagebuch
  • 2006年06月23日

6月23日(金)
●明日オーディションという方への直前レッスン。この話はコンクール研究の第一人者と私が認める某歌手の言の受け売りですが、オーディションは入場・退場の歩き方でその人の歌の良し悪しが大体わかってしまうものです。自信のない人や舞台経験の少ない人は早足で視界も狭くぎこちなかったりおどおどした歩き方ですが、上手い人の歩き方には風格が漂っています。またうまく歌えなかったと本人が思ってしまうと退場は早足だったり素の状態になってしまったり…。審査員はそれを見て判断しているハズはありませんが、堂々と歩き前を見据えて名乗る事ができる心理状態にもっていけていなかったら、その後の歌で持ち直して自分の力を出し切るのは難しいでしょう。舞台に乗る一歩目から、オーディションは始まっているのです。

泉谷さんのリサイタルの合わせ。今日は共演陣も勢揃いです。何度練習してもどうしても覚えられないんだよと前回の合わせより若干つらい表情の泉谷さん、来週の本番を前にプレッシャーを感じているのかな。でもきっとこのままなら当初の目標達成つまり本番の舞台に元気に立つことができるでしょう。「浪花節だよ人生は」という曲があったけれど、歌って人生そのものが映し出されると思う。いい公演になりますように!

銀座で

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  • 2006年06月22日

6月22日(木)
●ライオンで会議に出席。「音プラ通信」はお陰様でこのままの形で継続する事になりました。採上げたら面白そうなテーマがありましたらよろしくお願いいたします♪そろそろ次号も書き始めなくちゃです。大体のイメージはもうできているので今日来たついでにあの人とあの人達を取材…と思っていたんだけど、結局どちらも来月分ではなく持ち越しになりそう(^^;; さて何にしよう。

●会議が終るとまだ4時、じゃあ1階で飲もうとメンバー4人で飲み始め。1階の宣伝するのもナンですが、ここのビールは本当においしいですよ。中ジョッキを飲むくらいの感覚で大ジョッキがサラ〜ッと入っちゃいます。一番古いビヤホールで朝の11時からやってますから、銀座で朝や昼間から飲みたい時には是非7丁目店へ。で、ここの有名なビール注ぎ手のエビさん、ちょうど取材されていてテレビカメラが回っています。クルーの人たちが何を思ったか私達のテーブルにずんずん来て「ここのビールのおいしさをコメントしていただけますか」ですって。筒井さんが答えた後にレポーターの女性が「では奥様は?」と加藤さんにコメントを求めたのでみんなで笑っちゃいました。筒井さん加藤さんに江原さんと私で、家族に見えるってどういう構成だと思ったのかな(^^)

●なじみの居酒屋を経て、5階に戻りました。今日は「アルプス楽団」の日。くさなぎえいこさん、すごかったです。加藤千鶴さんと、彼女にも通常ステージで歌ってもらえたらいいねという話をしました。

教え子ちゃんの前で演奏♪→免許再交付

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  • 2006年06月21日

6月21日(水)
●昨日の昼間にメールで、ずっと前からお世話になっている東京合唱協会のスクールコンサートの今日の出演者が急病で代わりを探しているとの事、ちょうど大丈夫だったので快諾した所公演する学校がなんとM中学・高校ときいてびっくり!かれこれ5年前、産休の先生の代わりに1年だけ教えに行っていた学校だったんです。中1だった元教え子ちゃんたちはもう高校三年生。なつかしいな〜。そういえば、M中高の音楽鑑賞会はいつも日生劇場に行っていて(今年は抽選にもれてしまったのだそうです)、先生を辞めた翌年はその日生の音楽鑑賞会『カルメン』に出る事になりダブルキャストだったのですがちょうどM中高の日に当たって感動の再会をした事がありました。そして今回も。偶然がこんなに重なるなんて、ご縁を感じますね。

●会場に着くと、なつかしい音楽のM先生や今日も一緒に歌うここの合唱団員のO先生。今日私が来る事を元教え子ちゃんたちには朝礼で言ってくれたんだとか。なんかそう言われると多少目立たなくてはいけないかしらという思いもあり、歌う予定になってたSさんにお願いして「流浪の民」のソプラノソロを譲ってもらって歌わせていただきました。私の声、思い出してくれたかな〜。でもあの時期の5年は長いよね〜。。

●公演後は近かったのでそのまま江東試験場へ行き、免許の再交付手続きをしました。財布をなくしたのはかなり前ですが私は運転しないのであんまり必要に迫られなくってそのままになっていたのです。今日は本番メイクだし、それなりにきれいに写真が撮れて、申請書に貼って提出、なのにできた免許証は前の写真だった〜(><)前の写真ていうのは、ほぼノーメイクでで撮られちゃったという代物。かなりへこみました。。
(←免許証になるハズだった写真)

