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東京スカイツリーに関する書籍はたくさん出ているが、今回は絵本を購入してみた。
上の写真左は、鈴木のりたけ作『しごとば 東京スカイツリー』(ブロンズ新社)で、右は、モリナガ・ヨウ作『図解絵本 東京スカイツリー』(ポプラ社)である。いずれも東京スカイツリーの設計や鉄骨製作、そして建設現場といったことが図解で紹介されている。どちらの絵本でもタワークレーンのオペレータ(操作室)が描かれていたのは、多くの人が興味をもっているということなのだろう。

ただ、当然といえば当然であるが、絵のタッチは随分異なっている。どちらかというと「図解絵本」の方が細かく技術的なことが紹介されていると思う。作者のモリナガ・ヨウさんのインタビュー記事『スカイツリーで子供に見せよう、「オトナの仕事」』が日経ビジネスオンラインで紹介されている。東京スカイツリーでは3万7000個もの鉄骨ピースが使われ、それをどう組み立ていったのかが描かれている。一方、「しごとば」の方は建設にかかわった人たちに焦点があてられており、設計者、ゼネコンマン、職人以外にも銭湯の主人やそば屋のおかみさんなど地元の人たちも紹介されている。

下の図は「しごとば」の中にある絵で、設計事務所の内部と建設現場の様子となっている。あまり絵本の内容を掲載するのは良くないと思ったが、写真よりも雰囲気がよく出ているような気がして(実際の現場は知らないのだが)。作家の鈴木のりたけ氏が2年半にわたって取材した内容が凝縮しているからだろう。取材日記はスカイツリーのWEBサイトで見ることができる。
スカイツリー設計士

スカイツリー監督と職人

小学生くらいなら十分読めるのではいだろうか。実際にスカイツリーに行くのもいいけど、こういう絵本で建設過程を知ってもらうと、本物を見たときの感動が違ってくると思われる。