『コシ・ファン・トゥッテ』衣装合わせ

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  • 2006年06月20日

6月20日(火)
●8月にやるみなとみらいホール「コシ・ファン・トゥッテ」の衣装合わせに行きました。大体のイメージを言われていて、それに近そうな手持ち衣装があればというお話で、いくつか持って行った結果ずーっと昔にセシールで買ったワンピースが採用の気配…ハンペさんがメトで演出した公演が下敷きになるというお話だけど、どんな舞台になるんだろ。。

●ところでこの公演、知り合いにお知らせが全然できていないのは、自分以外のキャストが全くわからなかったから。今日制作の方にやっと現時点の(?)本キャストを聞き出すことに成功しましたが、公開していいのかイマイチよくわからないので、ここに書くのはもう少し待とうと思います。関係者にも誰がのってるか教えてもらえないし、チケットが発売開始になってもキャスト表も出ないという不思議な状況のまま数ヶ月。

言い出しっぺの村中さんは、イタリアで副指揮をしていたのが急遽指揮者に抜擢されて大成功を収め、ワンチャンスに生かすことができたことが現在につながっていると実感していらして、だからこのプロジェクトも各役4人くらいが序列されながらもそれぞれ本番を狙うことで磨き合うのはどうかという意図があるらしい事はわかる。アンダースタディやカバーの自覚の薄い仕事加減を私も見てきていますからね。意図そのものは反対しないけれど、ほかの役が誰か知らない、自分も役を降ろされるかもという状況ではキャストの知り合いやファンの人たちには情報が伝わりづらくて、ファン層の薄いオペラで興行として成り立つか正直心配です。横浜はキャストに関わりなくオペラに行く風土なんでしょうか。面白い公演になりそうだから、たくさん宣伝したいんだけどなぁ。

出張演奏

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  • 2006年06月19日

6月19日(月)
●体は元気だったんだけど結局ぐだぐだと午後まで寝てしまいました。睡眠不足だもんね。それでも今日の睡眠時間は昨日飲んでた時間より少ないかも(爆)

●今日もライオンへ。通常ステージではなく、6階のクラシックホールで「ドイツ文化の集い」というのがあり、そのアトラクション演奏でした。日本におけるドイツ年、ワールドカップ、それからマツケン映画の盛り上がりもあってか、すっごく沢山のお客様がいらっしゃいました。で、ビヤソングや有名曲を演奏。短い2回のステージの2回目は「あひるのダンス」などお客様も参加型の曲も入り盛り上がりました。

●の後は当然ながらまた飲む!昨日あんなに飲んでも今日もおいしいと感じられる私って一体。まぁ元気な証拠かもしれませんが。これでもたまには「ビールがあんまりおいしくないな」と思う時もあるんです。ごくたまにですけどね。康子ちゃんが歌ってたローズマリーポルカ、原詩知りませんかと言われたのがすっごく気になったので家に帰って調べてみたら、この曲はドイツではなくてオランダの曲でした。(こちら)ちょっとドイツ語と似てるけど歌えないな〜。

■minaの出張演奏依頼ページはこちらです♪

『グレート・ヒッツ・ミュージカル・ナンバー』本番!

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  • 2006年06月18日

6月18日(日)
グレート・ヒッツ・ミュージカル・ナンバーの本番。小雨降る中を大荷物持って会場入りすると、主催者の笠井さんはじめ多くの方々が準備中。舞台上でのオーケストラの楽器配置や今日の公演はCD録音をするので音響さんもセッティングなど、制作さんは楽屋割やプログラム・チケットの準備と確認、お弁当手配など、プロのスタッフさんに加えて笠井さんの門下生も沢山働いて下さっていました。程なくしてオーケストラとの最終リハーサル。時間の関係や歌い手のコンディションなども考えて全部通す事はせず心配な曲を中心に少しづつ。それでも会場の音響に少しでも合うように、編曲の星谷さんは本番間際まで微調整してくださっていました。

●本番。暗譜の一番心配だった「私のお気に入り」が一番最初だったのでドキドキでしたが、本番の雰囲気に助けられて、あっという間に終ってしまった感じ。その後のトゥナイトまでは華子ちゃんの早替えのお手伝いをしたりして。後半は高音がのびのび出せる2曲「Think of me」と「Beauty and the Beast」は本当に気持ちよく歌わせてもらいましたし、最後の「Thank you for the music」は今日いらしていただいた皆さんとこのコンサートを支えて下さった皆さんへの感謝を込めて、幸せを感じながら歌いました。個人的には華子ちゃんと笠井さんの『エビータ』より「チェのワルツ」というのが結構気に入っていました。エビータ観た事あるハズなのに全く記憶にないメロディだし(爆)かなり難しそうな曲なんだけど、それだけに味がにじみ出て来るっていうんでしょうか。超有名曲ばかりの一晩に、こういう曲が入るっていうのはちょっと驚きだったんだけど、バランスが取れたかもしれませんね。山梨公演も楽しみです。

●ところで今日も演奏された、「エーデルワイス」という誰でも知ってる曲がありますが、この「Edelweiss」って、英語でも「エーデルワイス」と読むんだと勘違いしてる人が多いような気がします。(1週間前までの私を筆頭に、、爆)カタカナで書くなら「エィドゥルヴァイス」って所でしょうか。ドイツ語風にワイスじゃなくてヴァイスと濁るのですね。映画観たらトラップ大佐も美しく濁ってました。思い込みで10年以上「え〜でるわぁ〜ぃす!」と歌っていた自分が情けない…(><)

●打ち上げのために歌っているのではという疑惑というより確信のある私。今日も近くで楽しく打ち上げで飲み、ワールドカップも気にせずライオンに乱入した後はぺこちゃんと気づけば3時半までびっくりの耐久飲み。でもなぜか今日は元気いっばいです。楽しかった♪

オケ合わせ…

  • author: minastagebuch
  • 2006年06月17日

6月17日(土)
●明日のミュージカルのオケ合わせの始まりの時間を間違えて40分も遅刻!!オーケストラとの稽古時間は厳格に守られるのが常で、だってすごい人数がその時間に集まりますし、そういう稽古を取れる回数は非常に少ないので遅れたら多大な迷惑がかかる訳です。だから今朝も手帳を何度も確認したのに〜。残念ながら肝心の手帳に不備が。。こないだの稽古で始まりの時間が1時間変更になったのをその日手帳を忘れたために書いていなかったみたいなのです(><) 電話が来て、そういえばこないだ飲みながら今日の段取りの話をきいたなと思い出したけれどあとの祭り。。ごめんなさい!!

●稽古内容の方も話の行き違いがあって今になって少し状況が変わってきたりもしました。誤解がみつかる事はイヤな事だと思われがちだけれど、お互いにそれを認識し合い歩みよることができれば、新しい自分に出逢えるチャンスとなるように思います。それを妥協と思う人は自分をおとしめてしまうし、そういう人にはオペラや大人数のコンサートは妥協の産物になってしまいますね。いろんな人の意見をききながら、みんなの力で一番良いものを作り上げる、その繰り返しによって真実に近づけるのではないかと私は思っています。明日もいい公演になりますように!

本番への意識

  • author: minastagebuch
  • 2006年06月16日

6月16日(金)
●昼間のライオンをお借りして、Mちゃんにもお手伝いいただいてレッスン。オーディションの近い生徒さんに、いつもと違う雰囲気で歌う練習をしてもらおうという試みでした。家のレッスン室で二人だけでやっていると密にできる反面どうしても世界が狭くなってしまうし、イメージしてみてと言ってもやっぱり限界があって、今日のように大きな場所で歌うとそれだけで声の飛び方も全然違います。また初めての場所、初めての伴奏者などと接する事も大事な経験。今日のは疑似体験だけれど、本番経験が何より歌手を向上させると思います。知らない人に少しでもうまく聴こえるように努力する事、アマチュアコーラスだって、お金を払って聴きに来る方がいる以上はお客様にとってはプロと同じ事で、決して自己満足に甘えてはいけないと思います。

●月末にリサイタルを控えている泉谷さんの稽古に少しだけおつきあい。ご本人があっけらかんとおっしゃるのでここにも書きますが、末期ガンを患って、余命宣告を数ヶ月越えても尚ピンピンしていらっしゃって、リサイタルにいらっしゃる皆様に少しでもいい演奏を聴いていただけるようにとそれを目標に連日非常にがんばっています。アマチュアですから実力はいわゆるプロほどではないかもしれない、でも彼を突き動かすものは自己満足ではなくて、「プロ意識」だなと肌で感じています。

映像加工☆

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  • 2006年06月15日

6月15日(木)
●昨日キャプチャリングした映像を、今日は加工に挑戦。とりあえず練習台にと某所に提出しようと思ってる書類に、(別にいらないんだけど)参考としてDVDを添付しちゃおうというのを目標に、昨日たくさんダビングしたビデオの中から3つ選んで加工。初めての事でいろいろ試してみたいのもあり、字幕をつけてみたり、場面転換をフェードインしてみたり、音源と写真を組み合わせてちょっとしたイメージビデオみたいなのを作ってみたり♪

プロ用のソフトではないので限界もあるし使い方もまだよくわからないから自在に操るまではいかないけれど、自分の思い通りの字幕でオペラを作るなんてちょっと快感だったりします。一番お客さんに近いのに入り込めなかった範疇ですからね。で、それを自分のパソコンだけでなくDVDプレーヤーでも観られるように変換して、最後は空のDVDに焼き込み。それぞれの行程でトラブル続出で大変だったけれど、一日かけてようやく1枚完成、大分わかってきました。

●午前中から始めて、食事もせず没頭して9時過ぎてやっと、できたてのDVDをプレイヤーに入れて、達成感に満ちてそれを見ながらビール1本。おいしいね〜♪でも、加工した映像を最後まで見るのもビールを飲み干すのも、あっという間。15分ちょっとかな、書き込まれた盤面を見ると、1/4くらいでしょうか。これだけの物を作るのにどんなに細かい努力が必要か。そういえばホームページ立ち上げた時もこんな感じだったな〜。変換プラグが半端だったので一部は左スピーカーからしか音がしないDVDだけれど、とりあえず完成して今日は大満足です♪

映像デジタル化→新国立劇場『こうもり』

  • author: minastagebuch
  • 2006年06月14日

6月14日(水)
●おととい江原さんからきいて、DVDの映像を加工できるような状態にする(キャプチャリングというみたい)のも、一度再生しながら撮り直さなくちゃいけないらしいときき、早速チャレンジ。ただうちのDVDプレーヤーからの音がラインアウトできなくて、イヤホンからつないだから片方だけになっちゃった。変換プラグ買わなくっちゃ。

●ついでだからと思って、 ビデオテープからもどんどんデジタル変換録画。ずーっと昔の自分が映ったビデオをモニターで見ながら、こんな時代もあったんだなぁといろんな事を思い出してしまいました。7月の「京王オペラ教室」ではこの一部を観ていただくつもりなので、とりあえず使いそうな物や使いそうなシーンだけを抜き出してダビングしていっているので、古いビデオはデジタル変換してもまだ捨てられず、お部屋は散らかる一方です。。

●新国立劇場で『こうもり』鑑賞。エレナ・ツィトコワのオルロフスキーが、歌もガンガン飛んできて、風貌もぴったり、2幕の幕切れでは寝転んでゲラゲラ笑ったりして。とっても良かったです。ひょんなきっかけで数年前共演させてもらったヨハネス・ビルトナーさんの指揮、今回は弾き振りではなくて指揮だけでしたがチャーミングな音楽。キャラクターテノールのツェドニクさんの演出はいわゆるオーソドックス演出で、こうもりを知り尽くしてる人で期待してただけにもうちょっと踏み込んでキラリと光らせて欲しかったなぁとも思うけれど、演出初挑戦だものね。クリムトを連想させる2幕は洗練された舞台セットでダンスシーンなど美しかったです。ライオンでやった時みたいな密な空間での『こうもり』と、今日のように大きな舞台で見る『こうもり』、同じ作品だけどどちらにもぴったりと合うことができるんですよね、この作品に改めて、懐というか奥行きの深さを感じました。

暗譜ノート

  • author: minastagebuch
  • 2006年06月13日

6月13日(火)
●昼間はずっと暗譜。久しぶりに暗譜ノートを作りました。A5の、ちょっとかわいいノートに歌詞をどんどん書いて、それを見ながら覚えるのが昔からの私のやり方なのですが、オペラ等は対訳などに原語の歌詞もついてるのでそれを見て覚えちゃうし、その他のものもルーズリーフに書いたりしてたので、ここ数年使っていませんでした。ノートにまとめて書いておくと、そのまま歌集になってレパートリーにできて便利なんだけど、お風呂で覚えたりはできませんね(^^)

●歌詞だけを見渡す事ができると、一目で全てを捉えることができて曲の構造がとてもよくわかりますし、詩の構造、どう韻を踏んでるかとかも、すごく助けになります。あと5日、書き取りテストだったら既に100点取れる状態ですが、歌詞は「その時」に歌えないといけません。間違えても消しゴムで書き直す事はできません。本番には何が起こるかわかりませんし、歌詞だけに集中する状態ではなくて音楽性や発声、音響バランス、お客さまとの交信と、同時にやるべき事は沢山ありますからね。あと少し、がんばります。

●Y氏と会食。最近「Y氏」が沢山登場しますね〜。別人の話題も多いんですけど。お渡しする物があったのと、来年以降のビジョンについてなど。言葉に出すことによって、自分がどう思っているのかがハッキリしてくる部分もあるのかな。

製本♪→合唱デー

  • author: minastagebuch
  • 2006年06月12日

6月12日(月)
●7月の「ユリコロジー」の楽譜を製本しました。公演日が決まっているので悠長にもしていられませんから、できたて楽譜を急いで送って下さって、それをざっと見てイケそうと思ってから雑事にかまけてずっとペラ紙のまま見ていて気になっていたのです。前半の「朝ご飯はどうした?」は37ページ、後半の「ほろよいアルコール辞典」は59ページ。歌曲といってもかなりのボリュームですから、製本も思い立たないと(爆)

●こういう作業はとっても好きです。A4の楽譜をページを間違えないように合わせて、外側にはもう1枚づつ、その両側をものさしで挟んだ上から大きなクリップできれいに留めて、背になる部分に木工用ボンドをベターっと塗って、乾き待ち。今回は凝っちゃって、表紙として片面ラミネート加工のチラシを貼るつもりです。中合わせにしたチラシをラミネーター君に通して、フチを切ればOK、ラミネートされてない面にボンドを塗って、乾いた楽譜に貼れば完成です♪楽しいな〜。譜読みもしなくちゃね。…ていうかミュージカルの暗譜をしないと、、!

●ライオンの出演日。今日は大合唱デーです。ワールドカップのこんな日にいつもよりメンバー数増やしてていいんだろうか(^^;; 今回はメゾがいなくてソプラノ3人だったので佳美ちゃんと私で交代で下に回ったりしました。ハモるのって楽しいですよね。声の重なり方はとても微妙な物で、本当にきれいに響く音程はピアノの音とは微妙に違います。ソプラノはメロディだし外側なのであまり必要ありませんが、メゾなどの内声は同じ音でもハーモニーによって微妙に高く取ったり低く取ったりもします。同時に鳴る他の音とのバランスを取る「縦のバランス」と、メロディが心地よく流れる「横のバランス」、これがコーラスの醍醐味ですね。またやりたいな♪

稽古と中打ち上げ

  • author: minastagebuch
  • 2006年06月11日

6月11日(日)
●今日もミュージカルの稽古です。稽古場に使わせてもらっている東京オペラ・プロデュースでは今ちょうどオーストラリア公演のために荷物を送ったりいろんな手配でてんてこまい。私も歌わせていただいた事のある平井秀明さんの『かぐや姫』だそうです。世間は狭いこと。向こうは冬ですね。エキゾチックなお話にオーストラリアのお客さんもきっと沢山の拍手をして下さる事でしょう。去年は『夕鶴』でメキシコ公演、オペプロは精力的ですね〜。

●今日の稽古は大間知さんは来てくれたけど2週間もずっと風邪が抜けなくてやっと治りかけてきた所だとか。いろんな所で稽古したりいろんな人と交わる職業柄、どんなに気をつけても風邪はひいてしまう時もあります。本番までに治りますように…!

●今日は中打ち上げ飲み会♪ピアノの架哉子ちゃんとは「モーツァルト・ガラ」の後の打ち上げでいろんな話をきいた・・みたいなんだけど何にも覚えてなくてごめんなさい(><) 頭の回転が早いのかな、歯に衣着せぬ突っ込み、ぶった切りが絶妙で、話していてとっても楽しい人です。笠井さんもみんなに社長と呼ばれ慕われるだけある大胆さと細やかさを持った人。今回の企画も隅々まで気を回して下さってるし、宴会でも生徒さんの爆笑ネタを沢山披露してくれ、しかも大酒飲みの私達を奢って下さいました。社長さんにみんなついていきますよ〜(^^)

停滞気味の梅雨

  • author: minastagebuch
  • 2006年06月10日

6月10日(土)
●梅雨らしい、ぱっとしない天気。低気圧だと体の中の血圧も低くなるっていう事だからなんでしょうか、気分悪いですよね。午後遅くまでふせってました。責任感から何とか体を起こして稽古場に向かうと、テノールの大間知さんは風邪でお休み、ピアノの架哉子さんもマスクしてて時々咳き込んだりして。私も気をつけなくっちゃ。

●こないだ一度無理に稽古設定してもらって合わせたのもあって、私自身は大体見えてはきているのですが、こないだのリクエスト通りの調には必ずしもならない曲も出てきそうです。今回はピアノだけではなくオーケストラが10人くらいいらっしゃって、その編曲をして下さる方には既に最初のままの楽譜と音源が随分前に送られて編曲作業の真っ最中のため、今更そんな事言われてもという感じみたい。例えば半音上げるだけでも、パソコンで作る楽譜はボタン一つで移調できるとしても、実際演奏するには、ピアノならちょっと指使いが変わる程度ですが弦楽器では4本の弦のどれでメロディを弾くかという問題が結構大きくあるし他の楽器も音域の問題が出てきたりして、そう簡単にはいかないのです。

●クラシックの感覚だと楽譜通りに演奏する以外の事はほとんどないため、今回のようにキー決めとか、リフレインをどうするかとか、そんな問題が出るなんて思わないものね。楽譜が送られてきた時にしっかりその辺きいておけばよかったとも思うのですが、私もティトでかかりっきりだったりして。歌う事が私の仕事であってそこから先はプロデューサーの仕事範囲ですから、やる前からあれこれ口を挟むのも気持ちよくないしね。その辺のかねあいって人それぞれでとっても難しいです。

●「放蕩者のなりゆき」でご一緒した高橋華子ちゃん、ミュージカルと言ったら真っ先に思い浮かぶ「メモリー」をとってもドラマチックに歌っていました。マイクを入れない、生の音で聴いていただくミュージカルソングという今回のコンセプトは、初めての試みだけに乗り越えるべき山はまだまだありそうですが、得られる満足感もきっと大きいと思います。楽しみになってきました。

レッスン考

  • author: minastagebuch
  • 2006年06月09日

6月9日(金)
●実家でレッスン。生徒さんにもいろんな方がいますが、今いらしている方はまだ10回やってない位ですがみるみる良くなって、毎回新発見をして帰って下さっています。最初の数回やっていた踊りのような動きは、実は筋肉が働きやすくするための秘策だった事、普段の呼吸では無意識だった「息をはくこと」「息を吸うこと」両方に必要な筋肉等の意識化と区別、歌う時にはどうなっているか、なども頭でも体でも理解してくれてきて嬉しい限りです。大切なのは、自分で感じ、発見する事、私はその方がもともと持ってる種にただ水まきをしているに過ぎません。原理がわかれば自分で伸びてゆく事もできるはずですからね、あと少ししたら少なくとも数ヶ月はお別れする予定。管理するより自主性を育てる、ジーコ流って所でしょうか。遠回りのようですが、「音楽」の性質上とっても大事なことだと思っています。

●センサーライトを取り付けました。父は足が弱いので夜中トイレに立つ時などに暗闇では平衡感覚が狂い危険だと母が心配しているのです。ちょっと動いたら自動的に明るくなるようなライト、いろいろあるんですね〜。暗いよりいいだろうと、防犯用に外に取り付けるようなやつを買って、さんざん苦労しながら設置、早速父に歩いてもらったら照れもあってか「明る過ぎる」と言われ、心配する母と喧嘩が始まってしまいました(><) たしかに、もともとそこにある照明よりすっごく明るいもん、夜中寝ぼけてるのにバッとこの光にあたるのはイヤだわね。とりあえず2個あるハロゲンランプを1個にして、灯りの向きも間接照明っぽくしてなんとか収めてみたけど、今後どうするかは考慮中。。壁紙に強力両面テープでネジ補強しちゃったから、外すとみっともないんだけどね〜…

研究日・充電日

  • author: minastagebuch
  • 2006年06月08日

6月8日(木)
●久しぶりに秘密の稽古場で自分のための稽古。とはいっても目前に迫ったミュージカルのための発声研究が大半かな。「地声」とか「裏声」とかいう言葉がありますが、ポピュラーは地声で声楽は裏声、という事はありませんし、そもそもそういう定義は人によりかなり曖昧な気がします。テノールやメゾの低音部に顕著かもしれませんが声楽の発声でも「地声」みたいな直接的に響く感じの歌い方もしますよね。輝くような、よく通る声は、体の特定部分に共鳴させて得られる物なので、「裏声」のように軟口蓋を上げていてもできる事ですし、響かない上に喉に負担がかかる「地声」だってあります。基準の音質をどう取るか、それから音や発音によって共鳴などのバランスを変えて全体が均質に聴こえるように、そんな所を練習していました。デュエットもあったりピアノやオケさん、それに会場の音響もここと違いますから、全く同じ事を再現する訳ではないけれど、こうしてじっくり研究できる日があると全然違いますね。

●充実した昼間のご褒美に、おととい観たお芝居もう一度観ちゃった♪あんまり日記に書いてませんが、お芝居は特に、同じ物を何度か観たりはよくしてます。確かに1回目ほどの衝撃はないのですけれど。そこには中国茶の1煎目と2.3煎目の味わいの違いのような楽しみ方の違いがあるのです。お茶と違って演じてる人たちそのものにはあまり違いはないでしょうけどね。でも今日は閉塞感に耐えきれず涙をこぼしながら歌う曲、こないだよりちょっとヘタで良かったです。状況的にも設定としてももっとヘタでもいいくらい。やっぱり元歌手だからと自制心が働くのかな(^^) また気分よく、今日は近くのアイリッシュパブで飲んで帰宅。充電しつつ適度に仕事できてる今のバランス、いいな〜♪

サフィニア

  • author: minastagebuch
  • 2006年06月07日

6月7日(水)
●昨日は調子良くワインを飲んじゃってちょっと二日酔い気味。こんなに酔うはずはなかったんだけど、、最近目に見えてお酒弱くなったな〜。

●とーっても面白そうなオーディションを見つけてしまって、是非受けたい!と暗譜そっちのけ(><)で書類作りに没頭。プロフィール写真をひっぱり出してきてスキャンし直して、キャビネ版になるようにプリントしてみたり、全身写真はそれ用の物がないのでマシな写真を探したり、もう大変です。履歴書みたいな物も、書類審査のあるオーディションではとても重要なので、どういうアピールポイントでいくかすっごく考えて作りました。やっと完成して封筒に宛名を書きつつもう一度要項を見ると、なんと審査日の日程が合わない!!くすん。今日の努力は一体何だったの〜。これも縁なのかしら。。

●気分転換にプランターガーデンのお世話。多肉ちゃんたちは所狭しとモコモコ増えててかわいいです。今年はサフィニアという朝顔に似た原色のお花がウワーッと咲く品種を植えてるんですが、これの難点は葉っぱや茎が蜜でベタベタしてる事!花がらを取るのに指がベタベタになっちゃうから気持ち悪いのよね。でも取らないと咲いてるお花にくっついちゃってきれいじゃないし、、。今日は何となくお水を先にやってて、濡れた手で花がら摘みをしたら全然くっつきませんでした。大発見!これで毎日楽しいかも♪

新国立劇場『やわらかい服を着て』

  • author: minastagebuch
  • 2006年06月06日

6月6日(火)
●新国立劇場のお芝居「やわらかい服を着て」を観ました。イラク支援NGOにかける若者たちの等身大の姿が、少しわかったような気がしました。主役の吉田栄作はあのさわやかキャラが生きてて、一流企業に務めながらNGOを始めたのがやがて会社をやめ、コンビニでバイトしたり日雇いしたりになりながらも、意思を貫こうとするNGOリーダーとして、いそうだな〜と思ったし、小さい頃毎週観てた「お笑いスター誕生!」の常連だったでんでん(NGO事務所に工場跡を貸している家主役・作品中唯一の非NGOメンバー)の存在が、社会とのつながりをよりわかりやすくしていて、例の「自己責任論」の時なども含めて世論を代表し、見る側の私達はどうだったか問われる気がしました。1幕の幕切れの言葉、「人質になったのはあの3人じゃない、戦争に加担した日本が人質になったんだ」(覚え書きなので本当のセリフとは結構違うかも・・)いろいろ考えさせられました。

●お話の進行とは別に、粟野史浩さんの生き生きした演技のとりこ。改めてファンになっちゃった〜。後半、三角関係みたいになって荒れ狂う彼が芝居全体に活力を与えていたのはもちろんだけど、そこに至るまでの機微が最初から積み重なっていくのを私は(ファン目線ながら!)しっかり観ていました。また観たい役者さんの一人です。

●Y氏と慰労会。某プロジェクトの成功を祝ってという名目だったみたいです(笑)Y氏の意外な一面なども垣間見えて、とっても楽しい一晩でした。

ミュージカルとお酒

  • author: minastagebuch
  • 2006年06月05日

6月5日(月)
●「グレート・ヒッツ・ミュージカル・ナンバー」の稽古。ミュージカルというとオペラを好きな人から見ると俗っぽい→低俗→簡単な物というイメージがあるかもしれませんが、オペラ歌手がミュージカルソングを歌うのは、実はかなり難しいです。ベルカント発声は当然ながらマイクを通して歌う発声なんて概念のない所で発展してきましたから、ミュージカルソングで常用されているささやくような低音や近くに鳴る声は(マイクなしにはホールに響かないですからね)声楽では使わない範囲です。相撲の関取がK-1に出るような物なんですよ(^^) 同じ理由で、カラオケもほとんどの人がかなりヘタです(笑)

●ただ、ジャズ・コラボの時も同じような悩みを持ってましたが、お客さんも私達にミュージカル歌手のコンサートと同じものは求めない訳で、かと言ってとてつもなく高く移調してしまってオペラティックに歌い上げる事は共感を得られるのかどうか。私の中にあるいろんな角度のダイヤルを、それぞれどこに調節するのか、そこがまた、「守備範囲外」をまともに聴いてもらえるように技術を磨くのと同じくらいに難しいと思います。今日はその辺りを考慮・相談しながら、調決めをメインにやらせてもらい、おかげで随分見えてきました。あとはほかの出演者とのバランスも考えなくてはならない気もしているけれど。。みんなどんな感じなんだろ。

●気持ちいい午後の帰り道は、ちょっと遠回りしてサイクリング。ほかにもいい話があったりもして、夜は気分良く沢山飲んじゃいました♪そういえばこないだ、酔うと手の甲がかゆくなるのを、皮膚科をしている兄に相談したところ、それは末端神経が敏感になる、一種のアレルギー反応なんだとか。「てことは美奈にはお酒アレルギーがあるって事?」と余計な上塗りをする姉(^"^)。でも負けない!私は飲み続けます(笑)

たおやかに

  • author: minastagebuch
  • 2006年06月04日

6月4日(日)
●某所で意見交換会。なぜここまで、というほどこじれにこじれてしまった件、途中で逃げたり切り捨てたりする方が余程簡単だったし、実際何度もそうしようと思ったけれど、今日思い切って行き、いろんな方のお話をきけて、私の話も多少は聞いてもらえて、いろいろわかってよかったです。その場を与えてもらえた事に感謝。

●プロとしての活動の中でも、いろんな感想をくれる人がいます。いい事も良くなさそうな事も。それがどんなに近しかったり尊敬する人の言葉でも、私は100%は信用しません。また、どんなにイヤな人の言葉でも、完全には切り捨てません。どちらもただ「その中に真実も含まれているだろう」と思うだけです。言葉そのものが、万人が完全に一致できるようにある物を言い切ることなんか不可能だと思うしね。なぜその人がそう思ったのか、なぜ私にそう言ったのか、心に刺さる言葉ならなおさら、そちらの方に興味がいきます。そんな私には、今回の事はなぜこんなにこじれるのか、よくわからなかった。ここから先は某氏に直接お手紙でも書くことにしましょう。

●「その日そう思っていた」という今日までの事実はお互い変えられないけれど、ここを大事なターニングポイントとして、少しづつでも、また新たな関係が築けたらいいなと思います。過去を笑い合えるまで、その日の事はまずは封印しておきましょう。
私の好きな言葉です。
 この世に「絶対」なんて、絶対に(!)ない。やわらかく、たおやかに在ろう。

ライオン出演日♪

  • author: minastagebuch
  • 2006年06月03日

6月3日(土)
●某所で打ち合わせの後、ライオンの出番です。レギュラーの有輝子ちゃんと私と瀧田さんに加えて、筒井さんに青柳さん、直矢さんプラス今日は研修参加の杣友さん。自他共に認める濃ゆ〜いメンバー構成でした。それを知ってか知らずかお客様の方も沢山お見えいただいて、いい感じの盛り上がり。おとといから配られ始めた「音プラ通信」、客席にあるのを初めてみました。読んでくれている方や、畳んでバッグに入れてる方を見ると感慨もひとしおですね♪基本的には、ご来店が初めてに近いお客様へのナビ的な物になればと思っていますので、字数制限もあるしなかなか深い所までは書けないけれど、興味を持ってくれるきっかけのひとつになれたらと思っています。・・でもね〜、絵は特にヘタなので次回からは誰かにお願いできたらいいんだけどなぁ。正直な話。

●今日は久しぶりに直矢さんと一緒の出番。彼は大きなバッグにいつもバイオリンを2台入れて持ち歩いています。「いかに保護バッグだとはいえ、振動は楽器に良くないんだから、1台だけでいいんじゃないの〜」「いや、そばにあると安心できるからね、でもたまにうたた寝してバッグごと倒したりしちゃうんだよね〜」みたいな会話をしていたんです。で、第4ステージ、いつも以上に熱の入った演奏だったのか、練習のしすぎで楽器に疲労があったのか、ソロ演奏が佳境に入った所で急に弦が切れてしまったんです!これにはみんなびっくりです。でも中断はしたものの、もう1台のバイオリンですぐに先を聴くことができました。なるほど、このためだったのね!!

●よく考えると今週ってレッスンした以外には本番も稽古も全くなかったのよね。気持ちよく歌える訳だ。でもあんまり休みすぎて筋肉がなまり気味。貴重な充電期間、来週からは稽古も始まるけれど、自分のための勉強も始めたいな。

大先生の看板

  • author: minastagebuch
  • 2006年06月02日

6月2日(金)
●久々に自転車で、実家へ行きました。途中でローズマリーの苗を買っていったら母がとても喜んでくれました。超絶傾斜の団子坂を上がった所にあるお花やさん。かわいくて、一度入ってみたいと思っていたのです。お店の中もとってもセンスがあって素敵でした。カゴに入れるより断然衝撃が弱いので、大事な苗入りのビニール袋は手首にぶら下げながら、、お店を出てから実家までは40分くらいかな(^^;; でも懲りずにまた寄ろうっと♪

●帰り道はちょっと道をそれてから適当に進んでいったらすごく迷ってしまって、、でもおかげでとっても不思議な看板を発見。首を傾げながら帰って調べてみると、ありました!(こちら)「小林一男先生も、キャパサイト」という巨大な看板、そのお名前は有名なオペラ歌手のお名前ですが、まさかね、同姓同名でしょと思ったものの、看板の意味が不明すぎて気になる。そして、家に戻って調べる。・・という私の行動はまんまと見透かされていました。小林一男先生はオペラ歌手なのに全然関係ない職種の就職相談とかもやってるんですね〜、びっくりしました。こんなびっくりは、渋谷の焼き肉屋さんの店頭で、タキシード着て佐賀牛を持ってニッコリ微笑む栗林義信先生のポスターを見て以来だな〜(^^)

郵送で妄想

  • author: minastagebuch
  • 2006年06月01日

6月1日(木)
●午前中は某氏とお話したり、執筆活動。午後になっていろいろ一段落した所でやっと昨日のエンジンがかかり、昨日途中で放り出したままだったDM作業の続きをしました。やり出すと焦ってきて、近所のポスト集配時間ギリギリに走り込んで、それまでにできた分を投函したりしました。ポストに書かれてる集配時間ってそんなに正確じゃないだろうと思われがちですけど、バス並みですよ。あれにはちょっと感動しますね。焦ってたのもあって、記念切手は手持ちの「早春賦」のとか(季節感がぁ〜、、)あるだけ貼っちゃって、残りは近所の小さい郵便局に残っていたお花の写真(これもよく見ると桜草とか菜の花とか、、)の切手をあるだけ買い占めて済ませました。

●しかし、80円の記念切手ってほんとにないんですね。7/23のふみの日まで新たな発売はないのだそうです。新宿中央郵便局みたいに記念切手販売に力を入れてる所にはまだまだあるでしょうけれど。買い占めながら、前に見た「白ばらは死なず」のワンシーンを思い出してしまいました。厳しい統制下、ナチの凶行を人々に知らせるために、「白ばら」のメンバーはビラを大量に郵送し続けるのですが、その紙も切手も、目立たずに入手するのは困難で、ヒロインが「女ならあやしまれない」と危険な役を買って出るのです。捕まった後も「こんなに沢山の切手が家で見つかったがどうするつもりだったのだ」と詰問されたり・・今日の私は、幸いな事にそんな危険は全くありませんけどね。いろんなヘンな想像(妄想に近い?)を繰り返す私のクセは、芝居をする上で結構役に立っていると思います。

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